動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

生まれてすぐ巣から落ちたカラスを保護、愛情深く育てたら……

2023-04-30 06:01:45 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

生まれてすぐ巣から落ちたカラスを保護、愛情深く育てたら……
 言葉を理解し子どものように甘える姿が122万再生

2023年4月26日(水)

YouTubeチャンネル「あにまるず Animals」に投稿された言葉を理解し行動するカラスの動画が、「カラスがこんなに心を許すという事実に感動した」「カラスは知能が高いって言うけどホンマ言葉を理解してるね」と話題です。
動画は記事執筆時点で122万回再生を突破、7700件を超える高評価を獲得。


言葉が理解できる!? カラスのささみちゃん

話題となっているのはカラスの女の子「ささみ」ちゃんと、そのママ代わりで投稿主のあいるんさんです。
ささみちゃんは1年ちょっと前、巣から落ちていたところを保護され、あいるんさんに迎え入れられました。
ささみちゃん、今日はくちばしと爪のお手入れをしてもらう日です。
お手入れの前に、シャワーで足と羽の汚れを落としてもらいます。
水圧や温度をチェックするママさんをジッと見つめるささみちゃん。
ミストシャワーは、音や見た目よりずっと水圧が柔らかくて優しいのだそうです。
自らシャワーの下に行くささみちゃん、汚れが落ちてキレイになりました!
シャワーの後はドライヤーで乾かしてもらいます。
ドライヤーを嫌がらないどころか気持ち良さそうにしている姿にビックリです。
その上……お尻を乾かしたいママさんが「お尻上げて?」と言うと、ささみちゃんはその言葉を理解しているのかヒョイとお尻を持ち上げました!
さすが、鳥類の中でも“知能が高い”と言われているカラスですね。
ドライが終わったささみちゃん。
ママさんに「さーちゃん、こっちおいで」と言われると、またまたその言葉が分かったように、後ろをついて歩きます。
羽をパタパタしながらピョンピョン跳ねて歩く姿がとってもかわいい!
ところで、ささみちゃんのシャワーのときからママさんの肩に乗っていたのは、“ショーガール”という烏骨鶏の一種の「せせり」ちゃん。
せせりちゃんにはちょっと降りてもらって、いよいよささみちゃんの爪切りタイムです。
タオルにくるまれたささみちゃんは、もう慣れたものでおとなしく爪切りをさせてくれます。
感覚がなく変形しているつま先のことを心配しながら、二人がかりでていねいに作業していると、ヤキモチを焼いたせせりちゃんがパパさんの足をつつきました!
2羽とも子どものようですね。
お利口さんに爪切りが終わって、ママさんの膝に抱っこされたささみちゃん。
なんと、腕の中で眠ってしまいました
幼い頃からママさんに育てられているとはいえ、カラスがこんなに人間に心を許して安心しきった姿を見せるのは珍しいのではないでしょうか……?
起きたらごはんをおねだりするささみちゃん、幸せそうですね!
動画には、ささみちゃんの賢さとかわいらしさを称賛する声はもちろんのこと、「撫でる手付きがすごく優しげだもんなぁ」「あいるんさんの愛情の深さに頭が下がります」「あいるんさんマジ聖母!!」など、ママさんの優しさに癒やされるといったコメントが寄せられています。
ママさんの帰宅時間を把握してお出迎えする姿が以前にも話題になったささみちゃん。
そんなささみちゃんの、甘えん坊な毎日はYouTubeチャンネル「あにまるず Animals」の他に、TikTokでも見られますよ!

画像提供:YouTubeチャンネル「あにまるず Animals」

【関連記事】
【画像】ママの言うことが分かるカラス
【動画】ママの言うことを理解して行動するカラス


チビのおねがい

2023-04-29 06:10:34 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

チビのおねがい


姿はなくとも想いは永遠! そんな物語が書きたくて( 室井滋)

チビのおねがい
室井滋・作 カワダクニコ・絵
新 刊

100歳になる猫のチビは、鏡の中に現れた鏡の精に、「もうすぐこっちの世界へ来るんだよ」と告げられます。
「ぼくがいなくなったらチョコちゃんが悲しむ! そんなのだめだ!」と、チビは自分のそっくりさんを探すため、オーディションを開催します。
目が丸くて、おっぽが長くて、鼻がハートのかたちのチャトラのオス猫・・・
ようやく見つけたチビ2号に、自分の癖や仕草、好物などあらゆることを教えこむと、ついにチビ2号をチョコちゃんの元へ送りだすときがやってきます。



チャトラ猫のチビは、室井滋さんが初めて飼った猫。
本書は、そんなチビとの別れをモチーフにして、チビの視点で書かれた物語です。
動物と家族のように暮らす人たちにとって、ペットとの死別はつらい出来事です。
でもペットのほうでも同じように別れをつらく感じ、また飼い主のことを思いやっているのです。
姿がなくなっても想い続ける気持ちをちょっぴり切なく、でも室井さんらしく、明るくユーモラスに描いています。
保護猫や老猫の問題にも関心を寄せ、愛してやまない猫たちのために活動されている室井滋さんが、今もっとも心から伝えたい物語です。

対象年齢 : 3・4歳〜 / 小学校低学年〜 /
小学校中学年〜 / 一般
サイズ: 280×210×8ミリ
ページ数: 32ページ
ISBN: 978-4-7746-2286-6
Cコード: C8793
発売日: 2023年2月13日
定価(税込):1,540円(本体1,400円)



【著者紹介】

室井滋
富山県生まれ。女優、エッセイスト。2011年に、『しげちゃん』(金の星社)で絵本原作デビュー。その後、『しげちゃんとじりつさん』『しげちゃんのはつこい』『タオルちゃん』(いずれも金の星社)、『会いたくて会いたくて』(小学館)、『ウリオ』(世界文化社)ほか、多数の絵本を手がける。全国各地で「しげちゃん一座」の絵本ライブを開催。また、映画『ファインディング・ドリー』では、ドリーの日本語吹き替えを担当している。
はじめて飼った猫は、麗しのチャトラのチビ(♂)。本書に出てくるチビのモデルになっている。

カワダクニコ
1978年、東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、デザインの仕事をしながらイラストレーターに。2011年『ねこのにゃーた うみへいく』で第17回おひさま大賞優秀賞受賞後、『ねこのにゃーた 』(小学館)で絵本デビュー。作品に、『おうちくん』(303BOOKS)、『ワニくんのながいかお』(日本マクドナルド)、『おばけえん』(教育画劇)などがある。
はじめて飼った猫は、大学生の時に拾った兄弟猫のくりと、きなこ。くりはチビと同じチャトラの猫で、24歳まで生きた親孝行猫。


ウクライナの犬が「ありがとう」

2023-04-28 05:52:10 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ウクライナの犬が「ありがとう」
 国民的ヒーロー日本大使館に

2023年4月24日(月)  

立石修キャスターが選ぶイチ推しニュースを、選んだ理由とともに解説する「タテイシ4時推し」。
白と茶色の模様のかわいらしい犬、名前は「パトロン」。
実はウクライナの国家非常事態庁に所属する地雷探知犬で、戦争開始直後から数カ月で200個以上の地雷を発見。 多くの人命を救ったとして、ゼレンスキー大統領が表彰するなど、ウクライナの国民的ヒーロー、アイドルとして親しまれているんです。
このパトロンが、先週、日本のウクライナ支援に対して感謝を伝えるために、キーウにある日本大使館を訪問しました。

ウクライナの犬が「ありがとう」 国民的ヒーロー日本大使館に タテイシ4時推し - YouTube


大雨の中、うずくまっていた子猫

2023-04-27 05:57:18 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

大雨の中、うずくまっていた子猫
 拾った保護主、命の危機迫る呼吸異常に手術決断
  3年半後、抱っこ大好きな甘えん坊に

2023年4月17日(月)  

ハイルちゃん(3歳半・メス)は、2019年7月16日、大雨の中うずくまっていた。
三重県に住む館さんは、出先から車で帰宅途中、丸まっているゴミ袋のような物を目にした。
午前1時くらいだった。
 「心の中でゴミ袋かな?猫かな?と一瞬迷ったのですが、この大雨の中、猫だったらかわいそうだと思いUターンして確認しました。すると、生後2か月くらいの子猫がうずくまっていたのです」


子猫の時のハイルちゃん

館さんは、すぐに家へ連れて帰ったが、低体温症で呼吸も異常、脚に怪我をしていたので、翌日動物病院に連れて行ったという。
呼吸の異常の原因は横隔膜ヘルニアによるもので、すぐに手術をしてもらった。
その後、回復とはいかず、今度は食道裂孔ヘルニアになってしまった。
「短期間の手術による幼体への負担は大きく、手術中に命が無くなってしまう可能性があるということで、安楽死も選択肢のうちに入っていました。しかし、私のエゴで『子猫は生きたいと思っているだろう』と思い、手術をお願いしました」
手術は見事成功。
翌日からごはんをもりもり食べ、鳴きながらすり寄ってきたことは今でも忘れられないという。

■日々深まっていく愛情
館さんは、ハイルちゃんを保護した当初、病院でのアレルギー検査やワクチンが完了したら里親を探そうと考えていた。
一方で、怪我があまりにもひどかったので、すぐには里親に出せないなと思っていた。
先住の犬猫もいたため、もう猫は飼えないなと思い、愛着が湧かないよう当初はあえて名前も付けなかった。
「ハイルの怪我がひどく、治療費も20万円ほどしたので、私なりにブログやインスタなどを使って募金活動をしました。SNSで励ましてくれた人から、『ぜひ名前を付けて呼びかけてあげて下さい』というコメントをもらったので、ハイルと名付けて世話をしました。看病をしたり、病院へ付き添ったり。見事に愛着が湧き、手放せなくなってしまいました」

ハイルちゃんは気が強くて甘えん坊、自分の主張を全面に押し通してくる。
「THE猫という感じです。ただ、触られるのは好きなので、永遠に抱っこやなでなでができます。 怪我のため尻尾が取れてしまったのでボブテイルなのですが、小さい頃から短いしっぽを手で掴んでガジガジします。そのなんとも情けなくも力強い格好がとても好きです」
ハイルちゃんと暮らし始めて3年半以上。
いつしか館さんの愛着は大きな愛情に変わり、日々ハイルちゃんを悩ませているという。


段ボールに入るのが大好き


4年前、大雨の中うずくまっていたところを保護されたハイルちゃん(提供画像)

【写真】かばんからひょっこり
【写真】眠たいニャ

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)


「噛むから」と見放された犬

2023-04-26 06:12:41 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「噛むから」と見放された犬…愛護センターの柵に「危険」の表示
 「人を好きになれるよう愛情を注ぐからね」保護団体スタッフは誓った

2023年4月21日(金)  

犬の殺処分ゼロを目指し、動物愛護センターなどからワンコの引き出しをし、新しい里親さんへの譲渡へとつなげる活動を行うピースワンコ・ジャパン(以下、ピースワンコ)。
ある日のこと。
福山市の動物愛護センターの柵の中で、ひと際暴れている犬がいました。
首輪が付いているため、元飼い犬だったように思われます。
「もこ」と呼ばれていました。


動物愛護センターの柵の中で吠え続けていたもこ

◆飼い主に見放された過去
その日は野犬の収容が多い日でした。
野犬は犬同士のコミュニケーションには長けている一方、人間には不慣れなことが多く、ときに恐怖から威嚇することもあります。
そういった中で、もこは元飼い犬と思われるにもかかわらず、ひとたびスイッチが入ると、野犬たちよりも凶暴な態度を見せました。
同団体のスタッフは、当初からこうした情報を事前に動物愛護センターから知らされていたため、ある程度覚悟してセンターに向かいました。
しかし、もこは一見かわいらしく映ります。
体格も良く、元気で明るそうなワンコです。
しかし、柵の中に近寄ると、野太い声で威嚇します。
センターの職員によると、普段はおとなしいのですが、何かの拍子に豹変することがあるとのこと。
元飼い主によれば、これまでに人間の頭を噛んで流血させたり、腕とか足とかを頻繁に噛むことがあり、家族全員がけがをした経験をしていることから手放すことになったそうです。
気性の激しさから、センターでのもこのいる柵のプレートには「危険」の文字もありました。
でも、どんなワンコにも与えられた命があります。
そして、その命を何頭も救ってきたスタッフです。
たとえ「噛む犬」だとしても、動じることはありませんでした。

◆スタッフがリードを見せると…
スタッフは、噛まれることを想定し分厚いグローブをつけて、柵の上からもこにリードを見せることにしました。
すると、元飼い主と楽しく散歩していた時期もあったのでしょう。
リードを見た瞬間、吠えて威嚇していたのに態度が一変。
スタッフの言うことをスンナリ受け入れ、ケージへと素直に移動してくれました。
スタッフはそんなもこを「かわいい」と思い、「警戒して凶暴になっていただけなのではないか」と思いました。
そして、もう一度もこに愛情を注ぎ、お世話を続ければ噛まなくなるだろうし、新しい里親さんへとつなぎ、もこが幸せな第二の犬生をおくることができるだろうと確信しました。

◆スタッフが離れると、大暴れし甘えるような鳴く
ケージの中から、もこがスタッフを見つめる目はとても優しげです。
しかし、スタッフがひとたび離れると、ケージの中でまた大暴れしました。
そして、スタッフに対して、甘えるような鳴き声を出します。
もしかすると、もこはここで「また捨てられてしまうんじゃないか」「置いて行かないで」と不安に思ったのかもしれません。
スタッフは淡々と「大丈夫だよ。それよりケージ壊さないでね(笑)」ともこに声をかけましたが、同時にこうも語ってくれました。
「凶暴と言われるワンコは一定数います。しかし、警戒心から凶暴になってしまうほど心に傷を負ったワンコもいます。ワンコに罪はありません。だから、今は凶暴だとしても、これからもこに愛情を注ぎ、もう一度人間を好きになってもらって、もこが笑顔を見せてくれるようにがんばります」

◆保護が必要なワンコはたくさんいる
その後、もこは同団体に引き取られ、スタッフからの愛情をたっぷり受けながらトレーニングを受けています。
前述の通り、新しい里親さんとのマッチングを目指していますが、仮にそれが難しかった場合は、同団体でその一生を世話し続けます。
最後にスタッフはこうも語りました。
「もこのほかにもまだまだ助けてあげなければいけないワンコはいっぱいいます。でも、まずは目の前にいる、もこのようなワンコを保護し続けていきます。これから『ワンコを家族に迎えたい』と思う方はどうか保護犬を選んでいただきたいです。そして、『今飼っているワンコ』『これから迎えるワンコ』を最後まで幸せにするようにしていただきたいです。そうすれば日本のワンコの殺処分問題は解決できると思っています」

 【写真】あんなに暴れていたのにスタッフにすぐに懐きました
【写真】スタッフと一緒だと安心して眠るそうです

(まいどなニュース特約・松田 義人)


厳罰化しても後を絶たない動物虐待

2023-04-25 06:13:35 | 動物実験・動物虐待

厳罰化しても後を絶たない動物虐待
 悪質な保護団体で働いていた人たちが明かす「生き地獄」

2023年4月16日(日)  

新型コロナウイルスが世界で流行した3年前、ペットブームも世界中で起きた。
ならば、ペットと暮らす生活について理解が広まったかといえば、そうとは言えない現実がある。
厳罰化された改正動物愛護法が2020年から施行されているが、度重なる行政指導にもかかわらず逮捕に至るケースが後を絶たない。
そのなかでも悪質と注目を集めているのが、動物の愛護や保護を訴えながら、実際には虐待しているケースだ。
俳人で著作家の日野百草氏が、動物のための善意を悪用する団体の元職員たちに実態を聞いた。

* * *

◆「気をつけてくださいね。なにがあるかわかりませんから」
東京都八王子市、16号線沿いに大きな大学があるだけの閑散とした土地に、その犬たちはいた。
甲斐犬という日本犬、まだ2022年のこの段階では事件化していなかったが、近所の協力者の方は本当に心配そうな様子で筆者を見送ってくれた。
筆者はこの段階で噂を耳にしていた。
甲斐犬や柴犬など日本犬のブリーダーが劣悪な環境で飼育、繁殖させられていることを。すでに心あるボランティア団体らが動いていたが、東京都のほうでもこのブリーダーに指導を繰り返していた。
その数、48回。
そして2023年3月、ついにそのブリーダーは警視庁保安課に逮捕された。
逮捕の段階ではすでに「元」ブリーダーと称していた。
「売れないままに増えてしまった」「甲斐犬を普及させたいと思った」
逮捕された元ブリーダーは容疑を認め、こう供述した。
犬舎はすでに2022年10月に廃業。
100匹以上の犬はボランティア団体らが保護した。
1月には東京都が刑事告発、家宅捜索では犬たちの多くが狭いケージに入れられ、足は曲がったままだったり、皮膚病まみれだったりの状態にあった。
48回もの指導の間に苦しみの中、亡くなった犬もいた。
「甲斐犬を探しています。見かけませんでしたか」
2023年4月、すでに元ブリーダーは逮捕され、閉舎となった施設の近くで女性に声をかけられた。
先の保護したボランティア団体ということで、甲斐犬が1匹行方不明だという。
受け取ったチラシには可愛らしい甲斐犬の姿。
詳細は置くが、どこでどうしているのだろう。
これまでこの地で、多い時で170匹以上が劣悪な環境にあったとされる。
「気をつけてくださいね」
かつて掛けられたのと同じ言葉。
言い方が難しいが、劣悪な環境でブリーダー業を手掛ける業者や一部の悪質な保護団体は「シノギ」なので何をするかわからないというのが現実だ。
筆者は長野県で起きたブリーダーの事件『虐待が日常だったペット絶望工場 1000頭の犬はどこに消えたか』や『ペットショップの「お年玉セール」に違和感 命が叩き売られていいのか』『犬を連れた街頭募金活動にトラブル増 あわれむ前に確認すべきこと』など、いまだ日本の闇とされるペット産業の取材を続けてきたが、匿名の「何者か」に脅されもする。
一部の悪質なブリーダーは無理やり子犬を増やす「パピーミル」(子犬工場)で稼ぎ、一部のペットショップは売れれば構わないと闇雲な仕入れと無責任な販売、そして売れ残りはどこに行くのやらを繰り返し、一部の保護団体は街頭に犬や猫を連れ出して募金詐欺を働く。
すべて「一部」のしていることだが、「全部ではない」「一緒にするな」と言ったところでその「一部」がこれまでも告発、逮捕されている現実がある。


犬を虐待したとして逮捕された元ブリーダーが飼育していた犬[警視庁提供](時事通信フォト)

◆譲渡だけが目的ではなく募金のために保護
「保護した犬を「しつけ」の名目で虐待する団体もあります。棒で殴ったり足で蹴ったり、そんな犬たちを「かわいそう」に仕立てて街頭募金に使うのです」
神奈川県藤沢市にある、悪質な動物保護団体をよく知る元スタッフとボランティア2名に話を伺った。
3名いらっしゃるので、仮にAさん、Bさん、Cさんとする。
この保護団体は2022年11月、代表が動物愛護法違反で逮捕されている。
その際の横浜地検は不起訴としたが、翌2023年3月23日、同地検は改めて同代表を起訴した。
まずAさん、元はその保護団体で働いていた。
先の「棒で殴ったり足で蹴ったり」はAさんの証言である。
「募金に使う前提で保護する犬もいます。団体によって保護といってもいろいろで、譲渡だけが目的ではなく募金で使うために保護します。募金に使えそうな犬は手元に置きます」
これは筆者が『犬を連れた街頭募金活動にトラブル増 あわれむ前に確認すべきこと』で書いた通りのことだ。
団体は違うが、犬や猫を使った募金活動、街頭募金に関して、すべてではないにせよ「グレーゾーン」どころか「真っ黒」で、今回のように告発や起訴、逮捕に至る現実がある。
「一生募金だけで生涯を過ごします。募金は例えば、2019年の12月に集まった額はひと月で360万円でした」
この団体は年間で2000万円ほどの「募金」が集まっていたという。
12月は師走で募金も集めやすいため額が大きいのだろう。
「その犬を虐待していました。とてもおりこうなゴールデンレトリバーでしたが、募金活動中にけいれんを起こして病院に連れて行ったところ、膵臓に腫瘍がありました。すぐに亡くなってしまいました」
その他にもハスキー犬のミックスやボーダーコリーなども募金活動に「道具」として利用していた。
動物がこの団体に返還されれば再び募金に駆り出され、そうして一生を終える。
また募金活動に際してジュネーヴ条約などで禁止されている「赤十字」を勝手に使っていたとも語ってくれた。
これは筆者も確認済みである。
こうした悪質な募金団体に関して日本盲導犬協会は〈盲導犬普及活動と称して、盲導犬の名前を商売に利用しているグループがあります〉、日本補助犬協会も〈日本補助犬協会の名前を騙った街頭募金活動が行われています。皆様の善意が悪用されることがないようにしていきたいと思います〉と古くから歴史も実績もある団体が警告を発している。
両団体の他、「アイメイト協会」、「日本動物愛護協会」、「日本介助犬協会」、「日本アニマルトラスト」、「動物環境・福祉協会Eva」など、よく知られる大規模な団体は募金活動で炎天下に一日中犬をアスファルトに置くとか、わざと病気の犬や障害のある犬を使って哀れみを乞うような行為はしない。
ましてや団体の幹部が過度の贅沢をするために使い込んだりもしない。

◆犬は強い人間に従う、女も強いオスに従うと代表は言っていた
次にBさん、彼女もまた、短い間だったがスタッフとして働いていた。
「団体の虐待は事実です。スタッフは体罰をしていました。それも募金活動中に傘でつついたりしていました。市民からそのクレームが入ると「つつくなら見られないように」と指示されていました」
そのスタッフの待遇はどうだったのか。
「募金番は有償のボランティアに任せていました。ある一定の金額が集まるとインセンティブがつきます。ノルマはありませんが最低賃金で未払金もありました。報酬が支払われていないまま辞めた元スタッフも多いと思います」
そこには犬猫と同様に人間も搾取する構図がある。
しかし犬の待遇は人間以上に劣悪だ。
Cさんの証言。
「腐ったバナナとか平気でフードに混ぜます。そしてお手、おかわり、伏せのできない子は殴られます。「犬は強い人間に従う、女も強いオスに従う」と代表は言っていました。言うことをきかない子は、狭いケージに閉じ込められたままとなります」
まさに保護でなく「募金犬収容所」である。
以降はすべて、誰がということではなくお三方の話を箇条書きにて記す。
「施設では未避妊や未去勢が平気でまかり通っていました」
「生まれてから成犬になるまで、一度もお散歩すら連れてってもらえず、自由にケージから出してもらえないままだった子もいます」
「ミニチュアダックスの子が踏んづけられたりしていました。吠えたら蹴っ飛ばします。犬だって吠えることもあれば噛んでしまうこともあります。だって保護されたばかりなのですから。それを暴力で矯正します」
悪質なブリーダーやペットショップ、個人の多頭崩壊からようやく救われたはずの犬や猫たちが、こうして一部の悪質な保護団体によって募金の道具に使われる。
譲渡会の問題は今回置くが、一部の悪質な「シノギ」によってトラブルも目立つようになった。
「犬は虐待してくる飼い主でも親のようになつきます。そんな犬を殴ったり蹴ったり、狭いケージに閉じ込めて、真夏や真冬でも一日中、募金のため街頭に晒します。こんな団体はあっていけない団体です。存在してはいけない団体です」
繰り返すが、すべての動物保護団体がそうではないし、街頭募金のすべてがそうではない。
しかし冒頭に書いた通り、このような悪質な団体が告発されたり逮捕、起訴されたりという現実がある。
そうした告発や逮捕、起訴がなければ犬や猫は一生苦しむことになる。
これ以前、そういった団体に対する告発人の話を引く。
「犬や猫はあくまで「物」であり所有物ですから所有権があります。ですから保護しても「返せ」という話になれば返さなければならない可能性もあり、そういう団体にもかかわらず犬猫を取り戻して同じことを繰り返す、ということが起こっています。法律上の話ですからそうなってはどうすることもできません。動物愛護法は改正されてもまだ罰則がゆるく、その扱いも「命」ではなく「物」ですから」
いまだに罪は軽いまま。
改正動物愛護法で昔よりはマシになったとはいえ、不十分な法整備のままという現実がある。
5年以下の懲役または500万円以下の罰金だが実際に起訴されることすら稀で改善指導ものらりくらりでやり過ごしている悪質な団体がある。
現に冒頭のブリーダーは48回も指導を受けた末、今回の悲劇を招いてしまった。
犬や猫を何匹殺そうと他人の「物」なら「器物損壊罪」(3年以下の懲役または30万円以下の罰金もしくは科料)、自分の「物」や所有者のいない「物」(野良猫など)なら「器物破損罪」にすら問われない(例外あり)。
捨てた飼い主が悪い、儲けに走るブリーダーやペットショップが悪い、野放しにしている国や行政が悪い、と「誰が悪いか」ならいくらでも「悪い人間」は挙がるだろう。
しかし確実にわかっていることは、この世に生を受け、人間を頼り、慕うすべての犬や猫に罪はない、ということだ。
そしてその、何の罪もない動物たちが劣悪な環境で一生を終えたり、悪質な連中から保護されても道具として利用されたりする「生き地獄」が、この国に存在し続けていることもまた、現実である。

【プロフィール】
日野百草(ひの・ひゃくそう)
日本ペンクラブ会員、出版社勤務を経てフリーランス。社会問題、社会倫理、生命倫理のルポルタージュを手掛ける。


千葉で逃走の“ウルフドッグ”を確保。オオカミの血を引く超大型犬の攻撃性は?

2023-04-24 05:52:32 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

千葉で逃走の“ウルフドッグ”を確保。オオカミの血を引く超大型犬の攻撃性は?

2023年4月21日(金) 石井万寿美まねき猫ホスピタル院長 獣医師


イメージ写真(写真:イメージマート)

TBS NEWS DIGは千葉県南房総市にある犬猫の保護施設で、逃げ出していた大型犬の「ウルフドッグ」のエルフちゃんが確保されたと伝えています。
いまのところ(20日現在)は、エルフちゃんから襲われたり、ケガをさせられたりした人はいないそうです。
エルフちゃんは、自分で保護施設に戻ってきているので、保護施設でかわいがってもらっていたのでしょう。
エルフちゃんからしたら、ちょっと散歩に行ってみただけなのかもしれません。
そうは言っても、体重が50kgもある犬が徘徊していると、やはり怖いです。
今日は、あまり日本では、見かけないウルフドッグについて見ていきましょう。

◆北海道で2015年に「ウルフドッグ」に襲われた女性死亡
ウルフドッグのエルフちゃんは、事故などもなく1匹で無事に施設に戻ってきましたが、2015年に、ウルフドッグに飼い主が襲われて死亡するという事件が起きています。
北海道遠軽(えんがる)町の山奥にある一軒家の敷地内で、飼い主の女性(当時52)が倒れているのを遠軽署員が発見しました。
女性の頭や胸、両腕には、噛まれた痕があり、ウルフドッグ4匹がうろついていました。
警察署は、女性が犬に噛まれて失血死したとみています。
この一軒家の住民である50代男性は、この時、留守でした。
この男性は、囲いの中でウルフドッグを放し飼いにして熊を追い払うようにしつけていたと話しています。
過去にこのような悲劇が起こっているのです。

◆ウルフドッグってどんな犬?

イメージ写真(写真:イメージマート)

ウルフドッグは、ウルフという言葉があるように、オオカミと犬の交配種です。
同犬は、オランダで猟犬や番犬にするために1920年ごろに作り出されました。
いろいろな犬とオオカミを交配させていますが、雌のオオカミと雄のジャーマン・シェパードを掛け合わせるのが主流だといわれています。
ちなみにニュースによると、エルフちゃんはハスキーとの掛け合わせとのことです。
・大きさ
固定された犬種ではなく、交配しているので、はっきりとした大きさは確立されていません。
一般的には大型犬なので体高も体重も大きく、体高は60cm~80cm、体重は40kg~70kgです。
二本立ちすると人間の身長を超えるウルフドッグもいます。
一般的な犬種よりも筋肉質で、しっかりとした体格を持っていることが多いです。
・毛色
オオカミに似た外見をしていて、毛色はグレー、ブラウン、黒、白などがあります。
・性格
オオカミの血を引いているので群れ社会を形成して、服従します。群れで生きることを好みますので、エルフちゃんはボスに会いたくて帰ってきたのかもしれません。
飼い主が、しっかりとしつけをしないと、飼育しにくいです。
狩猟本能があり、大型犬なので、運動量が多く、適切な運動を与えることが重要です。

◆ウルフドッグはペットにできるの?

イメージ写真(写真:イメージマート)

このような犬種には、一般的に「野性味」が強く感じられるため、飼いたいと考える人もいるかもしれません。
エルフちゃんは、逃走したけれど、自分で戻ってきたと聞くと賢いなとも考えます。
しかし、エルフちゃんは保護施設にいるので、飼い主に飼育放棄された可能性もあり、飼育には慎重になる必要があります。
ウルフドッグには、オオカミの血が混ざっているため、なかには狂暴になる可能性のある犬もいます。
また、大型犬であるため、ペットとして飼うには散歩の時間が2時間ぐらい確保できるたり、小型犬に比べて多量に食べるのである程度の経済的な余裕だったりも必要です。
エルフちゃんには、罪はありません。
このような野性味あふれる犬種を作り出したのは人間ですが、適切な環境でその犬の習性を理解し、飼育することが大切です。

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167FNNプライムオンライン4/19(水) 15:22

石井万寿美

まねき猫ホスピタル院長 獣医師
大阪市生まれ。まねき猫ホスピタル院長、獣医師・作家。酪農学園大学大学院獣医研究科修了。大阪府守口市で開業。専門は栄養療法をしながらがんの治療。その一方、新聞、雑誌で作家として活動。「動物のお医師さんになりたい(コスモヒルズ)」シリーズ「ますみ先生のにゃるほどジャーナル 動物のお医者さんの365日(青土社)」など著書多数。シニア犬と暮らしていた。

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絶対NG!犬に押し付けてはいけない「人間の習慣」3選

2023-04-23 06:14:35 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

絶対NG!犬に押し付けてはいけない「人間の習慣」3選

2023年4月16日(日) 

1.毎日お風呂に入る

犬を人間と同じように毎日お風呂に入れるのはNGです。
人間は毎日お風呂に入ってシャンプーしたり体を洗ったりしますが、犬の体を毎日洗う必要はありません。
「毎日お風呂に入って綺麗にしないと!」「犬のニオイが気になるから毎日シャンプーしたい」と思うかもしれませんが、犬の体の洗いすぎは皮膚に悪影響を及ぼします。
犬の皮膚は人間の皮膚のおよそ20%~30%の厚みしかなく、とても繊細です。
毎日シャンプーしたり熱いお湯に触れると必要な皮脂まで落ちてしまって肌のバリア機能が失われてしまいます。
洗いすぎが皮膚疾患や悪臭の原因になることもあるのです。
犬のお風呂やシャンプーは、基本的に月に1回~2回が適切な回数だといわれています。
洗う時は必ず犬用のシャンプーを使い、ぬるめのお湯で洗ってしっかり乾かすようにしましょう。

2.常に服を着る

犬は人間のように常に服を着る必要はありません。
「裸のままは可哀想」「可愛いから」と言って犬に常に服を着せたままにするのはやめましょう。
もちろん、犬に服を着せることには次のようなメリットもあるため、着せてはいけないということではありません。
✔抜け毛予防
✔防寒対策
✔傷の保護
大切なのは、服は必要な時にだけ着せること、ブラッシングや皮膚のチェックをしっかり行うことです。
犬に服を着せたままにしていると、ブラッシングができないので犬の毛がもつれたり、服の刺激で肌が炎症を起こすことがあります。
また、犬は暑くても服を脱ぐことができませんし、体温調節をする力が低下して体調不良になる恐れもあるのです。
犬は人間と違って豊かな体毛がありますので、基本的に服を着せるのはお出かけや散歩をする時だけにするのがおすすめです。

3.毎日同じ時間に決まった行動をする

毎日同じ時間に決まった行動をする規則正しい生活は、人間にとっては生活がしやすく健康的だといえます。
しかし、犬にまで規則正しい生活を押し付けるのはおすすめできません。
犬はかなり正確な体内時計を持っているため、毎日同じ時間にご飯を与えたり散歩に連れて行くとそれが習慣づいてしまいます。
絶対にその習慣をこなすことができるなら問題ありませんが、天候や飼い主の体調、仕事の都合などで予定が変わることもあるはずです。
人間なら「今日は天気が悪いから散歩のルーティンがこなせなくても仕方ない」と思えますが、犬にはそれは理解できません。
「どうして今日は散歩に行かないの?」と強い不安やストレスを感じてしまいます。
犬には色々な生活パターンを経験させ、少しくらいの変化なら落ち着いていられるように日頃から育てておいたほうが良いでしょう。

まとめ

犬に押し付けてはいけない「人間の習慣」をご紹介しました。
犬には人間とは違った習性や体の特性があります。
人間の習慣を押し付けてしまうと、犬が体調不良を起こしたり問題行動を起こすこともあるでしょう。
愛犬が快適に暮らせるようにするためには、飼い主が犬の習性をしっかり理解することが大切です。
この記事を参考にして、愛犬と一緒に楽しく生活できるようにしましょう。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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犬猫100匹超が平手打ち、ボールのように蹴られ……

2023-04-22 06:01:25 | 動物実験・動物虐待

犬猫100匹超が平手打ち、ボールのように蹴られ……
動物愛護団体代表「非道な仕打ちと呆れた言い分」

2023年4月15日(土) 

「『ギャー!』とか『ヒャン!』とか犬や猫の悲鳴が昼夜問わず聞こえてきて、夜中に何度も目が覚めるんです……」
神奈川県藤沢市に住むA氏は、近隣の”騒音”トラブルに頭を悩ませている。
鳴き声は、ある一軒家から聞こえてくるという。
以前その家に出入りしていた女性(B氏)が鳴き声の正体を明かす。


スタッフに躾の見本を見せようと犬を平手打ちする河合代表。他の犬たちは身を強ばらせてその様子を見ていた

「その家は一般社団法人『レスキュードアニマルネットワーク』という動物愛護団体の事務所です。動物愛護団体を謳(うた)っていながら昨年11月に河合弘代表理事(59)が動物愛護法違反(虐待)容疑で逮捕され、3月23日に起訴されています」
B氏はかつて『レスキュードアニマルネットワーク』にボランティアとして参加していたという。
「河合代表は地域密着型の取引サービス『ジモティー』などを利用して集めた約100匹の犬猫をわずか30畳の部屋で飼育していました。狭いケージの中に閉じ込められていたんです」
この団体では驚くべき「躾(しつけ)」が導入されていたとB氏は言う。
「ケージから出て大喜びする犬を『躾がなっていない』として殴打していました。河合代表の『犬が吹っ飛ぶくらい蹴飛ばして、初めて犬は人間を見直し、言うことを聞くようになる』という教えのもと、5~6名のスタッフが日常的に『言うことを聞かなかったのでボコボコにしました』などと報告し合う異様な団体でした。平手打ちしたり、サッカーボールのように蹴り飛ばしたり、”お仕置き棒”というビニルパイプで、犬が悲鳴すらあげなくなるまで強く突いていた」
1~3枚目の画像は本誌が入手した彼らの「躾」の一部である。
虐待に気付いた民間ボランティアと神奈川県動物愛護センターは、河合代表を告発した。
「彼はここ3年で2度、動物虐待で刑事告発されています。最初の刑事告発を受け、’21年9月に計107頭が警察に押収され、民間ボランティアらが保護したのですが、犬猫の所有権は河合代表にある。警察は民間ボランティアに107頭を返還するよう求めています」(地元紙記者)
公判を控えつつ現在も団体は活動中だ。
保護犬と散歩中の河合代表を直撃した。

――日頃「犬猫を叩くのは虐待ではない」と主張していると聞いた。その真意は?
「ウチは行政や普通の愛護団体で引き取ってもらえない、人を噛む犬たちを引き取っています。いわゆる”躾”ではなく訓練とか調教を行っています」

――実際に逮捕され、法的な責任を問われていることについてはどう思うのか。
「司法が動物への体罰を虐待と認めた判決は今までないじゃないですか。言葉が通じない犬にはやっぱりそれしかない。ケージに入れっぱなしにしているのも、犬はわがままだからです。自由にさせちゃダメで、狭い場所で大人しくできることが大事。最高裁まで闘います」

動物愛護問題に詳しい竹村公利弁護士が警鐘を鳴らす。
「預ける前にどんな団体なのか知る必要があります。虐待が疑われてから返還を求めても対応されないことが多い。ただ、実際の施設を見せてもらったとしてもその判別は難しい。その団体にトラブルや虐待などの前歴がないか調べてください。今回のように行政を介さず個人間で譲渡すると、トラブルに発展することが多いので慎重になるべきです」
現在、この団体にいる保護動物は約40匹。
今も悲鳴は止んでいないという――。

 『FRIDAY』2023年4月21・28日号より  FRIDAYデジタル

【画像】ひどい…”動物虐待”の証拠画像…
【画像】見ていられない…"お仕置き棒"に抵抗する柴犬が…!


野良犬にカーボン製の矢、40代の男を送検

2023-04-21 06:12:12 | 動物実験・動物虐待

野良犬にカーボン製の矢、40代の男を送検 /済州

2023年4月14日(金)

飼い主のいないイヌに向かって長さ70センチメートルの矢を放った40代の男が検察の捜査を受けることになった。
この男は、自身が飼っているニワトリにこのイヌが被害を与えたと思って矢を放った、と供述したが、実際には関係のないイヌだった。


(写真:朝鮮日報日本語版) ▲「矢が刺さったイヌ」に関して情報提供を求めるチラシと、容疑者の自宅などから押収した矢。写真=news1

済州西部警察署は13日、動物保護法違反の疑いで40代の男を同日、送検したことを明らかにした。
男は昨年8月25日午後7時から9時の間に、済州特別自治道西帰浦市内にある自身のビニールハウス横の倉庫周辺をうろついていたイヌにカーボン製の矢(長さ70センチメートル)を放ち、刺した容疑が持たれている。
このイヌは翌26日午前8時29分ごろ、犯行場所から直線距離で10キロメートルほど離れた済州市内の公民館近くで、胴体部分に矢が刺さったままの状態で発見された。

胴体に矢が刺さった状態で発見された野良犬

アラスカン・マラミュートとの雑種で、3歳のオスとみられている。
被害に遭ったイヌは発見されてすぐ動物病院に運ばれ、矢を取り除く手術を受けた。
捜査に乗り出した警察は、聞き込みや周辺の防犯カメラの分析などに着手したが、容疑者の特定に困難を来した。
矢が刺さったイヌが発見された地域は防犯カメラが少ない山の中腹一帯で、人通りが少ない場所なので、目撃者も見つからなかったという。
チラシを配り、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じても「公開手配」するなど、約7カ月間にわたり延べ480人余りを投入する集中捜査を行った。
そしてついに先月22日、西帰浦市内で男を摘発した。
男は当初、容疑を否認していたが、家宅捜索で矢が見つかると、犯行をすべて認めた。
男は数年前から、自身が飼っているニワトリに周辺のイヌが被害を与えているという理由で、イヌに対し嫌悪感を抱いていたという。
男は犯行時、ビニールハウス周辺に現れたイヌを追い払う目的で矢を放ったが、偶然刺さってしまった、と供述したとのことだ。
しかし、警察は「このイヌは当時、男のニワトリに被害を与えた状況ではなかった」と説明した。
被害に遭ったイヌは首輪をつけていたが、認識票や登録チップがなく、飼い主は見つかっていない。
現在は動物保護団体が保護中しており、「チョンジ」という新しい名前が付けられた。
近く、海外の里親に引き取られる予定だとのことだ。

キム・ミョンジン記者

 

飼っていた鶏に被害を与えた」
野良犬に70センチの矢を放った40代男性=韓国

2023年4月14日(金)

済州(チェジュ)で胴体に矢が刺さっている状態の犬が見つかり、警察が捜査を行っている。26日、済州市翰京面(ハンギョンミョン)にある道路周辺で胴に矢(赤い円)が刺さっている犬が苦しそうに息をしながら座っている。[写真 済州市]

「鶏に被害を与えた」という理由でビニールハウスの横を通り過ぎた野良犬に70センチメートルの長さの矢を放って貫通させた40代男性が検察に引き渡された。
済州(チェジュ)西部警察署は13日、犬に矢を放った疑い(動物保護法違反)で40代のA氏を同日検察に送致したと発表した。
警察によると追加確認された動物虐待の犯罪はないという。
A氏は昨年8月25日午後7~9時頃、済州西帰浦市大静邑(ソグィポシ・テジョンウプ)にある自分のビニールハウスの隣の倉庫周辺を徘徊していた犬にカーボン素材の長さ70センチメートルの矢を撃った疑いが持たれている。
犬は犯行翌日の26日午前8時29分頃、犯行場所から直線距離で10キロメートルほど離れた済州市翰京面清水里(ハンギョンミョン・チョンスリ)の公民館近くで胴体に矢が刺さった状態で発見された。
警察の調査結果によると、A氏は2021年8月頃、周辺の犬が自分が飼育する鶏に被害を与えたという理由で犬に対する良くない感情を抱くようになり、海外からの直輸入で矢を20本購入した。
弓は木材と釣り糸で自作したことが分かった。
A氏は警察で「飼っていた120羽余りの鶏が野良犬のせいで被害を受けた」とし、「その日、犬が見えて追いかけて行って撃ったが、偶然当たった。当たるとは思わなかった」と供述した。
しかし、警察は当時、犬がA氏の鶏に被害を与えた状況ではなかったと説明した。
警察は約7カ月間の捜査の末にA氏を検挙し、矢の一部など証拠物を押収した。
被害犬は救助されてすぐに矢を取り除く手術などの治療を受けて健康を取り戻した。
犬は発見当時、古い首輪をしていたが認識票や登録チップがなくて飼い主が見つからず、現在、保護施設にいる。
「チョンジ」と名付けられた被害犬は近いうちに海外の家庭と養子縁組される予定だ。