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NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

二宮町の由来(その2)

2010年04月23日 | 地域情報・まちづくり
昨日のブログでは、二宮町の町名は二宮尊徳に由来したものではないことを説明しましたが、では二宮町の町名は何に由来しているのでしょうか? それは、遥か昔にさかのぼる必要があるようです。

平安時代の律・令・格の施行細則を集成した「延喜式」という法典の中に全国の著名な神社を収録した神名帳というものがあって、相模国の神社としては、①足柄上郡寒田神社 ②余綾郡川匂神社 ③大住郡前鳥神社 ④同郡高部屋神社 ⑤同郡比々多神社 ⑥同郡阿夫利神社 ⑦愛甲郡小野神社 ⑧高座郡大庭神社 ⑨同郡深見神社 ⑩同郡宇都母知神社 ⑪同郡寒川神社(名神大社) ⑫同郡有鹿神社 ⑬同郡岩楯尾神社の十三社が記載されています。

やがて、首位にある寒川神社を一宮とし、以下、川匂神社を二宮、比々多神社を三宮、前鳥神社を四宮と順付けするようになり、川匂神社が所在する地域を二宮と称するようになったと思われます。

昭和の時代になって、この地域に町制を施行する際に、町名については「二宮町」と「吾妻町」の2案があり町を二分する争いになりましたが、既に東海道線の二宮駅が開設されていたこと、商工業者の9割以上は二宮地区にあり神奈川県二宮や相州二宮の名をもって取引宣伝していたことなどから、昭和10年に二宮町という町名で新しい町が誕生しました。

平成の市町村合併に際しても、新市の名称については各地で争いがあったようですから、今も昔も郷土を愛する気持ちは変わらないということですね。

*記述の一部は、二宮町編集発行の二宮町史を参考とさせていただきました。
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