動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

年齢考えると、もう犬は飼えない

2019-06-30 05:55:12 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

年齢考えると、もう犬は飼えない
 「飼うのは命預かること」 

2019年6月19日(水) sippo(朝日新聞)

横浜市に住む主婦、小山ちずるさん(56)は昨年4月、愛犬をがんで亡くしました。
雄の柴犬(しばいぬ)で名前はハル。
10歳3カ月でした。


満開の桜の下を歩く、元気な頃のハル

2008年春、一人娘が大学に進学するのを機に家族で話し合い、犬を迎えることにしたそうです。
飼うのは柴犬と決めていて、近所のペットショップでハルに出会いました。
ハルは散歩が大好き。
小山さんは雨の日も雪の日も、台風が来ても、散歩に出かけました。
好物はリンゴ。
皮をむくサクッという音で気付き、あげるとおいしそうにシャクシャクと音をたてながら食べました。
ところが17年秋、耳の扁平(へんぺい)上皮がんが見つかりました。
あごの骨まで転移していて、手術はできませんでした。
小山さんはそれから1日おきに、弱ったハルを自転車の後ろに乗せるなどして、補液や薬剤投与のために動物病院に通い続けました。
獣医師から「年を越せないかも」と言われていましたが、ハルは翌年4月まで生きました。
18年4月29日夜、小山さんがお風呂から出ると、ハルがはっきり「ワン」と鳴きました。
ヨロヨロと立ち上がってもう一度「ワン」と鳴き、ずるりと倒れ、そのまま息を引き取ったそうです。
去年まではハルと一緒に見ていた桜が、今年もまた咲きました。
その桜の下をひとりで通る時、涙が止まりませんでした。
「ハルと散歩した道を歩いていると、もう一度、犬と生活をしたいと思う時があります。でも私たち夫婦の年齢を考えると、新しい犬を家族に迎えるのはもう無理です」
ハルを飼い始めた時には45歳だった小山さんはいま56歳。
夫は66歳。
犬猫の寿命は、獣医療の発達や栄養バランスに優れたペットフードの普及、室内飼育の推進などにより延びています。
1980年代までは大半の犬が10歳以下で死んでいたというデータがありますが、ペットフード協会の調査によると、18年時点で犬の平均寿命は14.29歳、猫の平均寿命は15.32歳になっています。
小山さんがこれから子犬・子猫を飼えば、その子が最期を迎える頃には70代と80代の夫婦になっています。
また、がんを患ったハルの生涯獣医療費は総額200万円ほどに達したそうです。
それだけの金額を、これから新たに用意できるかどうかもわかりません。
犬や猫をみとるまでの闘病期には、飼い主の体力も必要になります。
いつもハルがくつろいでいた、リビングの南側に面した大きな窓のあたりを見つめながら、小山さんはこう話します。
「ハルにしてあげられたことを、次の犬にしてあげる自信はありません。飼い主が元気でなければ、犬を幸せにしてあげられません。犬を飼うということは、命を預かるということなんです」


ハルとの日々を振り返る小山ちずるさん

飼育放棄の理由「高齢」
およそ1カ月にわたって行った朝日新聞デジタルのアンケートで「犬や猫を飼うにあたり、ためらったり悩んだりすることは何ですか?」と尋ねると、37・7%の人が「自分の年齢(寿命)」をあげていました。
朝日新聞が昨年12月、動物愛護行政を所管する全国の都道府県、政令指定都市、中核市のすべて121自治体を対象に調べたところ、17年度には、少なくとも犬で1299匹(件)、猫で2359匹(件)が「高齢者から、または高齢が原因と見られる理由」で捨てられていました(10自治体は理由未集計。16自治体は件数で回答。4自治体は17年度は引き取り業務無し)。
飼い主の寿命や健康が、犬猫の寿命の延びに対応しきれず、不幸な別れが数多く発生している実態があることが分かります。


多頭飼育崩壊 犬40頭の引き取り手求む【佐賀県】

2019-06-29 07:42:20 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

多頭飼育崩壊 犬40頭の引き取り手求む【佐賀県】 

2019年6月24日(月) SAGA TV 

飼い犬や猫が繁殖しすぎて世話ができなくなる、多頭飼育崩壊が全国で問題となっています。
有田町の保護団体でも今月中に引き取り先がなければ殺処分される犬たちの引き取り先を探しています。
その数は40匹です。
大川市の女性宅では、去勢・避妊をしないまま、飼っていたことから飼い犬が自宅で繁殖。
保健所が4年前強制的に殺処分したものの、また繁殖を繰り返しその数は80匹にのぼります。

 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190624-00000006-sagatv-l41

 【飼い主】「一番最初は捨て犬とかケガした犬とか引き取ったりしていた。産まれた命は育みたいという気持ちが強かった」
市は近所からの苦情が絶えないことから飼い主に対し今月中に引っ越すか全ての犬を殺処分するかの2択を迫っています。
これを受け有田町のNPO法人アニマルライブは、引き取り先探しの支援を始めたものの、まだ、約40匹の引き取り先が決まっていません。
NPO法人アニマルライブ岩崎ひろみ代表:「原因は飼い主さんにあってこの子達には全く罪のないことなのでこの子たちに幸せになってもらいたい」
岩崎代表は背景には、高齢者の一人暮らしの増加があるといいます。
寂しさから動物を飼ったものの、避妊去勢をせずに飼い続け意図せず増えてしまい飼い主の生活までおびやかしてしまうこの問題。
罪のない犬たちに救いの手が求められています。
アニマルライブによりますと避妊・去勢手術やワクチン接種などを終えてから譲渡する予定だということです。
譲渡する条件は、室内飼いができる人だそうです。
問い合わせは NPO法人アニマルライブ 岩崎ひろみ代表 080-3940-7178まで。


多頭飼育崩壊の現場

2019-06-28 07:46:50 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫、猫…ふんの山、共食いも 多頭飼育崩壊の現場 

2019年6月19日(水) 朝日新聞

ペットの犬や猫が増えすぎて、飼い主が対応できなくなる「多頭飼育崩壊」が山形県内でも相次いでいる。
犬や猫の適正飼育の啓発や相談受け付けなどを行う愛護団体「置賜動物愛護推進連絡会」の代表山村牧子さん(48)に同行し、南陽市の現場を取材した。


多頭飼育崩壊の現場。玄関を開けると、強烈な臭いが鼻を突いた=2019年4月13日午前9時9分、山形県南陽市

4月中旬の朝、山村さんと向かったのは60代の男性が一人で暮らしていた同市内の一軒家。
男性は病気で昨秋から入院し、今年3月に亡くなった。
男性の死後、市の職員が訪ねたところ、家の中に猫が24匹もいることが発覚。
山村さんに支援を求める連絡が入った。
山村さんが玄関の扉を開けた瞬間、糞(ふん)尿の強烈な臭いが鼻を突いた。
猫の毛やほこりがこびりついた床の上を歩くと毛が舞い上がる。
8畳ほどの居間で、山村さんがエサを補充すると猫が10匹ほど集まり、身を寄せ合ってエサを食べ始める。
傍らには白骨化した猫の死骸。
共食いしたとみられる。
台所と居間を仕切る引き戸の木枠は猫が爪を研ぐため、すっかり細くなっていた。
居間の窓際にはふんが20センチほど積み上がる。
その上で差し込む光を求める猫たちが日なたぼっこをしていた。
「猫は本来、きれい好きな動物なんだけどね」。
山村さんはそうつぶやいた。 

【写真】窓際の積み上がったふんの上で日なたぼっこをする猫=2019年4月13日午前9時59分、山形県南陽市


猫50匹惨殺男、不起訴の可能性も

2019-06-27 05:52:14 | 動物実験・動物虐待

猫50匹惨殺52才男、「窃盗罪」で扱われ不起訴の可能性も 

2019年6月21日(金) NEWSポストセブン

ここ数年、日本は猫ブーム。
ネコノミクスなんて造語も生まれた。
そんな中、おぞましい事件が起きた。
6月13日、富山県富山市で「50匹の猫を殺した」などと告白し逮捕されたのが、新村健治容疑者(52才)だった。


Aさんに問い詰められ、返答に窮する新村容疑者(愛護団体提供)

被害にあった猫・モコオ(雄のアメリカンカール)の飼い主・Aさんが憤る。
「モコオが自宅前の路上で、自動車に乗った新村に連れ去られたのが5月19日。すぐに警察に通報しましたが、取り合ってくれない。何度か訴えたところ一度は動いてくれたのですが、“本人が否定している”“猫もいなかったし、これで気持ちを収めてほしい”と言うだけでした」
到底納得できないAさんは地域の動物愛護団体と共に、新村の自宅に乗り込んだ。
「20分ほど新村に詰め寄ると、モコオの殺害を認めました…それだけでなく、“50匹から100匹ぐらい殺した”と嘯き、“せっかく苦労して捕まえたのに、すぐに死んでしまったら面白くないから”と水しか与えず、“ニャンニャン鳴いているのを聞いて楽しんだ”と残酷な殺し方もしゃべり始めたのです」(Aさん)
新村のスマホには「猫を殴る」「猫蹴る」などの検索履歴があったといい、暴行の痕も見て取れたという。
Aさんの怒りが沸点に達したのは、その直後。新村の“猫の遺体は漁港に捨てた”の告白通り、モコオの死骸を漁港で発見した時だった。
「連れ去られてからすでに1か月近く経っていたので頭部は白骨化し、胴体は剥製のようになっていました…。翌朝、警察に通報しましたが、夕方までモコオの遺体は放置されたまま。結局、私が遺体を回収しました」(Aさん)
近隣では、数年にわたって飼い猫が行方不明になる事案が増えていたという。
大事な“家族”を無残に殺されたAさんだが、今後、彼に追い打ちをかけるような展開になるかもしれない。
新村に厳罰を求めることは難しいからだ。
渋谷共同法律事務所の萩尾健太弁護士は言う。
「盗んだ猫を殺した場合に問うことができる罪は、『窃盗罪』『器物損壊罪』『動物愛護法違反』の3つ。今回の逮捕容疑である窃盗罪は懲役10年以下と、その中で最も重い刑ですが、初犯だし転売目的でもなければ起訴されない可能性もある。6月に改正案が可決された動物愛護法は、殺傷が5年以下の懲役または500万円以下の罰金。改正前は2年以下の懲役または200万円以下の罰金だったので、これでも重くなりました。器物損壊罪なら3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料です」
日本では、2人以上殺害すると死刑が待っているというが、猫の場合、法律上は「物」であり、何匹殺害しようと、罰則は変わらないという。
「警察にとっては大きな罪に問えない事件だから、捜査に乗り気じゃなかったのかもしれない。新村は独身のひとり暮らし。家には女子学生が着るようなセーラー服が飾ってあった。本人に聞いたら“趣味だ”とか。彼の家の前には児童公園があります。あの残虐性が猫だけで終わらなかったら? そう思うと、新村だけでなく警察や司法に対しても、やるせない怒りがこみ上げてきます」(Aさん)
新村は自宅の風呂場で猫を虐待しており、猫の糞尿のにおいが充満していたという。
仮に50匹から100匹もの猫が本当に殺されているのなら、県警はもっと本腰を入れて捜査をするべきだろう。

【写真】必死でモコオを捜索したAさんだったが…

 ※女性セブン2019年7月4日号


映画「アジア犬肉紀行」

2019-06-26 05:45:23 | ドラマ・映画

犬肉の本場、韓国で上映された「反・犬肉映画」 最大の犬肉処理場は閉鎖 

2019年6月16日(日) ディリー新潮


韓国の犬肉食堂で“ストック”される食用犬(映画『アジア犬肉紀行』http://www.adg-theater.com/asiandogs/ より)

1988年のソウル五輪開催時、イメージダウンを嫌った時の韓国政府は、犬肉食を取り締まった。
かの国が犬肉の“本場”と認識されているわけは、このエピソードが記憶に残っているからもしれない。
翻って、最新の“犬肉”事情は……。

 ***

保護された韓国の元食用犬(撮影・北田監督)

とはいえ実際のところ、犬肉食は韓国に限らずアジア諸国に根付いている(または根付いていた)食文化である。
我が国にとっても他人事ではない。
北田直俊監督の『アジア犬肉紀行』は、中国、韓国、そして日本の犬肉文化に迫り、その“現実”を写した異色のドキュメンタリーだ。
今年1月には、参議院会館でも上映会が行われ、その模様はデイリー新潮でも報じた(「韓国・中国だけでなく日本でも…議員会館で『反・犬食映画』上映会が開催」)。
なんともトガったこちらの作品は、このたび韓国でも上映されたという。
北田監督がいう。
「この6月から、作品をネットで無料公開することにしました。それに先駆け、1日にソウルで、ひと晩だけの上映会を行いました。各国の国際映画祭のコンペに出品するつもりだったので、これまで公開は限られた場にしていたのですが、毎年、中国で開催されてきている祭『玉林犬肉祭』が、やはり今年も20日頃から行われる。これに抗議の意味を込めて、英語、日本語、中国語、韓国語で公開することにしたのです」
映画の内容については、実際に観ていただいたほうが早いはず。
作中では、この「玉林犬肉祭」を取材する過程で、現地の公安警察に目を付けられる一幕もあった。
「逮捕も覚悟しました。まあ、それで犬肉のことが日本でも話題になるならいいかと……」と監督は振り返るが、いったいなぜ、犬肉をテーマに作品を?
御年51歳の北田監督、実は本格的にメガホンを取ったのは、ここ数年のことなのだという。
「最初に撮ったのは、福島原発事故で警戒区域に取り残された動物たちのドキュメンタリー『ZONE 存在しなかった命』で、2013年に公開されました。次に撮ったのが飯館村に残された動物たちを撮った『みえない汚染・飯舘村の動物たち』で、こちらは15年に完成。2つの作品(※こちらもネットで無料配信中)を撮りつつ、頭の片隅にあったのは、以前、Facebookで見た『生きたまま皮を剥がされ、釜茹でにされる犬』の画像でした。アジアのどこかの国の光景なのですが、詳しいことはわかりません。とにかくその犬のことが頭から離れず、3作目は犬肉をテーマにしたんです」
撮影を開始したのは2017年。
予算は800万円で、借金は今も半分ほどしか返せていない。
当初は、犬肉食を阻止するべく奮闘する人々の姿にフォーカスした作品となるはずだった。
が、「一部の中国のボランティアさんが、待ち合わせなどの約束をぜんぜん守ってくれなくて」(北田監督)早々にその方向は断念。
北田監督が回すカメラを通して、3国の犬肉文化を描く作品となった。
そして今回、韓国で上映となったわけだが、まったくの手さぐりで挑んだ、というわけではない。
17年1月、韓国EBSの番組が福島の警戒区域に取り残された動物を特集した際、北田監督も取材を受け、この放送回が歴代1位の視聴率をとったのだという。
原発事故というセンセーショナルな要素はあったにせよ、動物に対する韓国の意識の高さがうかがえるエピソードだ。
「上映会にあたっても、外国人である私が主観を交えて韓国の犬肉事情を撮ったわけですから、多少なりともクレームはあるものかと身構えていました。でも、驚くほどありませんでした。現地の愛護団体『CARE』の協力で開催され、もともと関心が高い方が観に来てくれたこともあるでしょう。犬肉食堂を取材したシーンで、食用の犬を確保していながら、ペットとして犬を飼っているご主人が登場するんです。“これは韓国の犬肉あるあるだ”なんて感想もありました」

 
愛護団体に救助される食用犬(提供:CARE)

韓国最大の食肉処理場が閉鎖
あわせて、最新食肉事情も取材してきた。
「大きな動きとしては、ソウル市の隣のソンナム市にあった、韓国最大の犬の食肉処理場『テピョンドン場』が、数カ月前に閉鎖になったとのことです。私の上映会に協力してくれた『CARE』によれば、このとき彼らは犬肉業者たちと衝突し、警察を呼ぶ騒ぎになったと言っていました。今後は公園になるらしいです。愛護団体だけでなく、以前から近隣住民から臭いなどの苦情も寄せられていたらしく、私が話を聞いた住民も『閉鎖してくれてよかった』と。雇い主は韓国人だけれど、働いていたのは中国人がほとんどだったとも言っていました。このあたりも、意外な話かもしれません。場所を変えては続くのかもしれませんが、最大の場が行政の手によって閉鎖に追い込まれたのはとても大きいと思います。犬肉市場として知られるモラン市場 やキョンドン市場も、以前、撮影で訪れたときに比べて、かなり犬肉屋が減っていましたね。私が見た限りでは、それぞれ3軒ほど。それでもやはり年配の方は犬肉を買っていきましたけれど」

 
国会前に陣取る保護団体(撮影・北田監督)

本場でも、犬肉の売買は減っているようだ。
なにせ国のトップでもある文在寅(ムン・ジェイン)大統領も、愛護団体に保護された元・食用犬を飼っているそう。
さらに韓国の国会議事堂の前では、こんな光景も。
「ある動物団体が食犬飼育場から犬たちを保護して、そのまま国会前の公園に陣取っていました。その犬たちを見せて『もう我々保護団体は疲弊しているので、これからは政府が動け!』というスローガンを掲げているんです。何人かの国会議員が保護団体側に賛同しているようで、大学生や主婦が24間体制で公園に座わり込んでいました。私が行ったときは20頭ほどいたでしょうか。食用犬といっても、近づけばフレンドリーで、普通の犬と何ら変わりありません。もっとも、犬肉産業側も『職業を差別するな。我々の生活を保障しろ』と幟(のぼり)を掲げていましたけどね」
反発されながら消えゆく、犬肉文化。
『アジア犬肉紀行』を観て、その是非を考えてみては――。
(日本語サイト:http://www.adg-theater.com/asiandogs/)

週刊新潮WEB取材班
2019年6月16日 掲載


ドキュメンタリー映画『アジア犬肉紀行』 無料配信開始 

アジア各国を周り取材した記録をもとに製作された、ドキュメンタリー映画「アジア犬肉紀行」。
この度、アジア圏における犬肉産業の廃止を願い、インターネットでの無料配信が始まりました!
日本語版はこちらでご覧いただけます。
★【期間限定無料配信】
長編ドキュメンタリー映画『アジア犬肉紀行』(2018年/123分/カラー/日本映画/監督 北田直俊)
https://www.youtube.com/watch?v=kBv1UzyAjXY


漫才コンビ 迷子犬“奇跡の救出劇”

2019-06-25 05:57:49 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

漫才コンビ『矢野・兵動』矢野さん
 迷子犬“奇跡の救出劇”を明かした訳 

2019年6月19日(水) 日テレNEWS24 

野良犬と思っていた犬が、迷子の犬だと気付いた男性。
その後、現場に戻り必死の捜索で見事捕獲に成功した。
この救出劇の主役は、関西で活躍するあのお笑い芸人だった。
「news every.」が本人に一部始終を聞いた。

 
◆救出劇は…漫才コンビ『矢野・兵動』の矢野勝也さん
漫才コンビ『矢野・兵動』。結成30年目を迎え、上方漫才の大賞にも輝いた人気のお笑い芸人だ。
ボケ担当の兵動大樹さんに、鋭いツッコミを担当するのは、矢野勝也さん。
今、話題になっているのは、この矢野さんによる“奇跡の犬の救出劇”だ。
『矢野・兵動』矢野勝也さん「ええ!乗ってんの!どれどれ!」「あら!かまどやん!かまどひさしぶりやな」
待ち受ける男性のもとに現れた矢野さん。
挨拶もそこそこに再会を喜んだのは、11か月の雌犬「かまど」。
くりくりした目で、矢野さんを迎えた。
矢野さんは、散歩中に迷子犬になった「かまど」を偶然見つけ、「かまど」の飼い主の牡丹嘉紘さんに、命を救った恩人とまで感謝されている。
その奇跡の救出劇の一部始終をevery.に教えてくれた。 

◆道をふらふら…「かまど」はがりがりだった
『矢野・兵動』矢野勝也さん「わんこを第一発見したのは、ちょうどこのマンホールのあるこの辺くらいにおったんですよ」
4月末の深夜に付近を車で運転していた矢野さん。
道をふらふらと歩くかまどに出会う。
その時の様子の映像を見ると…         

 

『矢野・兵動』矢野勝也さん「これがね、かまど。車の周りに来たんでね。これもう、ほんまにがりがりでしょ」
あばら骨が浮き出るほど痩せていたという「かまど」。
「野良犬」と思ったという矢野さんは、そんな姿に菓子パンを与え、さらに近くの店でドッグフードを買い与えたという。
そして、その場を離れようとした矢野さんの目に飛び込んできたのは、一枚のちらしだった。 

◆保護団体と合流、救出活動を開始
『矢野・兵動』矢野勝也さん「電気をつけたんです、車のライトね。ここに『かまど捜してます』って貼ってあったんです。『今の子やんか』『絶対そうやわ~』って言って連絡したんですよ」
なんと、直前に見つけた「かまど」は迷子犬で、飼い主が必死に捜していた犬だった。
矢野さんと保護団体が合流し、救出活動を開始。
かまどは、近くの田んぼ付近を逃げ惑う。
そして、かまどの逃げ道を塞ぐように立ち、2、3人がかりで見事、救出した。
その時の写真には、毛は濡れているが、しっかりと抱きかかえられている「かまど」が写っている。
『矢野・兵動』矢野勝也さん「『よかったな』いうてるときに『すぐ気がついてたんですけど、矢野さんですよね』って。『握手してください』って。『いやどろどろやがな!』って思いながら」
飼い主・牡丹嘉紘さん「『見つかった、保護した』って聞いたときは、僕もね、『はよ帰って会いたいな』思ってね」

◆当初、体験を話さないと決めたが…
当初“助けるのは当たり前。自らが体験を話すことはない”と決めた矢野さんだったが──
『矢野・兵動』矢野勝也さん「保護団体とか譲渡会とか、命をつなぐ方々が、日々見えないところで活動しているんですっていうことを伝えていただきたいなと」
『矢野・兵動』矢野勝也さん「いろんな話が話になって、every.にまでたどり着いてしまいました」
無事に救出された「かまど」。
実はもともと野犬で、保護団体が引き取り、その後、牡丹さんが譲り受けて飼っていた犬だった。
『矢野・兵動』矢野勝也さん「やっぱり犬とか動物って弱い生き物やし、捨てるも人間、助けるも人間ですよね。やっぱり僕らが助けたらんとあかんもんや」
『矢野・兵動』矢野勝也さん「かまど!今度一緒に散歩行こう!散歩一緒に!」
いくつもの「やさしさ」が重なった「奇跡の救出劇」。
矢野さんは、「かまど」がまた迷子になってないか、散歩コースなどをたまに見回っているという。


保護犬がセラピー犬に

2019-06-24 05:48:40 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

殺処分免れ…保護犬が老人ホームで大活躍! 

2019年6月20日(木) 日テレNEWS24 

お年寄りにかわいがられている犬たちは、殺処分を免れた保護犬でした。
お腹に腫瘍があったルル、野犬だったターチ、捨て犬だったクリン…“人慣れしない”と敬遠されがちな保護犬。
でも3頭はお年寄りを癒やすセラピー犬に生まれ変わりました。 

介護施設では、衛生面や安全面からペットを飼うことはタブー視されていましたが、アプルール秦野では、2017年から保護犬を受け入れています。
犬たちは、施設内のドッグランやスタッフルームで過ごしています。
そして決まった時間になると、お年寄りのもとへ。笑顔を引き出すのが役目です。
セラピー犬に育てるために、専属ドッグトレーナーが常駐しています。
過去の経験から警戒心が強かった保護犬たち。
たっぷり愛情を注がれ、人好きに変わりました。
毎日の訓練では、“待て”や“来い”などの基本動作から、寝転んだり、回ったりという芸も覚えます。
芸を披露すると、お年寄りたちは笑顔になります。
単調になりがちな老人ホームでの生活にセラピー犬は刺激を与えます。
さらに、従業員にも変化が。
過酷といわれる介護の現場――疲れていても犬たちに癒やされるという職員も多く、職場の雰囲気が変わりました。
加藤施設長「はじめに(犬が)入る時は、すごい不安だったし、心配だったけど、きちんとシニアの方と寄り添ったり、ワンちゃんたちのしぐさで、いつも笑っていられる時間が長くなったということは、すごい大きな力だと思います」
【the SOCIAL lifeより】



https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190620-00000236-nnn-soci


「うり坊」を飼い犬が救出

2019-06-23 05:48:48 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

親とはぐれた?「うり坊」を飼い犬が救出 かわいらしい姿、人気者に 

2019年6月20日(木) 西日本新聞

福岡県八女市黒木町笠原の自営業吉田雄一さん(42)が、親とはぐれた雄の赤ちゃんイノシシの世話を始めた。
毎日、夕暮れ時に吉田さんと自宅近くを散歩し、すぐ後をトコトコと追い掛ける「うり坊」のかわいらしい姿が近所で評判になっている。


吉田さんに抱かれながら、犬のタロとたわむれるうり坊

うり坊は今月1日夕、飼い犬のタロが散歩中に山からくわえてきた。
生後数日とみられ、寒さのためか震えていた。
「親に置いていかれたのだろう」と吉田さん。
「タロはニワトリに餌を分けてあげるほど優しい性格。『この子の面倒を見てやってくれ』という目を向けられ、山に返すわけにもいかなかった」
自宅に連れ帰り、飼育する子ヤギ用に冷凍していた牛の初乳を与え、ホットカーペットの上で温めると、うり坊は次第に回復。
近隣住民から借りた哺乳瓶でミルクを飲ませるなどすると、パンやうどんを勢いよく食べるまでに元気を取り戻した。
「襲われた」と思ったのか、最初はあまり近づかなかったタロとも、今ではじゃれあう仲だ。
吉田さんは、うり坊の餌にするため休耕田でサツマイモの栽培も始めた。
「イノシシは害獣といわれているが、それは人間側の都合。亥(い)年でもあり、何かの縁。なんといってもかわいいでしょ」と頬を緩める。
イノシシは数年で100キロほどに成長する。
手に負えなくなる前に、動物園など引き取り手を見つけるつもりというが、吉田さんは「しばらくは“子離れ”できません」。

 
吉田さんと遊ぶうり坊

【動画】吉田さんの後をトコトコと追い掛ける「うり坊」


捨て犬ポチとの20年

2019-06-22 05:43:17 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「捨て犬ポチとの20年」一生分の費用約300万円の内訳を公開 

2019年6月16日(日) マネーの達人

 

「捨て犬ポチとの20年」一生分の費用約300万円の内訳を公開

筆者は、3歳から22歳まで庭付き一軒家で犬と一緒に暮らしていました。
名前はポチです。
ポチとの出会いは突然でした。
筆者が幼稚園から帰ってくると、我が家の庭のすみにポチが捨てられていました。
おそらく、庭がある家ならば犬1匹飼うことができると思い、ポチを置いていったのでしょう。
ポチは生後1か月程度のかわいい子犬で、一目で家族を虜にしました。この日から、ポチは我が家の家族の一員になったのです。
ポチは、筆者が大学を卒業し、社会人になるまでの約20年間生きていました。
約20年の間には、さまざまなことがあります。
今回は、筆者の実際の経験をもとに「犬を最後まで飼うといくらかかるのか」についてお話しします。

◆犬が家にやってきた まず必要になる初期費用
■市町村へ届け出る費用
ポチは、ペットショップから買ってきたわけではないので、購入費用は0円でした。
しかし、犬を飼うときには住んでいる市町村への届け出が義務付けられています。
届け出には3000円がかかります。
■健康診断・予防接種代など
さらに「拾ってきた犬」のため、病気があるのか予防接種を受けているのかもわからない状態だったのですぐに動物病院へ連れていき、健康診断です。
人間ならば公的な健康保険がありますが、動物には適応されません。
すべて実費で約1万円かかります。
健康診断費用は、動物病院によって差があります。
健康診断で受診した動物病院は、その後も「かかりつけ」となってお世話になる可能性が高いです。
平均よりも相場が高い病院を受診してしまうと、以降の医療費も高くなってしまうでしょう。
このほかにも、初期費用は狂犬病の予防接種が約3500円、ワクチン(初年度3回)約1万5000円、首輪やリード、ブラシも必要です。
首輪やリードは種類が多く、かわいいものが欲しくなりますが、子犬はすぐに大きくなり買い替えが必要になります。
ポチは、犬小屋はおさがりをもらい、食器は使わなくなった鍋で代用しました。
できるだけお金をかけないようにしましたが、必要経費だけでも5万円は準備しておく必要があるでしょう。

◆毎月かかるおもな費用
■えさ代
犬を飼うには、いうまでもなくえさ代が毎月必要です。
少しでも節約を、と考えるとき、「えさ代を安くすませればいいじゃない」と思うかもしれません。
しかし、えさ代は意外と節約できません。
なぜならば、犬は食の好みがあります。
ドッグフードならばなんでも食べるというわけではありません。
ポチが好んで食べたのは、少し高めのドックフードでした。
さらにポチは、ドッグフードよりも魚や肉を好み、「犬のえさ」というよりも人間と同じ「食事」に近かったです。
スーパーに買い物に行くときには、ポチ専用の魚を買いました。
ポチの食費は、月1万円程度はかかっていたでしょう。
■トリミング代
ポチは毛が短い雑種だったため、自宅でシャンプーとブラッシングをしていました。
毛の手入れが必要な犬種ならばトリミング代も毎月5000円程度かかります。
20年で計算すれば、それだけで120万円の出費になります。
■保険料
ポチは、バイクが大嫌いでした。
一度、バイクと接触して足をケガしてからは、バイクをみると運転手に飛びかかろうとするのです。
ある日の散歩中、ポチは横を通ったバイクの運転手の足を噛みました。
運転手は転倒し足をケガして病院を受診しました。
もちろん、相手の医療費は筆者側の負担です。
医療費の他にも通院のタクシー代やお詫びのお菓子代がかかり、総額は数万円になりました。
■自動車保険の特約「個人賠償責任保険」
これは、飼い犬が人を噛んだとき、モノを壊してしまったときにお金が支払われる特約です。
筆者は「個人賠償責任保険」に加入していたのですが、飼い犬が対象になることを知らず、請求せずに終わってしまいました。
「個人賠償責任保険」は月の掛け金がとても安い特約です。
犬を飼うときには「個人賠償責任保険」と特約とつけることをおすすめします。
■しつけ教室
また、ポチは、しつけ教室に通っていませんでした。
犬に基本的なことを教えてくれる「しつけ教室」は約5万円かかります。
大きな額に思えますが、何かがおこってしまうと、もっと大きな額の費用がかかるかもしれません。
散歩がうまくできない犬や初めて犬を飼うときには、必要な出費と考えて「しつけ教室」も考えてみましょう。

◆高齢になってからかかる費用
■医療費
ポチは、購入費用もトリミング代も必要なかったので、比較的お金のかからない犬でした。
しかし、飼い始めてから18年経った頃から、医療費がかかり始めたのです。
ポチは高齢になると人間の言葉の内容や空気をしっかりと読み取れるようになっていました。
「ポチの様子が変だから病院に連れて行こう」と誰かが口に出してしまったら、絶対に動きません。
結局、ポチの病院嫌いは最後まで続き、病気になったら獣医に往診をお願いしていました。
往診代は、診療代と同じくらい高額です。
動物の医療費に使える公的な健康保険はありません。
1度往診してもらえば薬代も含めて1万円は下りません。
最後の2年間は毎日薬を飲まなくてはならず、負担が増えました。
■火葬費
晩年のポチは、歩くスピードがゆっくりとなり、目も見えにくくなっていました。
それでも食欲だけは落ちず、手作りの食事と高級なドッグフードが常にポチ用の鍋に入れられていました。
ポチは約20年生きました。
最期は、家族に見守られながら自宅で息を引き取りました。
悲しいというよりも「やり切った」という感情のほうが強かった気がします。
住んでいた市からは「長寿犬」として表彰されました。
ポチは、約20年お世話になった獣医の紹介で、動物専用の火葬場でお骨にしてもらい、今は小さな骨壺に入っています。
ポチは体が大きな雑種で約30キロあったため、火葬費用は約5万円でした(体重によって費用は変動)。
火葬費用の中には、引取りから自宅に戻すまでの費用が含まれています。
本当ならば、ペット用のお墓を購入して納めてあげればいいのですが、お墓の購入は高額のため保留状態です。

◆犬と暮らした日々はかかったお金以上の価値がある
ポチを飼い始めるときには、ここまでお金がかかるとは想像していませんでした。
今考えれば、ポチを飼う費用は総額300万円程度かかったのかもしれません。
我が家にとって300万円はとても大きなお金でしたが、ポチと過ごした20年間はかけがえのない時間であり、ポチが筆者に与えた影響は300万円以上の価値があったと感じています。
(執筆者:式部 順子)


ペットショップで売れ残った犬・猫の譲渡を事業に

2019-06-21 05:53:12 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ペットショップで売れ残った犬・猫の譲渡を事業に
 「家族をみつけてあげたい」 

2019年6月16日(日) sippo(朝日新聞)


病気やけがなどの理由で売れなかった子犬などを引き取り、飼い主を探して譲渡する事業をする「ペッツホップ」(根本寿彦氏撮影)

「犬や猫の役に立てている実感が支え」 田中けいしんさん
2004年に、最初はブリーダーを始め、その後ペットショップ経営に転じました。
ペットブームの後押しもあって、仕入れるとすぐ買い手が決まりました。
一方で近年、動物愛護の気運が高まり、ペットショップへの逆風が強まってきました。
SNSの書き込みを見ていると、ペットショップで犬猫を買った人がたたかれることも。
「ペットショップ=悪」という世論が浸透してきたのを感じ、この2、3年は悶々(もんもん)としました。
ペットショップでペットを迎えること自体が悪ではなく、ペットの流通に問題があるのだとしたら――。
その問題を解決していくことに自分の役割を見いだそうと模索しました。
17年12月、販売をやめ、譲渡事業に転換しました。
オークション(競り市)の経営者らから「はじかれる子がけっこういる」という話を聞くなどしていたので、そういう子たちに家族を見つけてあげる事業が必要だと気付いたのです。
オークションで買い手がつかなかった子、ペットショップが仕入れたけど病気やけが、先天的な異常などの「欠点」が見つかって売れない子などを引き取り、一般の飼い主に譲渡しています。
ブリーダーの繁殖引退犬を受け入れることもあります。
生体販売ビジネスでは、たとえば10匹生まれてもすべての子が売れるわけではなく、何匹かは欠点があるなどして、「どこか」へ行ってしまう。
こういう子が出てくることは、生き物を取り扱っている以上避けては通れません。
だから僕が、そういう子たちにも家族を見つけてあげたい。
それがいまの事業の理念です。
この活動が広まって保護犬・保護猫を迎える人が増えれば、繁殖、販売される子犬・子猫を適正な数に収斂(しゅうれん)していけるとも思っています。
ボランティアではないので、寄付金はもらいません。
犬や猫を引き取ってもらう方に、うちから一定程度のペットフードを購入してもらうことで、運営資金を得ています。
始めて1年あまりで、約350匹がもらわれていきました。
驚いたのは、欠点のある子でも、たくさんの人が引き取ろうと手をあげ、喜んでもらっていってくれることです。
収入はがくんと減って厳しいですが、犬や猫、飼い主のために役に立てている実感が支えになっています。

【写真特集】こんなに可愛くなる! 保護犬7匹のビフォー&アフター