アラ・還世代のつぶやき

還暦後の楽しみ方あれこれ

約束-名張毒ぶどう酒事件

2013-04-01 22:03:54 | 日記
 昨日十三、第七藝術劇場へ初めて行ってきました。


約束「名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯を見るためです。


実は私は名張で生まれ25歳まで住み私のふるさとです。前から再審請求などで新聞で取り上げられていましたが、全貌ははっきりと知りませんでした。産経新聞で今回の上映を知り、ぜひ見たいと思い足を運びました。


事件が起こった場所は名張川沿いの小さな村の懇親会の場でポートワインを飲んだ女性17名中5名が亡くなり(奥西 勝の妻と愛人も死亡)、参加していた奥西勝氏が逮捕され、1審で無罪になったもののその後死刑判決を受け、再審を請求するも50年以上独房で過ごしている様子、母親の生活、支援者と交流などをドキュメンタリー映像と再現ドラマとして描かれていて、全貌がはっきりとわかりました。
なんと事件が起こった昭和36年3月28日は私の10歳の誕生日の4日前でした。
それからの半世紀を死刑囚として死の恐怖と向き合いながらも無実を叫び続けている姿に心打たれました。

ひとり残された年老いた母の貧しい生活と会えない息子に対する愛情深い手紙には胸が痛くなり、独房へ送った手紙の数は950通を超えてこの境遇だからこんな深い絆が生まれたのだと思いました。

真実はひとつですが私にはわかりません。でも見終わったあとに私の中で司法に対する思いが変わったことは確かです。
追加上映されるそうですので、時間があれば見に行ってください。