山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

錦城葡萄酒 訪問

2015-09-12 15:51:13 | ワイナリー訪問記

勝沼ぶどうの丘から、塩山に向かう県道沿い、左側に錦城(きんじょう)葡萄酒があります。

先日、奥野田葡萄酒さんへお伺いした折、寄らせていただきました。

この看板が、県道沿いからよく目立つのです。

農協の倉庫のような大きな建物。

決しておしゃれなワイナリーではありませんが、山梨ではよくあるワイナリー。

錦城という名前の由来は、このあたりを支配していた小佐手(おさで)氏に由来します。

小佐手氏は、武田信玄の父、信虎に負け、武田氏の軍門に下りますが、武田家滅亡後、徳川氏の旗本になったということです。

一升瓶ワインのラベルには、天守閣の城が描かれていますが、それは架空のもの。

しかし、そのラベルがあるから、調べるきっかけになります。

高埜社長です。夫の前社長が3月にお亡くなりになり、奥様が社長になりました。

突然の訪問にも、丁寧に対応していただきました。

倉庫には、大量の一升瓶ワインが積み上げられていました。

写真は撮らなかったのですが、社屋の隣には、自社畑のカベルネソービニヨンが栽培されています。

前社長の思いのこもった畑であり、葡萄とのこと。

 

錦城ワインさんのHPの写真ですが、720mlの「CS/KN」というワインがあります。

CSはカベルネソービニヨン、KNは甲斐ノワール(ブラッククイーンとカベルネソービニヨンの交配品種)のこと。

錦城ワインは、小佐手地区を中心にした葡萄栽培農家約160軒が株主のワイナリー。

葡萄栽培農家の方は、ワインを晩酌するので、一升瓶ワインが中心。錦城ワインの生産の半分が一升瓶ワインということですが、一升瓶ワインは利益が薄いもの。

前社長が、CS/KNのようなワインを育て、利益向上を目指していたことが判ります。

一升瓶、720mlとも注目していきたいワイナリーです。


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