動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

ファシリティードッグ「ベイリー」引退

2018-10-31 05:52:38 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ファシリティードッグ「ベイリー」引退
 2万人超の病気の子を励ます

2018年10月25日(木) sippo(朝日新聞)

小児がんなどの重い病気に立ち向かう子どもたちを支える存在として、神奈川県立こども医療センター(横浜市南区)で働いていた犬「ベイリー」が16日、引退した。
今後も時折センターに出向くものの、日々病室をまわるような業務からは退き、ゆっくり余生を過ごすという。

 
職員を「退任」したファシリティードッグのベイリー

ベイリーはオーストラリア生まれのオスのゴールデンレトリバーで、体重約30キロ。
特定施設で常勤するために専門的に育成される「ファシリティードッグ」として訓練を受け、静岡県立こども病院を経て2012年7月に着任した。
これまで延べ2万人を超える子どもたちを励ましてきた。


多くの子どもを励ましたベイリー

センターや派遣元のNPO法人「シャイン・オン・キッズ」によると、ベイリーは今年12月に11歳を迎え、人間でいえば高齢者に。
足腰も弱くなり、今後は昨年9月に後任としてやってきた犬「アニー」に業務を引き継ぐ。
性格が温厚なベイリーは患者とその家族、病院スタッフから広く愛され、この日、センターで開かれた引退セレモニーには大勢の関係者が詰めかけた。


引退セレモニーの会場には、ベイリーへの感謝の言葉が並んだ

「ハンドラー」として当初からベイリーと暮らしをともにする森田優子さんは「ベイリーは人間が大好き。子どもたちから心待ちにされているのもわかっていた」と話した。
センターで生まれ、いまも月2回は受診に訪れる横浜市旭区の安田結さん(10)は式典で「ベッドに一緒に寝てくれて幸せだった。ありがとうベイリー」と呼びかけた。
母亜都子さん(40)は「家族みたいな存在。寂しくなるけど、これからも会いに来ます」と話した。

【関連記事】 セラピー犬、病院常勤広がる 病気の子どもを癒やしたい


「アニマルポリス」 日本でも本格的導入を

2018-10-30 05:52:14 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

欧米では一般的な「アニマルポリス」
 日本でも本格的導入を

2018年10月13日(土) 夕刊フジ

【人とペットの赤い糸】
日本では、「動物と愛護及び管理に関する法律」があるが、現在改正に向けて議論されている。
この法律は、動物の虐待および遺棄の防止、動物の適正な取り扱い、そのほか動物の健康および安全の保持などに関して定められ、人と動物の共生する社会の実現を目的としている。
だが、違反した人を取り締まる組織が充実していないのは残念といわざるをえない。
一方、飼い主からひどい扱いを受けている犬、猫、亀などがいると通報するのが常識となっている欧米では動物虐待や不適切な飼育を取り締まっている「アニマルポリス」という組織がある。
通報を受けて現地に向かい、問題のある飼い主への指導をはじめ、傷つけられた動物の保護を行っており、国によって違いはあるにせよ、その権限がしっかりと定められている。
英国でのアニマルポリスは歴史が古く、警察ができるよりも前、1824年に設立されている。
昔は鞭で打たれる馬や、酷使される畜産動物が多かったので、貴族が金を出し合って捜査員を雇ったのが始まりだったといわれている。
現在は英国王立動物虐待防止協会(RSPCA)がその役割を担っている。
警察と同等の権限はないが告訴は可能で、動物に関しての法律のほか、獣医学の基礎を学ぶ必要がある。
米国では主要な動物保護団体が2つある。
政府からの資金援助と寄付金で運営されている米国動物保護団体(HSUS)、寄付金のみで運営されている非営利団体の米国動物虐待防止協会(ASPCA)だ。
HSUSは、1954年に設立された米国最大の動物愛護団体。
ASPCAは1866年に設立され、警察官に動物に関する指導を行っている。
米国では食べ物をあげない、散歩させない、いつも鎖でつながれているなど、動物を適正に飼育しない場合は虐待とみなされ、州によって虐待がひどいときには、禁固刑も課せられる。
アニマルポリスには警察と同様の捜査権と逮捕権があり、州によっては銃や手錠の携帯が許可されている。救助活動、災害救助、移動獣医クリニックなどの活動も行っており、志望者は多い。
専門学校も存在するが、狭き門である。
またサンフランシスコの警察局、保健局、動物保健管理部門では、攻撃的な犬を保護するなど一般市民の安全を確保するとともに、危険な犬に対しての監視や服従訓練なども行っている。
日本では、2014年1月に兵庫県警本部にアニマルポリス・ホットライン((電)078・371・8974、受付は平日午前9時から午後5時まで)が設置され、兵庫県下における動物虐待に関する相談を受けている。
今やペットも家族の一員であることを考えると、アニマルポリスの活動が日本でも本格的に全国レベルで展開される日が早く来ることを望みたい。

■越村義雄(こしむら・よしお)
一般社団法人「人とペットの幸せ創造協会」会長。同ペットフード協会名誉会長。一般財団法人日本ヘルスケア協会理事、「ペットとの共生によるヘルスケア普及推進部会」部会長など。


福井県内保護収容犬

2018-10-29 05:54:28 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県動物管理指導センター(仮称)で1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【福井県動物管理指導センター 本所】
電話番号:0776-38-2212

収容日:10月27日
保護場所:福井市帆谷町 付近
種類:シーズー
性別・体格:オス・小型
年齢:不明
毛色:白茶
赤色の首輪着用及び赤色のバンダナ付き
公示期間:11月1日


不審なエサ ネコ“毒物”で死ぬ

2018-10-28 05:52:25 | 動物実験・動物虐待

不審なエサ ネコ“毒物”で死ぬ
 動物愛護法違反の疑いで警察が捜査 福岡市

2018年10月24日(水) TNCテレビ西日本

福岡市城南区で、毒物を食べたとみられるネコ2匹が見つかり、このうち1匹が死んでいたことがわかりました。警察は動物愛護法違反の疑いで捜査しています。

【ネコを見つけた女性】
「ぐたっていう感じでした。具合が悪いことは、見ただけですぐにわかりました。苦しそうでした、本当に苦しそうでした」
福岡市城南区梅林に住むこちらの女性。
先月29日の夜、自宅近くの車の下で、ネコ1匹が動けなくなっているのを見つけました。
こちらがそのネコの写真。
繁殖防止の手術を受けた、いわゆる「地域ネコ」で、女性は5年前から世話をしていました。
【ネコを見つけた女性】
「肝臓の数値がすごく上がっていた。それで『普通の病気だったら、ここまで肝臓は上がらないだから毒物という判断をしています』と言っていた」
ネコは動物病院に運ばれましたが、翌日に死にました。
血液検査の結果、肝機能の数値が異常を示していたことから、病院はネコが毒物を食べた疑いがあると判断し、警察に通報しました。
さらに今月7日の夜には。
【記者】
「最初のネコが見つかってから、およそ10日後、今度はこちらの道路に、見知らぬエサが置かれていました」
女性の自宅前に置かれていた不審なエサ。
見た目は普通のキャットフードですが、このエサを食べた別の地域ネコに異変が。
【ネコを見つけた女性】
「食べているのを見たので、すぐに取り上げました。食べ終わってから5分くらい、5分くらいして吐いたと思う。結構吐いていた」
ネコはエサを吐き出したためか、一命を取り留め、通報を受けた警察が、エサなどを押収しました。
女性が世話をしていた地域ネコに相次いだ被害。
警察は何者かがネコに毒物を食べさせた疑いがあるとみて、死んだネコやエサの成分を調べるなど、動物愛護法違反の疑いで捜査しています。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181024-00000005-tncv-l40


福井県内保護収容犬

2018-10-28 05:39:38 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県動物管理指導センター(仮称)で1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【福井県動物管理指導センター 本所】
電話番号:0776-38-2212

収容日:10月26日
保護場所:永平寺町松岡兼定島 付近
種類:柴風
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛色:茶
黒色の布製首輪着用
公示期間:10月29日


猫は悲しまない生き物だと思っていた

2018-10-27 06:03:06 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫は悲しまない生き物だと思っていた
―― 猫同士の友情から見えた「猫の感情」を描く漫画に「泣ける」の声

ねとらぼ



突然の別れが訪れます
「愛猫たちの死の別れがきっかけで、猫も悲しむ感情を持っていることに気が付いた」という漫画が投稿され話題となっています。
投稿は現在6万RTを突破、17万8000件以上のいいねがついています。

投稿した泉福朗さんが初めて飼った猫のプリシラさんは、遊びのつもりでも血が出るほどかんでしまうクセがある猫ちゃん。
困っていた泉さんは「猫は猫同士で遊びながら加減を覚えていく」という話を聞き、保護猫のティアラさんもお迎えすることにしました。
プリシラさんとティアラさんはあっという間に仲良しに。
一緒に遊んだりイタズラしたりと、片時も離れず毎日を過ごしていきました。
しかし、プリシラさんの大親友だったティアラさんは4歳半で急死してしまいます。
ティアラさんの死後、特に落ち込むこともなく、いつもと同じ態度のプリシラさんに対し、泉福朗さんは「生あれば死がある。動物たちはその自然の法則を受け入れている」「悲しみの感情がないなんて、うらやましいなぁ」という思いを抱きました。
人間の目には、ティアラさんの死を平然と受け止めているように見えたプリシラさん。
でもそれは後に思い違いだったことが分かります。
ティアラさんの死後、プリシラさんは3日間何も食べず、心配した泉さんは病院へ連れて行くことにしました。
獣医師さんから原因は「強いストレス」と告げられた泉さん。
プリシラさんもまた、ティアラさんの死に深い悲しみとストレスを感じていたのです。
「猫はとってもクールな生き物だとそれまでは思い込んでいました」という泉さん。
漫画は、「表現の仕方が違うだけで、猫も私以上に悲しいのだという事がわかりました」という言葉でしめくくられています。
人間にあまりこびず、自由気ままにふるまう態度からクールな性格だと思われがちの猫たち。
でも実は猫も人間と同じように悲しみ、悲しい出来事に心を痛めている。
そんな大事なことを教えてくれるエピソードでした。
投稿には「涙が出てきた」「人間みたいに泣けないから余計につらいんだろうな」「うちの猫にも同じようなことがありました」などの感想が寄せられています。
18世紀の海洋ロマン活劇を描いた漫画『海王ダンテ』の原作者で、飼い主の泉福朗さんのTwitterでは他にも、現在仲良く一緒に暮らす犬や猫たちのエピソード漫画も投稿されています。
画像提供:@okaeri_eripiyoさん

【漫画】









福井県内保護収容犬

2018-10-26 05:45:39 | 保護・収容動物のお知らせ

福井県動物管理指導センター(仮称)で1匹の犬が保護・収容されています。
飼い主の方至急センターへ、そして心当たりの方々のご協力お願いします

【福井県動物管理指導センター 本所】
電話番号:0776-38-2212

収容日:10月24日
保護場所:越前市平出 付近
種類:雑種
性別・体格:オス・中型
年齢:不明
毛色:白
赤色の首輪着用
公示期間:10月29日


登下校見守るワン

2018-10-25 05:50:28 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

登下校見守るワン
 おおい 愛犬家のパトロール隊発足

2018年10月19日(金) 日刊県民福井


パトロールに出発する見守り隊の犬と飼い主たち=おおい町本郷小で

散歩コースや時間帯を工夫
雨の日も、風の日も欠かすことのできない愛犬の散歩。
その時間やコースを工夫して、児童たちの登下校を見守ろうと、おおい町で「わんわんパトロール隊」が結成された。
児童が一人になりやすい箇所を把握して一緒に歩くなど、死角のない活動を目指す。
                 
見守り活動は、数年前から本郷地区の愛犬家を中心にボランティアとして徐々に広がった。
町は本年度、この活動を支援しようと19万円の予算を計上。
「わんわんパトロール」と書かれた反射材付きの犬用ベストを製作した。
参加者を新たに募り、本郷、佐分利、名田庄各地区の柴犬やゴールデンレトリバー、ウェルシュコーギー、ポメラニアンなど、合わせて16匹とその飼い主によるパトロール隊が発足した。
17日、本郷小で開かれた結成式には10匹と飼い主が参加。
雄は黄色の、雌はオレンジ色のベストに身を通し、早速散歩に出発した。
同町父子の四方英一さん(71)は、4月から雌の柴犬「花」と見守りに参加している。
捨て犬だった花は保健所から3月に引き取った。
おそらく10歳を超える老犬で、引き取ったときはやせて毛並みも悪かったが、毎日の散歩でメキメキと回復。
毎朝7時、近所の小学生が交通量の多い横断歩道2つを渡りきるまで一緒に歩く。
四方さんは「自身や愛犬の健康づくりの日課を、安全な地域づくりにもつなげたい」と話した。
普段は個別で活動しているが、23日から25日の朝夕と26日の朝は、初めての合同パトロールを実施する。
中川和博教育長は「地域として防犯に力を入れていることが、この活動を通じて外部にもどんどん伝わっていくといい」と期待した。
(山谷柾裕)


ネットで気軽に・・・子犬工場

2018-10-24 05:46:31 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

ネットで気軽に・・・が「子犬工場」の需要に
 
健康問題指摘する声も

The Telegraph

【記者:Jamie Johnson】
インターネットで犬を注文して数時間で配達させるサービスが、子犬の不幸を増幅させている。
手軽に利用者の満足感を満たす、こうした現代社会の風潮について、動物擁護団体が警鐘を鳴らしている。


人に抱かれるラブラドールの子犬(2016年2月22日、資料写真)。(c)Timothy A. CLARY / AFP

最新の調査によると、インターネットで子犬を買った人の3人に1人は、購入前に犬のブリーダーについて2時間程度しか調べていないことが分かった。
英国では、飼育されている犬800万匹のうち、63万匹以上がインターネットで注文され、自宅まで届けられている。
ブリーダーが子犬を購入者宅まで届けるということは、購入者がその子犬の飼育環境を見ることができないということを意味する。
そして、こうした手法は、子犬や子猫を繁殖させる「パピーファーム(子犬工場)」の経営者らによって広く用いられているのだ。
このような形で販売されたペットの数は過去4年間で急増しており、大きな懸念事項となっている。
子犬の登録などを行うケネルクラブ(Kennel Club)が、犬の飼い主2173人を対象に実施した調査によると、子犬の飼育環境を知らずに業者の宅配サービスを利用したと答えた飼い主は、2014年には3%だった。宅配サービスを利用したとの回答は今年7%に増えた。
ただ、事前に子犬の飼育環境を確認したかは明らかにされていない。
またネットで購入される子犬の3割──年間約12万匹──が、1歳の誕生日を迎える前に死んだり病気になったりしているとのデータもある。
ケネルクラブの関係者は、これから犬を飼おうと考えている人は、実際に飼い始める前にしかるべき配慮をするべきだと語る。
「インターネットを通じて買い物がこれまでになく手軽になっている。しかし、そうした手軽さが、子犬の取扱いに懸念すべき影響を与えている」
「子犬を注文する人の多くが、その飼育環境について2時間程度しか調べていない現状には驚くばかりだ。この配慮のなさが子犬にとって危機的な状況を招いている」
調査結果の公表に先立ち、マイケル・ゴーブ(Michael Gove)環境・食料・農村相は、動物の福祉基準を高める一環として、イングランドでの第三者による子犬と子猫の販売禁止を法制化する意向を発表している。
この発表についてケネルクラブは、「パピーファーム」を根絶する「特効薬」との印象を多くに与えるだろうと述べる。
しかし、そこには潜在的飼い主との直接のやり取りによって、不正ブリーダーが生き残る余地が残されていることを指摘した。
ケネルクラブはさらに「ネット上で子犬の広告を見ることは何ら悪いことではないが、その子犬が置かれた環境、子犬といる母犬についても良く確かめてほしい」としながら、「ブリーダーによる子犬宅配のオファーや、対面前の支払い要求、さらには早く子犬を売りたいとのそぶりを見たら、何かがおかしいと思うべき」と述べている。
「(飼育施設にもかかわらず)きれいな場所に案内され、子犬を飼育している様子がまったく見られないときにも注意が必要だ」【翻訳編集】AFPBB News

「テレグラフ」とは:1855年に創刊された「デーリー・テレグラフ」は英国を代表する朝刊紙で、1994年にはそのオンライン版「テレグラフ」を立ち上げました。「UK Consumer Website of the Year」、「Digital Publisher of the Year」、「National Newspaper of the Year」、「Columnist of the Year」など、多くの受賞歴があります。


「犬のおまわりさん」ヒグマ寄せ付けず(北海道)

2018-10-23 05:55:43 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「犬のおまわりさん」ヒグマ寄せ付けず
 北海道犬が畑の食害防ぐ

2018年10月3日(水) 北海道新聞


飼い主の白瀬真さんに連れられ、スイートコーン畑をパトロールする小太郎=9月中旬、森町尾白内の「白瀬農園」

犬の尿の臭い効果 森町・白瀬農園でパトロール
【森】ヒグマによる農作物への被害が全道で相次ぐ中、渡島管内森町の白瀬農園では、国の天然記念物の北海道犬が食害対策で活躍している。
8月から北海道犬を連れてパトロールを始めたところ、犬の気配や尿の臭いを嫌ってヒグマが近寄らなくなり、被害が激減した。
北海道犬はアイヌ民族がヒグマ猟に伴うほど勇敢なことで知られ、本州ではイノシシ猟に重宝されている。
しかし、飼育数は年々減少しており、関係者は「ヒグマ対策に活用することで、北海道犬を見直す動きが広まれば」と期待する。
道猟友会森支部などでつくる森町ヒグマ被害対策本部によると、町内のヒグマの目撃や農作物被害などの情報は昨年度66件に達し、統計を開始した1991年度以降最多に。
本年度も9月末時点で52件に上り、特に畑での食害が深刻化している。
白瀬農園では12ヘクタールの畑でスイートコーンやカボチャなどを栽培するが、昨夏は収穫間近にコーンの一部を食い荒らされる被害が出た。
対策に頭を痛めていたところ、会員制交流サイト(SNS)で北海道犬を知り、昨秋、猟犬用に繁殖された雄の子犬1匹を譲り受け、「小太郎」と名付けた。
主従関係を徹底させ、基本的なしつけを行った後、森の中にあるコーン畑や周囲の獣道などを覚えさせた。
1歳になった今年8月から毎朝パトロールを開始。
獣道を走り回ってクマの痕跡を探し、尿による臭いづけ(マーキング)を行ったところ、ほぼ食害がないまま、9月上旬、無事に収穫を終えた。
飼い主の白瀬真さん(44)は「8月初旬の長雨後、パトロールをサボった日に3本味見されただけで済んだ」と驚く。