年金受給者の日々へ 悪戦苦闘の記録から

自分のXデーに向かってまっすぐに走る日々
   年金受給前の悪戦苦闘の日々より

追い込まれる

2010-06-03 00:00:00 | Weblog
 自殺者が3万2千人を突破していると何度も何度もニュースで流れている。身近にそのような経験を持つ人や自分の周りから耳に入る人を除いて、自殺という話を聞き及ぶことは、あくまでも交通事故や他の事故と同じようなニュースレベルかもしれない。他のことのように感じていられる人が多いのかもしれない。私にとっての体験は、こころの通いあった(と思う)熊本の友人を自死によりなくしたことと、最近では、いつも私の家に出入りしてくれていた電気屋さんをなくしたことがある。しかし、自分も毎日メンタルヘルスに関して私や私の周りに対して注意をしているのか、と思うもつい忘れることがある。しかし、今日厚生労働省発の労働局経由でハローワークに来られる人全員に対してメンタルへルスに関するチラシを配って啓蒙するように文書が流れてきた。なにぶん、自死された人の60%が失業中であった、との報告である。あわてて求職者に対して注意を喚起するようなチラシを作り、全員に配布しているのがハローワークの今日の姿であった。私の前に座る求職者の方々は就職困難者が多く、いわゆるリピーターの方々である。今、確実に職を得る現場から就職困難者は弾かれている。10人の人に10社を紹介して採用となるのは20%あればいいほうである。しかも採用されたところで数ヶ月の有期雇用であったり数時間のパートであったりするものが多い。でもこのような採用される人は上々の部類。一方不採用が数ヶ月も続く求職者の話をお聞きするとかなり経済的に追い込まれていて、最低限の文化的で健康な生活を望むべくも微塵もないほど。このような方々に対しての見方は、今までマジメに仕事をやってきてないから、テンテンとしているから職業能力が形成されてないとか、辛いことから逃げているとかいろんなことをレッテル貼られているようだ。60歳を前にする求職中の男性は、失業が続くと貯金もなくなり、行き先は自殺しか道がない・・などと投げやりに話し掛けてくる。ニッチもサッチも行かない・・などの本音を聞かされ、理屈なぞいらない、とにかく最低の生活ができるくらいの収入を得られる仕事が欲しいと切実に話す。自殺注意のパンフレットをいくら見ても、仕事にありつけない毎日では、パンフレット見てもしょうがない、と言った。