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山梨のワインのブログ

山梨の酒屋の4代目が、ワインを中心に、山梨の酒を、愛を込めて書き溜めます。

葡萄屋さんのワイン

2016-04-16 10:05:09 | 新商品インプレッション

勝沼の菱山中央醸造は、「ぶどう畑」という生食用葡萄の販売会社と同じ経営。

三森家の家族経営です。

メインは葡萄の販売で、売上の8割を占めます。

勝沼町の「葡萄の丘」の麓の菱山地区にあり、南向きの斜面は、勝沼の中でも優良な葡萄の取れるところ。

生食用の葡萄販売がメインですが、ワインの醸造も昭和初期から行っている老舗ワイナリー。

老舗ですが、菱山地区の葡萄栽培農家が、組合を組織して設立したワイナリーなので、一般販売はほとんどありません。

葡萄栽培農家が組合を作ってワイナリーを設立したのが、勝沼のワイナリーの誕生ですが、その後、多くのワイナリーは一般販売も始め、現在の形態になっていきます。

菱山中央は、委託醸造だけを行い、一般に発売していないのは、他のワイナリーと異なります。

一般発売をしていないと、醸造技術の進歩が遅くなりますが、菱山中央もそのようだったと推測します。

菱山中央醸造は最近、醸造設備を新たにし、外から技術指導を受け、一般発売も始めました。

そのワインが上記の写真、甲州種の白辛口です。ラベルは裏ラベルしかありません。一升瓶3240円(税込)。

裏ラベルが曲がっていますが、こちらはやや甘口のロゼ。3600円(税込)。ロゼの原料は、葡萄の在庫で変わります。

上記写真は赤ワインのマスカットベイリーA。赤ワインは720mlのみ。2160円(税込)。

他社と比べ、高めの価格ですが、これは原料の葡萄が、生食用の価格の高いものも使うため。

原料が良いのでワインが美味しい、と醸造も兼ねる三森齊さんがアピールされていました。

菱山中央醸造には、素晴らしいストレート果汁があるのですが、その御紹介はまたの機会に。

 


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