毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

読書メモ・時の贈りもの

2013-08-31 09:11:06 | 読書メモ

少し前に、読んでメモを残しておこうと思った本

時の贈りもの

リンダ・グレース・ホイヤー

筑摩書房


著者の紹介の欄には、白髪がぼうぼうのおばあさんの写真が

載せられています。

たぶん、おばあさんが執筆したのだと思います。

それに、もし10年前にこの本を読んだとしたら、

途中で投げ出していたはずです


年老いた一人の女性が、死に向かいつつある自分を認識しながら

過去を思い出したり、それでも日常にはいろいろな出来事が起きて、

結局「老後」なんてものはないんだと感じさせてくれる本です。


ここで、内容を書こうとしたら、ほんとにつまらなくなってしまいました。

それほど、普通に暮らしていました。

ただ、年老いても、そんなにがんばらなくても、打ち込むものがなくても

日常生活はつまらないものじゃないな~というのが私の感想でした。



私が子供の頃って、それほど 「前向き生活」というのは言われていなくて

地道に暮らしていけば大丈夫という雰囲気でした。

精神的には余裕があったと思います。

そんな事も思い出しました。


最後にエイダは、かかりつけのお医者さんに

「もし、自分が家族の重荷にしかならい時がきたら、静かに眠らせてくれるでしょうか?」

と、問います。医師は「それはできません」と言います。






図書館で、タイトルで決めて適当に選んだ本の中の1冊でした。




目には見えないなにかーパトリシアハイスミス

2013-08-29 08:05:19 | 読書メモ

友人にお借りして、

パトリシア・ハイスミス著

「目には見えないなにか」を読み始めました。


まだ、前半部分ですが2~3の短編を読んだところ

オーヘンリー短編集を思い出しました。

(↑ 図書館で借りている、まだ読んでないけど)

これから、どんな話が出てくるのか、とっても楽しみです。

ミステリーって、事件が起きるまで少しがまんして読む部分が

あると思うのですが、よいミステリーはこの部分だけでも

成り立っていますね。

十分に文学しながら、はらはらさせる・・・ミステリーこそ

文学のエンタティメントや~ ちょっと彦摩呂風。

それで、前半部分を読んでおもしろくてまだ後半がたっぷり

残っている状態・・・これってホント幸せです。

あまりの暑さに、冷房の元で早めの読書週間になっていましたが

この分では、ちゃんとした読書週間にも読書できそうです!



図書館で、ランダムに借りた本の中にヒットがありました。

次回 紹介します~。



それと、同じパトリシアですが、パトリシア・コーンウェル

「検視官」もおもしろいです。

ミステリー好きならはまると思います。

シリーズものですが、最初の1冊がおすすめです。


今日の日はさようならで思い出した事

2013-08-28 08:56:15 | TV番組

大野さん主演ドラマ「今日の日はさようなら」

良かった~。でも2回目は見られないです。

思い出しただけで泣けてくるので。


それで、ドラマを反芻している訳ですが、(← 牛か!)

生命科学者の柳澤桂子さんの著書 「生命の不思議」という

エッセイのなかで 「いのちは誰のものか」ということが

書かれているのです。


柳澤さんは いのちはその人に関わったみんなのもの

と書かれています。私もそう思います。


柳澤さん自身は、原因不明の病気で寝たきりのうえ、絶え間ない激痛で

それを看病する家族も体力、精神力も限界になったとき

点滴をはずして、死なせてほしいと願ったそうです。

身動きできず、一人で死ぬこともできない自分を呪ったそうです。

その後、偶然に効く薬が見つかったのですが、

そんな経験から「いのちはだれのものか」と考えるようになりました。



さて、「今日の日はさようなら」ですが、耕太は余命3か月と宣告された後

荷物を整理し、笑顔をわすれないでと家族手紙を書き

(↑ これ、書いただけで泣けてくる)

最後の決断を自分でします。

これって、決断はひとりでしているけれど

(家族にはさせないという優しさ?)

耕太のいのちは自分だけのもじゃないこともわかってるのではないでしょうか。

うまく言えないのですが

わかっているからこそ、残りの日々を自分のためではなく

大切な人のために過ごしたのではないでしょうか。

父ちゃんが 「うちに生まれてきたことが親孝行」(← 泣かすナッシー)

というように、生まれた時から命はみんなのものなのじゃないかなと思いました。



それと、同じ著者の本の中に、

遺伝子の突然変異はどこで起こるかわからない

(↑ 耕太の病気はどうかわからないですが)

ある障害が自分に起きても不思議はないのに、

自分ではないあの人が引き受けてくれているんだと考えているとあります。


いつも、こんなこと考えている訳じゃありませんが、

このようなドラマを見ると 「そうだ、ちゃんと生きていこう」と

思いますね。




チャリTシャツ原画展

2013-08-27 08:40:12 | 大野智さん

25日 汐博最終日に原画を見に行ってきました。



汐留の地下通路は24時間TVのスチール写真であふれていていました。





汐博が最終日、夏休みも終わりに近づいて、親子連れで混みこみです。

それほど広くない場所でしたが、楽しそう。










いつもTVで見ていた巨大滑り台があって、ちょっとだけ感激

(↑ ちょっとの理由は歌丸さん・・・なぜ、歌丸師匠なのか・・・)


チャリTシャツの原画を展示してあるということで、それを見ることに。

あちこちに行列ができているので、覚悟していきました。

原画展は20分待ちで、中に居られるのは4分間でした。

写真OKだったので載せてもいいんですよね?いいよね?載せますよ!







↑ 並んでいる脇の壁には嵐さんたち。これ、一人分が畳1畳くらいあります。

これだけ拡大してもきれいなのはカメラの性能が相当いいね~と一緒に行った友人。

ホント、考えてみたらすごいことかも。













↑  この中では +1のTシャツはちょっとね。思いが伝わらないかも。



わずかな時間なので、ぱぱっと写真をとって、あとは原画をじーーーっと

見つめていました。

(↑ もし、穴が開いていたら私のせいです)


紙にシワがあって、大野さんが仕事に持ち歩いて描いていたといっていたのが

思い出されました。パリ、ロンドンまで持っていったそうです。

Tシャツを見た限りでは黒いペン書きの部分が鉛筆みたいなタッチなのかなと

想像していましたが、はっきりしたタッチでつやつやしていました。




帰りに、日テレ屋により

自分と今日来たがっていた友人ににクリアファイルのお土産を買いました。

(↑ Tシャツはすでに購入済!!)

ここも行列でした。


ここで、ビールの一杯も飲みたいね~なんていう話も出たのですが

適当なお店がなくてね~、コーヒーブレイクになりました。



↑ 柱の陰に見えているベンチです




外のベンチで、外国のカフェみたいです~。

やはり、都会はベンチひとつで恰好がつくのですね~。

ベンチでくつろぐマダムって感じですかね~


(↑ 甚だしく勘違い その上、証拠写真なし)








今日の日はさようなら

2013-08-25 05:51:27 | 大野智さん

朝起きて鏡を見たら

がーーん!!やっぱり目が腫れている

顔も腫れている

(↑ それは、むくみ・・・・あるいはただの肉付き)


夜中に号泣してたからなあ。

これで、外に出られるかなあ。



大野智さん主演の24時間TVドラマ

今日の日はさようなら


確かに泣かされました。

でも、予想した泣かされ方じゃなかった。

予想では、主人公の耕太の無念や治療のつらさに泣かされると思ってました。

それが伝えたくて本にしたのだと思ってました。


実際は、耕太が自分の現実を受け入れるところ、

それも、あまりじたばたせずに受け入れていくところに泣かされました。

それと、三浦友和さんのおとうさんに泣かされた。




耕太が元気に仕事をしている場面が少なくて、

耕太の内面を描こうとしていたのか

大野さんの演技は全体的に静かで、はっきりいうと「地味」でした。

激しい演技はどこにもなく、運命は着々と耕太の人生を奪っていく。

人の死というものは確かに現実で、それも地味なものなんですね

一瞬、「これは彼でなくてもよかったのでは?」と思うくらい静かです。

でも、死に近づいていくにつれ 耕太の決意と優しさが

どんどん胸に迫ります。実際に大野さんは痩せてぺらっとした印象に!

主張しない存在感がありました。






ふつうの青年が 「マジ、おれガンなの?」とつぶやき思いもよらない闘病生活に。

抗がん剤の治療もむなしく、余命3か月と宣告されてしまう。

3か月を「ちゃんと死ぬための期間」といって

自分のためではなく、家族や恋人のために生きた耕太。

自分が死んだ後、大切な人たちがちゃんと笑顔で生きられるようにと願う耕太。




ああ、ダメだ。また泣けてくる。


また明日がやってくる生活がどんなに幸せか肝に銘じました。

死ぬ時は 「がんばって、りっぱに生きたね、ごくろうさん」

と言ってもらえるようにしないとね。

耕太に比べたらもう十分な年月を生きて、今更ですけどね。




日テレさん、号泣しましたけど恨んでませんよ~