色々歩き回って相当お腹が空いたので、お食事タイム。ちょうど、運河横で食べられるお店で、名物「万三蹄」と呼ばれる豚足料理を注文。
そうそ、こんな風に運河の真横。
テーブルは屋外。食器は、一名分がセットでビニールに包まって配られる。へぇぇ~。
☆ ☆ ☆
ところで名物の「万三蹄」(冒頭の写真)は、周荘を繁栄させた富豪、沈万三が好んだ料理で、豚足を醤油や香辛料につけて、皮ごとトロ火でじっくり煮込んだものだ。
明の初代皇帝朱元璋は、元との商いで大きな富を築いた沈万三を快く思っていなかったという。ある時、朱元璋をもてなす宴会の席で沈万三がこの料理を出したところ、朱元璋がこれを気に入り、料理名を尋ねた。豚の足の「猪蹄」は「猪」の発音が朱元璋の「朱」と同じで、不敬と思われる恐れがあったため、機転を利かせて自分の名から「万三蹄です」と答えたところから、この料理は万三蹄と呼ばれるようになったとか。
これは自分のお皿に取った万三蹄。トロットロで、コラーゲンたっぷり。マジで超美味い! 今、このブログ記事を書きながら、あの味と食感が懐かしくてたまらない。
その万三蹄のお味にぴったり合うのが、こちらのビール。青島ビールの他に、周荘ビールっていう地元のビールがあるんだ。その周荘ビールっていうのはね・・・あとでまとめてビールコーナーに書こうと思うが、何とアルコール度数が2.5%しかないんだ。酒に弱い私が昼間から飲んでも全然酔えないビールだ。まるでお茶みたい。でも万三蹄には最高なんだ。油分もすっきり流れるような気もするし。
で、その名物「万三蹄」以外に何を食べるか・・という話で、若干の議論があった。
これが、その店のメニューなんだが・・相変わらず食のチャレンジャーの私は、タニシとバーベルフィッシュにチャレンジ。バーベルフィッシュは賛同が得られなくて、結局私が食べられる量だけ注文することになった。(紫でチェック印をつけているのが、私が頼んだことを覚えている料理ね。)
まずはタニシ。ずいぶんデカいのね。
楊枝でくりくりと中身を出して食べる点は、日本でよく食べる海の貝と同じだし、ま、サザエの小さい奴みたいな感じだ。
ただ、太極拳の先生によると、貝の中の方の黒い処は食べない方がよいそうだ。食べるとおなか壊すからって・・もう二匹ばかし完食しちゃったよ。(その後、特にお腹は大丈夫だったけど。)
ただこのタニシ、ほかの人はあまり食べてくれなかったなぁ。
で、極めつけはバーベルフィッシュなんだが、メニューへの写真の載せ方が悪いよ。
何故、この魚なだけ生の状態の写真が載ってんのよ?
とてもおいしいとは思えないねぇ・・と言われて、3尾だけ注文したんだが、遅れてテーブルに着いた太極拳の先生が、それはとても貴重な魚なんだ、小さい魚に見えると思うけれど、一年間にほんの少ししか大きくならないんだ・・と力説し始め、頼んでよかったと思った。
これがそのバーベルフィッシュ(3尾)。写真と全然違うやん。これならみんな全~ん然ん大丈夫だよ。味もすこぶる美味しい。私だけで独占するのは申し訳ないので、みんなにも食べてもらった。
ま、ほかにも何種類か頼んだんだが・・・食べている時に、流しの歌手のおばさん登場。20元で、この紙に書いてある曲(民謡のようなもの)の中から3曲歌います・・と。折角なんで歌っていただくことにした。私は中国音楽大好きだからね。
中国の歌(3曲)・・(最初の曲は長いので一番をカット。雑音ひどいが、思い出の音ということで。)
この3曲で300円強というのはどうなのか・・・これよりずっと良い伴奏付の演奏動画がYouTubeでいくらでも見つかることだろうが、彼女はアカペラで一生懸命歌ってましたよ。しかし、これで生活していくの厳しいでしょうねぇ。あまり他人事とも思えず、演奏後にはしっかりお礼をして、しっかり握手をしたので、歌手の方は喜んでいた。
シジミの大きいもの(アサリサイズ)は、先日喰いましたが、タニシのあのサイズは初見ですね。
巻き貝の先の黒い部分は肝ですよね。
支那の淡水産、ウ~ム、やはり避けるべきかも。