勝沼ぶどうの丘から、塩山に向かう県道沿い、左側に錦城(きんじょう)葡萄酒があります。
先日、奥野田葡萄酒さんへお伺いした折、寄らせていただきました。
この看板が、県道沿いからよく目立つのです。
農協の倉庫のような大きな建物。
決しておしゃれなワイナリーではありませんが、山梨ではよくあるワイナリー。
錦城という名前の由来は、このあたりを支配していた小佐手(おさで)氏に由来します。
小佐手氏は、武田信玄の父、信虎に負け、武田氏の軍門に下りますが、武田家滅亡後、徳川氏の旗本になったということです。
一升瓶ワインのラベルには、天守閣の城が描かれていますが、それは架空のもの。
しかし、そのラベルがあるから、調べるきっかけになります。
高埜社長です。夫の前社長が3月にお亡くなりになり、奥様が社長になりました。
突然の訪問にも、丁寧に対応していただきました。
倉庫には、大量の一升瓶ワインが積み上げられていました。
写真は撮らなかったのですが、社屋の隣には、自社畑のカベルネソービニヨンが栽培されています。
前社長の思いのこもった畑であり、葡萄とのこと。
錦城ワインさんのHPの写真ですが、720mlの「CS/KN」というワインがあります。
CSはカベルネソービニヨン、KNは甲斐ノワール(ブラッククイーンとカベルネソービニヨンの交配品種)のこと。
錦城ワインは、小佐手地区を中心にした葡萄栽培農家約160軒が株主のワイナリー。
葡萄栽培農家の方は、ワインを晩酌するので、一升瓶ワインが中心。錦城ワインの生産の半分が一升瓶ワインということですが、一升瓶ワインは利益が薄いもの。
前社長が、CS/KNのようなワインを育て、利益向上を目指していたことが判ります。
一升瓶、720mlとも注目していきたいワイナリーです。