違法賭博で人生を誤った水原一平通訳の年俸は、4500万円~7500万円だったらしい。
別の記事では1300万円弱とも。
1~2ヶ月前の週刊誌(文春か新潮)では、一平さんが自分で「5000万円くらい」と書いていた。ググっても探せず。
そこで、仮に、彼の年俸を5000万円とする。
これは妥当か。身分不相応に高いか。
参考までに、アメリカでは物価が高く、NYの弁護士の初任給が2000万円ですから、ざっと日本の2倍くらい。
それを加味すると、2500万円。
大谷の露出度、影響度からすると、他の通訳より2倍は責任と機会があろう。2倍は分かる。3倍もまあギリギリ。
だが、5倍10倍は行き過ぎでは。
※ 巨人の通訳をやっていた友人がいるから、「日本の通訳の年俸がいくらか」は、訊いておきます。
____________
思うのは、私の経営者としての経験。
私の経営する中山国際法律事務所の売り上げが、大案件を受任したせいで、瞬間風速的に上がった年があった。
そしたら、その年、その案件に何一つタッチしない経理スタッフが、大幅な昇給を要求してきたことがあった。
他の年にはなかったのに、、、 やや違和感を覚えた。
「事務所がそんだけ儲けているんだから私にもおこぼれを」とそのスタッフが思っていたかどうかは、知らない。
でも、身分不相応に高い給料をもらうと、人間がおかしくなる。傲慢になる。
だから、周りの経営者弁護士でも、「秘書さん(事務員)には、どんなに長く勤めてもらっても、絶対に年で460万円以上は与えない」と決めている方がいらっしゃる。
そうじゃないと、事務員が天狗になって、勘違いして、弁護士に対してぞんざいな口の利き方をしたりするから、と。
一理ある。
そういう弁護士事務所の事務員は、驚くほど多いからである。弁護士事務所の2割くらいにはそういう事務員がいる。
(私は事務員に460万円以上を与えていた過去がある。それが身分不相応に高かったのか、、は検証中)
弁護士が稼いで何億円の売上を上げようと、それで秘書さんが年俸1000万円になるのか。
否、だろう。
____________
こんな事例を踏まえると、「なぜ水原一平が堕ちたのか」を考えるときに、「彼がもらっていた年俸が適正額だったか」は、検証に値する。
宝くじにあたったり、上場株の売却とかで、ボロ儲けして、それで人間を持ち崩した人、ってのは、みなさまの周りにも何人かいらっしゃるのでは。
金持ちの子どもが人格的にも能力的にもダメダメになる、ってのは古今東西、枚挙に暇がない。
金は、人を活かしもするし、殺しもする。
くわばら、くわばら。