朝礼の話題

見たり読んだりして、感じたことを朝礼で話しています。この頃は仕事の話は少なくなりました。

差別語の言い換え

2016-01-21 00:46:36 | 21世紀
差別語の言い換え
2016/01/21
人を差別することはいけないことです。私には、もともとの本質を表して、良い言葉だと思うのですが、差別用語とされて、マスコミでは言い換えられる呼び名があります。 下請け業者です。仕事を発注する親会社と、仕事を受注する請負会社の関係はそのままなのに、「協力会社」「協力工場」と呼ばれます。小さい会社ですので零細企業ですが、「中小企業」と呼ばれます。 
日本の企業の98%は中小企業とされていますが、大半は下請け企業と個人企業です。 一つの親会社の専属として特定の作業を分担している企業で、他の親会社の仕事を受注することは殆どありません。
日本の産業の強さは、下請け企業のコストダウンの能力だともいわれますが、下請け会社の利益は、親会社の発注単価の程度で決まってしまいます。
韓国は、日本の産業構造をまね、外注工場を専属下請け工場にして、コストダウンをはかり、絞り上げ、下請け工場は自立の力がなくなったと、伝えられています。
その日本の重層構造の製造業を気付かせない言い方が「中小企業」のようです。
三井住友建設が、下請けの旭化成建材に、くい打ち工事を発注し、不祥事を起こしました。下請けと言う言葉は使わず、自立能力ある専門業者として扱い、責任を取らせています。汚いやり方です。土木専門のゼネコンでは、下請けを公認し、その管理はゼネコン職員が工事のすべてを管理します。事故があっても、ゼネコン社員が責任を取ります。
世の中の見栄えの悪いことをきれいな言葉にかえても内容はかわりません。
屠(と)殺…A 解体、食肉処理
場…A 食肉処理場、屠場(とじょう)
犬殺し…A 野犬捕獲員、狂犬病予防員、衛生作業員
河原こじき…A (芝居の)役者
土方…A 建設作業員、建設労働者 
人夫…A 労働者、作業員
給仕…B ウエーター、ボーイ、ウエートレス、事務員
小僧…B 店員
産婆…B 助産婦
女給…B ウエートレス、ホステス、(女子)従業員 
女中…B 家事手伝い、お手伝いさん、(女子)従業員
職工…B 工員、労働者
でっち…B 店員
おし…A 口のきけない人、言葉の不自由な人 ろうあ者、口が不自由な人(朝日)
かたわ…A 身体障害者、身障者
つんぼ…A 聴覚障害者、耳の聞こえない人
業病…A (悪業の報いでなった病の意味がある)→難病
「職業に貴賤はない」と私たちは指導されましたが、現代は言い換えでゴマカシです。
 着せ替えで 中身変わらず 差別する    下請けが 日本産業 支えてる  


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