4日目にして、ようやく南の島らしい晴天になった。
ダイビングはお休みの日なのが少し残念だが、気を取り直してドライブへ。
レンタカーはトヨタのECHO。
アメリカ領なので当然、右側通行だ。
ウィンカーを出そうとしてワイパーを動かしたり、逆走したり。
おおよそ思いつく限りの間違いを、漏れなくしでかす。
幸い交通量は少ないので、運転にもすぐに慣れ、20分ほどで北部のパウパウビーチへ到着。
この景色に、しばし言葉を失う。
人も殆どいない。いるのはヤドカリくらいのものだ。
日陰のデッキチェアも空いていたので、しばし読書タイム、のち、睡眠タイム。
お昼をだいぶ回ってしまったので、パウパウビーチに別れを告げて、高台にあるコーヒケアというレストランにお昼を食べに行く(看板が出ていないので、多少迷ってしまった)。
このレストランの売りは、何といってもその眺めにある。
真ん中に浮かぶのはマニャガハ島(無人島だが、船で15分ほどで連れて行って貰える)。
海の色がこんなに沢山あるなんて、ダイビングをしていても気付かなかった。
もちろんここはお料理もおいしい。
パスタが有名らしいけれど、私はサンドイッチを試してみた。食後にはエスプレッソ・コンパーナ。どちらも好みの味だった。
お腹もふくれたところで、ドライブの続きへ。
まず向かったのが、バンザイクリフ。ここは太平洋戦争時に、米軍に追いつめられた日本兵が海に身を投げたという、悲しい歴史の舞台だそうだ。
今でも慰霊碑が建ち、慰霊に訪れる人の多さを物語っていた。
慰霊碑の向こうは断崖絶壁。
そして、海。午前中に見た色とは全然違う。「紺碧」というのはきっと、こういう色を指すのだろう。
悲惨な歴史を飲み込んだのに、この色なのか。
いや、悲惨な歴史を飲み込んだからこそ、こんなに綺麗なのか。
よく解らなかったけれど。
(ちなみに中央に写っているのはウミガメ。ここには多くのウミガメがいた)。
バンザイクリフを後にし、グロットを覗いてから、一路南部へ。
散々迷って(しかも最後は未舗装の道路をガタガタ走って)、南部で有名なラウラウビーチへ到着。
17時を過ぎて日差しも弱く、とても穏やかな印象を受けた。
とても遠浅で、地元の漁師さんたちが釣りに出かけるところに遭遇した。
初日から感じていたことだが、ここは「夕暮れ」から「夜」に向かうスピードがとても速い。
「秋の夜はなんとやら」ではないが、本当にあっという間に日が暮れるのだ。
ラウラウビーチを後にして、少しスーパーに寄っただけで、もうこんな夕暮れ。
この後、「車があるうちに」とお土産のお菓子なんかを選んでいたら、もう夜になってしまった。
計画していたレストランももう閉店の時間だったので、昼間会ったおじさんに教えてもらった、J'sというファミレスで夕御飯。
あまりの量のポテトとグレービーソースに吃驚しつつも、お値段もびっくりの6ドル。
ダイビングを一休みした一日は、あまりの好天で、何故か海に出ている日よりも日焼けをした。
夕焼けも見れて、翌日の天気に期待しつつ、これまたぐっすり眠った。