勝沼の菱山中央醸造は、「ぶどう畑」という生食用葡萄の販売会社と同じ経営。
三森家の家族経営です。
メインは葡萄の販売で、売上の8割を占めます。
勝沼町の「葡萄の丘」の麓の菱山地区にあり、南向きの斜面は、勝沼の中でも優良な葡萄の取れるところ。
生食用の葡萄販売がメインですが、ワインの醸造も昭和初期から行っている老舗ワイナリー。
老舗ですが、菱山地区の葡萄栽培農家が、組合を組織して設立したワイナリーなので、一般販売はほとんどありません。
葡萄栽培農家が組合を作ってワイナリーを設立したのが、勝沼のワイナリーの誕生ですが、その後、多くのワイナリーは一般販売も始め、現在の形態になっていきます。
菱山中央は、委託醸造だけを行い、一般に発売していないのは、他のワイナリーと異なります。
一般発売をしていないと、醸造技術の進歩が遅くなりますが、菱山中央もそのようだったと推測します。
菱山中央醸造は最近、醸造設備を新たにし、外から技術指導を受け、一般発売も始めました。
そのワインが上記の写真、甲州種の白辛口です。ラベルは裏ラベルしかありません。一升瓶3240円(税込)。
裏ラベルが曲がっていますが、こちらはやや甘口のロゼ。3600円(税込)。ロゼの原料は、葡萄の在庫で変わります。
上記写真は赤ワインのマスカットベイリーA。赤ワインは720mlのみ。2160円(税込)。
他社と比べ、高めの価格ですが、これは原料の葡萄が、生食用の価格の高いものも使うため。
原料が良いのでワインが美味しい、と醸造も兼ねる三森齊さんがアピールされていました。
菱山中央醸造には、素晴らしいストレート果汁があるのですが、その御紹介はまたの機会に。