襟巻

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襟巻の
吹飛ばされて
三本目
赤いポストに
アンゴラウサギ

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赤いマフラー

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雪中に
赤いマフラー
見え隠れ
いったいあの娘「こ」
誰であろうか

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雪

◇

急流に

雪刺さりゆく

先見えず

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襟巻

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襟巻や
吹飛ばされて
三本目
次は重たい
兎にしよう

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鶴の目

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鶴の目の
怖さにそむける
女いて
鶴不思議がり
あとをつけゆく


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女

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降る雪の
石に弾いて
胸もとへ
胸を隠せば
項へとくる

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尾

◇

行過ぎる

人シャツを出す

尾のやうに


◇

荒野

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猫好む
荒野に男
みちびかれ
先へ進むか
断念するか

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カメラ

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白鳥が
夕日を抱いて
火傷した
もとをただせば
カメラかもしれず

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