さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

オカリナ(1)

2006-06-07 22:30:12 | 鳴るほど・ザ・楽器遍歴
今回紹介する楽器は、そんなに怪しくないので、ちょっと拍子抜けかもしれない。ただ、弥生時代の土笛→中国の「けん」…と来れば、吹き口を呼び子笛タイプに変えるだけで原始的なオカリナに早変わり。上の写真の下に載っている奴がそれで、わたしが持っているオカリナの中ではもっとも土器に近く、しかも一番最初に入手したものである(誰かの手作りで釜で焼いたものだとか)。

指穴は前に4つ(+小さい穴1つ)、後ろに2つ開いているだけなのに、意外にちゃんとした音が出る(Hから1オクターブ上のCまで)のが嬉しくて、合唱団の練習の休み時間中にピーピーやっていたところ、ちょうど定期演奏会の出し物にしようとしていた「鳩笛(NHKみんなのうたのアレンジ曲)」という曲のオカリナ奏者として抜擢してもらえた。以来、合唱団の出し物で変な楽器が登場する時には、かなりの確率で私がやらせてもらえるようになった…という、そんな運を授けてくれた笛である。

もちろん実際に演奏会で使ったのは、ちゃんとした演奏用のオカリナ(写真上部)で、Bから1オクターブ上のFまで出る。いわゆるオカリナと言われて皆が想像するこの形の楽器は1860年頃、イタリアの菓子職人ジュゼッぺ・ドゥナーティ(Giuseppe Donati)によって考案されたものだそうで、この楽器を“オカリナ(ガチョウの子供)”と名づけたのも彼だそうだ。

そんなことはともかく、社会人になって初めて合唱団に入った私が、入団1年3ヶ月後の(3回目の)演奏会で、楽器とは言えソロ役をやらせてもらったのは大変光栄なことだったが、本番では猛烈に緊張した。楽器を支える左手の小指がピリピリと震えたことを今でも思い出す。演奏の方は何とか間違えずにできたのだが、ピアノと音が重なっていたので、「あまり聞こえなかったぞう~」と言われたのにはがっかりした。
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