さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

江戸時代のお菓子「けんぴん」を作ってみた

2017-08-22 23:50:08 | 下手くそ料理帖
ひょんなことでダイヤモンドオンラインの以下のページを知り、「古今名物御前菓子秘伝抄」という享保3年(1718)の本に書かれたレシピが自分にも作れそうに感じたので作ってみた。

▼利休が好んで茶菓子に使った「胡麻」は究極のアンチエイジング食材
http://diamond.jp/articles/-/58704?page=4

上記ページには以下のレシピが載っている。

けんぴん(『古今名物御前菓子秘伝抄』より)
【材料】小麦粉…100g/黒胡麻…10g/胡桃…10g/砂糖…大さじ3/醤油…大さじ2/水…100ml/油…少々
【作り方】①胡桃は粗めに刻み、水と醤油は合わせておく。
     ②ボウルに小麦粉、砂糖、黒胡麻、胡桃を入れて醤油水を徐々に加えて練り合わせ、5分程度置く。
     ③卵焼き機に油を薄くひき、2を流し込んで弱火で両面を焼いてからお好みの形に切る。

で、上記に沿って自分も作ってみたのであるが・・・


すり鉢に10gの胡桃を入れて、すりこ木でついて砕く。水と醤油を合わせておく。


砕いた胡桃の上から黒胡麻10g、小麦粉100g、砂糖大さじ3を入れる。


粉類の入ったすり鉢の上から、合わせておいた醤油水を少しずつ垂らして、箸でぐるぐるかき混ぜ、


全体が均一に混ざったら5分程度放置。


玉子焼き器にごま油を敷いて、すり鉢の中身を投入。

あ、しまった、薄く引きって書いてあるのに、ごま油多めに入れちゃった。ついついごま油好きだから多めに入れちゃうのよ。

で、両面焼けっていうんだけど、ホットケーキのように表面にプツプツ穴が開いて表面が乾くわけでもないので、どうひっくり返そう?


そうだ、一回り大きいフライパンの上にひっくり返そう・・・という試みは半ばうまく行ったのであるが、なんか変なへこみが出来ていることを発見。


両面焼けたみたいなので、まな板の上にひっくり返す。まぁ、こっち側はへこみもないので、見栄え的には悪くないのだが。


くずもちみたいに切ってみる。


さて、出来上がりは・・・?

相変わらず盛り付け下手だけど、味は悪くない。

甘辛いお餅みたいなものが出来上がった。

お茶受けにちょうどいい感じ・・・っていうかこれを食べているとお茶をがぶのみしたくなる。

お気に入りの麦茶&紅茶ブレンドをがぶがぶ飲みながらいただく。半分食べてかなりおなか一杯になったが、作り置きできるものだかわからないので、全部食べちゃって、もう夕飯いらない状態に。

うんうん、飢えをしのぐのに最高のお菓子かも。

っていうか、「古今名物御前菓子秘伝抄」なる古文書に書かれているものが、何とか再現できたのがすごい嬉しいよ。

池波正太郎原作の時代劇とか見てると、江戸時代の料理の作り方が登場するけど、あぁいうのは自分とは別世界だと思ってたけど、だんだん距離が縮まってるかもしれないねぇ。

最近女性に流行りの即席みそ汁の「みそまる」だって戦国時代の『兵糧丸(ひょうろうがん)』を現代風にアレンジしたものでしょう? 江戸時代のお菓子にも絶対現代に使える知恵が備わっていると思うんだよね。

ということで、ダイヤモンドオンラインに紹介されている他のレシピにもぜひチャレンジしてみたいと思うのだ。

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