年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

金足農のこと

2018-08-21 00:00:00 | Weblog
 日本人の意識の中には、高校野球決勝戦まで一人で投げ抜きそして最後の最後に矢折れ力尽き果てるその姿に美を感じるところに特長がある。

 しかし自分には、いつも勝った後に歌うカナノウ校歌を身体を反らせて懸命に歌う姿の方が印象に残る。
 この子らは学校が好きで校歌を歌ってるのではなく、野球が大好きで校歌を勝ち締めに声高らかに歌いあげてるんだろうと・・その高校生らしい目いっぱいの青春の姿にほれぼれする。

 決勝戦をTVで観ることはなかった。今日は朝から逃亡者で名を知られた松刑大井造船作業場にいる受刑者Aの相談が入ってるので。

 Aはグラインダーで仕事をしていたらしく、作業途中で錆びた鉄粉が付く作業着のまま面接室に入ってきた。その受刑者の前職は、創業以来120年経過し、従業員も10,000人以上資本金は600億、日本国内はもとより全世界に事業拠点をもつ大企業の正社員としてわずか入社から5年ほどで退社していた。
 理由はわからないが、書類に残されてたのは女性問題として記入されてた。でもこれは表面上のことであろうと・・理由について少しの時間傾聴する。次の仕事に影響が出るかどうかのことだけで・・。
 


 仕事帰りにガンセンターに5たび入院治療中のタカシちゃんに会う。病院待合室の大きなTV画面には高校野球閉会式が映ってた。4回目の抗がん剤治療中でこれのいくつかの検査にパスすればあとは月1回の通院で良しとなるらしい。気分どうや・。・と聞くと、いつもの味覚障害があるようで、何を食べても苦いんだとか。

 2年前の今日、秋田の農民詩人・むのたけじさんが101才で亡くなった命日でもある。

 詩人のむのたけじさんが金足農校の戦果を観てどのように表現するだろうかと思う。全国の中で自殺率が高い秋田県の人たちにとって、雑草魂の選手の活躍に自分たちの希望を見出しているのかもしれない。