鹿児島県、動物愛護センター新設へ 13年度オープン目指す
2011/02/22鹿児島・南日本新聞ニュース・373ニュース
鹿児島県は2011年度当初予算案に、霧島市隼人町の県有地に「動物愛護センター」を新設するための事業費を盛り込んだ。
捨て犬・猫の譲渡体制を拡充し、県民に動物愛護への理解を深めてもらうのが目的。
現在開会中の県議会3月定例会で関連予算が認められれば、13年度からのオープンを目指し整備に着手する。
同センターでは、動物愛護団体や県獣医師会と連携し、捨て犬・猫の健康管理やしつけを行い、新たな飼い主への譲渡が進むよう取り組むほか、ペットの適正な飼い方を指導する教室や催しなども開く予定。現在、県内3カ所にある畜犬管理センターで行われている同様の機能を集約し充実させる。
殺処分は行わない。
霧島市隼人町小田の県工業技術センター近くにある約4000平方メートルの県所有未利用地に、約400平方メートルの平屋建物や広場などを整備する予定。
総事業費は1億円超を見込む。
新年度予算案に約3000万円を計上。来年度は地質調査や設計に着手するほか、他県の状況などを参考にセンターの運営方法を検討する。
県生活衛生課によると、09年度、県内では約5400頭の犬・猫が殺処分された。
一方で、譲渡されたのは407頭にとどまる。
同課は「譲渡の促進や飼い主のモラル向上に努め、殺処分される動物をできる限り少なくしたい」としている。
鹿児島県が新設を計画する動物愛護センターの整備予定地=22日、霧島市隼人町小田