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五七五-松任谷由実選集

2015-10-26 07:40:15 | 読書メモ

 

図書館で目に付いたので借りてきました。

 

松任谷由実選集ー五七五

 

1998年にTVの企画で 松任谷由実さんがお題を出して

視聴者が五七五の形式で応募するというのがあり、

それをまとめたものでした。

季語はないので、俳句とは違い 「五七五」と銘々されていました。

 

この企画は全く知らなかったのですが、読んでみたらおもしろかった。

選ばれた五七五を読むと、情景が浮かんでくるものが多いのは俳句と同じでしたが

意味ははっきりしないけど、リズムがいいものも選ばれていました。

これは、音楽の感性かもしれないですね。

 

題目 「ケンカ」のある風景

ひたすらにキャベツを刻み頷かず (女性 25歳)

 

題目 「手紙」のある風景

戸惑うと知りつつ君に賀状書く  (女性 31歳)

 

題目 「写真」のある風景

逆光の君がほほ笑む花芒    (女性 27歳)

 

 

巻末に 下選びを担当されていた 黛まどかさんと松任谷さんの対談があり、

印象に残った文章があったのでメモしました。

 

「俳句でもなく川柳でもない 今の感性を17文字のメッセージにする」

「新しい視点探しという自分の中のゲーム」

「自分を出すのに、楽器を弾いたり、絵を描いたりするものだと訓練が必要だけど

5・7・5のリズムは日本人の身体にしみついているので学習しなくても始められる」

「言葉のサウンドから映像をみつめてみる。語感をいろいろを使うとその人らしさが出る」

「ラッシュアワーのぎちぎちの電車でも考えられる、忙しい時代にあった表現形式」

 

どの5・7・5・も、日常で使う言葉なのに形式にはめた時に活きてくるように感じました。

形式って、古いけど新しい、合理的にできているのですね。

 

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
楽しそう~ (るり)
2015-10-26 09:11:52
季語がないと、作りやすいかもしれませんね。
好きな人を想って作ると、いっぱいできそうですね。
先日、TVで猫の目線で作った俳句を紹介していましたが、面白かったです。写真付きで猫が金魚鉢を真剣に見ている姿とか。これも季語なしでした。
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これなら! (keito2)
2015-10-26 12:55:55
季語とかを意識すると、なかなか作れません。
五七五ってリズムがいいですよね。
紹介していただいた句は、ほろ苦い恋の句ですよねぇ
昔を思い出して、一句作ってみたいです(笑)

新聞などで高齢者の方たちの川柳を見ることがありますが、あれは面白いです。
「そうそう、あるある」って思います。
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るりさんへ (アガサ)
2015-10-27 07:34:09
俳句となるとハードルが高いし技術も必要ですが、17文字のメッセージと思うとなんだかできそうな気がします。
(↑ 気のせいかもしれません)
猫目線というのもおもしろいですね。
どれだけ視点を変えられるかというのがポイントみたいです。
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keito2さんへ (アガサ)
2015-10-27 07:36:18
そうそう!リズムにのって作れそうです。
写真俳句の写真のないものみたいですね。
どのお題でも恋の5・7・5がありました。
永遠のテーマなのですね。
昔でなくてもいいのでは?
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