動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

在宅で寂しさのあまりペットを飼うのは危険、飼育放棄へ

2020-05-31 05:57:26 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「在宅で寂しいからペットを飼う」のは危険
 杉本彩が危惧する飼育放棄

2020年5月22日(金) 日刊SPA!

新型コロナウイルス感染拡大の長期化に備えて、政府は国民に対して「新しい生活様式」を取り入れるよう、呼びかけている。
「もう以前の生活には戻れない」と言われているが、収束した後の世界はどう変わってしまうのか。


今春に生まれ、保護された子猫たち。今年は引き取り先が例年以上に見つかりづらく、ボランティアによる一時預かりが増えている

ペットショップが儲かるが、飼育放棄や遺棄は増加する
在宅ワークをする人々が増えたことにより、思わぬしわ寄せがきているのがペットたちだ。
公益財団法人動物環境・福祉協会Eva理事長の杉本彩氏はこう語る。
「在宅時間が増えたことで、寂しさや退屈を紛らわそうとしてペットを飼う人が増えているようです。コロナ禍の深刻さが広まってから(特に外出自粛要請以降)、ペットショップには子犬や子猫が続々と“入荷”しています」
しかし、いつまでもテレワークが続くとは限らない。
新規感染者数の減少に伴って、テレワークを解除する勤務先も増えてきている。
「学校も再開されて、人が家を留守にするときに幼齢のペットの世話はどうするのかという問題が出てきます。それにペットには、エサ代だけでなく病気になったときの医療費など、何かとお金がかかる。『このまま景気低迷が続いた場合、飼育放棄する飼い主が増えるのでは』と懸念しています。  さらには『レンタルペット』も人気。接し方を知らない見ず知らずの人に動物を貸し出すというリスクを考えると、そういったビジネスが成り立つこと自体が疑問です。飼い主や環境が変わることは、動物にとって大きなストレスとなりますし、虐待される恐れもあります」
ペットショップなどが繁盛する一方、困っているのは保護犬・保護猫の譲渡を行う団体だ。
「定期的に開催していた里親会が開けず、譲渡の機会を失ってしまって厳しい状況です。オンラインや予約制で来場人数を絞り、何とかやろうとしている団体もありますが……。
どちらにしても正式譲渡までに自宅訪問やトライアル、審査など手間や時間がかかるので、お金を払えばすぐにペットが手に入るペットショップに、どうしても流れてしまいます」
さらに自治体の動物保護センターなども、コロナ禍で対応が追いついていない。
「自治体によってはコロナで飼い主が入院・隔離となった犬猫の一時預かりをしていたり、職員のテレワークや時差出勤もあったりで、キャパも人員も足りない状況のようです。しかも春から梅雨入り前にかけては、猫の出産ラッシュの時期なんです。  今後、安易なペット購入による飼育放棄や遺棄をする人が増えてきたら、間違いなく行政側はパンクします。殺処分も一時的に増えるでしょう。本来なら助けられた命が、助けられなくなってしまいます」
安易に一時的な“癒やし”を求める人間の陰で、苦しむ動物たちが増加しているのだ。

【杉本 彩氏】
女優・作家・ダンサー。「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」理事長。著書に『動物たちの悲鳴が聞こえる 続・それでも命を買いますか?』(ワニブックスPLUS新書)など <取材・文/週刊SPA!編集部> ※週刊SPA!5月19日発売号の特集「コロナ後の未来」より

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他人の飼い犬を蹴り続け虐待

2020-05-31 05:45:59 | 動物実験・動物虐待

他人の飼い犬を蹴り続け…
 “虐待”の一部始終が防犯カメラに 広島

2020年5月19日(火) 広島ホームテレビ

黒い瞳が愛らしい10歳の柴犬。
この犬を虐待する男の一部始終が防犯カメラに残されていました。


虐待された犬

犬小屋に向かってまっすぐ歩くひとりの男。
何度も何度も執拗に犬を蹴り続けます。
今月13日午後7時ごろの映像です。
逃げようとしたのか犬は一度小屋から出てきますが男はすぐに追いかけます。
そして柵をずらし侵入さらに、およそ20秒間蹴り続けました。
飼い主の男性は「会社で飼っている犬が虐待を受けている(と聞き)慌てて会社に来た。殺されるというくらい犬は感じていたと思うので(犬は)怯えている状態で震えていた」と話していました。
犬は福山市内で会社の番犬として飼われていました。
骨折などの大きなケガはしていませんが食欲もなく、事件前のような元気さは戻っていません。
「(事件後)成人男性が受け付けないのか、僕の言うことはまず聞こうとしないし、触ろうとするなら尻尾を下げる。(事件前と)一変しました」
飼い主の男性によると犬を蹴っていたのは近所に住む男で、当時酒に酔っていて自分が犬の散歩をしていて吠えられたことに腹を立てたといいます。
警察が関係者から話を聞いています。
飼い主男性は「家族一員として我々飼い主は世話をしてきていますから、家族がこんな事件に巻き込まれるのは許せない」と話していました。


新型コロナで盲導犬”ピンチ”

2020-05-30 05:49:26 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

街中の人混みスムーズに歩く訓練できず…
 新型コロナで盲導犬”ピンチ” イベント中止で寄付金激減

2020年5月19日(火) UHB 北海道文化放送

新型コロナウィルスの影響は障害者福祉の現場にも及んでいます。
街中の人混みでもスムーズに歩けるよう訓練を重ねる盲導犬ですが、街中や視覚障害者との訓練ができず、厳しい状況が続いています。





https://www.youtube.com/watch?v=NAKSpV0z6Ag

小出昌範記者:「1年ほど前からうちで 育てている盲導犬の候補です。5月末に盲導犬協会に帰る予定だったのですが延期になりました」
盲導犬は生後50日ほど経つと、子犬を育てるボランティアの元で通常1年ほど暮らします。
記者の元で育てた子犬の引き上げは当初5月の予定でしたが、6月に延期になりました。
理由は、新型コロナウイルスの影響でした。
北海道盲導犬協会・和田孝文 所長:「もう二度と会うことができないかもしれないのでご家族が集まって終了式をやるが、密接、密集ということが避けられないので やむなく延期の判断をした」
さらに、盲導犬は通常なら街中で人混みでもスムーズに歩くように訓練を重ねていきますが、外出自粛で人が少ないため、訓練にも影響が出ています。
北海道盲導犬協会・岡春香さん:「人の多いところに行くユーザーもいっぱい いるので人混みを歩く、人の多いところで指示で歩く練習を積ませたいところです」
盲導犬と視覚障害者との訓練も、指導員との接触が考えられるため、事実上訓練ができない状態です。
北海道盲導犬協会・岡春香さん:「この子たちの卒業のメドもつかないので私たちも対応をどうしたらよいものか困っている」
これまで道内では年間12~13匹の盲導犬が育っていますが、盲導犬の需要は常に25人ほど待機している状態です。
このため新規に申し込むと3年ほど待たなければなりません。
さらに、飲食店の休業やイベントの中止で、影響は盲導犬にも及んでいました。
飲食店などに置かれている「ミーナの募金箱」。
盲導犬の育成のため、飲食店など全道6000か所に設置された募金箱には年間3000万円が寄付されます。
しかし飲食店の休業やイベントの中止で 寄付金を集められず、街頭募金もできない状況です。
北海道盲導犬協会・和田孝文 所長: 「すでに3月、4月くらいから30%以上募金収入が減っていて非常に大きな不安がある」
5月1日、札幌市の宮岸慶江さんの自宅では将来盲導犬を目指す子犬が生まれました。
新たなに誕生した命を大切に育て、社会に役立てたい。
北海道盲導犬協会ではホームページなどを通じ、寄付金を募っています。


中国当局、野生動物の取引阻止へ

2020-05-30 05:47:12 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

中国当局、珍しい繁殖用動物を農家から買い上げ 野生動物の取引阻止へ

2020年5月19日(火) 

【AFP=時事】
中国当局が、農家に珍しい動物の繁殖をやめてもらおうと現金の支給を試みている。
新型コロナウイルス流行の原因だとして非難されている違法な野生動物の取引について、取り締まりを求める圧力が高まっていた。
動物愛護活動家らによると、当局は野生動物の取引を阻止する試みとして、繁殖を手掛ける農家から動物を買い上げる姿勢を初めて示した。


中国・武漢で捕獲されたジャコウネコ(2003年5月26日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

中国はここ数か月、人間に病気がうつる危険性を踏まえて、食用を目的とした野生動物の販売を禁止しているが、研究や伝統薬の製造といった別の目的での取引は合法のままとしている。
中部湖北(Hubei)省武漢(Wuhan)で最初に報告された新型コロナウイルスは、コウモリからヒトへと伝染し、その後世界中に拡散したとの見方が広まっている。
同国中部に位置する2つの省は、繁殖農家が別の生計手段へ移行するのを支援する買い上げプログラムの詳細を明らかにした。
湖南(Hunan)省は15日、繁殖農家が別の家畜の飼育、もしくは茶や植物薬の生産に切り替えるのを促すために補償制度を開始。
当局は、コブラなどのヘビは1キロ当たり120元(約1800円)で、タケネズミは1キロ当たり75元(約1100円)で買い上げるとしている。
20年ほど前の重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行時、ウイルスの宿主になったとみられるジャコウネコは、1匹600元(約9000円)という。
湖南省に隣接する江西(Jiangxi)省も、農家による動物の処分を支援し経済的に援助する計画に関する文書を公表している。
国営紙「江西日報(Jiangxi Daily)」は先週、同省には認可を得た繁殖業者が2300超も存在し、多くの場合食用として動物を飼育していると報じた。
報道によると、繁殖農家が飼育する動物は約16億元(約240億円)相当に上るという。
【翻訳編集】 AFPBB News

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【解説】新型コロナの流出源? 武漢研究所を取り巻く疑惑


カメの恩返し

2020-05-29 05:48:18 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

住民が助け海に帰した5日後 「恩返しだ」同じカメ再び浜に

2020年5月27日(水) FNN PRIME

カメとの感動の再会に、住民たちは「カメの恩返しだ」と喜んでいる。
5月23日の早朝、高知・南国市の海岸で産卵していた1匹のウミガメ。
実は、5月18日に波消しブロックの間で身動きが取れなくなって見つかった、アカウミガメだった。



体長110cmのカメは、住民に1時間半がかりで助け出され、海へ戻っていった。
それから5日たった23日早朝、近くの海岸でウミガメが産卵しているのを保護活動の見回りをしていた住民が見つけた。
甲羅には、見覚えのある白いフジツボのようなものがあり、ひと目であの時のウミガメだとわかったという。



南国市うみがめ守ろう会の人「よう上がってきてくれて、産んでくれたね、感動した。カメの恩返しかと」
ウミガメが産んだ139個の卵は、保護活動をする住民らによって大切に近くのふ化場に移された。
無事に産卵を終えたお母さんカメの目には、光るモノが。



住民がぬぐってやると、カメは海に戻っていったという。

https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20200527-00146506-fnn-soci


コロナ禍に漂うペットを守る人たちの苦悩

2020-05-28 05:53:02 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「小さな命を助けたい」もう一つの命・・・
 コロナ禍に漂うペットを守る人たちの苦悩

2020年5月16日(土) FNN PRIME

◆長引く外出自粛で猫カフェ・里親探しがうまくいかない


「このままでは、あと2ヵ月もつかどうか…不安です」
そう語るのは、札幌市で猫の保護活動をしている団体『ねこたまご』の共同代表である後藤さん だ。
『ねこたまご』では、猫カフェの経営をしながら保護した猫の里親探しをしている。
里親との出会いの場になる猫カフェには客が来ず、里親への譲渡もできない。
保護している猫の医療費もかさむ。
1ヵ月前に融資申請した政策金融公庫からは、つい先日、ようやく返答が来たところだが、手続きをして入金されるまでには「もうあとひと月かかるのでは」と肩を落とす。
新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本全体が長期にわたる自粛や自宅待機を余儀なくされ、その影響は周知の通り、社会の様々なところに及んでいる。
そして今も、人間にとって新たなる感染症との戦いは予断を許さない状況にあり、「小さな動物の命を守りたい」と願う人々の活動にもこのウイルスは容赦なくにじり寄り、飲み込もうとしている。
『ねこたまご』は現在、76匹の猫を保護している。
猫カフェには9匹、店舗2階のシェルターに11匹いて、まだ新しい家庭に渡すことのできない弱った子など56匹を「預かりボランティア」という家庭で面倒を見てもらっている。
活動は順調で、特に春先は猫の繁殖期であるため多くの子猫が保護されることもあり、またいつも通り忙しくなる。
そう思っていた。
そう、いつも通り… ところが、北海道では全国に先駆けて2月に緊急事態が発令され、状況は一変。
猫カフェに来る人もいなくなり、団体の運営資金の大半を占める寄付金も大幅に減った。
「もともとカフェに来て手渡しで寄付をしてくれる人も多かったし、外出を控えて銀行に行かなくなった人も多いからなのではないか」と後藤さんは推測する。
2月から徐々に収入は減り、4月は前年比4割減にもなろうかと危惧する。
さらに、収入が減っただけではなく負担も増えた。
保護した猫の治療費は、本来は里親に負担してもらうことで医療費循環をしてきたが、今は里親を探せないので治療費も団体がまるまる負担しなくてはならない状態が続いている。
北海道は他県より長い自粛が続くため、その影響はより重い。
「猫を飼うのは『不要不急』じゃないですから。もう少し経ってからと皆さんが思われるのも無理はないのですが…」と焦りがにじむ。
ごくごく普通の主婦だったという後藤さんが、もう1人のママ友とこの活動を始めたのは9年前。
札幌動物管理センターで、年間1500匹もの猫(大半は産まれて間もない子猫)が、収容されたその日のうちに殺処分されていると知ったことがきっかけだった。
「とにかく小さな命を助けたい」という気持ちで広がっていった後藤さんらの活動は、着実に実を結んでいった。
札幌市ではその後、動物の命に対する意識の高まりとともにボランティア登録制度ができて殺処分の頭数は年々減っていった。
2016年度からの3年間は、治癒の見込みのない猫1匹の安楽死を除いてはゼロとなった。
「せっかくここまでもってきたのに」 と後藤さんは悔しそうに唇を噛む。
2019年度は174匹の小さな命を救った。
特に病気やケガをした乳飲み子など、その日にも救い出さなければ生きていけない命は待ったなしだ。
今のところはまだ、ボランティアや支援者の力を借りて、行政に収容されている猫たちのレスキューはできているというが、それもそんなに長くは続けられないだろうと言う。
「譲渡ができないと、あたらしく保護して受け入れてあげることができなくなります。運営資金と飼育できる頭数を調整しないと破綻します。私たちが多頭飼育崩壊になってしまっては元も子もないですから。カフェやシェルターを閉めて、活動形態を縮小するという選択肢も視野に入れ始めました」
次こそは温かい家庭を。
その一心で里親には必ず面会をしてきた。
また、託す日は里親の自宅 まで送り届けて確認をしてきた。
しかし、感染症との闘いの中ではそれもなかなか叶わない。
「とにかく支援策の手続きを簡単、簡略化してほしいです。様々な支援策はあるのですが、 わかりづらいし、集めなくてはならない資料はとても短時間でできるものではない。そして、それを頑張ってやったところでいつになるかわからない。公庫の融資も入金はあとひと月かかるのでしょうか…致し方ないところもあるのは理解できますが、こうしている間に体力がもたなくなってしまうところが、うちも含めて多いのかなと思います」

◆感染者のペット預かりの依頼も
全国で唯一、いまだに陽性者が報告されていない岩手県(5月14日現在)で活動する『動物いのちの会いわて』の下机さん。
彼女のもとへ、他県で新型コロナウィルス患者の治療にあたる医師から電話がかかってきた。
「陽性になったひとり暮らしの患者さんが猫を飼っていらして、家を出る時に2週間分の餌と水を置いてきたんだそうです。でもまだ陽性で、あと2週間、今度は軽症者施設にいなくてはならなくなってしまい、困った患者さんから相談を受けたお医者さまがうちに連絡をくれたんです」
聞けば、その家には10匹もの猫がいるという。
下机さんは頭を抱えた。
「東日本大震災の時は、私たちは福島にもレスキューに行きました。でも今回は感染症ですから、簡単には行けません。もうダメかもしれないと危ぶみましたが、結局、現地の保健所に相談して患者さんの家の消毒をしてもらってから現地のボランティアと連絡を取り合い、餌と水をあと2週間分置いてきてもらいました。猫たちは、今回はなんとか生きていました」
しかし、と下机さんは言う。
「こういうことが、これからはどんどん増えてくると思います」。
確かに、ひとり暮らしでペットを飼っている人は多い。
現在のところ感染者のいない岩手県でも、感染者が出た時のための医療従事者の要請リストに入っている人たちから、ペットを預かってほしいという依頼もきているという。
『動物いのちの会いわて』では、本来こういった預かり事業はしていないが、家族がいない場合に限り引き受けているという。
「安心して働いていただくために、私たちが今できることをやらせていただきます」と語る下机さんだが、寄付や寄付金が減り続ける中で月々300万円かかる維持費用を今後どうするのか、頭を抱えている。
下机さんの団体は、猫180匹と犬30匹を施設で保護している。
9人のスタッフで世話をするのが精いっぱい。
そんな中で自分たちが感染してしまうことが、今一番恐ろしいことだという。
「もしそうなったら別のもう1組、ボランティアを募ってやってもらうしかないです。でも、施設が汚染されているので消毒をしたとしても完全にされているかどうか。次に入るボランティアさんの安全を守れるかどうか、計り知れない不安が毎日あります。ですから今は、最低限の活動に制限してやっています。新しいボランティアの申し出があったとしてもお断りしている状況なんです」
現状ではもう保護できるキャパシティはないのだが、保健所からは、いつもと変わらず引き取りはできないだろうかと依頼が来るという。
確かに例年、『動物いのちの会いわて』で引き取る年間300から400匹のうちの半分は行政からで、この施設を当てにするのも無理はないだろう。
また、この頃は保健所も様子が変わって、慣れない技術員から「また入ったんです…」と相談があるという。
ただでさえ少ない保健所の職員が、どんどんコロナ対応に派遣されていて、動物保護の現場がとても手薄になっているようだと下机さんは指摘する。
保健所の現場も混乱を隠せないのだ。
「私たちはすべての生き物を同じ命として扱っています。すべての生き物に、感染も含めて直接コロナは関わってきていると感じます」
穏やかだった下机さんがにわかに厳しい表情に変わる。
「自分の行動が人はもちろん、動物すべての『命』にかかわるので、ぜひルールを守った日常生活をすることをお願いしたいです。そして、一度迎え入れた動物は、最後まで自分の家族として見守ってほしい」
新型コロナウイルスに翻弄される小さな動物たちの命。
動物保護の活動にも大きな影を落としている。
コロナ禍の影響で金銭的に苦しくなり、もしかしたら動物を捨てる人や飼育放棄が増えるかもしれない。
そしてこのまま動物の保護が進まない状況が続けば、殺処分の数が増える可能性は十分にあるだろう。
何十年も動物の保護活動を続けている下机さんの最後に言った言葉が、胸に刺さっている。
「これは試練なのでしょうか。早く収束してほしいです」



【執筆:フジテレビアナウンサー 島田彩夏】

【画像】傷を負い保護された猫たち・・・そして猫180匹を保護しているシェルターの様子は


一軒家で猫238匹保護、多頭飼育崩壊

2020-05-27 05:53:44 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

一軒家で猫238匹保護、札幌 多頭飼育崩壊か

2020年5月20日(水)   


札幌市北区の一軒家で保護された猫=3月(ニャン友ねっとわーく北海道提供)

札幌市北区の一軒家で3月末に猫238匹が保護されていたことが20日、市などへの取材で分かった。
大量に繁殖し、十分に飼育ができない「多頭飼育崩壊」の状態に陥っていたとみられる。
動物愛護法を所管する環境省は「1カ所で200匹を超える猫が保護されるのは非常に珍しい」としている。
市などによると、一軒家は2階建てで、50代の夫婦らが住んでいた。
家賃を滞納したため大家が訪れたところ大量の猫を発見。
明け渡しを求め提訴し、夫婦らは3月末に退去した。
大家からの相談を受けた同市動物管理センターなどのスタッフらが立ち入ったところ、2階の床には猫の骨が大量に散らばっていた。


福井県内保護収容犬

2020-05-27 05:42:45 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県動物愛護センターで1匹の成犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【福井県動物愛護センター 嶺南支所】
 電話番号:0770-22-3747

収容月日:2020年5月26日
種類:犬(雑種)
保護場所:美浜町南市 付近
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛色:薄茶
茶色のハート柄首輪着用&青色リード付き
公示終了:5月29日


離婚の犠牲になった琉球MIX犬

2020-05-26 05:40:35 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

離婚の犠牲になった琉球MIX犬
 神戸の生花店でお客様に愛される看板娘に

2020年5月14日(木) まいどなニュース


生花店の看板娘kouちゃん

琉球MIX犬のKouちゃんは神戸市兵庫区の生花店『花保(はなやす)』で看板犬をしています。
“kou”と書きますが、込められた思いは“幸”。
先代の“fuku(福)”ちゃん、一緒に暮らす“kuru(来る)”ちゃんと合わせて「幸福来る」となるのです。


弟分のkuruちゃんと

Kouちゃんは沖縄で娘と暮らすお母さん犬でした。
7歳のときに飼い主が離婚し、妻が家を出て、2匹は夫と暮らすはずでしたが、その夫が飼育放棄したため、妻から相談を受けた地元の動物愛護団体が里親募集したそうです。
でも、沖縄では良縁に恵まれず、はるばる関西までやって来たのでした。
関西で2匹を引き受けたのは、個人ボランティア『Ycdなんくる倶楽部』の田中奈緒子さん。
自身も琉球MIXの犬と暮らしており、預かりボランティアさんたちの協力を得て、沖縄から迎えた犬の里親を探す活動をしています。


西川さんの家に来た頃のkouちゃんは痩せていて毛が硬かったが、今は手触りのいいふわふわの毛質に

kouちゃんが大阪へ来たのは2015年2月。
新しい環境に慣れるため、しばらく預かりボランティアさんの家を転々としましたが、翌3月にトライアルが決まり、4月に正式譲渡となりました。
里親になったのが、生花店『花保』の西川恵子さんです。
「里親募集サイトでfukuに似た子を見つけて連絡したのですが、その子は入れ違いで譲渡先が決まっていて。代わりに『この子はどうですか』と勧めてもらったのがkouでした。トライアルをしてみたらいい子だったので迎えたんです」(西川さん)


お友達のジョン君と一緒に店番?

Kouちゃんは甘えん坊で、ひとりになると「ピーピー鳴く」(西川さん)ため、留守番させるのはかわいそうだと、生花店の奥にある事務所に連れて行くようになりました。
すると、人が大好きなkouちゃんは、お客様が来ると真っ先に出迎えに行くように。お客様にもかわいがられていて、たまに姿が見えないと、お花のことよりも先に「kouちゃんは?」と聞かれるそうです。


お客様がいないときは奥の事務所で待機

「うちに来た頃は、心を開いていない感じがしました。目もつり上がっているように見えて、『本当にあなたに甘えていいの?』と警戒しているような。でも、慣れてきたら人一倍の甘えん坊になりましたね。お客様にも甘えるし、散歩中に『かわいいね』って言ってもらうと自分から寄っていくんですよ(笑)」(西川さん)
いつもは朝9時から夜6時まで、西川さんと一緒にしっかり勤務していますが、今は新型コロナウイルスへの配慮もあり、出勤自粛中。
お留守番が苦手なkouちゃんは、おうちで「ピーピー」鳴いているかもしれません。
お客様だって、きっとkouちゃんにお出迎えしてほしいはず。コロナ終息と看板娘復活をみんなが待っています。


甘えん坊のkouちゃんはお客様にもこの通り


kouちゃんに会うのを楽しみに来店する人も

岡部 充代


捨てられた動物保護する動物園、収入ゼロの危機救った秘策とは?

2020-05-25 05:46:53 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「思わず泣いた…」捨てられた動物保護する動物園
 収入ゼロの危機救った秘策とは?

2020年5月17日(日) FNNPRIME

捨てられた等の動物を保護している動物園が窮地に
新型コロナウイルス感染拡大防止に伴う外出自粛などの影響で、福岡県内の動物園の中には収入がなくなるところも出ている。
休園しても動物の餌代や人件費などがかかるなか、さまざまな方法で園を維持していこうという動きも広がっている。

ここは、自然の中でのびのびと暮らす動物たちを見ることができる福岡県飯塚市の動物園「ピクニカ共和国」。
そんな「ピクニカ共和国」がいま窮地に立たされている。


FNNプライムオンライン

ピクニカ共和国 小野美由莉・飼育員; 収入がゼロになりまして…ただうちは、今まで通り動物たちのお世話もあるので、維持費っていうのは変わらないので、非常に厳しい状態になってますね 例年3月から5月にかけては多い日で1日1000人が訪れるかき入れ時だが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言後から休園を余儀なくされた。
またイベントの減少で、動物たちを園外で見られる「移動動物園」も開催できなくなり、収入がない状況になっている。

一方で、園の維持費は飼育員の人件費や動物の餌代など、ひと月あたり150万円ほどかかり、園は移動動物園用の車両4台のうち2台を売却するなど経営努力を続けている。
テレビ西日本 新垣泉子アナウンサー; 経費削減のため、敷地内の山から竹の葉を取ってきて餌として活用しています。大好物でたくさん食べるそうです 月に30万円ほどかかる餌代を節約しようと、園は2か月ほど前から飼育員が敷地内の植物を刈って餌として利用。 ただ、これだけで十分な量が集まるはずもなく「焼け石に水」の状態だという。 そうした中、4月から園が活用を始めたのが…

ピクニカ共和国 小野美由莉・飼育員; クラウドファンディングです。3日目の夜に(目標額を)達成しました! ピクニカ共和国 小野美由莉・飼育員; びっくりしすぎて、本当に?って。初日に至っては、私はもう泣いてしまいましたし、優しい言葉をかけてくれる人が多くて、(取り敢えず閉園せず)安心しましたね。


4月20日に始めたクラウドファンディングは、目標の150万円をわずか3日で達成。
3000円から寄付が可能で、支援者は金額に応じて動物の写真や入場チケットなどを受け取れる仕組みになっている。
まだ応募はないが、30万円を寄付すると、一日 動物園を貸し切りにすることも可能だ。
またこの取り組みで園の窮状を知り、郵送で餌を送ってくれる人も出てきているという。

ピクニカ共和国 小野美由莉・飼育員:: 本当に応援していただいた方には感謝、感謝です。 動物たちを大切に思ってくださっている方の思いは本当に届いていますので、それに応えられるように動物たちのお世話を頑張りますので、再開の時はまた動物たちと遊んであげてください。