川塵録

『インテグリティ ーコンプライアンスを超える組織論』重版出来!

コンプラを変え,会社を変え,日本を変える!

人生とは

2024年03月09日 | 人生
人生とは。

いろんな定義あるんだろうけど、家庭連合では、「死ぬまでに愛を完成させるための期間」と捉えているそうな。

十月十日は、母の胎内で、身体を育む期間。
生まれてから、数十年後に死ぬまでに、愛を完成させる。魂を研ぎ澄ます。

愛とか魂なんて、完成するわけではないんだけど、できる限り、完成に向かって、自己に厳しく、修養する。なんだかインテグリティの歩みみたい。

インテグリティの定義・イメージは、「不完全な人間が、完全なる理想に向かって、謙虚に向上心を持って歩むそのプロセス」と私は説明することがある。

不完全な人間が、完全に向かって孜々として歩む。それが人生。

すべては、死後の世界で生きるために。死して名を、精神を、魂を、愛を、遺すため。

「愛の鬼才」西村久蔵さんなんか、まさにそんな人生を歩んだ。

 
聖書でも、いちばん大事なのは愛だと言っている。

 「信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。
  その中で最も大いなるものは、愛である。」

コリント人への第一の手紙13:13

And now these three remain: faith, hope and love.
But the greatest of these is love.

「人生とは、愛を完成させるための期間」という考えは、普遍性をもつ、素晴らしい考えですね。

私も、いつか死ぬ日までに、今よりも、愛を完成させるべく、精進します。

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君子固より窮す

2024年03月09日 | 古典・漢籍
君子固より窮す、小人窮すればすなわち濫る。

論語の中で、とっても孔子らしい一節。孔子らしいというか、素の、孔丘仲尼らしい。

道を説けど、どこからも採用されない、哀れな浪人。

不遇のままに死んだ老人。

それが孔丘仲尼。

パーソナルな生涯では、全く浮かばれず、天を恨んでもよさそうな不遇の人生。

でも、「天を恨まず、人を咎めず」の言葉を残した。

君子だってそもそも窮している。この俺を見ろ。
でも、君子は窮しても乱れない。
小人は、窮したらすぐ取り乱すけどな。

「窮しても取り乱さない」自分に対する強烈な自負を見る。
この俺を見ろ、と行間に書いている。

論語の中でも大好きな一節。




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さだまさしが立派

2024年03月09日 | 人物
20代後半で、映画制作を頑張りすぎて、何十億円も借金を背負ったけど、4500回くらい、コンサートをやって、借金完済。

その生き方、タフネス、根性、、、

学ぶところ多し。




批判者の数で、その人の偉大さを語ることができる。

一般論としてはまさにそう言える。

さだまさしは、コンサートでは話術が巧みで、落語家の若手も聴きに来るとか。

さだまさしの借金地獄からの復活のエピソードは今までも知ってましたが、最新の『致知』を読んで、初めて、「あ、俺もさだまさしのコンサート行こうかな」なんて思っちゃいました。

老父でも誘うかな、、、
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お骨の写真は撮れない 理由は?

2024年03月09日 | 宗教
火葬場で、お骨の写真はふつう撮れない。

撮れたら、そのお骨の写真がTwitterとかで出回ることもあり得る? でも、遺骨の写真なんて、見たことありませんよね。

遺骨写真の撮影が法律で禁止されているわけではなさそう。そんな法律は聞いたことない。

そこで、遺骨の写真撮影がNGな理由を調べると、いろいろありますが、:

1 遺族のプライバシー・名誉感情
2 心霊写真として騒がられるのが嫌
3 職員のプライバシー(被差別部落の方とかいらっしゃる?)

が理由だそうです。

いずれにそれなりに合点が行きますが、1(遺族感情)は喪主その他遺族へ断ってOK出れば乗り越えられるハードル。

3(職員プライバシー)もしかり。職員が映らないようにすればよい。

だから、1,3の理由は「一律禁止」にする必要はない。

とすると、2(心霊写真)が最大の理由になる? 

いや、やっぱり、1(遺族の感情)でしょうね。。

撮る前は「撮っていい」と言ったけど、流れからNOと言えなかったとか、その撮り方はさすがに、とかのいざこざが生じて、神聖かつ厳粛なる葬儀場の秩序と雰囲気を害する可能性があるから、なんでしょうね。

遺骨の撮影を葬儀屋さんに禁じられた、という話をどこかで聞いて、日本人(いや、人類全般か)における宗教ないし宗教的感覚、というものを改めて学びました。 
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障害者は「聖なる愚か者」である

2024年03月09日 | 人生
天理市で、宗教施設をご案内していただいた、天理教信者の方に聞いた話。この方は、日本ウクライナ教会の会長? ウクライナ支援もとても献身的にされているお方。

曰く、ロシア・ウクライナでは、障害者は「聖なる愚か者」と言われている/いた。神に近い。崇める対象。

それが、いつしか、「障害者」となり、蔑む対象になった。

崇める対象から蔑む対象に、真っ逆さまに転げ落ちた。

____________

ふむ。ググってもあまり要領を得ませんでしたが、デタラメでもなさそう。

日本でも、ダウン症の方に聖性を見出す方は多いのでは。

700人に一人がダウン症。いつもこういう障害の方を考えるときは、天/神/造物主を考える。

なぜ主は、700人に一人の確率で、しかし確実に、ダウン症の方をお造りになったのだろうか。

被差別の障害児を産んだのか?

あまりそうは思わない。「聖なる」もの、無垢なもの、を見出す。

また、彼ら彼女らを見る我々のなかの差別意識へ警鐘を鳴らしてくれる。そんな警鐘のために彼らがいらっしゃるとは思いませんが、、

こういう先天的なハンディを抱えていらっしゃる方を思うにつけ、「人間の価値とはなにか」を考える。

我々健常者のほうが価値が高くて、ダウン症の方の「人間としての価値」は低いのだろうか?

そう思わないし、思いたくない。

彼らの人生に意義を与えるのも、我々健常者の務めのような気がする。
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京都・奈良には部落が多い

2024年03月09日 | 歴史
関東には部落はほとんどないので(少なくとも私が育った横浜にはこれという部落はなかった)、私は部落問題には疎い。

先日、関西の方から聞いた話。

京都や奈良には部落が多い。士農工商の身分制度を作ったから、その下までできるのが必然だ、的な説明の仕方をされていた。私にはまだ「必然」ってのがわかりませんが、、、

天皇に権力闘争で負けた豪族が穢多非人になったから、という経緯の説明をする方もいらっしゃる。

古都には部落が多いってのも初めて知りました。鎌倉にも部落ってのがあるんだろうか。ぱぱっとググってもヒットしない。
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大阪市中央公会堂

2024年03月09日 | 歴史
大阪のシンボルとまでは言えませんが、立派な歴史的建造物・大阪市中央公会堂。東京の法務省みたいな、趣のある造り。辰野金吾が設計。

ウィキによれば、ネオ・ルネッサンス様式を基調としつつ、バロック的な壮大さレンガ造り。ウィキ

誰がどんな経緯で建てたのかを聞いたら、「義侠の相場師」「北浜の風雲児」の異名を持つ岩本栄之助の寄付。

この岩本は、相場で失敗して、スッテンコロリン、39歳で拳銃自殺。。

 こちら(ウィキ)

須臾なる人生の儚さを考える。
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赤坂センチュリオンホテルの雛壇

2024年03月09日 | 日記・雑記・独り言
私がたまに行く、赤坂センチュリオンホテル。

ロビーに立派な雛壇。

外国人客には大人気のはず! 日本人の私から見ても、こんなたくさんあるのは気分上がります!
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スラップ訴訟画像

2024年03月09日 | 法律・海外法務
スラップ訴訟ってのは、権力者が、カネにものを言わせて、消費者をビビらせるために行う訴訟。

右の人たちがするようなイメージです。

左は、家庭連合の福本弁護士。

右は、霊感弁連の弁護士。

日テレさんのテレビ画像をちょっと拝借させていただきました。
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洗足池図書館

2024年03月09日 | 教育・子育て
毎週通う大田区の図書館を、大田図書館から、洗足池図書館に変えました。






勝海舟記念館のそばなので、勝海舟由来の本が多いです!
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深沢図書館

2024年03月09日 | 教育・子育て
毎週通う、子どもの本のための図書館を、8年くらい通った尾山台図書館から、深沢図書館に変えました。

いろんな図書館に、それぞれ少しずつ違う、いろんな本があるから!
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手巻き寿司選手権

2024年03月09日 | 教育・子育て
子どもがたくさん食べるようになりました!
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妻の誕生日に感謝状

2024年03月09日 | 男と女
妻の誕生日に、妻に感謝状。

私が生きていられるのも、妻のおかげ、、
コメント (1)
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『経営にインフルエンスを与える法務になろう』木村孝行

2024年03月09日 | 法律・海外法務
 
著者の木村さんは、小林製薬の、立派な方。何度もお会いさせていただいて、一緒に仕事やインテグリティ研究会をさせていただく。

人当たりに全く違和感を感じさせない、人間的に、素晴らしい方。

本書は、太字で強調しているところが見やすい。主にその太字のところのみを取り急ぎ読みました。それでもいいところがたくさん。

法務マンのバイブルたる本では。

◆ 「令和ヘッドに昭和ハート」
 …ラクしようと思う人の成果物は信用できない。

◆ 「森羅万象に多情多恨たれ」
 …開高健の言葉。専門バカになるな。

◆ 「メール一本で人が動くと思ったら大間違い」
 …たしかに。
  私も、パナソニックのおエラいさんから、「平時からの水撒き(アフター5の飲みなども含めた人間的な付き合い、貸しを作ること)」がないと人は動かない、と教わりました。 

◆ 「スピードはクオリティの一部」
 …これは至言。自戒を込めて、、

◆ 相手がミスをしても「ごめんなさい」と言う。
 …57頁の、相手がアポをミスったのに、自分がリマインドしなかったことを謝るエピソードがいい。
 これは私も励行するようにしている。妻に対しても。
 決して他責しない。全部自責する。
 松下幸之助は「雨が降っても自分のせい」と言いました。
 これからも「すべてを自責する」のは、意識的に続けよう。

◆ 「苦手な人ほどコミュニケーションを取る」
 …パナソニックの少徳彩子さん。私も心がけます!

また精読したらUPします!
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櫻井義秀『明解 統一教会問題』の粗い論理

2024年03月09日 | 
ブロガーから剽窃してしらばっくれている櫻井義秀という学者が、懲りずに『明解 統一教会問題』って本を出した。

 
この著者のことは私は全く信用していない。インテグリティがないから。トンデモ本を書いているから。


1の嘘をつく人は1000の嘘をつくので、櫻井氏の書くことは何一つ私は信用できない。そのため、私は彼の書くものに一切の資料的価値を認めないのですが、まあ一応読んでおくかと思いまして。

端的には、、、

明解どころか、迷解ないしは冥界って感じ、、 素人さんはこの本に騙されるだろうな、とは思った。

違和感を感じたところを取り急ぎ:

◆ 「青年(安倍元首相暗殺犯)は安倍元首相や自民党の政治家に恨みをいだいたわけではない」

 …1頁の「はじめに」ののっけから、この言い切り…
  え、まだ刑事裁判ほとんど始まってませんけど、、、
  だから動機が明らかになったとはいえませんけど、、、
  むしろ安倍元首相には「恨み」的な感情があったはずですよね、、
 
 …要するに「統一教会は悪い。それ以外は悪くない」って印象付けようとしたいようだ。

◆ 1頁
 「及び腰の政府を突き動かして…」不当勧誘防止法制定云々。

 …この「及び腰」って表現も、「本来動くべきなのに動きが遅い」ってニュアンスが入っている。価値判断が入っている。党派性がある。
 だって、統一教会側からみたら「軽々に霊感弁連の言いなりになっちゃった情けない政府」って映っているんですから、、
 …「はじめに」冒頭の1頁から党派性を隠そうとしない櫻井義秀には感服する。まだ、曲学阿世コンビの片割れ・島薗進氏のほうが、中立性を装うのは長けている。

◆ 37頁
 「(近年では…)訴訟による損害賠償請求を押し止める勢力としての政治的ロビイング活動が顕著

 …何度読み返してもイミフ。
  訴訟と政治は別だし、誰の誰に対する損害賠償なのか書いていないし、「政治的ロビイング」も主語がない。家庭連合/反家庭連合のどっち側のことを書いているのかわからない。
 …私が「一読してわからない文章」というのは、学者が書く文章ではない。

◆ 41頁
 Twitter/Xでも攻撃されていますが、文鮮明を「カルトのリーダー」と表現する「民間人ブログ」(鈴木エイトか?)を引用してしまっては… 

 …学者の矜持がない。

◆ 49頁
 「確実に言えることは、…日本の統一教会組織は…資金提供者としてのみ利用されている」

 …これはとても失礼。
  日本の教会のみなさんは、信仰の自由のために真摯な活動をしていますけど、、

◆ 73頁
 「統一教会にぬかりはありません」「統一教会がただものではない証拠として、<蕩減条件>という恐ろしい神様の原理まで用意しているのです」
 
 …「ぬかりはない」「ただものではない」「恐ろしい神様の原理」など、表現が稚拙…

◆ 98頁
 安倍元首相暗殺犯が暗殺前日に手紙を出した相手の米本和広さんの実名を出さず、「統一教会を批判するブログを実名で運営している男性」と表現。

 …いや、むしろこの米本さんは、紀藤正樹弁護士や鈴木エイトら、拉致監禁を批判するブログを運営している人物として有名。エイト氏と米本さんの「口汚い罵り合い」は、ちょっと調べればすぐ出てくる。

 たとえば、米本さんが、拉致監禁をいざなう手紙をパシリのように届けた鈴木エイトを「監禁派のパシリ」と呼んだ こちら こととか、みんな櫻井義秀氏は知っている。
 それなのに「統一教会を批判するブログを運営」と書いて、あたかも「統一教会は批判されている」と印象付けんとする。
 この櫻井義秀氏の姑息さと卑怯さを私は強く軽蔑する。

◆ 100頁
 (安倍元首相暗殺依頼、統一教会と日本の政治家の癒着が明らかになり)「誰もが唖然、困惑というほかはない」

 …下品な断言。私は別に「唖然」も「困惑」もしませんでした。

◆ 103頁
 UPDFの行う自転車イベント「ピースロード」を取り上げて、「着実に日本人の思想改造が図られようとしていたのです。」だって。

 …あまり有名でない地域の自転車イベントで、なぜ「日本人の思想改造」まで話がすっ飛んでいくのでしょうか、、

◆ 134頁
 カルトの定義で、若松英輔氏が「離脱を認めない」と挙げたのを「拘束すること」と変に一般化し(大前提)、家庭連合で「(教義で)精神的に拘束」しているから(小前提)カルトの定義に当てはまるとしている。

 …三段論法ができていません。法律家はこんな稚拙で姑息なロジックにはだまされない。つまり、櫻井氏は、
  1.  離脱を認めない(若松)    
  2.  拘束する(大前提) 
  3.  精神的に拘束(小前提)
 という「歪んだ三段論法」をしている。1→2の大前提も枉げている。2→3の小前提のあてはめも枉げている。二重に歪めた三段論法、、、

 本来なら、統一教会で離脱を認めていないのか、ということを吟味しなければいけないのに。

 この「カルト性/拘束へのあてはめ」の姑息さこそ、櫻井義秀氏の本質だと思われる。彼の本をみんな読んでいる私からすると「ああ、またやっとんな」って感じです。

 このように、「統一教会の印象批判にせっせと勤しんでいる」のが櫻井義秀さんです。こういう人を曲学阿世といいます。

 なお、「精神的に拘束しない宗教」ってのが果たしてあるんだろうか。宗教の本質は、むしろ「精神的に拘束する」ことにあるはずだ。
 「科学的に説明できないものを信じる」のが宗教なんだから。

◆ 157頁
 養子縁組斡旋の文脈で「代理母的な役割…」「特別養子縁組は、本来、保護者のない子供…に温かい家庭を与える仕組みです」
 だから、「子供の誕生が先なのであって、生まれる前から約束をして、…子どもを、もの扱いすべきではないのです」

 …そうなのかな。
  特別養子縁組って、必ず「まず子どもが生まれることが先」ではないはずだ。そもそも最初から特別養子にしようと思って、代理母を探して、特別養子縁組にするって仕組みも予定されているはず。

 実際、私は、弁護士として、アメリカの女性を代理母とする特別養子縁組の、判決書の送達かなんかのサポートをしたことがあります。
 ググっても、「アメリカの代理母を使った特別養子縁組が合法である」ってことはすぐわかります、、、 こちら
 かように、櫻井義秀さんは、法的なところはかなり脇が甘い。

◆ 166頁
 「(被害者救済)新法は短期のマインド・コントロールを認めているのです。
 
 …そうなのかな。それは言い過ぎ、穿ち過ぎでは。

◆ 172~173頁
 「私はパスカルさんとは20年来の親交を持ち…」「パスカルさんはマインドコントロールを解く脱会カウンセリングの専門家でもある」

 …え、このパスカル・ズィヴィーって、要するに脱会屋ですよね? こちら(米本ブログ)

◆ 204頁
 以下はかなり酷い表現。この本の中で一番インパクトがあったかも。

 「統一教会の信仰の核は、メシアである文鮮明への絶対的忠誠であり、組織の中心者の指示に従うことです。
 したがって、信者個人が勝手に霊感商品を販売したり、末端の信者に献金を要請したりすることはありえません。
 それは、統一教会に対する民事裁判の判決において法人内部に使用者責任が認められていることからも明らかです」

 …この後半のロジックの稚拙さは、法曹や法学部卒ならより強く分かる。
 そもそも「使用者責任」って、「報償責任」と言って、「利益のあるところには損失あり」って感じで、要するに、「社員を使って金儲けしている企業は、損害賠償払ってね」って法理。
 具体的には、社員が「事業の執行につき」事故ったら、会社が賠償するってこと。
 この使用者責任/報償責任と、「信者が勝手に霊感商法しない」「末端の信者に(メシアの意志と反して)献金要請しない」とは全く別…
 
 …こんな答案を書いたら司法試験に絶対受からないし、こんなドラフトをアソシエイト弁護士がしたら、パートナーから「お前アホか」と罵られかねない、、
 要するに、「法学部生でもこんな稚拙な論理展開しない」レベルのおこちゃま議論です。

 …上記の前半のロジックのほうが酷いですよね。再掲すると:

「統一教会の信仰の核は、メシアである文鮮明への絶対的忠誠であり、組織の中心者の指示に従うことです。
 したがって、信者個人が勝手に霊感商品を販売したり、末端の信者に献金を要請したりすることはありえません。」

 ですって。論理粗すぎじゃね?って一般の方でも思いますよね。
 「信仰の核が教祖への忠誠」であることと、「信者個人が勝手に霊感商法しない」「末端信者に(勝手に)献金要請しない」のは、決して、「したがって」ではつながらない。
 
 このように、無理くりにロジックを「したがって」でつなげるのは、「春秋の筆法」と言いまして、中国2000年の歴史で戒められてきました。
 漢籍の『春秋』が、「AだからBである」という、「理由が一つだけ」という強引ロジックを連発することから来た言葉です。
 櫻井義秀さんは、身を張って「やっちゃあいけない春秋の筆法」の見本をご提示されている。

◆ 208頁
 家庭連合が被害者救済のために100億円を拠出しますよ、というくだりについて「統一教会としては…法務局や地方法務局などの供託所に供託金を預けるというのが筋です」ですって。。

 …これも、法律を知らない素人さんの間違い。
  供託の要件 こちら を満たさないから、家庭連合の田中会長が(供託に依らずとも)100億円をデポジットしますって記者会見したのです。

  「弁済供託の3要件」(以下(1)(2)(3))なんか、ぐぐったらすぐ出てくるのに、、、 こちら
 (1) 債権者の受領拒否
 (2) 債権者の受領不能 
  …債権者の不在や行方不明等の理由により,債権者が弁済を受領することができない  
 (3) 債権者不確知
  …債権者が死亡して相続が開始したが,その相続人が誰であるかが不明,又は債権が譲渡されたが,債権の帰属について譲渡人と譲受人との間で争いがある等

 かように、櫻井義秀氏は、「法学部生がググったらすぐ分かるレベルのこと」を間違って表現しているのです。

◆ 249頁、251頁、253頁
 「神仏をちゃかす」「宗教に対する健全な笑い」(櫻井義秀本に対して反論をする家庭連合は)「笑いを恐れているのです」

 …Twitter/Xでも物議を醸していますが、櫻井義秀って人は、「いじりブロガー」の鈴木エイト氏と並んで、「宗教をちゃかす/笑う/嗤う」人なんですかね。「ちゃかし学者」なんですかね。
 …だいぶお下劣、品がないな、と思いました。本性を出しちゃったの?って感じです。
____________

以上、こう書くと、櫻井義秀氏の「論理の粗さ」が際立ちますね。

学者として、教授として、生徒に範たる文章を書かねばならぬお方が、この稚拙さ。

日本の宗教リテラシーを憂う。
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