動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

ペット専門国家資格「愛玩動物看護師」が4月に誕生へ

2023-01-31 05:50:29 | 国・行政

ペット専門国家資格「愛玩動物看護師」が4月に誕生へ…獣医療行為も一部可能に

2023年1月21日(土)   

獣医師を補助して獣医療行為の一部を担うペット専門の新たな国家資格「愛玩動物看護師」が4月に誕生する。
ペットブームで医療ニーズが高まる中、政府は看護の質向上や獣医師の負担軽減を図りたい考えだ。


(写真:読売新聞)

環境省によると、民間資格の動物看護師は全国に約3万人いるが、獣医療行為を一切できない。
しかし近年、飼い主がペットを家族の一員として大切に扱うようになり、長寿化に伴って心臓や腎臓などに慢性疾患を抱えるペットが増加。
高度な獣医療を求められる獣医師の負担が増す中、チーム獣医療の充実を図ろうと、2019年成立の愛玩動物看護師法で、愛玩動物看護師の導入が決まった。
愛玩動物看護師は犬猫のほか、インコやカナリアなどの鳥に対し、獣医師の指示の下、採血や投薬、カテーテルによる採尿、犬猫を個体識別するためのマイクロチップ挿入など、危険が比較的少ない獣医療を行うことができる。
第1回の国家試験は来月19日。
合格者は4月から、愛玩動物看護師として働ける。
受験資格は、愛玩動物看護師の養成課程がある大学・短大や専門学校などの卒業生、予備試験に合格した民間資格の動物看護師など。


動物保護団体でまさかの大バトルが勃発!

2023-01-30 05:58:58 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

動物保護団体でまさかの大バトルが勃発!…
SNS上で元従業員と繰り広げている、「泥仕合」の行方

2023年1月21日(土) 週刊現代

沖縄県最大の動物保護団体と関連企業を巡る一連の労働問題の原因は、後先考えないズサンな経営方針にあったと関係者は憤る。
自分の生活と猫の命、どっちが大事?…残業時間が月100時間超で家庭崩壊!動物保護団体従業員の「ヤバすぎる実態」』から続けて紹介する。

◆10年前から経営はギリギリ……
同団体と関連企業の内情を知る関係者の一人は、ため息をつきながら語る。
「実は賃金未払いの問題は10年ほど前からありました。当時から会社も団体もその財務状況は芳しくなく、自転車操業だったんです。ただ、客商売ですから売り上げに左右され、財務状況が良くなる時もあった。  ですが、融資や寄付などでまとまったお金が入ったとき、代表は先のことも考えずに新規事業を勝手に始めたり、従業員や猫の数を増やしたり……。とにかくすぐに使ってしまった。そのため翌月の支払いが滞る状態をずっと繰り返してきました。  代表は猫への思いはあるかもしれませんが、経営には向いていません。まず、収支を把握できておらず、いつもどんぶり勘定でした」
無計画な事業拡大も、経営不振の原因になっていたと指摘する。
「収入が厳しいにもかかわらず保護猫カフェや動物病院は2号店も作ったり、保護施設をもっと拡大しようとしたこともありました。経営の圧迫には猫の頭数も関係しています。熱意は分かりますが、保護した猫の飼育には当然、お金がかかります。  ですが、その頭数は自分たちが適正に管理できる数を超えていたんです。従業員の誰もがキャパオーバーだとわかっていたのに、代表は『大丈夫』と受け入れ続けてしまった。従業員たちは『もう猫を増やすのは無理です』『事業を広げるのは無理です』と何度も訴えていたそうですが、彼女は押し通してきた。  使いたいようにお金を使い、むしろ彼女のことを心配して反対する従業員たちのことは解雇してきた」(内情を知る関係者、以下同)
やりたい放題だったのは、それだけではないと憤る。


保護猫の増加も経営圧迫の原因に(写真はイメージ・Photo by iStock)

◆毎月支払われる代表の給与
「許せないのは、従業員の賃金は未払いなのに、代表は報酬を毎月全額もらっていることです。おまけに自分の手持ちが足りないときには、レジから勝手に売り上げを持っていってしまうんです。『マイナス●●●●円』と書かれた代表のメモがレジに入っていたことはよくあることでした。  おまけに、ご自宅の家賃18万円も『社宅』という名目で会社から出していました。本人はずっと『経営不振』って言っているのにですよ?」
収益の柱だったはずの「動物病院」と「保護」の運営がうまくいかないことも、原因の一つだと関係者は話す。
「獣医師の数が足りず、動物病院を休診せざるを得なかったこともありますが、その診療報酬の安さも経営を傾けたことも理由でしょう。手術費用や治療費などがほかの動物病院と比べて破格の金額だったので、手術や高い治療はすればするほど赤字になってしまった」
危機感を抱いた病院関係者らが診療報酬の値上げを提案すると、代表もそれにしぶしぶ従ったという。
これで経営も立て直せる、と思った矢先、代表は勝手に料金を元に戻してしまった。
「代表は目先のお金しか見えていなかった。料金を値上げしたらお客さんが来なくなると思ったのでしょう」

◆団体に猫を押し付ける人々
さらにもう一つの収入源であったのが、猫の「預かり金」。
これは、猫を飼いきれなくなった飼い主らや猫の保護主に月々決まった金額を支払ってもらって同団体で預り、保護施設で世話をしながら里親に出す、という取り組みだった。
「預かったお金から餌代や人件費を捻出していましたが、その金額だけではとてもじゃないけど賄えない。おまけに最近では保護施設や病院に猫を預けたまま連絡が取れなくなったり、支払いが滞る飼い主や保護主も増えていった。最初からその費用を払えない、払わない飼い主、野良猫に至っては、誰もその費用を払ってくれない」
元従業員らによると、同団体で飼育できる頭数は多く見積もっても300匹だという。
その数を大きく超えていれば、お金も人も足りなくなるのは火を見るより明らかだ。
「猫を遺棄した人、避妊去勢をせずにただ増やした人、無責任に餌をやる人、団体に押し付けて最後まで面倒を見ない人……みんな問題です。この団体だけの問題ではありません。動物に対する意識が変わらなければ、同じように崩壊していく団体は増えていくことでしょう」

◆元従業員vs.団体の着地点が見えない泥試合
こうした同団体のズサンな現状に対して一石を投じるため、一部の元従業員がSNS上で内情の告発を始めた。
だが、それに対して団体側もSNS上で反論を繰り返したり、状況を説明したり。
中には双方食い違う意見もあり、連日泥試合が続いている。
着地点はあるのだろうか――。
そこで週刊現代が同社に取材を申し込んだところ、騒動について代表は次のように弁明した。
「賃金未払いは本当です。それに仕事のやり方など、従業員との間に認識の違いもあり、揉めたこともありましたが、話し合いはしてきたつもりです。  ただ、これだけこじれたのは、辞めた元従業員たちを焚きつけている人がいるんです。うち(保護団体)の乗っ取りを画策していて、潰そうとしているんです」
それが連日の騒動の原因だと代表者は訴える。
しかし、未払いや過重労働があったことは事実。
従業員たちの生活がかかっており、長年苦しんできたのだ。
「それに関しては、経営者として申し訳ないことをしたと思っています。遅れていましたが、払う意志はありましたし、払っていました。払えないときは経営状態が悪くて払えなかったんです。  遅れるときはその旨も伝え、相談して、何度も頭を下げて謝罪してきました。ただ、車検などで、まとまったお金が必要、と従業員に言われたら、その時は私のクレジットカードで立て替えたこともありました。遅れた分だって少しづつお支払いするなどして、こまめに支払ってきました。それに問題になっているのは昨年の未払い分です。それ以前の給与は、これまでの従業員にすべてお支払いしています」(代表、以下同)
また、いくら経営難になったとはいえ、従業員の生活のため、解雇はしなかったことを強調した。
だが、代表が言うように本当に「従業員の生活」を考えているのであれば、まず賃金の未払いについて真摯に向き合うべきだったのではないか。
「私の給与についてもいろいろ言われていますが、元々そんなにもらっていません。それにレジからお金を持って言っていたことも指摘されていますが、それは確かにありました。病院や保護施設などで必要なものを購入するために使っており、自分のものなんて買ったことはありませんよ」


写真はイメージ(Photo by iStock)

◆経営悪化の原因はコロナ禍以外にも!?
経営が悪化した原因について尋ねると、悪化したのはここ2年ほどのことだという。
「愛護系の動物病院なので、動物の置き去りやうちに預けた動物の未払いもありました」
その金額は1000万円以上。
さらに保護施設にいる動物たちの医療費も年間800万円ほどかかっており、そのため動物病院の売り上げで補填していたという。
「それでも株式会社のほうは好調で、動物病院も猫カフェも売り上げが良く、これから、って時にコロナ禍になり、来客も減りました。おまけに動物病院でも獣医が辞めてしまい、収入が減り、経営が安定しなくなってしまった」
獣医がいないため、動物病院は休診が増えた。
おまけに診察も回せなくなり、外来の患者の待ち時間は増え、必然的に離れていったという。
「従業員を多く雇いすぎてしまったことも認めます。動物が多いのでしっかり世話をするにはたくさんの人手が必要だと思っていました。でもその分、人件費がかかってしまった。もっとボランティアさんに来てもらえばよかったと思っています」
一つ歯車が狂ったことで、すべてが悪い方向に回る悪循環に陥っていた、と代表。
だが、話を聞くと賃金の未払いや過重労働だけでなく、日ごろからの従業員との対立の中に、今回の騒動の火種があった様子がうかがえた。
「会社の中で運営のことで意見が合わないことはありました。例えば動物病院の診療報酬の金額です。診療報酬が安い、と従業員に言われ、価格もあげました。そうしたらほかの動物病院よりも高くなってしまい……お客さんも減ってしまったんです。  そもそも、うちの病院が診療報酬を安く設定していることには理由があります。私たちは利益よりも困っている動物の命を一匹でも多く助けたい、困っている保護主や飼い主さんを助けたい、という理念のもと、活動をスタートしたのが始まりです。なので、利益優先で高い金額をとることはその考えとは異なるのではないか、と思ったんです」

◆過重労働の原因は「猫ではない」
では、長時間労働についてはどうだろうか。猫の数が増えすぎていたのではないか。
「確かに従業員から『猫が多い』と指摘されたこともあります。これまでも大体300~500匹で推移しているので特別、多いわけではありません。長時間労働についても、以前いた獣医の先生が熱血漢で、私が『残業しないでください』と注意しても張り切って働いてしまった。それに従業員が引っ張られた。彼女たちだってダラダラと仕事をしていて、私の方から『おしゃべりしないで』と頼むこともありました」
ただその獣医が退職すると残業は減ったものの、同時に売り上げも落ちた結果、さらに財政的に厳しくなっていったという。
「特にNPOではお金や物資を皆さんからの寄付に頼っていましたが、最近はSNSでの情報発信が減ったからそれも少なかった。経費の問題で人手不足になり、従業員は動物の世話に追われており、お願いしてもなかなかやってくれない。『世話がしんどい』と相談されたこともありますが、だったら『譲渡情報を拡散するなどして、里親を決めてほしい』とお願いしていていました。  でも、私が提案したこともほとんどやってくれない。保護施設なので最終的には里親を決めることが目的。従業員の努力が足りなかったと思っています」
とはいえ、経営は芳しくない。
そのため経費削減のため、事業を縮小。
猫カフェには独立を提案し、ある企業に売却しようとしていた矢先、やり取りをしていた相手とトラブルになったという。
その後、その相手に元従業員らが付いたことで今回の騒動に発展した、と代表は推測している。
「そこと組んで私たちを潰そうとしているんです。確かに従業員にお給料の未払いで不安にさせたことはあります。でも私は遅れるときにはLINEで遅れると伝えていました。団体の今後については活動を今のところ継続していく意向です。  ただ、経費を削減するために人件費と猫の頭数を減らして、無理なくできる範囲でやろうと思っています」
施設は現在の動物病院の場所1ヵ所に集約し、猫の飼育もボランティアに頼るという。
「NPOで仕事をすることは一般企業で働くことは違います。ですから『ただ仕事をする』という方を雇うのは辞めようと思います。同じ趣旨で働ける人たちと一緒にやりたい。今手伝ってくれている人たちだって熱意があるので、従業員がいたときより保護施設もピカピカですよ。皆さんが心配しているような多頭飼育崩壊もありません」

◆「半分の猫を譲渡してもいいと思う」
対立している元従業員らとも、話し合う意志はあると話す。
「いろいろな動物愛護のやり方があるので、元従業員たちは彼女たちなりのほかのやり方で動けば助かる動物の数は増えます。お互いにそれで頑張ればいいんです。  それに猫カフェだって元従業員と関係者に渡して独立してもらうつもりだったので、猫を幸せにしてくれるなら、その半分を譲渡してもいいです。うちだって今はちゃんと世話ができているから、わざわざそこからとっていくことはない。  でも半分にすればお互いの団体の負担は軽減されますし、さらに保護することもできるようになります。 私はこれまで会社と団体の立て直しを図ってきましたが、うまくいかなかった。それに報道を通して、悪評が広がってしまえば獣医さんも来てくれない……。でも、私の引き起こしたことが原因なのでそこは反省しています。  なのでイチからスタートし、やり直したいんです。まずは未払いの給与をすべて払い、労働環境も改善していきたいと考えています」
一方のSNSで告発を続ける元従業員の一人もこう訴える。
「私たちは人も猫も、もちろん代表もみんな助けたいと思っているんです。なにも喧嘩がしたいわけじゃないですし、嫌がらせをしているわけでもありません。辞めざるを得なかった従業員たちと猫の生活を守らないといけない」
しかし、長年改善されない状況に憤りを覚えてきたこともあり、当然、その意見は厳しい。
「保護団体しかり動物病院しかり、今のままの状態では、事業継続は正直難しいと思います。新しい人を雇っても、代表の考えが変わらない限り、結局は同じことを繰り返してしまう。お金も人も足りない状況で、どうやって経営を継続させるんでしょうか。  もちろん、これまで猫のために頑張ってきてくれたことや評価できるところはたくさんあります。でも、もう猫から手を引いてほしい。まずは事業を畳んで従業員たちの返済に充ててほしい。猫だけじゃなくて私たちも生活に困っているんですから」
果たして円満な解決方法は見つかるのだろうか――。


映画「たまねこ、たまびと」完成

2023-01-29 06:11:58 | ドラマ・映画

多摩川河川敷の野良猫を守ろうとする人々…
 映画「たまねこ、たまびと」完成

2023年1月19日(木)  

川崎市などの多摩川河川敷で人間による虐待を始めとした過酷な日々を生きる野良猫たちと、猫を守ろうとする人々を追うドキュメンタリー映画「たまねこ、たまびと」が完成し、各地で上映が始まった。
映画の中心は、猫と河川敷で暮らすホームレスの支援を続ける写真家、小西修さん(67)。
映画を通じて「動物の遺棄や虐待、ホームレスの人への差別がなくなってほしい」と願う。
(中山知香)


男性(左)が世話をする黒猫「ちび」を囲み、談笑する小西さん(中央)と村上監督(多摩川河川敷で)

小西さんが河川敷の捨て猫を知ったのは1989年。
妻の美智子さんが支援活動に関わり始め、小西さんは「捨てられてかわいそうだが、ごはんを食べられるだけ幸せだろう」と思っていた。
だが人目につかない場所で猫を虐待する人間がいると知り、「現場に出てみよう」と思い立った。
一見ごく普通の老若男女が、ゴルフクラブで殴りかかり、どう猛な犬をけしかけて襲わせる。
殺された猫たちの姿に「弱いものへの理由なき暴力。人間ほど怖い動物はいない」と感じた。
30年以上経過した今も、捨て猫はなくならない。
小西さんたちはボランティア団体を通じて新しい飼い主を探し、譲渡が難しい複数の猫は自宅に引き取った。
だがそれも限界があり、河川敷で生きる多くの猫たちには不妊手術を施して見守るしかない。
悪天候でも猫の無事を確認し、動物病院へ連れて行くことも。
河川敷では猫だけでなく、ホームレスに対する投石などの暴力も起こる。
小西さんはホームレスの人たちの支援活動も始めた。
小西さんと「20年来の仲」だという男性(90)は捨て猫を見かねて世話をしており、「どうしても飼えなくなったらボランティアに相談してほしい」と訴える。
今回の映画は、監督の村上浩康さん(56)が小西さんを知り、2年以上追いかけた記録だ。
河川敷に多くの猫が捨てられることに驚いたといい、「猫を捨てたのも人間だが、守るのも人間。それを知ってほしい」と話す。
昨年11月から東京都内や川崎市などで上映が始まり、「猫たちを通して、人間社会が抱える様々な問題、闇が見えた」などの感想が寄せられているという。
今月28日からは、横浜市中区の横浜シネマリンで上映予定。
28、29日は村上監督の舞台あいさつも予定されている。


高齢者から「現在若い猫を3匹飼っています。どうしたら」と相談

2023-01-28 06:18:56 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

高齢者から「現在若い猫を3匹飼っています。どうしたら」と相談
獣医師が伝える過酷な現実とは?

2023年1月18日(水) 石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師

高齢者が猫を飼うことで、元気になり癒やしになることはよく理解できます。
その一方で、80歳を過ぎた高齢者が、3、4歳の猫を飼っていると終生飼養の面で困ったことが起こる可能性があるのです。
今日はそのことについて、見ていきましょう。


イメージ写真(写真:イメージマート)

◆「20歳の子は看取ります」とIさん
80代の飼い主のIさんは、猫好きなのでずっと飼っています。
自宅に庭がありそこに猫がやってくるので、飼い続けているようです。
現在、筆者が治療をしているI家の猫の1匹は、20歳で口腔内に腫瘍ができていて、舌が左に曲がり時おりよだれに混じって血が出ます。
「この子は、20歳なのでちゃんと治療して看取ります。先生、相談なんですが、それ以外に、うちには、まだ3匹、猫がいます。その子たちをどうしたらいいかと悩んでいるところなんです」とIさんから相談されました。
「残りの3匹は、飼うつもりはなかったけれど、庭にいついてしまってついつい家に入れてしまったのだ」とIさんは説明しました。
「数年前に、先生に避妊手術をお願いしました子たちが残りの猫です」とIさんが言いました。
そういえば、避妊手術したことがあったなと思い出してI家のカルテを見返しました。
避妊手術した子は2匹なので、それ以外にまだ去勢手術をしていない雄の猫が1匹、Iさんのところにいるそうです。
「親戚で飼ってくれる人はいないのですか」と筆者は尋ねました。
Iさんは、弟さんと一緒に暮らしている様子ですが、奥さんもすでに亡くなっていて、親戚にも猫を引き取ってくれるところはないそうです。
「無料でとは思っていません。お金がいるのでしたら、それは払います。すぐにというわけではないですが、心づもりをしておいてもらえますか」とIさんに託されました。

◆「猫を引き取ります」はあるのか?

イメージ写真(写真:アフロ)

筆者は、ネットで実際に猫を引き取ってくれるところがあるのかを探してみました。
Iさんが大切にしている猫であり、その後、幸せに暮らしてもらいたいので、もちろんどこでもいいというわけではないです。
信頼できる動物保護団体は、どこも満杯でそう簡単に猫を引き取ってくれそうではありませんでした。
「どんな猫でも引き取ります」というサイトを見ると、33万円からということになっていました。
Iさんのところには、全部で3匹の猫がいるので、ここだと100万円ぐらいはかかることになり、現実的ではないです。
もちろん、3歳の猫だと、一般社団法人ペットフード協会によると2022年猫の平均寿命が15.62歳なので、後13年は生きる計算になり、そのぐらいの料金になるのは、当然かもしれません。
筆者の動物病院には、複数の動物保護団体の人が来ているので、その人たちに相談していて、I家の若い猫をどうするか検討している最中です。
このように動物保護団体に関係がある人は、高齢者になって自分の健康状態がよくなくなってきたときに、次の里親を探すことができるかもしれませんが、現実的には、なかなか難しいのが問題です。

◆まとめ

イメージ写真(写真:イメージマート)

ネットにあまり詳しくない高齢者が、自分自身で里親は見つけられるのか、そのうえ、高齢者は年金受給者が多く、高額の引き取り料は払えるのか、などと高齢者が若い猫を飼い始めると課題は山積みです。
猫の平均寿命は、約16歳になっているので、高齢者が猫を終生飼養することが難しい時代になっています。
孤独のために猫を飼いたい気持ちは理解できますが、猫の終生飼養を考えると安易に飼えない時代なのです。
自分がなにかあったときに、次に飼ってくれる人は見つけてからがいいです。
猫が長寿になると、このような問題も出てくるのです。

石井万寿美

まねき猫ホスピタル院長 獣医師
大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は栄養療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医師さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

石井万寿美の最近の記事 記事一覧


福井県内保護収容犬

2023-01-27 06:03:03 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県動物愛護センターで1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします


【福井県動物愛護センター 嶺南支所】
 電話番号:0770-22-3747

収容月日:2023年1月25日
種類:雑種
保護場所:大飯郡高浜町宮崎 付近
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛色:茶
青色の首輪着用
公示終了:1月30日


沖縄最大の保護団体が活動困難に

2023-01-26 06:09:02 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫550匹どうなる?
 白血病がまん延、「多頭飼育崩壊」の可能性
  沖縄最大の保護団体が活動困難に

2023年1月15日(日) 

沖縄県宜野湾市にある県内で最も規模の大きい、猫を保護する団体が今月上旬から、活動の継続が困難になっていることが14日までに分かった。
同団体は、県内で運営する三つの施設で約550匹の猫を保護している。
関係者によると、経営不振のため解雇予告を受けた獣医師など従業員約10人は、賃金未払いなど労働環境の悪化を理由に8日までに自主退職した。
団体は事実上の活動休止状態となっている。
(社会部・東江郁香)


(資料写真)猫

同団体は、宜野湾市内の動物病院など県内で3施設を運営する。
動物病院で約150匹、同市の別の施設で約150匹、うるま市にある施設で約250匹の猫を保護している。

■動物病院、薬品仕入れできず
関係者によると、約10年前から従業員への賃金未払いが慢性化するなど経営状態が内部で指摘されてきた。
未払いの長期化で退職者が相次ぎ、病院では治療に使う薬品が仕入れられなくなったこともあるという。
団体の代表に経営の改善を提案した従業員が、突然の解雇を突き付けられたケースも少なくないという。

■解雇や賃金未払いも
獣医師や動物看護師などの従業員は昨年末、経営不振を理由に、代表から文書の画像を添付したLINE(ライン)などで解雇予告を通知された。
従業員は賃金未払いが続いていたため8日までに自主退職した。
一方、同団体は、多くの猫を抱えて管理できなくなる「多頭飼育崩壊」の可能性がある。
関係者によると、受け入れの限界を超えた数の飼育で病気の猫を隔離する場所を確保できず、施設内では白血病やエイズがまん延しているという。

■「幸せな環境とは言えない」
元従業員は「労働環境も悪く、猫にとっても幸せな環境とはとても言えない」と話す。別の元従業員は「給与の未払いで生活がままならない。早く支払ってほしい」と切実に訴えた。
本紙は事実関係などについて団体に取材を申し込んでいるが、14日までに回答はない。

 

資金難により1月以降のケルビムの保護猫活動継続が困難になりました

2023年1月1日(日) ブログ 沖縄・動物愛護団体 ケルビムわんにゃんブログ

資金難により1月以降のケルビムの保護猫活動継続が困難になりました。
ケルビム動物病院の獣医師を確保できず1月9日から病院の営業を一時休止することになりました。
動物病院がNPO法人ケルビムの保護猫の医療費を全面的に支援してくれていましたが、それが見込めなくなり明日の猫たちのごはん代や医療費の捻出も厳しい状態です。
エイズ、白血病、その他病気治療中、高齢でケアが必要な猫が100匹以上います。
現在シェルターとして使用しているうるま市内のアニマルガーデンが使用できなくなり、宜野湾市内の保護猫カフェNyanguskの維持も難しくなり、約550匹の保護猫たちの居場所が無くなります。
そのため新しいシェルターに保護猫を移し維持費を削減、体制を刷新して動物病院を再開し活動を継続する道を探ってきました。
他の猫ボランティアグループのご協力をいただき、新しい体制の目処がついたところでしたが、金融機関の融資を受けることができず、シェルターの移転費用と病院再開までの猫たちの飼育医療費を確保することができませんでした。
ケルビムはなんとか活動を継続して550匹の保護猫たちの命を守りたいです。
どうか皆様のお力をお貸し頂けませんでしょうか。
取り急ぎのご報告です。経過をこちらのFacebookアカウントとinstagramアカウント随時報告していきますので、是非フォロー、拡散をお願いいたします。

【クレジットカードによるご支援】(ソフトバンクつながる基金経由)
https://ent.mb.softbank.jp/.../cha.../sp/creditSelect.jsp...

【ご支援について】
https://www.cherubims.org/donation

沖縄動物愛護団体 NPO法人 動物たちを守る会 ケルビム

沖縄動物愛護団体 NPO法人 動物たちを守る会 ケルビムさんのプロフィールページ (ameba.jp)

https://www.instagram.com/cherubimscats/


保健所から迎えた野犬の子犬、先住犬のおかげで心を開く

2023-01-25 05:52:05 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

健所から迎えた野犬の子犬、人におびえていたが半年後……
 先住犬のおかげで心を開く成長記録に「涙が出ました」

2023年1月11日(水) 

保健所から家族に迎えられた元野犬の子犬が、先住犬とふれ合いながら心を開いていく成長記録がYouTubeで公開されています。
再生回数は記事執筆時点で39万回を突破。
ワンコ同士のやりとりとステキな関係に癒やされた人からの声が寄せられています。


最初は人におびえていた「タナ」ちゃんでしたが……

お家にやってきた日が七夕だったことから「タナ」ちゃんと名付けられた元野犬の女の子。
お迎えした当時、タナちゃんは推定生後2カ月で、人が苦手でひどくおびえている様子でした。
部屋の隅っこに隠れたり、ご飯中も周囲を警戒しながら食べたりしていたそうです。
しかしその後、先住犬の男の子「むぎ」くんと対面したことで、一気にリラックスした姿がみられるようになります。
むぎくんも元野良犬で、小さいころに投稿主さんの家族になり、もう15年間ほど一緒に暮らしています。
そんな“お兄ちゃん”に、タナちゃんは最初からグイグイと近づき、遊んでほしそうに何度もアピール!
むしろむぎくんがビックリしてしまうほどで、このとき飼い主さんはタナちゃんは「もう大丈夫」と確信したといいます。
はじめのころこそ戸惑っていたむぎくんも、徐々に慣れてきて、ふたりは本当の兄妹のような関係に。
またむぎくんがいたおかげか、タナちゃんはあっという間に人との生活にも慣れることができたようで、本来の遊び盛りな姿をどんどん見せてくれるようになります。
お外でも兄妹一緒に行動し、遊び疲れたら一緒におやすみなさい。
そんな幸せな光景に、コメントでは「ムギさんがいるから安心出来るんでしょうね」「タナちゃんがどんどん馴染んで家族になっていっている過程を見て泣けてきました」「可愛くてニヤニヤしてましたが、段々涙が出てきました」と感動する声が上がっています。
むぎくんとタナちゃんの日常はYouTubeチャンネル「むぎタナ」、Twitter(@omugi21)にて公開中。
メインチャンネルである「わんずと車中泊」では、愛犬たちと行く旅行やキャンプの様子が公開されています。

画像提供:YouTubeチャンネル「むぎタナ」さん

【画像】心を開いていく元野犬の子犬
【動画】元野犬の子犬が心を開いていく様子

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旅行や帰省のとき、猫にとって本当にいい方法は

2023-01-24 06:19:52 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

旅行や帰省のとき猫を留守番させる人は約3割
 猫にとって本当にいい方法は

2023年1月10日(火)

旅行に行ったり実家に帰省するときに、猫の飼い主さんは愛猫をどうしていますか?
【調査】飼い主さんが旅行や帰省をする際、愛猫はどうしているの?
今回ねこのきもちWEB MAGAZINEでは、飼い主さん390名に「飼い主さんが旅行や帰省をする際、愛猫をどうしているのか」アンケート調査を行いました。
「家族や友人に預ける/ペットホテルに預ける/ペットシッターにお願いする/飼い主さんが一緒に連れていく/家で留守番させておく/その他」の選択肢より該当するものを選んでもらったところ、もっとも多かったのが「家で留守番させておく(34%)」でした。


段ボールに入るサイベリアン

◆なぜその手段を選ぶの?
家で留守番させたり、家族や友人に預けるなどさまざまな選択肢がありますが、飼い主さんはなぜその手段を選ぶのでしょうか?
理由について、それぞれ飼い主さんたちに答えてもらいました。
《家で留守番させておく》
「環境が変わることがストレスになると思うので」
「すぐ近くに両親がいるため、定期的に見てもらえるから」
「一泊以上のお留守番はしないので、それであれば猫も家の方が安心すると思うため」
「泊まりでは出掛けないし、日帰りでもなるべく遅くならないようにしてるから。見守りカメラでチェックもしているから」
「猫にとって慣れた家が一番落ち着けるようなので、2泊まではお留守番です。もちろん、エアコンをつけて、トイレを増やし、水とごはんをしっかり用意していきます」
「猫が寂しがるので、連続で6時間以上、家をあけることはありません」
「連れて行くこともあるが、車が嫌いでストレスになるようです。家に置いて、友人にごはんをあげに来てもらいます。とはいえ、一泊以上のお出かけはここ数年していません」
「一度ペットホテルに預けたら、ゴハンも食べず、寝ずに鳴いていたと聞いて、きっともの凄いストレスだったんだろうと思ったので」
「ホテルに預けるのは相当なストレスだと聞いたので、家で留守番させて夕方身内に様子を見に来てもらい、トイレとゴハンの世話をお願いしています」

《家族や友人に預ける》
「ビビりなので慣れた人でないとゴハンも食べないから」
「人見知りがひどいので、慣れた人に面倒を見てもらいます」
「信頼できるから」
「母が常に家にいるので、お世話を頼みます」
「家族が居ないとゴハンを食べないので」
「長期は家族に預ける。短期は友人に家に来てもらう。ストレスを減らすため」
「安心できる家にいてお世話してもらった方が猫のためにもいいかと」
「夫婦で暮らしてるので、どちらかが留守番になりますね!」

《ペットホテルに預ける》
「ペットホテルが一番安心できるかな」
「近くに面倒を見てくれる友人がいない」
「かかりつけの動物病院のペットホテルなので、何かあったときでも対応してもらえるので」
「持病があり服薬等があるため、かかりつけ医のペットホテルに預けてます」
「災害や停電が起こって、危険にさらされたりエアコンや自動給水器が止まったりしたらと考えると、すぐに帰れない距離だと心配になるので」
「知り合いに迷惑かけられないし、留守番は可哀想だし、気になってゆっくりできないから」
「近場に世話をお願いできる友人もおらず、猫だけで1泊以上の留守番をさせるのも不安なため。ただ、前回動物病院併設のホテルに預けましたが、環境の違いで帰宅後胃腸炎になってしまったため、次回どうするかは考えないといけないなと思っています…」

《飼い主さんが一緒に連れていく》
「外出も苦にしない猫なので」
「トイレの衛生が気になるし、ゴハンも置いておくのは美味しさが半減しそうだから。あと、ただ一緒に過ごしたいから」
「生まれた時から連れて行きます。ほとんど実家です。飛行機も大丈夫です」
「実家に帰る時、連れて行きました。母が猫好きなのでとても喜んでました!」
「1週間程度のある程度長期でしか帰省しないので、子猫の頃から実家に慣れるようにして準備しました。夜は近くで寝ていて1匹で寝させたことがないので、離れて寝るのは私が不安」
「1匹だけのときは、一晩のお留守番も大丈夫でしたが、3匹になるとトイレ・食餌の不安から、帰省するときは一緒に連れて帰ります。旅行(遠出)は日帰りです」

《ペットシッターにお願いする》
「変わらない生活スペースで、なるべくストレスなく過ごせるようにしたいから」
「ホテルに預けたとき、全然食事をせずパニック状態になり慌てて迎えに行きました。そんな経験から、ちゃんと食事をしてくれて、負担の少ない形を考えシッターさんにお願いしてます」
「昔から、猫は家に住みつくといわれているくらいなので、家以外の場所に預けるのは、かなりのストレスがたまると思い、以前帰省した時はペットシッターさんに頼みました。それに、同居している他の猫や犬のお世話も一緒に頼めるので」
「1日未満の場合は家で留守番させています。それ以上になりそうな場合は、まず、家を空けるのが2日程度の場合、預けられる人やペットホテルが近隣にないことと、できる限り環境の変化によるストレスを避けるために、ペットシッターへ依頼しています」

◆ちなみに、「その他」の回答で多かったのは…
アンケートの選択肢で「その他」を選んだ飼い主さんの回答を見ると、多くは「猫を残して出かけない」というものでした。
「留守番をさせてまで出かけない」
「猫をおいて旅行に行きたいと思わない」
「今まで猫をおいて家を長時間留守にすることはしていないので、多分これからもないと思います」
「泊まりの旅行や帰省をしないため、留守番させたことがありません」
「家族全員揃って旅行はしない。誰か1人は猫様のお世話係として残る」
「預けなければならないほど長い時間外出しません。猫の為にも自分の為にも(笑) 必ずその日のうちに帰宅します」

 

【獣医師解説】
飼い主さんの旅行や帰省の際、愛猫はどうするのがいい?


眠るアメリカンショートヘア

飼い主さんの旅行や帰省の際に愛猫を一緒に連れていかない場合、どのようにするのが猫にとってよいといえるのでしょうか。
ねこのきもち獣医師相談室の丸山知美先生に聞きました。

◆飼い主さんが旅行や帰省の際、愛猫はどうするのがいい?
――アンケートの結果、飼い主さんが旅行や帰省をする際に、愛猫を「留守番させる」という人が多いようでした。愛猫がストレスなく、安心して過ごせるようにと考えた場合、どうするのがよいでしょうか?
丸山先生: 「飼い主さんによって、いろいろなご意見やお考えがあると思います。個人的には、家にいさせてあげるのが一番ストレスがないように感じています。愛猫がよほどペットホテル、動物病院、帰省先に慣れていない場合、環境、トイレ、食器などが変わってしまうと、体調不良も起こりやすいのではないかと思います」

――家で愛猫を留守番させる場合、飼い主さんがいないときに体調不良になってしまったり、災害などの不測の事態が起こったときに心配だという声もありそうです。
丸山先生: 「そうですね。猫の性格にもよりますが、個人的には、ペットシッターさん、もしくはご親族やお友達を頼るのがよいと思います。1日に何回かお世話に来てもらえるよう、お願いしてみるのがよいと思います。 災害以外の不測の事態の例でいうと、たとえば夏だとエアコンの不具合が起こるなどの不安もあるでしょう。また、最近では自動給餌器、全自動のトイレ、お水が循環できる自動給水器など、機械で管理するアイテムを使っている飼い主さんも多いかと思います。 こうした機械で管理するアイテムの万一の不具合は、エアコンなどの不具合と同様に猫の生死にかかわる恐れもあるので、やはり人の目というのは大事でしょう。 いずれにしても、環境を変えず、かつできるだけ安全性を高めるとしたら、人の力は不可欠ではないかと思います。お出かけの前に、シッターさんや来てくださるご友人などに愛猫を会わせておき、お互いに慣れておいてもらうとよいでしょう」

◆飼い主さんがいなくても、猫が留守番できる時間はどれくらい?

見上げるラグドール

――猫を留守番させる際、どのくらいの時間であれば飼い主さんがいなくても過ごせるものなのでしょうか?
丸山先生: 「室温管理、複数のトイレ、自動給餌器などを駆使しても、まる1日くらいが限界なのではないかと、個人的には思います。2日ほど空けられる飼い主さんもいると思いますが、やはり不測の事態は怖いです。旅行や帰省の際は、慎重に日数を検討したほうがよいでしょう」

ねこのきもちWEB MAGAZINE『猫のお留守番に関するアンケーvol.03』 (監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・丸山知美先生)

※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。

取材・文/柴田おまめ


「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」

2023-01-23 06:13:01 | ドラマ・映画

原発事故の町にひとり、動物たちと10年暮らす男の現在
「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」

2023年1月18日(水)   


「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」メインビジュアル

原発事故による全町避難で無人となった福島県富岡町にひとりで残り、置き去りにされた動物たちの世話を続けるナオト(松村直登さん)を見つめたドキュメンタリー「ナオトひとりっきり」(14)から8年。
コロナの蔓延、東京オリンピックを経て、ナオトと動物たちはどうしているかを追った「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」が、2月25日(土)より渋谷イメージフォーラムで公開される。
詩人の谷川俊太郎および “Wナオト” としてナオトと対談経験のある元内閣総理大臣・菅直人のコメント、ならびにメインビジュアルと予告編が到着した。
「オラ、何にも悪いことしてねぇ。悪いことしたのは国だべ」
高度経済成長の裏側でカネに翻弄される人生を送ってきたナオト。
原発事故後、人生を金で解決したり、命を簡単に処分したりといった理不尽な政策に納得できず、残った動物たちの世話を始めた。
生きること、生かし続けることへの闘いが、彼の生きる道となっていた。
前作から8年。
ナオトは変わらぬ日々を送りながら、「将来の糧のため」ニワトリと蜜蜂の飼育を始めた。
富岡町は帰還可能となったが、若い人たちは戻らない。
コロナ禍で開催された「復興五輪」では、PRとして無人の福島を聖火リレーが走り過ぎた。
原発問題に終わりはない。
汚染水が海に放出され、原発再稼働の動きが全国で粛々と進み、福島の記憶が薄れていく中、ナオトの生きかたを見つめながら私たちの今を考える。

著名人コメント

「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」メインスチール

感動しました、巨大な事実を小さな事実を通して長年個人的に追うことで、現実にひそむ真実が見えてきます。人間も他の生き物と同じ限られたいのちを生きていることを感じさせるドキュメントです ──谷川俊太郎 (詩人)

福島原発事故で、本当に日本の半分が、あるいは全部が壊滅してもおかしくない寸前だった。そのような非常に厳しい環境の中で動物の世話しながら暮らすナオトさんの勇気に感服し、動物たちや自然をけがしてしまった人間の罪深さを改めて感じた。 ──菅直人(元・内閣総理大臣)

「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」
出演:松村直登、松村代祐、半谷信一、半谷トシ子、富岡町の動物たち 撮影:中村真夕、辻智彦 編集:清野英樹 監督:中村真夕 製作・編集協力:山上徹二郎 製作・配給:Omphalos Pictures, Siglo 配給・宣伝協力:ALFAZBET 2023年/日本/日本語/HDV/カラー/106分

「劇場版 ナオト、いまもひとりっきり」予告編

震災から10年「ナオトひとりっきり」の今を伝える「劇場版ナオト、いまもひとりっきり 2021完結編」制作宣伝支援募集! - YouTube


飼い主が気になる「ペットの葬儀」

2023-01-22 06:16:24 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

飼い主が気になる「ペットの葬儀」のイマ…犬や猫の人気の高まりで需要増

2023年1月10日(火)  

コロナ禍による生活の変化でペットの人気が高くなっている。
それに伴い、ペットを飼っている人に利用したいサービスを聞くと、「墓・供養」が35%と最も高い結果となった。
イマドキのペットの葬儀について調べた。

圧倒的に多い要望は“個別火葬”

三重県四日市市にある「四日市ペット斎場」。
“ペット火葬炉の全国シェア6割”という地元企業が、供養する手段にと14年前から葬儀を手掛けている。
取材した日も、女性が飼っていた猫の葬儀の相談に訪れていた。
飼い主の女性: 普通のところ(の火葬)ではあまりにもかわいそうで。19年生きたんですよ
手のかからない、おとなしい子だったという、雄猫のしゃあ君。
飼い主の女性: 日々のしぐさとか、すごく胸に残っています。ペット以上やね
依頼件数は年々増え、いまでは1カ月に約150件を数えるという。
動物葬祭ディレクター1級の柴田七海(しばた・ななみ)さんによると、依頼内容も変化している。
その1つが、供養されるペットの種類だ。
柴田七海さん: 基本的にはワンちゃんとか猫ちゃんが多いですね。その次にウサギさんとかも結構多いんですけど。あとは小鳥ちゃんとかハムスターちゃんとか、亀さんとかトカゲとか、一番驚いたのはニシキゴイとか。驚きましたけど、かわいがってみえたのかなと
犬や猫・小動物のほか、ニシキゴイの依頼もあったそうだ。
この斎場では、火葬して埋葬・納骨する流れとなっているが、この火葬にも特徴がある。
柴田七海さん: 合同火葬と個別火葬に分かれておりまして、合同火葬は亡くなった他のペットちゃんたちと一緒に火葬させていただくプランになります。個別火葬はご家族様のペットちゃんだけを火葬させていただくものになります。やはり個別火葬を選ばれる方が圧倒的に多いです。最後まで特別に家族の時間を取りたいと思われている方が多くいらっしゃるんじゃないかなと思います
また、火葬の前に僧侶に読経してもらう人や、火葬の後に「お骨拾い」を依頼する人も増えていて、そこにはペットを飼う環境の変化が大きく影響しているという。
柴田七海さん: 昔に比べると、室内飼いの子がすごく増えているのが大きい理由の1つになるんじゃないかなと思います。来られるペットちゃんって本当に家族と一緒、家族の一員なので、ちゃんと送り出してあげたいという思いの強い方がたくさんみえますね
この斎場では行っていないが、最近では自宅で火葬をしたいという声もあり、においや有害物質の発生を抑える装置を備えた火葬車による「訪問火葬」も増えているという。
火葬後は、霊園に埋葬したり納骨堂で供養する。
遺骨や遺灰を手元にと、ペンダントやストラップもあった。
柴田七海さん: 遺骨を手元に置いて持ち歩けるペンダントやストラップは、かなり人気なものになります
ペットの毛を持ち歩くためのケースや、足形を残せるグッズも人気だという。
柴田七海さん: 家族の方の想いとかを聞いていると、本当に家族の一員としてかわいがっている方がたくさんみえるので、そういう気持ちに寄り添いながら、いろんな形を提案していけたらいいなと
ペットの葬儀に関するアイテムとして、名古屋で開発された「小動物用供養(埋葬)キット 小動物だって弔ってあげたい」も話題となっている。
キットには2枚の袋が入っていて、まず黄色の袋にメッセージを書いて埋葬するペットを入れる。
そしてもう1枚の緑色の袋に、黄色の袋とペットの好物や花を一緒に入れて土に埋める。
すると、微生物に分解されて土に還るという。
袋はタピオカの原料として知られるキャッサバを加工しているので、環境にも問題はない。
このキットは「小動物だって弔ってあげたい」という神戸大学の学生たちからの声に、名古屋で自動車用エンジン部品などを扱う会社「佐久間特殊鋼」が応え、子会社のあるインドネシアで流通していたキャッサバの袋に着目し、1年かけて商品化したという。

【画像】ペットの遺骨や遺髪を肌身離さず身に着けられるペンダントも…

(東海テレビ)