保護犬に無料でカットを施す、あるトリマーの願い
2018年4月15日(日) COSMOPOLITAN
ショーンくんはアカットでさっぱりした
「ペットを飼う」というと、ペットショップやブリーダーから動物を購入することを想像する人が多いかもしれません。
しかし、世界的に動物愛護の意識が高まっている昨今、日本でも保護施設からペットを引き取る動きが高まってきています。
そんな中、手入れが行き届かず、保護施設に残りやすい毛むくじゃら犬の譲渡率をアップするために、ボランティアでシャンプーとトリミングをしているニューヨーク在住のトリマー、マーク・イムホフさんの活動を<Good Housekeeping>が紹介しています。
動物保護施設と聞くと、狭いケージに、悲しい目、痩せこけて、もじゃもじゃな毛をした犬たち・・・といったイメージが先行し、施設に行くことを躊躇してしまう人も少なくないはず。
そんな状況を変えようと立ち上がったのがマークさん。
里親を待つ犬の第一印象を良くして、より早く引き取り手が現れるように活動しているそうです。
ドッグウォーカーやペットシッターも行なっているというマークさんは、ニューヨークにある動物保護施設<ACC>で保護されている犬たちが、早く家族と巡り会えるように無料でカットを施しています。
そんな彼は<The Dodo>のインタビューに対し、「犬たちは、カット前とカット後では見違えるほど可愛く変身します。その姿を見ると晴れやかな気持ちになります。愛情を受けた犬たちは、将来きっと新しい家族を見つけてくれると信じています」と語ります。
マークさん自身も以前、フィアンセと一緒に保護施設から2匹の犬を引き取ったそう。
その時の経験が後に、現在のボランティア活動をするきっかけに繋がったのだとか。
マークさんいわく、最初に引き取ったショーンくんの見た目は“超もじゃもじゃ“。
彼は「問題行動を起こす」という理由で、施設にいた犬のなかでも貰い手が現れにくい“望み薄“のリストに入れられていたそう。
しかしその根本的な原因を、マークさんはこのように感じ取ったと言います。
「人間だって同じことではないでしょうか? もじゃもじゃの髪の毛で仕事に行ったら、誰だって職場の人から“問題がある人“と見なされてしまうはずです」。
ショーンくんはその後ヘアカットでさっぱりして、たっぷり愛情を受けると、全く違う犬に生まれ変わったと言います。
特に長毛の犬種はトリミングをしないとすぐもじゃもじゃになるのだとか。
この写真のように、大きな毛の塊ができるほど!
カットの後の犬たちは、心なしか表情も嬉しそう。
マークさんの愛情を受けて、見違えるほどに見た目も心も魅力が増した犬たちはきっと、素敵な飼い主に出会える可能性も広がったはず。
マークさんの思いやりが多くの犬たちの、明るい未来へと繋がりますように!
福井県動物管理指導センター(仮称)で1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします!
【福井県動物管理指導センター 本所】
電話番号:0776-38-2212
収容日:4月27日
保護場所:福井市上天下 付近
種類:雑種
性別・体格:メス・中型
年齢:不明
毛:茶黒・短毛
首輪無し
公示期間:5月1日
【海外発!Breaking News】
死期を悟った猫 飼い主の手をつかみお別れの“握手”
Techinsight
飼い主の手をギュッとつかむ猫
米ソーシャルニュースサイトの『Reddit』に投稿された1枚の写真。
1匹の猫が、長年可愛がってくれた飼い主の手をギュッとつかんでいる。
実はこの写真、体調が悪く思うように動けなくなった猫を少しでも楽に逝かせてあげようと、動物病院に向う途中で撮られたものだった。
“abernha3”さんが『Reddit』に「哀悼・喪失(mourning/loss)」と題して投稿したのは、飼い猫のリトル・アンドリュー(Little Andrew)の最期の日の写真だ。
アンドリューは15歳半、人間でいうと78歳くらいになるおじいちゃんだった。
人懐っこい猫だが昨年から体調が悪く、ここ数日はゴロゴロと喉を鳴らすことさえできなくなっていた。
abernha3さんは「ついにその時が来てしまいました。アンドリューを動物病院へ連れて行くのは今日が最後になります」と悲しい胸のうちを明かし、「車の中でアンドリューが僕の手をギュッと握ったんだ。僕らなんかより、アンドリューはずっとしっかりしてるよ」と綴った。
この切ない投稿に、ユーザーからは様々なコメントが寄せられた。
「猫だって自分の最期の時がわかるんだよね。ほんと、すごい。僕の猫も、最期の時はあなたの猫と同じようにとっても落ち着いていたよ。」
「私も2年前にロシアンブルーを亡くしたんだ。あなたが飼っている猫とそっくりだ。18年も生きた猫だったからね。私たちには言葉では言い表すことができない絆があったんだ。あなたの気持ちは痛いほどわかるよ。」
「たった1枚の写真だけど、あなたがどんなにアンドリューを愛していたかよくわかる。アンドリューもきっとそれをわかっていたはず。」
「安楽死させるのはつらいこと。でも愛する家族が苦しんでいる姿をみるのはもっとつらい。あなたの決断は正しいことだよ。アンドリューが安らかに眠りについたことを祈っているよ。」
これに対しabernha3さんは「友達を失うっていうのは本当に悲しいことだよ」と返答し、多くのユーザーの励ましに感謝の言葉を述べた。
死期が迫ったとき、自分は何を考えるのであろう。
愛する家族や友人との楽しかった頃を思い返し、落ち着いていられるだろうか。
人生に感謝し、遺していくものの幸せを願うことができるようでありたいものだ。
出典:https://www.reddit.com/user/abernha3
(TechinsightJapan編集部 A.C.)
熊本地震で学ぶ “ペット同伴避難” の現状と課題
「飼い主の意識改革が必要」
2018年4月21日(土) 週刊女性PRIME
被災後、益城町へペットの治療に赴く徳田竜之介医師
熊本地震後、飼っているペットが死んでしまったという話をあちこちで聞いた。
「地震がよほど怖かったんでしょうね。うちのミニチュアダックスは、揺れるたびに震えて、腰が立たなくなって動けなくなってしまいました。食欲も落ちたので病院に連れて行ったけど、原因がわからない。最後はお腹の血管が詰まり、開腹手術までしたけどダメでした」
市内に住む30代の女性は涙ぐみながらそう語り、肩を落とす。
被災前は元気そのものだっただけに悔しさがこみ上げる。
ここ半年で飼っている2匹の犬が相次いで死んだという話もほかの女性から聞いた。
2年たっても影響は続いている。
「同伴避難」は難しい
「動物はしゃべれないから、そのぶんストレスがたまりやすいんです。今でも小さな音や揺れに反応して、びくびくするペットは多いですよ」
熊本市内の『竜之介動物病院』院長である徳田竜之介さんはそう指摘する。
熊本地震後、車中泊やテント泊が多かったのは、子どもや高齢者がいるという理由もあるが、ペットの存在も見逃せない。
避難所では、同行避難してきてもペットは入れず、避難所脇に作られた小屋にケージのまま置くしかなかった。
中には避難スペースに連れ込む人もいたが、これが大混乱を招いた。
原因のひとつに、環境省が示していたペットの避難に関するガイドラインのあいまいさがある。
「同行避難が基本」としているが、それは避難所まで一緒に行くだけで、一緒に過ごせる「同伴避難」ではないのだ。
そうなると、被災者もぺットもストレスがたまる一方だが、避難所にペットを持ち込まないで、との苦情も多い。
アレルギーがある人にとっては深刻な問題にもなる。
食べ物に毛が入る、鳴き声がうるさいなどトラブルにもなりやすい。
環境省は今年に入り、ガイドラインを改訂。
ペットと人が同室で過ごす「同伴避難」は避難所ごとの判断であり、基本的には難しいことを再定義した。
ペットを飼う人、飼わない人での歩み寄りが難しい問題だ。
そんな中、前出の『竜之介動物病院』では地震直後、いち早く病院を避難所として開放。
1500人の家族とペット1000頭を無料で受け入れ、ペットと一緒に過ごせる同伴避難所としての成功例を作った。
同院は、トリマーや飼育員など動物専門家を育てる『九州動物学院』を併設しているため、教室も開放。
それでも廊下までぎっしり埋まるほどの混雑ぶりだったという。
「ケガをした動物の手当てや、入院中のペットの治療もしなければならない。まさに動物の野戦病院という感じでした。ベッドが間に合わないから、犬や猫はケージに入れたまま点滴をしていました」
噂を聞きつけて、ほかの避難所からもペット連れの家族たちが続々とやってきた。
徳田さんは被災者たちを班分けし、職員をリーダーにつけ、自治的に避難生活を送ってもらうことにした。
被災者しているのになぜか明るい
竜之介病院は、東日本大震災後、耐震構造の建物に建て替え、その際、自家発電装置と36トンの貯水槽を設置していた。
建築業者からは、「熊本は必要ない」と言われたが強行。
その3年後に熊本地震が起きた。
おかげで電気には困らなかったが、36トンの貯水槽は水道管が破裂したために大打撃。
病院裏の小川からポンプで水を汲み上げて人間用のトイレに使った。
また、動物の餌は備蓄や支援物資があって困らなかったが、「公の避難所ではないので、数日間は人の食べ物には困った」という。
それでも、人々は文句を言わなかった。
「犬や猫を飼っている人たちは、この子を守るのは自分だという意識があるから強いんです。助け合いや譲り合いで、揉めごとはいっさいなかったし、みんな被災しているのになぜか明るかった。仲間がいたからでしょう。飼い主の不安や動揺はペットに伝染しますから、ここにいたペットは比較的、ストレスが少なかったと思います」
徳田さんは避難所としての開放は「1か月」と限定した。
それまでに身の振り方を決めてほしい、と計画性を求めたのだ。
1か月後、病院は避難所としての役割を終えたが、当時を一緒に過ごした被災者たちは今もLINEグループを作って仲よくしている。
徳田さんは、行政にも災害時の避難所のありようを検討してほしいと願っている。
「ペットを可愛がっているおじいちゃんやおばあちゃんにとって、その子がいることで生きる気力が湧くんですよ。若い人はそれなりに立ち直れるけど、高齢者は大災害にあったとき、どうしても立ち直りが遅くなる。だからこそ、同伴避難所をぜひ作ってほしいですね」
今なお一緒に暮らせない人たちも
被災当初から今にいたるまで、ペットと一緒に暮らせていない人たちもいる。
生活再建が遅れ、みなし仮設として賃貸アパートなどに入居している場合、飼えないからだ。
熊本県では地震から約1か月後に『熊本地震ペット救護本部』を設置。ペットの救護や飼い主の支援を行ってきた。
実は2年前、九州動物福祉協会では、ペット用のシェルター施設となる『九州災害時動物救援センター』の開設準備を進めていた。
副センター長の林泰輔さんは言う。
「阪神・淡路大震災や東日本大震災では動物の行き場がなくて、迷子や放棄された犬が多かったんです。そこで、広域のシェルターを作ることになり、昨年春にオープンする予定でした。その1年前に熊本地震が起こってしまった。準備段階ではあるけれど、生活再建ができるまでのお手伝いとして70頭ほどを受け入れました」
このシェルターは大分県にあり、広大な敷地で豊かな自然に恵まれたところ。
預けている人たちは過去4回ほど、バスツアーを組んで飼っている犬に会いに行っている。
「飼い主が来ると犬も喜ぶし、人間のほうも早く生活を再建できるよう頑張らなくてはと思うみたいです」(林さん)
熊本県獣医師会によれば、犬猫一時預かりの数は県内の動物病院だけで、発災した4月は312頭、8月は189頭と、約半年にわたり3桁の数字が続いた。
県内の動物ボランティアも一時預かりに奔走した。
ペット救護本部で電話相談などをしている山本志穂さんは、もともと動物ボランティアや愛護団体で活動していたが、現状を見るに見かねて知り合いの店の裏庭を借り、『阿蘇くまもとシェルター』を立ち上げた。
西原村の山の中腹にある『マロンの樹』という素敵なレストランの敷地内だ。
ここにはドッグランもあり、現在17頭の犬を預かっている。
人件費とプレハブの家賃代だけは飼い主からもらっているが、経営は火の車状態。
それでも「ペットのためにも、預けている飼い主さんのためにも、頑張らなければ」と力がこもる。
飼い主の意識改革を
熊本県庁職員でペット救護本部の責任者のひとり、江川佳理子さんは、震災後、あえて飼い主にもきついことを言い続けているという。
「ペットを飼うときは、災害などの状況も考慮してほしい。飼い主の心構えと準備が大切なんです。熊本に限ったことではないと思いますが、田舎では今でも犬は“番犬”なんです。登録や混合ワクチンなども義務づけてはいるんですが、狂犬病の注射しかしていない人も多い。飼い主の意識をどこまで高めるかもこれからの課題です」
「自分が病気になったけど、犬がいるから入院できない。何とかしてほしい」といった相談もあったが、ペット側に最低限の処置がされていなければ、一時預かりの紹介も難しくなる。
猫についても迷子札とマイクロチップ、避妊去勢しておくよう行政から飼い主へのお願いとして啓蒙しているが、今回の震災でそれが浸透していないことがわかった。
「ボランティアに何とかしてくれと言う人もいますが、混合ワクチンを打ってないからペットホテルにも預けられないし、かかりつけの病院がないから、相談することもできないんです」(前出・山本さん)
熊本県獣医師会の常務理事でもある獣医師・滝川昇さんは、「自分の動物は自分で守るという意識をもっと持ってほしい」と語る。
「どうしたら意識改革ができるのか。課題は山積しています。飼い主には今一度、飼い方を見直してほしい。首輪や迷子札、リードなどはふだんから点検し、ペット用の防災グッズも備えておくことが重要です」
家族同様のペットだからこそ、災害時、一緒に助かるためには何をすべきか、日ごろから考えておくことが必要なのだ。
取材・文/亀山早苗
1960年、東京都生まれ。女の生き方をテーマに幅広くノンフィクションを執筆。熊本県のキャラクター「くまモン」に魅せられ、関連書籍を出版。震災後も20回熊本に通い、取材を続ける。著書に『日本一赤ちゃんが産まれる病院 熊本・わさもん医師の「改革」のヒミツ』
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【激震地・益城町で崩れた家屋を避けながら往診に向かった】
【ベッドは足りなかったが、弱った犬や猫はケージに入れたままですぐに点滴が打たれた】
【診察室の一部も避難スペースに。学生ボランティアも駆け付けた】
【『阿蘇くまもとシェルター』で支援者に爪を切ってもらう犬たち】
いまだに飼い主が見つからない「被災ペット」がいることを知っていますか?
2018年4月17日(火) BuzzFeed News
Kota Hatachi 籏智 広太 BuzzFeed News Reporter, Japan
Nozomi Shiya 志谷 のぞみ Illustrator, Japan
熊本地震から2年。
いまだに帰ることのできていない、犬や猫がいる。
もし災害が起きたとき、ペットはどうなってしまうのか。
地震の混乱のさなか、飼い主とはぐれたり、パニックになって逃げ出してしまったりするペットは少なくない。
2年前の熊本地震では、約2500頭が「被災ペット」に。
飼い主が見つかっていない犬が11頭、いまも県に保護されたままになっている。
飼い主とはぐれたまま・・・
熊本市にある竜之介動物病院の掲示板
「地震で行方不明になりました」「地震後、自宅からいなくなりました」
熊本市内の動物病院には、いまだに迷子犬・猫を探すポスターがずらりと並んでいる。
環境省が2017年3月にまとめた報告によると、震災後に熊本県と熊本市が保護収容した「被災ペット」の数は、犬1094頭、猫1405頭にのぼる。
このうち、元の飼い主が見つかり返還できた頭数は犬400頭。猫に至ってはたった11頭にすぎなかった。
迷子札やマイクロチップなど、所有者がわかるようなものを装着していたのが犬368頭、猫13頭にすぎなかったことも、こうした現状を招いているとみられる。
震災後、ペットたちに起きたこと
県動物愛護センターにいる被災ペット
県健康危機管理課によると、被災ペットの定義は震災後から同年10月末までに保護したものだ。
「被災ペット」には地域の限定や通常の収容活動との違いを設けておらず、野犬や野良猫も含まれている可能性もあることには留意が必要だ。
ただ、震災後は保健所への「飼い犬猫がいなくなった、迷い犬猫を保護したという問い合わせ等はかなり多かった」(県動物愛護担当者)という。
混乱のさなかにパニックになって逃げ出してしまったり、飼い主が避難をする際に放してしまったりしたケースが考えられるが、それだけではない。
県の担当者は、長引く避難生活や仮設住宅への入居などを理由に、捨てられてしまったペットも少なくないとみる。
飼い主が見つからなかった「被災ペット」はその後、愛護団体や譲渡会を通じて引き取り手を探してきた。
県では犬495頭、猫773頭の譲渡先が見つかった。
それでも、全てではない。
県の動物愛護センターには、いまだ「被災犬」11匹が残されたままになっている。多くは大型犬など、譲渡が難しい犬だという。
避難は同行が原則
県動物愛護センターにいる被災ペット
東日本大震災の被災地でも同様に、飼い主とペットがはぐれてしまったケースが相次いだ。
これを受け、環境省は2013年、震災時にペットともに避難する「同行避難」を推進する「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」を策定した。
災害が起きた時、ペットもともに避難先に連れていくことを原則とする呼びかけだ。
熊本地震ではこうした「同行避難」の認知はある程度されていたものの、避難所で飼い主とペットが同じスペースにいられる「同伴避難」ができず、壊れた家に戻らざるを得なかったり、車中泊を選んだりする人が多かった。
さらにこの情報がSNSで拡散し、そもそも「同行避難」すらできないという誤解が広がってしまったという。
飼い主にできること
災害時にペットを守るためのものチェックリスト
そもそも、災害時のペットの避難は「自助」が基本だ。
飼い主には普段から、イラストに描かれているような災害時の備えが求められる。
まず、1週間程度の食糧や水、医療品などの物資を揃えておくこと。
また、避難先で落ち着いて行動できるよう、普段から吠えなかったり、ケージにきちんと入ったりさせるよう、しつけることが大切だ。
動物の種類に応じて、飼い主がわかる迷子札や鑑札、マイクロチップなどを普段からつけておくことも重要だ。
はぐれてしまっても、再び戻れる確率が高くなる。
また、猫の場合は、災害後に放浪し、一気に繁殖するケースもみられる。
「家猫だから」と安心せず、避妊や去勢をしっかりとすることも必要という。
環境省動物愛護管理室の担当者は「災害が起こった際は必ず連れて逃げてください。そのとき、どう避難したらよいのかなど、もしものことを普段から考えておく必要がある」と強調する。
鎖外れた紀州犬にかまれ、男性大けが
2018年4月24日(火) UTYテレビ山梨
24日朝甲府市の市道を散歩していた男性が体長およそ80センチの犬にかまれ、大けがをしました。
犬は近所の飼い犬でしたが、鎖が外れていて警察は条例違反の疑いで調べています。
午前7時半頃甲府市上小河原町の市道で、犬の散歩をしていた58歳の男性が体長およそ80センチの紀州犬に噛まれました。
男性は両足や手を噛まれ、全治およそ1か月の大けがをしました。
警察によりますと、紀州犬は道路沿いの民家の飼い犬で、男性が近くを通りかかったときには鎖がはずれていました。
警察では犬を鎖などで留めておくことを定めた県の条例に違反した疑いで飼い主から事情を聞き、犬の管理状況などを調べています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180424-00000001-utyv-l19
犬猫の命つなぐ 福井にセンター開所
2018年4月23日(月) 日刊県民福井
新たに設置された犬や猫の不妊手術などをする検査・治療室=22日、福井市の県動物管理指導センターで
治療や訓練、運動施設
県動物管理指導センターが福井市徳尾町に整備され、23日に業務を始める。
これまで県内6カ所の健康福祉センターで分担してきた犬、猫の保護や引き取り相談などの業務を2カ所に集約し、施設で死ぬ犬、猫がゼロになることを目指す。
(片岡典子)
県によると、センターは他県の動物愛護センターに当たる施設で、今年2月時点で未整備の県は福井を含め全国で3県のみだった。
センターは県が16、17年度で総事業費約2億5千万円を投じ、新たに購入した約4460平方メートルの敷地に378平方メートルの木造平屋の建物を建設。
不妊手術などをする検査・治療室やトリミング室のほか、飼い主講習など、動物愛護の啓発活動に使う研修室も備える。
敷地内には広場やドッグランも設けた。
センターでは、成犬15匹、成猫30匹を飼育可能。
引き取られた犬猫は、新たな飼い主が見つかるまで、人慣れやしつけの訓練などを受けて過ごす。
敦賀市の二州健康福祉センター内にあった施設を改修した嶺南支所は短期滞在の犬、猫を中心に飼育する。
昨年度、県の健康福祉センターでは、61匹が病死や自然死したものの、薬殺処分はゼロだった。
一方で、飼い主が見つからず半年近く滞在する動物もいて、県医薬食品・衛生課の高原悠企画主査は「今まではできなかった運動やしつけなどができ、より良い環境で長期飼育できるようになった」と話す。
22日に管理指導センターであった開所式には、県議や地域住民ら約60人が参加。
山田賢一副知事は「センターをしっかり機能させ、人と動物が共生する社会を目指したい」とあいさつした。
犬猫の保護業務を集約、施設完成
福井県動物管理指導センター
2018年4月23日 福井新聞
テープカットする山田賢一副知事(左から3人目)ら=4月22日、福井市徳尾町の福井県動物管理指導センター
犬猫の保護・引き取りや相談業務を一元化し、動物愛護の普及啓発を推進する福井県動物管理指導センターが福井市徳尾町に完成し4月22日、開所式が行われた。
山田賢一副知事はあいさつで「動物愛護管理行政にとり大きな一歩。センターを中心に、人と動物の共生する社会を目指す」と述べた。
同センターは敷地面積4460平方メートルで、建物は木造平屋建て378平方メートル。
県内6カ所の健康福祉センターが行っていた犬猫の保護や引き取り、相談業務を集約する。
成犬15匹、成猫30匹が収容可能で、運動場「ドッグラン」を備える。
不妊去勢手術やマイクロチップを挿入したりする検査・治療室や、動物の体毛をカットして整えるトリミング室、引き受け希望者と保護犬猫が出会う「ふれあいルーム」といった譲渡を促進する設備が新設された。
さらに多目的ホールでは、犬や猫の飼い方講習会やしつけ教室により適正な飼育を呼び掛けるほか、動物愛護の精神を育んでもらう児童対象の「動物ふれあい教室」といった啓発活動も行う。
開所式にはセンター整備計画に関わってきた県動物愛護管理推進協議会委員や地元自治会から約50人が出席。
施設内の見学も行った。
23日から業務を開始する。
開所時間は、土日祝日を除く午前8時半から午後5時15分まで。
問い合わせは同センター電話=0776(38)2212。
犬猫の保護・譲渡拠点 福井に新設
2018年4月23日(月) 読売新聞
県動物管理指導センターの開所を祝い、テープカットする関係者(福井市で)
不妊去勢手術もできる検査・治療室(福井市で)
◇治療など施設整備
犬や猫の保護・譲渡や動物愛護を専門に行う拠点施設「県動物管理指導センター」が福井市徳尾町に新設され、22日、開所式が開かれた。
各保健所にはなかった、治療や譲渡希望者のための専門施設も備えており、関係者は「より多くの動物の命を救って飼い主を見つけられるようになる」と期待する。
23日に業務を始める。
県によると昨年度、県内6か所の健康福祉センター(保健所)が新たに収容した犬と猫は計526匹。
370匹を譲渡し、殺処分はゼロだったものの、多くは衰弱した状態で保護され、飼い主が見つかる前に61匹が施設で死んだという。
新センターは木造平屋で敷地面積約4460平方メートル。
感染症の治療や不妊去勢手術をする検査・治療室、伸び伸びと運動できるドッグラン、譲渡を希望する人と犬や猫が1匹ずつ対面できる「マッチングルーム」などを備えた。
ペットのしつけに悩む飼い主向けのセミナーや動物ふれあい教室を開く多目的ホールもあり、動物愛護の啓発も担う。
この日の開所式には、県幹部ら約60人が出席。
山田賢一副知事が「人と動物が共生する社会を作り、多くの犬や猫が新しい飼い主に出会える場所になってほしい」とあいさつし、関係者がテープカットした。
吉田靖センター長は「保護・譲渡の業務を適切に行い、1匹でも多くの命を守りたい」と意気込む。
問い合わせは同センター(0776・38・2212)。
福井県動物管理指導センター(仮称)で1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします!
【福井県動物管理指導センター 本所】
電話番号:0776-38-2212
収容日:4月19日
保護場所:越前町宇須尾 付近
種類:雑種
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛:白黒・短毛
赤い首輪着用
公示期間:4月23日
福井県動物管理指導センター完成
犬や猫の保護集約 獣医師2人常駐 飼い方講習も 23日業務開始 /福井
2018年4月20日(金) 毎日新聞 地方版
業務開始を控える福井県動物管理指導センター=福井市徳尾町で、大森治幸撮影
犬や猫を保護し、新しい飼い主に譲渡する「県動物管理指導センター」が福井市徳尾町に完成し、23日に業務を始める。
県内6カ所にある健康福祉センターが取り扱ってきた機能の一部を集約させる形で、治療室や運動スペースなど専門的な施設も整備した。
所管する県医薬食品・衛生課の担当者は「健康で元気な犬・猫を送り出し、命をつなぐ取り組みをもっと広げたい」と話している。
【大森治幸】
保健所にあたる健康福祉センターは2016年度、保護した犬と猫の計366頭を新しい飼い主に譲渡した実績がある。
ただ、取り扱う部署は比較的小さく、動物取扱業者の監視や指導などの業務も多岐にわたっていた。
このため県では保護や譲渡の機能を集約し、業務の質と効率を上げるための施設整備が検討されていた。
これらを受け、県は約4460平方メートルの広大な敷地に木造平屋の建物が映える新センターを完成させた。
去勢手術もできる検査・治療室や伸び伸びと運動できるドッグラン、人間の美容室にあたるトリミング室など専門的な設備のほか、各種の講習にも利用できる多目的ホールも備えた。
福井県内の犬・猫の譲渡件数の推移
保護した犬や猫を健康な状態で新しい飼い主に引き継ぐため、収容可能頭数は成犬15頭、成猫30頭に限定し、県の獣医師も2人を常駐させる。
飼い主の裾野をひろげるため、市民からの要望に応じた飼い方の講習会やしつけ教室も開催する予定で、譲渡した後もアドバイスを送るなどして責任を持って育ててもらえるよう呼びかける。
業務開始に先立つ22日には開所式があり、関係者が施設内を見学する。
開所時間は土日・祝日を除く午前8時半~午後5時15分。
23日以降の問い合わせは(0776・38・2212)まで。
猫の多頭飼育崩壊、苫小牧市内でも相次ぐ 飼い主の生活に支障
2018年4月7日(土) 苫小牧民報
猫の多頭飼育崩壊を起こしてしまった家庭=2017年12月
家庭内で飼育している猫が過剰に繁殖し、適切に飼育できなくなる多頭飼育崩壊が苫小牧市内で相次いでいる。
昨年12月には高齢女性宅で猫が50匹以上に増え、世話ができなくなっている事案が判明。
市内のボランティア団体「猫の隠れ里」が緊急的に保護した。
3月には17匹を飼う市民が同団体に保護を求めるケースも起きている。
千歳市では飼い主側の生活に多大な影響が出ているため福祉の観点から、多頭飼育崩壊を防ぐ取り組みが進んでおり、苫小牧市でも同様の対策が急がれている。
昨年12月、猫の隠れ里メンバーが訪れた多頭飼育崩壊が起きたアパートの一室。
部屋に入ると激しい異臭が鼻をつき、足の踏み場がないほどの乱雑な環境の中に50匹を超える猫がいた。
ふん尿や死骸もある中で60代女性が一人暮らし。
日常生活を送ることができる環境にはなく、生活も破綻に近い状態だった。
女性が猫を飼い始めたのは7年前。
餌を与えていた野良猫が女性宅に居着き、そのまま交配を繰り返して自然に増えた。
餌代などで生活は厳しく光熱費などを滞納し、電気やガス供給が止められることも頻繁にあるという。
多頭飼育崩壊の現場を数多く見てきた猫の隠れ里の藤田藍代表(37)は「現場は地獄のよう」と厳しい表情で語る。
過去には飼い主に捨てられ、置き去りになった猫たちが共食いしながら生き延びている場面にも遭遇。
「生態や飼育方法などを知らずに、ただ頭数が増えたから飼えなくなるというのは無責任極まりない」と怒りをぶつける。
「手に負えなくなる前の段階で猫も人も救える場面がある。それを見過ごしてしまう社会にも問題がある」と訴える。
同団体には毎日のように保護依頼が寄せられ、最近は高齢者からの依頼が急増。
高齢の飼い主が亡くなり、引き取り先のない多くの猫を保護するケースも出始めている。
保護猫のほとんどは避妊手術をしておらず「多頭飼育崩壊になってもおかしくない状況」という。
他の自治体でも同様の事態が起きている。
千歳市では昨年、15匹の猫を飼う高齢男性宅で多頭飼育崩壊が発生。
男性は介護サービスや福祉的支援が必要な状態で、地域包括支援センターの職員や訪問介護のヘルパーが頻繁に訪ねていたが、未然に防ぐことはできなかった。
こうした事態を受け、市内の支援センターが福祉専門職のスタッフを対象に多頭飼育崩壊の予防対策セミナーを3月下旬に初開催。
担当者は「これまでは目立った問題が起きるまでは本人任せだった」と説明。
「福祉専門職がペットの飼育状況に着目することで早期発見につながり、多頭飼育崩壊を防ぐことにもなる」と述べ、福祉的な観点でも対策を講じる必要性を訴えている。