動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

ペットのマイクロチップ装着 装着率100%への課題

2023-06-30 05:55:36 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ペットのマイクロチップ装着 装着率100%への課題

2023年6月13日(火)

2022年6月に施行された改正動物愛護管理法によって、ブリーダーやペットショップなどの業者は、販売用の犬・猫へのマイクロチップ装着が義務付けられ、すでに犬・猫を飼っている人や譲り受ける人、保護団体などは、装着が努力義務となった。
そこから約1年、飼い主たちはペットのマイクロチップ装着をどのように捉えているのだろうか。
ペット保険を提供するペットメディカルサポートは4月26日~5月2日、同社が提供する「PS保険」の契約者である飼い主440名を対象に、調査を行った。


Getty Images

業者によるマイクロチップ装着義務化を知っているかを尋ねたところ、「はい」と回答したのは犬の飼い主で89%、猫の飼い主で82%に。
昨年(2022年)、法改正直前の5月に行った調査結果を、いずれも11ポイント上回った。
他方、すでに犬・猫を飼っている人や譲り受ける人は、マイクロチップの装着が努力義務となっていることを知っているかを聞くと、「はい」と回答したのは犬の飼い主で88%、猫の飼い主で78%。
こちらも共に、昨年から約10ポイント上昇した。
さらに、ペットのマイクロチップ装着の状況を聞いたところ、「装着している」と回答としたのは犬の場合76%、猫の場合は43%。
マイクロチップ装着のきっかけとして最も多かった回答は、犬猫の飼い主共に「業者が装着していた」で、大半(犬87%、猫73%)を占めた。
続けてマイクロチップ装着の賛否については、犬の飼い主では賛成派が計86%に。
昨年は「賛成」「どちらかというと賛成」いずれも42%だったが、法改正から1年を経て、「賛成」(46%)が「どちらかというと賛成」(40%)を上回った。
猫の飼い主でも賛成派が計86%に上ったものの、「どちらかというと賛成」(53%)が「賛成」(33%)より20ポイント高く、昨年とほぼ同様(それぞれ53%、34%)の傾向が見られた。
装着に賛成する理由については、最多が「迷子になったペットを探すのに役に立つ」(犬82%、猫83%)、次いで「確実な身分証明になる」(犬70%、猫74%)、「ペットの遺棄を減らせる」(共に48%)、「盗難時に自分が飼い主だと証明できる」(犬48%、猫43%)の順番に。
反対する理由で最も多かったのは「異物を体内に埋め込むことが心配」(犬72%、猫70%)で、「ペットがかわいそう」(犬53%、猫45%)が続き、ペットを労わる意見が上位に並んだ。
最後に、ペットにマイクロチップを装着していない犬と猫の飼い主に今後の装着予定を尋ねると、犬の飼い主では「予定なし」が53%、「悩んでいる」が44%となり、「予定あり」はわずか3%。
一方、猫の飼い主では「予定なし」が51%、「悩んでいる」が43%で、「予定あり」は6%だった。
法改正以来、より多くの飼い主がペットのマイクロチップ装着に関心を持ち、理解を深めていることが分かったものの、自らの決断でマイクロチップ装着を進めることには、あまり積極的ではない姿勢が伺えた。

マイクロチップは直径1~2mm、長さ1cm程度の円筒形をしている。
日本獣医師会はホームページでマイクロチップについて、「装着時の痛みは普通の注射と同じくらいと言われており、通常は鎮痛や麻酔など特別な処置は行いません」と説明。
さらに日本国内では、動物の体内に装着したマイクロチップの副作用、ショック症状等についての報告は寄せられていないことにも触れている。
装着費用は、数千円から1万円くらいが一般的だという。
もしペットが迷子になった時や地震をはじめとする災害時、盗難などによって飼い主の元から離れてしまった場合でも、マイクロチップを装着しておけば、そこに記録された個体識別番号をデータベースに照会することで、飼い主が分かる。
ペットのマイクロチップ装着をためらう飼い主は少なくない。
しかし、かけがえのないペットだからこそ、非常時に確実な絆となるマイクロチップ装着の重要性は明らかだろう。

(参考)日本獣医師会|マイクロチップを用いた動物の個体識別 http://nichiju.lin.gr.jp/aigo/index.html


「猫のひなたぼっこ」について

2023-06-29 06:11:28 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫のひなたぼっこ、
猫の健康のために必要?むしろよくない? 獣医師に聞いた

2023年6月13日(火)

日向ぼっこが好きな猫は多いですよね。
生き物にとって日に当たることは健康によいというイメージもありますが、一方で紫外線によるデメリットも気になります。


ひなたぼっこで気の抜けた顔をするゆきみくん

今回は猫の日光浴について、必要性や健康への作用、できないコへの対処法などをねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に教えていただきました。

猫に日光浴は必要?
日光浴にはビタミンDの生成という作用があります。
しかし、完全室内飼いの猫が多い昨今、日光浴が十分にできない環境にある猫もいるでしょう。
日照不足が健康に影響するか心配になるかもしれません。
猫の場合、日光浴ができない環境というだけで体調不良になることはまずないと考えてよいでしょう。
もともと猫はビタミンDの合成能力が低いため、普段から食べるもので摂取しているからです。

ビタミンDにはどんな役割があるの?
ビタミンDの猫への作用について、ねこのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に伺いました。
岡本先生:
ビタミンDには、カルシウムやリンの代謝をコントロールする役割があります。
カルシウムやリンの代謝を調整することで、骨の発達や維持に一役買っている栄養素です。

日光浴ができないコへの対処法は?
先述のとおり、猫の場合、食餌からビタミンDを摂取するかたちが基本です。
日光浴ができない環境下にあっても、ビタミン類やミネラルのバランスが整った総合栄養食を食べていれば、栄養面での心配はまずありません。
また、ビタミンDは摂取のしすぎに注意が必要です。
良質なフードなどでバランスよくビタミン類を摂るようにしましょう。

日光に当たりすぎるとよくない?
では、猫が日光に当たりすぎることでの、健康への弊害はあるのでしょうか?
岡本先生に伺いました。
岡本先生:
皮膚の弱いコでは炎症が起きることがあります。
また、がんの要因となるリスクもあります。
特に白い毛色の猫の場合は注意が必要です。

多くの猫が大好きな日光浴。
しかし日当たりが悪く、日光浴できない環境にあっても健康にはさほど問題はありません。
日光浴ができない環境にあるコには、バランスのよい食生活と、住環境の通気や空調などを整えることを心がけて、健康に配慮するとよいでしょう。

窓辺の椅子の上で変な体勢でくつろぐ猫

(監修:ねこのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)

参考/ねこのきもちWEB MAGAZINE『室内飼育ですが、室内に全く日光が当たりません。健康を害したりしないでしょうか。』 取材・文/小泉美筆 ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
ねこのきもちWeb編集室

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猫の手術以外の避妊法、米研究チームが開発

2023-06-28 05:50:02 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫の手術以外の避妊法、米研究チームが開発
 増えすぎ防ぐ有望な手段になるか

2023年6月10日(土) 

世界のイエネコの数は推定6億匹。
そのうち80%は野良猫や捨て猫が占める。
猫の避妊・去勢をすれば野良猫を減らし、保護施設の過剰負担を軽減し、野鳥や小動物が猫の餌になるリスクを減らすこともできる。
そこで米国の研究チームが手術以外の手段を使って長期的に猫の妊娠を防ぐ新たな方法を開発し、6日の科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。


実験に参加した猫のうちの4匹

論文筆者の1人、米シンシナティ動植物園のビル・スワンソン氏は今回の概念実証研究について、増えすぎた猫や犬の問題や、そうした動物の多くが安楽死させられている問題に対応することが目的だったと話し、「安楽死処分を防ぐ最善の方法は、家のない動物をなくすことだ」と語った。
新しい猫の避妊法開発は、ハーバード大学医学校のデービッド・ペピン准教授の発見から始まった。
同氏のチームは、哺乳類の卵細胞を取り巻く細胞層の卵胞に存在し、卵胞の成長を促進させるホルモンについて研究していた。
その働きを詳しく調べる目的で、このホルモンを生成する遺伝子をメスのマウスに注入。
自然発生する分に加えてホルモンを追加投与した形になった。
「驚いたことに、マウスは卵巣の活動の大部分が停止して完全な不妊になった」とペピン氏は解説する。
ペピン氏のチームは、犬猫の手術以外の避妊法の開発を支援している非営利組織のマイケルソン・ファウンド・アニマルズ財団のことを知り、同財団を通じてシンシナティ動物園のスワンソン氏と共同研究に乗り出した。
シンシナティ動物園にはライオン、トラ、スナネコといったネコ科動物のほかに、同財団の研究のために使っている約45匹のイエネコが暮らしていた。
研究チームは避妊法の研究のため、メス猫9匹を研究対象に選び、問題のホルモンの遺伝子を症状の軽いウイルスに乗せて6匹に注射した。
このウイルスが到達する筋肉細胞は極めて寿命が長いことから、遺伝子も長期間持続する。
この遺伝子を注入しても、猫たちのゲノムに変化はなかった。
「我々は基本的に、たんぱく質を作るための設計図を導入している。しかしそれはこの動物のDNAには組み込まれていない」(ペピン氏)
一方でこの遺伝子によって、猫の体内で卵胞の発達を妨げるホルモンが生成された。
卵子を取り巻くこの細胞が成熟しなければ排卵は起こらず、猫が妊娠することはない。
研究チームは2年間にわたって猫たちの糞尿(ふんにょう)のホルモンの値を週3回観察し、注入から2年以上経過しても問題のホルモンの値は高い状態が続いていることを確認した。
この状態で実際に妊娠が予防できることを確認するため、研究チームはオス猫2匹を投入。
その結果、遺伝子を注入しなかった3匹は全て妊娠したのに対し、注入したグループは6匹とも妊娠しなかった。
この結果は猫の避妊の新しい手段として期待できるが、獣医師で処方してもらうために必要な承認が得られるまでには何年もかかるだろうとスワンソン氏は予想。
「これは製品化され、いずれ承認されて利用できるようになるだろう。だが1~2年では実現できない」と話している。
研究対象となった猫たちはシンシナティ周辺で里親を探す予定。
新しい飼い主には年に1回、動物園に連れて来てもらい、ホルモン値の変化や何らかの副作用があるかどうかを観察する。


実験に参加した猫の「ミシェル」


井戸に落ちた子猫、助けを求めて4日間鳴き続け・・・無事救出!

2023-06-27 06:13:37 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

井戸に落ちた子猫、助けを求めて4日間鳴き続け……
 無事保護された救出劇にホッとする【インド】

2023年6月12日(月)

井戸に落ちた子猫を救助した様子がインド・テランガーナ州ハイデラバードで撮影され、YouTubeに投稿されました。
動画は記事執筆時点で5900回再生を超え、安堵(あんど)した人のコメントが集まっています。


助かって本当によかった!

「子猫が井戸の中で4日ほど鳴き続けている」と連絡を受けて、動物の保護活動を行っている「Animal Warriors Conservation Society」のスタッフが救助に向かいました。
井戸は深さ6メートルほどあり、子猫がいる場所は狭く、手を入れて捕まえることはできそうにありません。
そこでスタッフは棒やヒモを使って子猫を引っ張り上げることにし、無事成功しました。
子猫は大きなケガもなく命に別状はありません。
しかし4日間飲まず食わずで鳴き続けていたため、体が弱ってきています。
幸い人間を怖がる様子はなく、だっこされたままでも水をガブガブと飲んでくれました。
その後、人間の周りをちょこちょこと歩き回るかわいい姿も見られます。
これならすぐ元気になりそうですね。
コメント欄には、「なんて美しい猫だろう。助かってよかった」や「元気になってたくさん愛されますように」などの声が寄せられました。
子猫が落ちてしまった井戸はその後、同じことが起こらないように隙間に布が詰められました。
そして子猫は現在、新しい家族のもとで幸せに暮らしているそうです。

【動画】 Tiny Kitten Rescued From Borewell || ViralHog - YouTube

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映画「猫と、とうさん」

2023-06-26 06:07:22 | ドラマ・映画

猫好き必見!
 試練となった2020年を、愛猫と乗り越えていく男たち。
「猫と、とうさん」

2023年6月9日(金)  


「猫と、とうさん」ポスタービジュアル

世界中の人々にとって前例のない試練となった2020年を、愛猫と共に乗り越えていく9人の男を捉え、ダラス国際映画祭2021観客賞などに輝いたドキュメンタリー「猫と、とうさん」が、7月28日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほかで全国公開。
日本版ポスタービジュアルと予告編が到着した。


© Gray Hat Productions LLC 2021.

俳優兼インフルエンサーのネイサン、ベイエリアの技術者ジェフ、NYの路上で暮らすデヴィッド、消防士のジョーダン。
一見して繋がりのない彼らに共通するのは、共に暮らす猫への愛だった──。
メガホンを執るのは、猫を深く愛するようになった夫にポジティブな変化があったというマイ・ホン監督。
「彼はより柔らかく、より忍耐強く、何より思いやりのある人間に成長したようです。同じような変化を遂げた男性を探し、そのストーリーを記録したいと思うようになりました。人々が希望や救済、仲間を切実に求めていた1年のポートレートであると同時に、猫を大切しながら今を生きる男性の姿を見て、前向きな変化のきっかけになることを願っています」と話す。


© Gray Hat Productions LLC 2021.

SNSで大人気のキーズとトーラ、消防署に住み着いたフレイム、NYをさまようフラット・ブッシュの猫たち、そしてデヴィッドの生きる希望となったラッキー。
気ままな猫たちと幸せそうなキャット・ダッドたちの姿は、温かい気持ちを呼び起こす。

「猫と、とうさん」

© Gray Hat Productions LLC 2021.

コロナ禍を愛猫とともに乗り越える9人の男たちを描いたドキュメンタリー映画『猫と、とうさん』予告編【2023年7月28日公開】 - YouTube

監督:マイ・ホン
出演:ネイサン・ケーン、ジェフ・ジャドキンス、デヴィッド・ジョバンニ
2022/アメリカ/カラー/英語/89分 映倫:G
配給:ファインフィルムズ
© Gray Hat Productions LLC 2021.


冬の雨の日、動物愛護センター近くに放置された飼い犬

2023-06-25 05:55:21 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ケージの中に「処分してください」の手紙
 冬の雨の日、動物愛護センター近くに放置された飼い犬
  数年経ても心の傷は癒えなかった

2023年6月8日(木)

それは6年ほど前のこと。
寒さが厳しくなりつつある立冬の頃の冷たい雨が激しく降る中、動物愛護センターの近くの場所にペット用のケージが置いてありました。
その中にはなんと1頭のメスのワンコの姿が…。
すぐに愛護センターの職員が施設に連れて帰りましたが、よく見るとケージの中には一通の手紙があり、「処分してください」と書かれていました。

◆心身ともにぼろぼろに
今どきそんなことをする人がいることが信じがたいですが、この現実を前に職員はただただ保護することしかできませんでした。
人間に裏切られたこと、大雨の中で狭いケージの中で放置されていたことなどから心身がぼろぼろになっていたのでしょう、そのワンコは愛護センター職員にも噛みつき、威嚇するような態度を取りました。
このワンコのことを知った、保護団体・ピースワンコ・ジャパン(以下、ピースワンコ)はすぐにこのワンコを愛護センターから引き出すことにし、「みゆき」と命名。
健康面でのケアはもちろんのこと、人馴れトレーニングなどをし、人間に対する信頼をもう一度取り戻してもらえるよう接することにしました。


ケージに入れられ、大雨の中捨てられていたところを保護されたみゆき

◆数年経っても癒えない心の傷
ピースワンコが引き出した当時、推定4歳ほどだったみゆきは、数年間の人馴れトレーニングなどを経て、気づけば10歳のおばあちゃんワンコになっていました。
当初は噛み癖や威嚇することも多くありましたが、スタッフの献身的なケアの効果があり、元々の「お散歩大好きな甘えん坊」の片鱗が表に出るようになり、スタッフの前で笑顔を見せてくれるようになりました。
また、一時、前庭疾患(体の平衡感覚を失う病気)を発症し、大好きな散歩をするのが難しい時期もありましたが、これも獣医さんの尽力で、少しずつ回復することができました。
おばあちゃんワンコになっても散歩好きは変わりがありません。
散歩が好きすぎて、1時間歩いてもなかなか帰りたがろうとしないほどです。
ただし、おばあちゃんワンコになっても、どうしても変わらないこともありました。
それは、ドッグランなどで遊んでいるとき、スタッフの姿が見えなくなると、悲しそうに鳴くことです。
信頼していたであろう元飼い主にケージに入れられ、見知らぬ場所に放置され、不安の中で過ごしたあの日のことを、みゆきは今も心の傷として背負い続けているようにも見えました。

◆「家族の中心は犬猫」という里親さんが現れた!
どんなに穏やかで甘えん坊だとしても、おばあちゃんワンコとなったみゆきです。
シニア犬を迎え入れる新しい里親さんはそう多くはありません。
スタッフは、ピースワンコの施設で生涯を過ごすのかもしれないと、ある程度の覚悟を決めていました。
しかし、そんなある日のこと。
みゆきのバックボーン、病歴なども全て理解した上で「ぜひうちで迎えいれたい」と申し出た人がいました。
その人は、自身も犬や猫の保護活動を行い、たくさんの尊い命を救い続けてきていると言います。
また、自宅を犬猫が快適に暮らせるようリフォームしたり、大きなドッグランを作ったり。
「家族の中心は犬猫です」と言う優しい人でした。
この上なく、みゆきにピッタリの里親さんとの出会いが繋がりました。

◆「ずっとここで暮らしていたんじゃないか」
辛い過去を持ちながらもおばあちゃん犬になったみゆきに、やっと幸せな第2の犬生への道が開け、2022年の暮れに、みゆきはピースワンコを卒業することになりました。
ピースワンコのプロジェクトリーダー・安倍誠さんが、3時間かけて新しい里親さんの家へみゆきを送り届けました。
施設を後にする際のみゆきの表情は柔らかく「本当に良かった」と喜ぶスタッフでした。
後日、みゆきを迎え入れた里親さんからメッセージが届きました。
「ずっとここで暮らしていたんじゃないかと思うほど、すぐに馴染むことができた」とのことで、新しい家で、先住犬や先住猫たちに迎えられ、穏やかに暮らしていることを教えてくれました。
みゆきは、長い時間をかけてこの里親さんとの縁を待ちのぞんでいたのかもしれません。
これからのみゆきは、優しい里親さん、仲間のワンコやニャンコと一緒にずっと幸せに暮らしていけることでしょう。


本来のみゆきは「お散歩大好きな甘えん坊」の性格でした


みゆきは新しい里親さんの車の中でぐっすり眠ってしまいました


先住犬、先住猫、里親さんと一緒に過ごすみゆき(真ん中)

(まいどなニュース特約・松田 義人)


福井県内保護収容犬

2023-06-24 05:52:27 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県動物愛護センターで1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【福井県動物愛護センター 本所】
 電話番号:0776-38-2212

収容日:2023年6月22日
保護場所:丹生郡越前町厨
種類:雑種?
性別・体格:不明・中型
年齢:不明
毛色:白黒
所有者明示なし
公示終了:2023年6月26日


衰弱した猫17匹 沼津の住宅前に投棄

2023-06-23 06:12:14 | 動物実験・動物虐待

衰弱した猫17匹 沼津の住宅前に投棄 何者かが犬用ケージに入れ

2023年6月20日(火)

沼津市内の一般住宅前に、衰弱した猫17匹を何者かがケージに入れて投棄していたことが19日までに、関係者などへの取材で分かった。
投棄された猫は県東部の団体が保護している。
団体関係者は「飼えなくなる前に相談してほしい」と訴える。


ケージに入って投棄された猫=6月中旬、沼津市(提供写真)

関係者によると、猫は7日夜、80代女性宅の前に、縦・横30センチ、奥行き50センチほどの犬用ケージに入れられた状態で見つかった。
鳴き声はしなかったという。
女性が中をのぞき込んで多数の猫の存在に気づき、キャットファースト三島(三島市)に保護を依頼。
沼津署にも通報した。
女性は「まさか猫を置いていく人がいるなんて思わなかった。私が猫を飼っていることを知っている人が置いたのかも」と話した。
同団体によると、投棄されたのは成猫2匹と子猫15匹。
成猫を囲むように子猫が折り重なっていた。
ふん尿臭がひどく、しっぽが捕食されていた猫もいたという。
一部の猫は衰弱が激しく、19日までに子猫4匹が死んだ。
団体の代表者は、投棄した人物が不妊や去勢手術をしなかったために繁殖し、十分に飼育ができない「多頭飼育崩壊」の可能性があると指摘している。
猫は「いずのくにねこの会」(伊豆の国市)と「NPOくすのき」(熱海市)でも保護した。

静岡新聞社


犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊!どうぶつ基金が救済活動へ

2023-06-22 06:14:20 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

北海道、犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊!どうぶつ基金が救済活動へ
-北海道佐呂間町から緊急SOS。犬78頭の命を救う支援が始まります-

 

2023年6月6日(火) 公益財団法人どうぶつ基金

犬や猫の殺処分ゼロの実現を目指す 公益財団法人どうぶつ基金(所在地:兵庫県芦屋市、理事長:佐上邦久)は、北海道佐呂間町から要請を受け、同町内で発生している犬約100頭の多頭飼育崩壊の救済支援を決定しました。
6月27日(火)~29日(木)の3日間、どうぶつ基金の獣医師チームが、同町内に設けた手術会場ですべての犬に不妊手術、狂犬病ワクチン、ノミダニ駆除、その他の獣医療を無料で実施いたします。

犬120頭の多頭飼育崩壊が発生しているー。
2023年5月、北海道佐呂間町からどうぶつ基金に緊急支援要請が届きました。送られてきた現場写真には、牛舎内にひしめく犬たち、降り積もった雪に埋もれそうになりながら寒さに耐える犬たちが写っていました。
※現場の動画 https://youtu.be/drY-VpFKZRM


現場の状況と頭数から、どうぶつ基金が通常行っている多頭飼育崩壊の支援方法では対応できないことは明らかでした。まさに緊急事案。ベストな支援方法を模索するため、そして、関係者への聞き取りを行うため、北海道佐呂間町の現場視察を行いました。

視察を行った5月18日時点で、すでに行政職員とボランティアが救済活動で清掃とどうぶつの管理を行っていましたが、人員不足もあり糞尿で汚染された牛舎にストレスとエサ不足でやせ細った十数頭の乳牛と100頭近い犬が共に生かされていました。飼い主はこれまで搾乳による収入で犬の餌代を賄っていましたが、円安とインフレによる飼料の高騰、全国的な牛乳あまり、飼育環境の悪さによる搾乳量の減少などが重なり収入が激減し、多頭飼育崩壊に陥りました。

※殺処分ゼロ実現のために、ご寄付をお願いします。
 公益財団法人どうぶつ基金
https://www.doubutukikin.or.jp/legal/supporter/

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【多頭飼育崩壊の発見~支援要請までの経緯】
飼い主が犬を飼い始めたのはもう何十年も前、敷地内に捨てられていた犬を保護したことがきっかけです。
不妊手術をしなかったことから、どんどん犬が増え始めます。
放し飼いとなっている犬が敷地から逃げ出し、捕獲されることもしばしば。
牛舎内に押し込められた犬は隅っこでひしめき合い、生まれた子犬が牛に踏まれて亡くなることもあったと言います。
視察時の話からも分かるとおり、もはや「飼っている」とは言えない悲惨な状況です。



近隣住民からは何度も苦情が寄せられ、犬を係留するよう依頼があったものの、全頭を係留することはできませんでした。
人に慣れておらず、飼い主でさえ触ることが困難なためです。
放し飼いの禁止、飼育環境の改善、出生の管理等の指導を毎年複数回行ってきましたが、意味をなさない指導で改善されるはずはなく頭数は増え続けました。



しかし、高齢となった飼い主が飼育困難を理由に地元ボランティア団体に救済を求めたことで一気に状況が動きました。
飼い主もこれ以上の頭数増加は望んでおらず、雌雄の分離飼育を進めながら支援要請を決定。どうぶつ基金へSOSが届きました。

【佐呂間町 犬多頭飼育崩壊 支援概要】
日 程:2023年6月26日(月)~6月30日(金)
    ※準備・片付け期間を含む
    ※手術は27日(火)~29日(木)の3日間
会 場:保育所 跡地
内 容:不妊手術、ノミダニ駆除、狂犬病ワクチン接種、その他獣医療
協働者:北海道佐呂間町、北海道オホーツク総合振興局、地元ボランティア「犬のM基金」

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※殺処分ゼロ実現のために、ご寄付をお願いします。
公益財団法人どうぶつ基金
https://www.doubutukikin.or.jp/legal/supporter/


北海道犬多頭飼育崩壊 - YouTube
北海道の牛舎で犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊!どうぶつ基金が全頭に不妊手術 - YouTube


「100匹以上の犬」牛舎の劣悪環境で飼育

2023-06-21 06:09:26 | 動物実験・動物虐待

「100匹以上の犬」牛舎の劣悪環境で飼育
 "死んでいる犬" 10匹以上確認…3年前から苦情多数
 多頭飼育崩壊で救出作業へ

2023年6月15日(木) 

UHB 北海道文化放送
北海道東部の佐呂間町にある牧場にて、100匹以上の犬が劣悪な環境で飼育されていることが分かりました。
鳴きながら牛の周りを走り回る犬たち。
佐呂間町にある牧場の牛舎内の映像です。


牛舎内の様子(提供:どうぶつ基金)

5月に、10頭以上の乳牛と100匹以上の犬が飼われていることが確認されました。
内部はふん尿で汚染され、犬は牛の飼料などを食べていたということです。


佐呂間町は「多頭飼育崩壊」と判断

また、死んでいる犬も10匹以上発見されました。
3年前から佐呂間町に犬が逃げているなどの苦情が複数寄せられ、町が牧場を指導してきました。
しかし経営難などから改善されず、町は「多頭飼育崩壊」が起きたと判断。


支援団体が救済へ

5月、支援団体へ改善に向けた協力を要請しました。
団体は今後、犬の救出や不妊手術を進めるとしています。

北海道の牛舎で犬100頭と乳牛の多頭飼育崩壊!どうぶつ基金が全頭に不妊手術 - YouTube
「100匹以上の犬」牛舎の劣悪環境で飼育 "死んでいる犬" 10匹以上確認…3年前から苦情多数 多頭飼育崩壊で救出作業へ (23/06/15 11:55) - YouTube

 

多頭飼育崩壊の問題が多発しています!
今回の件においても、3年前から行政機関が指導をしてきた、ということですが、どんな指導をしてきたのか疑問視されます。
問題発覚時に根本的な対策を講じなければ問題が大きくなるばかりです。
早く根本的な手を打つ、このような問題を発生させない、行政機関としてやるべき義務であり、必須業務です。
(byぬくもり)