動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

網戸を破壊してしまい反省するシベリアンハスキー

2022-07-31 05:53:37 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

しょぼーん…… 網戸を破壊してしまい反省するシベリアンハスキー

2022年7月9日(土)  

車の後ろでガックリと肩を落とし、この世の終わりか?と思うくらい落ち込んでいるのは、シベリアンハスキーの百福(ももふく)ちゃん。
お出かけ前、お家の網戸を破ってしまったそうで、本来楽しいおでかけのはずなのに、心はまだ「反省中」の模様。
普段はとても人懐っこく、ドッグランに行けば仲間のワンちゃんよりも、飼い主さんたちのほうに先に挨拶してまわるほど、陽気な性格の百福ちゃん。
飼い主さん曰く「自分が可愛いことを分かりきっている気がします」。


画像提供:百福吸いたいクラブさん(@NISSHINmomofuku)

そんな百福ちゃんの特技が「いたずら」。
これまでNintendo Switchやぬいぐるみ、ベランダの家庭菜園など、多くのものを壊してきました。
今回の網戸もその1つ。
お家には3か所に網戸があり、その内の1つはすでに破られていて、今回新たに1つ破壊されたため、「残りはあと1つです……」と飼い主さんも苦笑い。
ちなみに今まで破壊したものはInstagram(momofuku_chan)のハイライトに、「百福破壊美術館」としてまとめられています。
とはいえ、あまり頻繁にされても困るので、百福ちゃんがいたずらしている場面を目撃すると、ちゃんと叱っているという飼い主さん。
すると今回のように「しょぼーん……」と、深い反省の意を態度で示すのだとか。
しかし、この日は破った時にビックリして友だちと大笑いしたため、叱り忘れたそう。
叱られなかったのに、あとから「しょぼーん……」。
どうやら、「いたずら」した自覚はあるみたいですね。
百福ちゃんの反省している姿に「人間みたいでかわいい!」と笑う飼い主さん。
Twitterに「朝から網戸破ってしまったことを反省してた」と紹介した写真には、2万5000件を超えるいいねが付き、写真を見た人たちからも「かわいい」の声が寄せられています。

<記事化協力>
百福吸いたいクラブさん(@NISSHINmomofuku)

(佐藤圭亮)

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NY州がペット販売を禁止する法案を可決 保護犬・猫の引き取りを推奨

2022-07-30 06:08:30 | 国・行政

NY州がペット販売を禁止する法案を可決
 保護犬・猫の引き取りを推奨

2022年7月11日(月)  

アメリカ・ニューヨーク州で「パピーミルパイプライン法案」が可決された。
ペットショップでの犬、猫、うさぎの販売を禁止し、シェルターからの引き取り・飼育を奨励する内容だ。

◆ペットショップでの犬・猫・うさぎの販売を禁止

ニューヨークはパピーミル業界最大の市場のひとつだ。
パピーは英語で「子犬」、ミルは「工場」を意味し、パピーミルとは「動物の幸福よりも利益を優先する犬の繁殖事業」のことを指す。
いわゆる“悪質なブリーダー”の元で生まれた子犬は、生後8週間ほどでブローカーや小売業者に転売され、消費者に売られる。
一部のパピーミルは、Webサイトや新聞広告、フリーマーケットを通じて消費者に直接販売する場合もある。
そんなパピーミル市場でアメリカ最大規模のひとつと言われるニューヨーク州で、新たな法案が可決された。
動物の福祉を優先し、ペットショップでの犬、猫、うさぎの販売を禁止する「パピーミルパイプライン法案」である。
この法案は、劣悪な環境で飼育された動物がニューヨークに流入することに歯止めをかける法律として、アメリカ動物虐待防止協会、全米人道協会、ニューヨーク州動物保護連盟、コンパニオンアニマルプロテクションソサエティ、動物法務防衛基金など、動物の権利を求める主要団体をはじめ、ペットショップでの動物の販売終了を支援する人々などの支持を受けて可決した。
全米人道協会によると、米国には推定10000件のパピーミルがあり、そのうち約2割の2024しかUSDA(アメリカ農務省)の許可を受けておらず、ブラックマーケットが大半を占める。
現在、アメリカ国内でもっともペットショップが集中していると言われるニューヨークであるが、その多くがこうした繁殖事業者より出荷されているという。
劣悪なパピーミルでは、十分な飼育スペース、適切な食事、獣医によるヘルスケア、社会との接点などがないまま、狭く不衛生なケージで飼育されることが多い。
営利優先で飼育環境は二の次となってしまう結果、深刻な健康被害や計り知れないストレスで問題行動に苦しむ動物も多いという。
今回州議会で可決された法案は、キャシー・ホークル州知事の署名によって成立する見込みだ。

◆ペットは買わずに「保護犬・保護猫を引き取る」が世界標準

Erda Estremera on Unsplash

この法案の成立により、パピーミル業界最大の市場である同州のパイプラインが閉鎖される。
今後ペットを飼育したい人は、アニマルシェルターから動物を引き取る方法が推奨される。
引き取り手のいない保護犬、保護猫を保護施設から受け入れるもので、動物愛護先進国の欧米諸国では非常にメジャーな制度だ。
動物の命は人間の命と等しく尊い。アメリカの中心地であるニューヨークで、ペットショップでの動物販売を禁止し、過剰な繁殖や殺処分を極力減らす今回の法案の可決は、アメリカ全体や世界へ影響を及ぼすだろう。

※参考
New York Lawmakers Pass Groundbreaking Bill to End the Retail Sale of Dogs Cats and Rabbits in Pet Stores|PR Newswire
What is a Puppy Mill?|petfinder

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「高級ペットフード」を愛犬・愛猫に与えてはいけない意外な理由

2022-07-29 05:57:42 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「高級ペットフード」を愛犬・愛猫に与えてはいけない意外な理由

2022年7月7日(木) 

◆ペットフード市場を牽引するプレミアムフード
愛犬・愛猫の食生活に欠かせないペットフード。その市場規模がどれくらいあるかご存じだろうか。
一般社団法人ペットフード協会の調査によると、2020年度は約3376億円。
2015年度は2655億円なので、ペットフード市場は拡大傾向にある。
ペットフード協会は、犬と猫の推定飼育頭数も公表しており、それによると2020年度は1605万2000頭。
2015年度は1629万1000頭で「コロナ禍でペットの需要が増えている」といった報道をよく目にするが、じつは犬と猫の合計飼育頭数はやや減少傾向にある。
それにもかかわらずペットフード市場が伸長しているのは、高価格のペットフード、いわゆる「プレミアムフード」を購入する飼い主が増えているからである。
今や愛犬・愛猫は、家族同然。
できるだけ良質なもの与えたいと考える人が多いのは、なんら不思議ではない。
プレミアムフードと聞くと、「良質なフード」を思い浮かべる人が多いだろう。
しかし、プレミアムフードを標榜するにあたり、一定の基準を満たしたり、審査に合格したりする必要はない。
ペット栄養管理士・ペットフード販売士でもある筆者は10gあたりの価格が20円を超え、原材料にこだわったフードをプレミアムフードと見なしている。
プレミアムフードは定義がハッキリとしていないため、一般的なフードより質が良いとは限らない。
それどころか昨今は問題のある広告表示をする製品も多い。


photo by iStock

◆プレミアムフードにありがちな誤解を生む広告表示
たとえば、次のような広告表示をする製品は要注意である。
「ヒューマングレード」
人間の食品と同基準の原材料あるいは製造方法であることをアピールするために使われる。
いかにも質が高そうだが、人間の食品は「食品衛生法」で、ペットフードは「ペットフード安全法」で規制されていて、その基準は異なる。
ヒューマングレードという言葉は「人間基準だからペットにも良い」という誤解を生みやすく、問題のある表現だ。
「グレインフリーだから消化しやすい」
近年、グレインフリー(穀物不使用)のペットフードがブームだ。
犬は肉食寄りの雑食、猫は完全な肉食なので、穀物を使わないフードのほうが適しているというロジックである。
しかし、普通のペットフードに使用されている穀物は加水・加熱され、犬猫が問題なく、消化・吸収できるようになっている。
またプレミアムフードがウリにするグレインフリーが犬や猫の健康に良いという科学的根拠も存在しない。
グレインフリーのフードはたんぱく質が多めで、それをアピールするメーカーも見られるが、たんぱく質は必要以上に摂取してもメリットがない。
むしろ肝臓や腎臓に負担をかけることになる。

◆「(添加物を使用しているのに)無添加」
主食用のペットフード(総合栄養食)には、犬や猫に必要な栄養素を満たすためビタミンやミネラルが“添加”される。
しかしビタミンやミネラルを添加しても、健康に良いイメージを抱かせようと「無添加」と表示するプレミアムフードが見受けられる。

◆一般的なフードを中傷するメーカーも
ペットフードにお金をかける人ほど、原材料を重視する傾向にある。
だからプレミアムフードの多くは原材料にこだわり、例として挙げたような“飼い主に刺さりやすい広告表現”をしがちだ。
一般的なペットフードは原材料や製造方法に問題があると言いたてるプレミアムフードの製造メーカーも少なくない。
たとえば、高単価のウエットフードを製造するメーカーは「ドライフードは加熱や殺菌によって栄養価が失われている」と主張する。
確かに一部のビタミンは加熱により栄養価が減少するが、それを見越した栄養設計をしているので、栄養不足になることはない。
「安いペットフードは4Dミートを使用している可能性がある」と主張するケースもあった。
4DミートとはDead(死んだ)、Diseased(病気だった)、Dying(死にかけた)、Disabled(障害があった)のいずれかに該当する動物の肉を指すが、これはネット上のウワサにすぎない。
4Dミートのような肉は味も栄養価も不均一で、健康に害を及ぼす可能性が高い。
そのうえ供給量も不安定だ。
使用するにはリスクが高すぎる。
そもそも犬猫の健康を損なう原材料の使用や製造工程は「ペットフード安全法」で禁じられているし、法律を順守しているかFAMIC(農林水産消費安全技術センター)から抜き打ちで検査を受けることもある。
2019年5月~2022年3月にかけて、立ち入り検査は682回、ペットフードの試験は325回行われているが、違反はゼロである。
こうした法律と制度により、ペットフードの安全性は確保されていると考えられる。
したがって、ペットフードで重視すべきは原材料や製造方法ではない。
とくに重要なのは「栄養バランス」と「嗜好性」だ。
栄養素の過不足がなく、一定以上の嗜好性を備えているフードが望ましい。

◆良質なフードの製造には莫大なカネと膨大な時間が必要

photo by iStock

栄養バランスと嗜好性を追求するには、
1、今までの研究結果をもとに、フードの栄養設計を行う。
2、そのフードを犬や猫に与え、食いつきや健康状態を観察する。
3、結果をもとに、フードを改善する。
こうした研究開発を繰り返す必要がある。
そして重要なのは「規模」と「期間」だ。
たとえば「猫10匹・6か月の研究データをもとに開発したキャットフード」と「猫300匹・10年間の研究データをもとに開発したキャットフード」なら、信頼できるのは当然後者だ。
ペットフードの研究に力を入れているメーカーは、独自の研究施設を持ち、それをホームページなどで公開している。
しかし、プレミアムフードを製造するメーカーは、ベンチャーや零細企業が多く、大規模かつ長期的な研究が行われていない。
そのフードを長期間、愛犬や愛猫に与えたら、どんな健康状態になるのかわからないのである。
犬猫の健康を左右するペットフードは科学的根拠が問われる製品だ。
そして科学的根拠は、研究開発に莫大なコストをかけなければ得られない。
ペットフードを選ぶときは「プレミアムフード」という言葉に惑わされず、メーカーが研究開発に力を入れているか、しっかり確認してほしい。

奥田 直樹(ペット栄養管理士・ペットフード販売士)

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猫と一緒に暮らすことの幸せをしみじみ実感

2022-07-28 05:51:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫と一緒に暮らすことの幸せをしみじみ実感…
ペットと一緒にごく普通に老人ホームに入る、本来そうでなくては

2022年7月6日(水)  

ペットと暮らせる特養から 若山三千彦

ペットと暮らせる特別養護老人ホーム「さくらの里山科」には、開設以来10年間で、18人の高齢者が19匹のペットと同伴入居しました。
愛猫を連れて来た入居者が7人、愛犬を連れて来た入居者が11人です。
ペットの数の方が1匹多いのは、愛猫2匹と一緒に入居した方がいるからです。
なお、同伴入居した犬、猫たちに加え、ホームの飼い猫・飼い犬になった元保護猫が9匹、元保護犬が8匹います。


立花さんとミーちゃんは自由で気ままな生活を満喫

これまで本コラムで紹介してきたのは、末期がんで余命3か月の方、難病を患っていた方、愛猫と一緒に死のうと思い詰めていた方など、重い人生のドラマを背負った方ばかりでした。
そのような方々は、愛猫、愛犬と必死に生きてきて、一筋の光にすがるようにして「さくらの里山科」にたどり着いたのです。
その姿を見て、私はペットと暮らせる特別養護老人ホームを作ってよかった、と心から思いました。
でも、本当はそれではいけないのです。
ペットと同伴入居する高齢者が重いドラマを背負った方ばかりというのは、今の社会の問題だと言えます。
本来は、愛猫、愛犬と一緒に気軽に、ごく普通に老人ホームに入る、そうでなくてはいけないと思います。
そこで今回は、愛猫と共に普通に入居した高齢者を紹介します。
現在、12歳のかわいい“女の子”のミーちゃんと一緒に立花コトさん(仮名、女性、80歳代後半)が入居したのは、2020年の春。コロナ禍による最初の緊急事態宣言が発令される少し前のことでした。
入居を申し込んだのは、ケアマネジャー(介護支援専門員)でした。
ケアマネジャーは、高齢者の介護の相談支援を行う専門職です。
基本的には、在宅介護に関する相談支援が職務ですが、特別養護老人ホームの入居申し込みをやってくれるケアマネジャーも少なくありません。
ケアマネジャーが入居を申し込んできた理由は、立花さんが認知症のため、独居生活を継続するのが難しい、ということでした。
立花さんは当時、認知症行動の一つである徘徊(はいかい)をするようになっていました。
徘徊の症状が進行すると、屋外をさまよった末、自宅に戻れなくなります。
最近、多数の認知症高齢者が行方不明になっているというニュースに触れましたが、それは徘徊して自宅に戻れなくなった場合が多いのだと思います。
幸い、立花さんは自宅に戻れなくなることはまだありませんでした。
何時間も徘徊することが頻繁にありましたが、毎回自力で自宅に戻っていました。
しかしケアマネジャーは、近い将来、自宅に戻れなくなる日が来るだろうと懸念し、離れて暮らす家族の了承を取り、特別養護老人ホームに入居を申し込むことにしたのです。
ただし立花さんは愛猫のミーちゃんと“2人”暮らしでした。
そして「ミーちゃんとは絶対に離れない」と言っていたのです。
認知症でもミーちゃんを何よりも大切にする気持ちだけは揺るぎませんでした。
そこでケアマネジャーは、「さくらの里山科」に申し込んだのです。

◆すばらしかったケアマネジャーの英断と立花さんの決断

日々の生活を悠々と楽しんでいるミーちゃん

この時、立花さんは要介護3でした。
特別養護老人ホームに入居できるのは要介護3以上と決まっています。
従って、立花さんは入居基準をぎりぎり満たしていたわけです。
入居申し込み者には、要介護4、5の方がたくさんいます。
その方々は要介護3の人よりは重度の状態であり、入居の必要性が高いと判定される場合が多いです。
そのため要介護3の方は、なかなか入居の順番が回ってこないのですが、私たちは立花さんの入居必要性は高いと判断しました。
愛猫と一緒に暮らしているため、認知症がさらに進行して、愛猫の世話が適切にできなくなると、衛生面が劣悪になり、生活が崩壊してしまう恐れがあるからです。
また、愛猫と同伴入居できる介護施設は極めて少ないのです。
グループホームという、特別養護老人ホームよりは低い介護度で入居できる施設にも、愛猫と一緒に入れるところはほとんどありません。
従って、「さくらの里山科」以外の選択肢がほとんどない、ということも必要性が高いと判断した理由の一つでした。
「さくらの里山科」の相談員が、立花さんの状態を調査するために自宅を訪れた時に驚いたのは、においが全くないことでした。
これは相談員にとって二重の驚きでした。
まず、認知症高齢者の一人暮らしのお宅は、多かれ少なかれ尿臭が漂っていることが多いのです。
身体機能が衰え、トイレを使うことが難しくなり、オムツをするようになった場合、認知症の方だと適切にオムツを着用できない、あるいは汚れたオムツをきちんと処理できないなどの事情があるためです。
認知症が重度化すると、家の中のいろいろな場所で排せつしてしまう、ということもあります。
そして、ペットを飼っている認知症高齢者のお宅は、ペットのトイレの処理ができないため、ペットの糞尿(ふんにょう)のにおいがすることが多いのです。
だから立花さんのお宅を訪れた時、においが全くなかったのは、二重の意味での驚きだったのです。
それは、ケアマネジャーとホームヘルパーが、非常にうまく連携して立花さんのお宅を清潔に保ってくれていたためでした。
そして、立花さんが、認知症であってもミーちゃんの世話だけはほぼ完ぺきにできていたからでした。
その環境が崩れる前に、立花さんの特養ホーム入居を申し込んだのは、本当にケアマネジャーの英断でした。
また、ミーちゃんと一緒なら老人ホームに入ってもいいと決断してくれた立花さんもすばらしかったのです。
こうして立花さんとミーちゃんは「さくらの里山科」にやってきました。
立花さんもミーちゃんも、ホームでの生活にすぐになじみました。
悠々と楽しんでいます。
立花さんは自分の部屋で過ごすことが好きなのですが、食事の前後の時間などは、リビングで他の入居者の方とおしゃべりすることも好みます。
ミーちゃんはそんな立花さんといつも一緒、というわけではありません。
立花さんが居室にいて、ミーちゃんだけがリビングに出てきていることが多いですし、立花さんがリビングにいるのにミーちゃんは居室にこもっていることもあります。
立花さんとミーちゃんは、どちらもマイペースで、ばらばらに動いているようにも見えますが、それは確かな信頼感あってのことだというのはすぐにわかります。
そんな“2人”の自由で気ままな生活を見ていると、猫と一緒に暮らすことの幸せをしみじみと実感できる、と言ったらおかしいでしょうか?

若山三千彦(わかやま・みちひこ)

社会福祉法人「心の会」理事長、特別養護老人ホーム「さくらの里山科」(神奈川県横須賀市)施設長  1965年、神奈川県生まれ。横浜国立大教育学部卒。筑波大学大学院修了。世界で初めてクローンマウスを実現した実弟・若山照彦を描いたノンフィクション「リアル・クローン」(2000年、小学館)で第6回小学館ノンフィクション大賞・優秀賞を受賞。学校教員を退職後、社会福祉法人「心の会」創立。2012年に設立した「さくらの里山科」は日本で唯一、ペットの犬や猫と暮らせる特別養護老人ホームとして全国から注目されている。20年6月、著書「看取(みと)り犬(いぬ)・文福(ぶんぷく) 人の命に寄り添う奇跡のペット物語」(宝島社、1300円税別)が出版された。

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読売新聞(ヨミドクター)


一体誰が?ミニチュアダックスフントさらに13匹を保護 あわせて47匹に

2022-07-27 05:51:34 | 動物実験・動物虐待

一体誰が?ミニチュアダックスフントさらに13匹を保護 あわせて47匹に

2022年7月21日(木) 

北九州市やその周辺でミニチュアダックスフントが相次いで保護されている問題で、19日までにさらに13匹が見つかっていたことが分かりました。
北九州市とその周辺では、今年5月から今月15日までに、合わせて34匹のミニチュアダックスフントが保護されていました。
その後、19日までに北九州市、宗像市、苅田町でさらに13匹が保護されたことが分かりました。
いずれも首輪やマイクロチップをつけていなかったということです。
福岡県は動物愛護管理法で禁止されている遺棄にあたる可能性もあるとして、繁殖業者への立ち入り検査を進めるほか、警察とも情報を共有し調査しています。



なぜ?「ミニチュアダックスフント」ばかり34匹も保護 動物遺棄の可能性も 北九州市などで集中的に見つかる
一体誰が?ミニチュアダックスフントさらに13匹を保護 あわせて47匹に - YouTube


愛猫を救う「ねこヘルプ手帳」

2022-07-26 05:50:44 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

もしも、のために…… 愛猫を救う「ねこヘルプ手帳」完成

2022年7月2日(土)  

「もしも、自分の身に何か起こったら……」。ペットと一緒に暮らしている人にとって、考えたくなくても考えなくてはいけない問題です。
そんな「もしも」のために、保護猫エッセイなども出版しているイラストレーターのオキエイコさん(@oki_soroe)が、「ねこヘルプ手帳」(税込850円)というアイテムを制作。
自身で販売まで行っています。
手帳1冊につき50円が保護猫団体に寄付される仕組みです。


「もしも、のために……」 愛猫を救う「ねこヘルプ手帳」完成

「ねこヘルプ手帳」は、事故や災害に巻き込まれ、長い間、家に帰れなくなってしまった時に、一緒に暮らしている猫ちゃんを守るための手帳です。
手帳の中には猫自身のプロフィールはもちろん、代理人やかかりつけ医の連絡先、ワクチン情報や体重グラフなど、愛猫を引き継ぐために重要な情報が書き込めるようになっています。

これをバッグなどに入れていつも持ち歩いていれば、万が一の時に愛猫の存在を周囲の人たちに知ってもらうきっかけになるかもしれませんね。
ねこヘルプ手帳について、「一人暮らしでねこと暮らす友人に、相談されたことがきっかけです」とオキさん。
それまでは自身も深く考えたことはなかったそうです。

しかし、あらためて考えてみると「家族持ちであっても家族での移動中での事故などもあり得るし、動物と暮らす以上、全ての人がそういった意思表示が必要と感じた」と言います。
そこで2021年に、「もしも私に何かあったら猫に気をかけてあげてください」というメッセージを載せたスマホの待受画像をネット上で無料配布。
グッズメーカーと協力して、ねこヘルプグッズの企画・制作・販売も行いました。
商品のクオリティーは良く、評判も上々だったものの、「課題も残った」とオキさん。
「仕方が無い」と前置きしつつも、全体的に商品の値段や送料も高く、さらに限定販売のため「買いたい時期には終わっている」という声もあったそうです。
そのため今回は、個人で制作と販売を行っています。
企画や予算管理、印刷所探しや発注、WEBショップ作りや広報など、初めてのことばかりでとても苦労したそうです。
「一つの商品ができるまでに、こんなにたくさんの工程があるんだな」と実感したと話していました。
そんな苦労を経て完成させた「ねこヘルプ手帳」は、とにかく「猫飼いさんが本当にほしい項目にこだわった」とのこと。
何度もTwitter上でアンケートを実施したり、意見出しを繰り返したので、「もしもの時に必要なことを詰め込んだところが見所です」と説明。
「たくさんの猫飼いさんたちのおかげで実現できた」と、協力してくれたすべての人に感謝していました。

<記事化協力>
オキエイコ@ねこヘルプ手帳さん(@oki_soroe)

(佐藤圭亮)

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猫がロッカーに閉じ込められて…

2022-07-25 06:07:04 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「猫がロッカーに閉じ込められて…」
餌やりのせいで受けた嫌がらせ、それでも猫を見捨てなかった心優しき会社員

2022年7月4日(月)  

日々、数多くの猫の保護依頼や通報を受けるNPO法人『ねこけん』。
今回は、嫌がらせを受けても猫を救うことを諦めなかった、心優しい会社員の男性のエピソードを紹介する。
地域猫への餌やりや世話は、迷惑に思う人もいるだけに難しい問題だ。
だが、背中がズルむけになるほどのケガを負った猫を放置することはできない…。
保護の経緯について、代表理事の溝上奈緒子氏に聞いた。


背中がズルむけ、ロッカーに閉じ込められた猫(写真:ねこけんブログより)

■人間を信じている猫を裏切れない…、背中がズルむけになった猫たちを救う
ある会社員の男性から、『ねこけん』に相談がやってきた。
男性が送ってきた動画を見ると、そこには2匹の猫の姿が。
三毛猫のほうは、なぜか背中の毛皮がズルむけ。
なんでも、男性が働く会社の敷地に毎日やってくる猫なのだという。
「その猫の耳には、Vカット(不妊・去勢手術された印)が入っていて。地域猫として生きている猫だったのだと思います」
毎日、会社の敷地にやってくる三毛猫たち。
男性はいつしか猫にゴハンをあげるようになり、1年以上が経っていた。
ところがある日突然、「猫に餌をやるな」と会社から注意が入ったそうだ。
会社が言うことはもちろん理解できるが、では毎日通ってくる猫を無視するしかないのか。
悩んだ男性は、一度ゴハンをあげることをやめてみたが、寄ってくる猫を無視することは難しい。
人間を信じている猫を裏切ることはできないと、餌やりを再開したという。
寄ってくる猫を無下にしない、心優しいこの男性。
だが、そうこうしていると、今度は何者かから嫌がらせを受けるようになってしまった。
「男性によると、会社の自分のロッカーの中に猫が閉じ込められたりしたそうです。男性に対する嫌がらせなのか、猫に対する嫌がらせなのか。会社ですから、『餌をやるな』と言うことは仕方ないとは思います。できれば理解してもらえるのが、一番いいのですが…」
猫を嫌いな人もいれば、迷惑ととらえる人もいる。
ましてや場所が会社となると、なかなか難しいのだろう。
だが地域猫と同様に、迷惑にならないように清掃やトイレの世話をすることで、「少しだけでも、温かい目を向けていただければ」と代表は願う。

■相談しても解決ならず、「“愛護”センターという名称は誤解を生みかねない」
ちなみに、男性は困った末に猫を保護してくれる場所を検索し、愛護センターにも連絡したという。
だが、そこから返ってきた答えは、「自分で動ける猫は保護対象にならない。虐待を受けているなら警察に連絡を」というもの。
「実際、愛護センターに連絡しても解決にはなりません。自分で動けないようなケガした猫は保護されますが、短期間のうちに譲渡が決まらなければ結局は殺処分になってしまう。正直、“愛護”センターという名称は誤解を生みかねないと思います」
愛護センターでの保護を諦めた男性は、猫を飼っていた実家に相談し、『ねこけん』を探し当てた。
2匹の猫たちは、こうしてやっと安心できる場所に引き取られることになったのだ。
「2匹とも人馴れしている猫でした。三毛猫のほうは、なぜ背中がズルむけになっていたのかはわかりませんが、緊急手術で縫合。なんとか処置ができました」
今では、三毛猫のケガもずいぶんと良くなり、皮膚がきれいにくっついてきたそうで、2匹とも『ねこけん』でゆっくりと過ごしている。
そんな安心できる生活を送れるのも、嫌がらせを受けながらも猫を見捨てられなかった優しい男性のおかげだ。
安易に餌付けするような行為は推奨できないが、なんとか救いたいという気持ちは尊いもの。
地域猫の世話をする側の自覚と、周囲の温かい理解が両方揃うことで、失われる命は減るのかもしれない。


保護されたときの2匹(写真:ねこけんブログより)


針入りペットフード、県警が捜査 横浜の路上でも次々発見!

2022-07-24 05:56:22 | 動物実験・動物虐待

針入りペットフード、県警が捜査 横浜の路上でも次々発見

2022年7月20日(水)  

神奈川県内でまち針が刺さったペットフードが路上に落ちているのが相次いで見つかっている。
座間市では犬が誤って食べてけがをする事案も発生した。
県警は何者かが故意に置いた可能性もあるとみて、動物愛護法違反も視野に捜査を進めている。
座間署によると、6月27日夜、座間市で女性と散歩していたペットの犬が路上に置かれたまち針が刺さったペットフードを食べてけがをした。
ペットフードはスティックタイプ。
袋から出された状態で、路上に複数置かれ、針が1本ずつ刺さっていたという。
ペットフードをのみ込んだ犬は動物病院に運ばれ、処置を受けた。
女性から通報を受けた座間署は、ペットフードに針を刺して路上に置いた人物がいるとみて、防犯カメラなどから捜査を進めている。


=イラスト・松下志織

また6月27~30日にも、横浜市中区、金沢区、磯子区、栄区の路上でもまち針が刺さったスティックタイプのペットフードが発見されており、防犯メールやチラシを配布して近隣住民に注意を呼びかけている。

【鈴木悟、牧野大輔】

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ネコが高齢になったら早めに備えたい! どんなことにお金がかかる?

2022-07-23 05:59:35 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ネコが高齢になったら早めに備えたい! どんなことにお金がかかる?

2022年6月28日(火)  

ネコが年を取ると、人間と同じように、若いころにはかからなかった支出がかさむことがあります。
高齢ネコが病気になったときにかかるお金について、3匹の保護猫と暮らす私の体験をもとに解説します。

飼っているネコとは、いつまでも元気で一緒に暮らしたいもの。
ところがネコが年を取ると、人間と同じように、若いころにはかからなかった支出がかさむことがあります。
今回は高齢ネコが病気になったときにかかるお金について、3匹の保護猫と暮らす私の体験をもとに解説します。

◆ネコが高齢になるとかかるお金とは? 時間とお金の負担も重くのしかかります
私が飼っているネコたちは、17~20歳になるまではとても元気でした。
しかし、どのネコもその年齢あたりから、高齢ネコ特有の病気にかかり、目が離せない状態になりました。
この時期は、日々のネコの看病にかかる時間とお金の負担も、重く肩にのしかかります。
しかし、ネコの晩年を安らかなものにするには、ヒトの都合もありますが、ネコのことをよく考えてあげることが必要です。
今回は、高齢ネコが病気にかかる前に準備すること、老ネコが病気になったとき、どんなお金がかかるのかをまとめます。

◆過去4年間の我が家の高齢ネコの療養履歴
我が家で、ネコの本格的な療養がはじまったのは2018年3月。
当時17歳のネコが、「甲状腺機能亢進症」と診断されたときからです。
続いて、別の21歳のネコが「慢性腎不全」となりました。
この2匹のネコは、1~2年の療養を経て亡くなりました。
その後、やはり18歳になったネコが慢性腎不全となり、現在治療中です。
今の段階で、病気のネコを抱えた期間は4年となりました。

◆高齢ネコが病気になる前に準備しておいたほうがいいこと
目の前にいるネコとは、いつまでも元気で一緒にいられる、というおかしな思い込みを持っていたときに、病気が発覚しました。
そのときは、病気になったことに対する悲しみ、治療にかかるお金に対する不安、なんとか完治できないものか、この先、頻繁な通院ができるかどうか等々、いろんな心配が湧き上がり動揺しました。
というのは、私自身が、ネコの晩年をどのようなものにするか具体的なイメージを持っていなかったからだと思います。
どんな生き物も、あたりまえに老・衰・死は訪れるものです。
飼い主の責任として、ネコが高齢期となる12~13歳ごろから、実際にネコが病気になったときを想定し、以下のような情報を整理しておけばよかったと反省しました。
▼ネコの高齢期・準備と心構え
1. どこの動物病院に連れて行くのか?
2. 頻繁に通院することができるか?
3. どんな病気にかかる可能性があるのか?
4. 治療費はどうするか?

◆高齢ネコが病気になったら、かかってくるお金4つ
高齢ネコが病気になったら、治療費だけではなく、日々の生活の質を維持するため、ネコに合わせたモノ・コトが必要になります。
ここでは、我が家のネコたちにかかった主なお金を紹介します。
どの程度の金額が必要となるかは、飼い主さん次第の部分があります。
金額はあくまで目安と考え、もしもの状況を考える場合のヒントにしてみてください。
▼1:食事のお金
ネコが元気なときは、決まったキャットフードを決まった量与えるため、毎月、必要となる金額は決まっています。
しかし、病気を患ったネコの場合、好き嫌いが激しくなる傾向にあります。
そのため、いつものドライフード以外に、ウェットフードを何種類も買いそろえることになります。
また、ぬるま湯で溶く粉タイプのもの、ちゅーるなどのおやつも準備しておきます。
通常よりも2~3倍の食事代が必要になる場合もあります。
▼2:治療のお金
老ネコ特有の病気になれば、少なくとも週に1~2回、多くなれば毎日点滴が必要になります。
点滴は、継続的に行うものです。
飼い主にとっては、頻繁な通院が負担になることもあります。
診療時間が長いか、対応に融通が利く動物病院を探しておくのがよいです。
点滴の治療費は「2000~3000円×回数」となり、通院が多ければ、その分負担が増えます。
それ以外に、検査代、薬代も必要になります。
準備としては、ペット用の貯金をしておく、ペット保険などに加入するなどの方法があります。
▼3:環境を整えるお金
病気のネコにとって、暑さ寒さは大敵です。
夏・冬はもちろん、季節の変わり目の寒暖差の影響でたちまち体調を壊す場合があります。
ネコが快適に過ごせるよう、夏・冬ともに、室温は24~26℃ほどに設定しておく必要があります。
また、ペットカーペット、湯たんぽなどは、夏、エアコンでの冷えすぎを予防することができるアイテムです。
寒い時期だけでなく、一年中準備しておくと安心です。
なお、S~Mサイズのペットカーペットは約2000~3000円。
電気代については、部屋の広さ、使用エアコンで違いがあります。
▼4:ペットシート・ペット用おむつ
老ネコになると、足腰が弱り、トイレに行くまでの間に粗相することもあります。
ペット用のおむつをはかせることもありますが、ネコがストレスを感じた場合はやめ、ペットシートを部屋中に敷き詰めることで対応する場合もあります。
消耗品であり、使用頻度により違いが出ますが、3000~5000円プラスとなるでしょう。

◆まとめ
自分の経験をもとに、飼いネコが高齢になる前に知っておきたいお金のことを解説してみました。
高齢ネコが病気にかかったとしても、スグに亡くなってしまうわけではありません。
ネコが高齢になっても、その期間を飼い主とペット、双方にとって幸せで充実したものにするため、必要なことは早めに知って準備しておくといいと思います。

執筆/舟本美子
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。

あるじゃん(All About マネー)

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杉本彩、犬猫「夏の外飼い」に警鐘

2022-07-22 05:52:48 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

杉本彩、犬猫「夏の外飼い」に警鐘
 過酷すぎる状況に「ネグレクトという虐待です」と改善訴え

2022年7月2日(土)  

女優であり公益財団法人動物環境・福祉協会Evaの理事長を務める杉本彩さんが2022年6月27日、YouTubeで動物の「夏の外飼い」に関する注意喚起を行った。


協会ユーチューブより

■「積極的虐待と違って、全く悪気や罪の意識がない」
杉本さんは「#61 夏の外飼いは危険!適正飼養について考えよう」と題した協会の動画で動物の飼育法について注意喚起を行った。
杉本さんは「偶然テレビ番組で目にした」というゴールデンレトリバーに衝撃を受けたと切り出した。
ゴールデンレトリバーは駐車場のようなスペースに設置された古い犬小屋にリードで繋がれており、通りがかったタレントにお腹を見せるなど人懐っこい性格だったという。
一見微笑ましいシーンだが、「これから暑くなる季節でね、外飼いでリードで繋がれたまんまって、犬にとってはかなり過酷な状況でしょう?」と不安に駆られたという。
こうした光景について「かわいい、素敵な光景」と片付けるべきではなく、「適正飼養」について考える必要があるとした。
はっきりとは確認できなかったものの、杉本さんは犬小屋の中に敷物がないように見えたことも気がかりだったという。
こうした状況を疑問視せず、そのままテレビで放送される状況について、「適正飼養の水準がまだまだ低いな」と強く感じたとした。
杉本さんは「積極的虐待と違って、全く悪気や罪の意識がない」ことが問題であり「犬の飼い方はこういうもんだ」という思い込みが、動物に対する「ある種のネグレクト」を引き起こしていると主張する。
「是非外飼いは改めて頂き、クーラーの効いた涼しい室内で飼育するようお願いいたします」
動物が「ぐったりする恐れがある」時点で虐待であるとして、杉本さんは「それが不適正飼養じゃなければ何を不適正飼養というんですか?」と語気を強めた。
飼い主だけでなく「行政も虐待に対する認識が甘い傾向がある」として、社会全体の問題だと訴えた。
環境省による「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針」を紹介し、犬や猫の体調管理に役立ててほしいとした。
犬が「運動をしていないのにパンティング(口を開けて呼吸)をする」状態は、熱中症の兆候があるため気をつけるべきだという。
よだれ・粘膜(歯肉・舌・結膜)などの鬱血や充血、頻脈が起こっている場合、危険な状態にあるためさらに注意が必要だ。
猫も同様だが、猫は普段口での呼吸をしないため口を開けて呼吸をし出した場合、非常に危険な状態であるとして体を冷やしてすぐに病院に行ってほしいとした。
杉本さんは「そもそもこういう状態にならないように、温度とか湿度とかを十分に管理することが、動物と暮らす人間の最低限の責任」だとした。
外飼いは温度管理ができない上、第三者からの虐待などのリスクがあるとして、「危険な状況に自分が守るべき動物を置いておくっていう、飼い主の意識っていうのが本当に問題」だという。
「外だけじゃなく家の中であっても、常に温度計・湿度計とにらめっこしながらね、犬・猫にとってどうなのかっていうところをきちんとケアしていただけたら」と呼びかけた。
杉本さんは、動画の概要欄でも「殴る、蹴るなどの積極的な虐待だけが、虐待ではありません。暑い中逃げ場もない場所に繋ぎっぱなしで放置していることなども『ネグレクト』という虐待です」と強調。
「これから暑い夏がやってきますので、是非外飼いは改めて頂き、クーラーの効いた涼しい室内で飼育するようお願いいたします」と訴えた。

#61 夏の外飼いは危険!適正飼養について考えよう - YouTube