小説上の泥棒ほど、わくわくさせるものは無い。小説上の泥棒は、お金持ちからお金や宝石、絵画などを知恵を使って、盗み、人を殺すことは無い。だから、数多くの泥棒小説が登場し、私をわくわくさせ続けるのである。その中でも、子供のころからの英雄といえば、アルセーヌ・ルパン、いわゆる怪盗ルパンである。その雄大な構想は誰の心も打つのだろう。日本ではルパン3世という漫画にも、その名が使われ、私の愛読書のひとつとなっている。原作者はフランスの作家モーリス・ルブランで、すでに1941年に故人となっている。だが、その未発表作品が家族のもとにあったと今年5月に出版され、話題を呼んだ。その邦訳が9月にも出版されるそうである。題は「ルパン、最後の恋」いかにもルパンらしいロマンチックな表題だが、中身は初老となったルパンが資産家の美しい娘を守るというもので、初老という部分を除けば、子供のころの私をわくわくさせたストオリーと同一である。だけど、私は思う。その中身が似ていれば、似ているほど、その小説は私を楽しくさせてくれるはずである。水戸黄門の筋書きが毎回同じようなものでも、多くの人はそれを毎回、楽しみにするのである。
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