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NPOの現状や日々の雑感などを徒然なるままにお伝えします。

茶の放射性物質検査

2011年06月17日 | 日記
神奈川県で採取された茶葉(生葉)から食品衛生法の暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出された問題で、その取扱いを巡って国と県で争いになっていましたが、昨日、県は生産者や消費者等の意向及び対策会議の議論を踏まえて、荒茶についても検査を実施すると発表しました。

荒茶は、生葉を数回蒸して青臭さをのぞき水分を飛ばしたもので、市販されている製茶は、これに火入れをして選別等の仕上げ加工をした後の製品です。

荒茶(南足柄市)については、5月12日に民間分析機関の検査で、3000ベクレル/㎏という高い濃度の放射性セシウムが検出されていますので、これから検査を実施する荒茶も国の暫定基準値(500ベクレル/㎏)を上回る可能性が高いと思われます。

暫定基準値を上回った荒茶は、製茶として製品化されることはありませんので、県内の生産農家にとっては大変な問題になります。

しかし、他県の状況を調べてみると、微妙に対応が違うことが分かります。

静岡県は、生葉、荒茶、製茶とも放射性セシウムの濃度は暫定基準値を下回っており、健康への影響を心配するレベルにはないとしています。
加えて、飲用茶(製茶した茶葉10gを430mlの90℃の湯で、60秒間浸出したもの)に含まれる放射能濃度が低いことを強調しています。

埼玉県は、生葉と飲用茶については放射性セシウムが暫定基準値を下回っていると発表していますが、含有濃度が高くなる荒茶と製茶については言及していません。

厚生労働大臣は、食品安全委員会の食品影響評価の結果を踏まえ、食品衛生法の規制のあり方を検討するとしていますが、早急に「科学的な根拠に基づく規制値の設定」が行われることを望みます。

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