年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

プレバト

2017-04-29 00:00:00 | Weblog
 7時頃晩ごはんを食べることが多い。食卓に着くと7時のニュースを見ながらご飯を食べるという、マナー違反エチケット違反の、「ながら族」の悪い癖が習い性となり、奥さんから注意を受けることが多い。でも、ニュースの中で子供や女性に対する昨今の目を背けたくなるような嫌な事件が流れてくると直視することができなくなり他の民放局に切り替える。チャンネルを地方民放局に変えたところで、何十年も異動のない同じ顔の能面づら表情での男子アナが目を泳がせながら上から目線で原稿をしゃべったり、またそれに追従するごとく女子アナがカメラ目線に媚びる表情で顔を大きく上下にうなづく仕種を見せつけられるとそれだけですぐに消してしまう。両者ともに“伝える”技術に表現の貧しさを想う。まして、食レポでは、食べ物の紹介において、言葉として美味しい・・以外見当たらないのは、ヘラヘラと笑うだけの女子アナのボキャブラリーの貧しさを理解は出来ても、品のない大きな口を開いて食べるごときの上品さから程遠い格好が画面に流されると、キー局アナの模倣にしてもTV画面に映る地方局アナから遠ざかりたいと思う。

 その中で時々、木曜日の7時にMBS系列局の「プレバト」に替えた時、俳句の夏井いつき先生が芸能人の作った俳句をこき下ろしながら添削する・・アレを見ることがある。

 土曜日の今日は移動図書館の日。奥さんは、借りている本の返却とすでに申し込んでいるマンガ  を数冊、それとバスの中から孫のAちゃん用読み聞かせ絵本、料理本などチョイスしておった。
 一方、いつも私たちと同じように移動図書館を利用しているタカシちゃんも家族と一緒に来ている。で、私とタカシちゃんは、そのあと、毎回スーパー内の100円コーヒーテーブルに座り、情報交換とばかり千壽堂の和菓子を口にほう張りながらおしゃべりをしておる。

 タカシちゃんからの今日の話題は、2点。一つ目は中学生時代の同級生の父親が先日亡くなり、昔近所に住んでいたタカシちゃんも告別式と野辺送りに参列したそうだ。その折、喪主であるO君の挨拶が殊のほか心に沁みて、良かったよ・・と。兵隊から帰ったO君の父親が、子や孫にしょっちゅう言い続けていたことは、戦争だけはやっちゃダメ、平和でないとダメ・・と云い続けてた、などと喪主のO君が挨拶のなかでとつとつと話していたのは感動すら覚えた・・こと。
 二つ目。じつは・・とおもむろに切り出したのは「プレバト」のこと。先日、夏井先生が主催する句会に出席したのだそうだ。定員400人の抽選に当たり奥さんと二人で参加したそうな。当然俳句を作らなければならない。最初に俳句を作る時の注意点とか、季語とか決まりごとの説明があり、その後、俳句を作ることになったそうな。その時間たったの5分・・短時間で俳句を作りなさいと、夏井先生が云った。そして続けて、5分で作れない人は30分かけても俳句は出来ませんと断言されたそうな。ナルホドナルホド、俳句はセンスがいるよなぁ・・・。
 タカシちゃんは、与えられたお題の「OK」についてひねったそうな。
 句会は、終わりに来て入選作の発表となったが、その10人の中には入れなかった・・と残念さと安堵感があったそうな。次に特選の発表があった時、びっくりしたんだとか・・特選に入ってた、と。ところが全員無名で出しているから作者がわからないものの、特選の5句の作者の内タカシちゃんだけが手をあげ、夏井先生に壇上に呼ばれて上がって行ったそうな。そしてタカシちゃんの読んだ句について説明を求められたそうな。これ、

 紙コップのコーヒーをすすりながらタカシちゃんが愉快な顔して解説してくれる。
 綾小路きみまろさんの漫談から、…あれから40年…のフレーズに合わせて、40年前の若葉繁る頃奥さんにプロポーズしたんだとか、大阪で。そこで夏井先生が質問してきたのだそうだ、先生も離婚再婚組につき結婚生活のあれこれの心の襞を承知していられるはず。で、タカシちゃんは聞かれるままに、40年前奥さんからもらったプロポーズOKサイン後の夫婦のこと・・・美男と美女どうし、おかげで女房と二人の生活は幸せです・・と400人を前にしてのたまったのだそうだ。じゃ、検証をしようと、夏井先生が3列目のまん中に座る奥さんにマイクを向けて聞いたそうな・・奥さんも40年もご主人と暮らして幸せですか?・・と。
 タカシちゃんは満面に笑みを浮かべて、ヤッターの表情。タカシちゃんの予想を覆して、奥さんも、幸せです・・と応えたそうな。会場は大いに沸いたそうな。家内は自分に合わせてくれたよ~・・・だと。
 で、特選賞品は高額な食料品の商品券だったそうな。「風光る 40年前の オーケー」はタカシちゃんの人生がOKと云うことだろうネ。