毎日HAPPYDAY

いくつになっても人生これから

時々読書-コレステロール革命

2023-02-07 09:06:01 | 読書メモ

コレステロール革命

  ~100歳まで長生きできる

大櫛陽一著 (東海大学医学部教授)

長岡書店 2010年

 

かかりつけ医としていた医院で血液検査をしたところ

コレステロール値が高かった。

 

動脈硬化も始まっているけどどうする?

 

と、医者に聞かれた。

どうするって急に言われてもどうするかわからないわけで

 

薬を飲むかどうかっていうことですか?

 

と、聞いてみたら

 

そう

 

ということなら、

一応飲んでみてよくなったらやめたい

 

と、言ってみた。

 

よくなるわけないじゃない。10kgぐらい激やせでもすれば別だけど。

 

と、言うのでスタチンという薬を処方してもらい調べることにした。

その結果、スタチンと言う薬はちょっとあぶないし、コレステロール値が高いことと

脳梗塞や心筋梗塞とは直接の関係はないので、スタチンで防ぐことはできないんだって。

 

「コレステロール革命」の中で海外の論文や実験の結果などをもとに

詳しく説明してあった。

コレステロールが悪者であるという

「コレステロール仮説」をもとに薬を処方してきたけれど、なんと

10年も前に「コレステロール仮説」は崩壊したんだって!

「治療をためらうあなたは案外正しい」という本にも同じようなことが書いてあったし

処方されたスタチンは飲むのをやめた。

 

と同時にこの医院に行くのもやめた。

態度が最悪だし、あまり勉強してないみたいだし。

 

本の最後に年齢別、性別の血液検査の基準値が示されていて

それを見たら、私の数値は基準値内に収まっていた。(多分老化が考慮されている)

元々、薬いらないじゃん!老化に薬は効かないからね。

 

 

この表はなぜ出回っていないのだろう?????

 

それ以上に気になるのは、処方された薬を盲目的に飲むのではなくて

自分で調べたほうがいいと書かれていたこと。

 

医学の知識もなくて調べきれるかわからないし、まず医師を疑ってかかることになるけど。

変な基準値や薬を承認して製薬会社から寄付をもらう政治家や医師のせいで

こういうことが起きているらしい。

健康診断の基準値をどんどん厳しくすればどんどん患者が増えて大儲け。

策定した医師には数十億の寄付金、官僚は製薬会社に天下り。

厚生労働省は国民の命を利用して金儲けを許しているということになるね。

 

シロウト考えだけど、必要ない薬なら現場の医師が出さなければいいんじゃないかな。

「自分の体は自分で守ろう」って書いてあったよ

そりゃそうだけど、医学部教授に言われちゃね~。

 

 

 

 


たまには読書ー一円も使わない終活

2022-08-30 08:08:48 | 読書メモ

実録 一円も使わない終活

村上夏樹(社会保険労務士) 飛鳥新社2014年

 

がん告知から直葬まで、404日間の一部始終

 

 

私が思っている終活はかたずけたり、遺言みたいなものを書いたりすることですが

この本は、がんになって葬儀を出すまでの収支決算でした。

病気になったらこんな風に手続きして、費用はこんな風にかかるんだ・・・ということが

よくわかるようになっています。

 

ばあちゃんの時にだいぶいろいろ経験したと思いましたが、

知らないことがいっぱいでした。

 

知識があれば利用できるものが増える。

せっかくの制度があっても知らなければないのと同じになってしまう。

 

実際に健康保険から患者の移送費が出るということを知らなかったので

介護タクシーの費用を請求することができませんでした。

 

反対に、本に書かれていて私にも知識があったのは病室の費用について。

ばあちゃんが緊急入院になったとき、3万円の特別室しか空いていないといわれましたが

医師が緊急入院の必要性を認めた時は、大部屋の料金で入院できるはずなので

そのことを伝えると調整してくれました。

差額ベッド代は、患者が望んで個室に入るときのみ徴収されます。

 

本の結果は、92万円の黒字で治療と葬儀を終わらせていました。

各種保険会社からの保険金、補助金、総裁費用への補助など

私もずいぶん調べたつもりでしたが、知らないことがありました。

 

葬儀に関しても、どのように送りたいのかをよく考えてみると

豪華な祭壇などは必要ないかもしれないし、ほとんど無宗教であれば

お坊さんも呼ばなくていいかも。

 

本では「直葬」という方法を選んでいました。

病院から直接斎場に運び、日を選んで火葬します。

 

エンディングノートが流行りみたいですが、

こういう実務を知っておくのも大切なことだなと感じました。

知っていれば安心ですからね。

 

 

 


たまには読書ー力をぬいて

2022-08-21 06:57:50 | 読書メモ

力をぬいて

銀色夏生

角川書店 2019年

 

 

図書館でぶらぶらしていましたら、懐かしい作家を見つけました。

銀色夏生さん。詩人。

10年くらい前によく読んでいました。

いつの間にか新刊が出なくなりだんだん忘れていました。

この本を読んだら理由がわかりました。

本が売れなくなって、違う仕事をしていたんだって。

 

独特のことばで、さらっとしていてよくかんがえるとぐさりとささっている

・・・というような詩が多かった。

「力をぬいて」はエッセイと詩と写真で構成されていて

写真は自然というよりは何とも普通なんだけど趣がある。

そうだなあ、日常って切り取るとこんな感じなんだなあと思わせる。

最初の頃から変わってない。

 

 

約束しなくても また明日会える

 

約束しなくてもまた明日会えることがどんなにいいことか

約束しなければもう次に会えないという身になってみてよくわかる

 

*******

 

怒りやこだわりのすべては

 

人の怒りやこだわりはすべて過去のことについてだ

 

飾らない普通のことなんだけど、なんとなく落ち着く。


たまの読書ー写真集ーペンギンの歩く街

2022-07-20 09:12:27 | 読書メモ

ペンギンの歩く街

藤原幸一

ポプラ社 2008年

 

図書館の「大人の好奇心」コーナーにありました。

このコーナーは必ず寄ります。

どんな人が選んでいるのかな。

 

アフリカ  サイモンズタウン

 

この街はアフリカンペンギンが住み着く街として観光客も来る。

でも、最初に住んでいたのはペンギンたち。

森を開発して人間が住むようになり、ペンギンたちは家の庭の片隅や

道路の植え込みに巣を作るようになった。

道路を渡り、浜を超えて毎日海に向かう。事故で死ぬ確率も高い。

その上、この近くの海は大型タンカーの事故も起こり、毎年1000羽の

ペンギンが保護されている。

 

一見、素敵なペンギンの歩く街は、ペンギンにとっては難儀な住処だ。

 

かわいいペンギンの写真とタイトルに惹かれて借りたら

とんでもない環境破壊の現場だった!

 

ペンギンはおとなしいからな~。

これがヒグマだったらこうはいかないよな~


たまの読書-一橋桐子(76)の犯罪日記

2022-06-17 07:02:12 | 読書メモ

一橋桐子(76)の犯罪日記

原田ひ香 2020年

 

一橋桐子76歳は、独身で清掃のパートと年金で暮らしている。

女学生の頃からの親友「トモ」が夫を亡くしたのを機に

古い家を借りて一緒に暮らすことにする。

ふたりなら家賃は半分、どこに行くにも一緒、楽しく暮らしていたが

3年たった時「トモ」が病死してしまう。

家賃を払えなくなった一橋桐子は途方に暮れる。

何とか住むところは見つかったものの、将来に絶望し

何気なく見たTVの「刑務所なら3食ついて病気になれば面倒をみてくれる」に

これだ!と刑務所に入ることを決意する。

「誰にも迷惑をかけないで犯罪を犯しできるだけ長く刑務所にいる」ことを

目指し、日々努力するうちに、思いもよらない人々に出会い、思いもよらないことにも出会う。

 

原田ひ香さんの作品は企まざるユーモアがあって好きです。

いつもは健康関係などの実用書ばかり借りていますが

(↑ 読書はもっぱら図書館が頼り)

たまに物語読書をしようと借りてきました。

 

もしかして、日常は冒険なのかも