動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

映画「ホワイト・ゴッド」

2016-09-30 06:01:32 | ドラマ・映画

映画「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲(ラプソディ)」

劇場公開日 2015年11月21日

解説
ハンガリーの首都ブタペストを舞台に、雑種犬だけに重税を課す悪法によって飼い主の少女と引き離された犬ハーゲンと、人間に虐げられ保護施設に入れられた犬たちが起こす反乱を描いた異色ドラマ。

雑種犬に重税が課されるようになった街。
13歳の少女リリは、可愛がっていた愛犬ハーゲンを父親に捨てられてしまい、必死でハーゲンを探す。
一方、安住の地を求めて街中をさまよっていたハーゲンは、やがて人間に虐げられてきた保護施設の犬たちを従え、人間たちに反乱を起こす。
第67回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門に出品され、同部門グランプリとパルムドッグ賞をダブル受賞した。

原 題  Feher Isten
製作年  2014年
製作国  ハンガリー・ドイツ・スウェーデン合作
上映時間 119分











先日、DVDを借りて観ました。
この映画は、私たち人間に何を語ろうとしているのか・・・
衝撃的な映画、ハラハラ・ドキドキ、また目をそむけたくなるショッキングな場面もありますが、自然と見入ってしまいます。
なんと言っていいか、ほんとうにすごい映画です。
こんな映画がよく製作できたなと驚嘆します。
単なる身勝手により動物を粗末にし不幸にする人間にはいつか天罰があるということを物語っています。
日本でもどれだけの犬・猫が殺処分されてきたことか、過去を振り返ってみると非常に膨大な数なのです。
また、環境破壊によりどれだけ多くの種類の動物が絶滅したか、現在も絶滅危惧種が多くいます。
我々人間は今一度過去・現在の状況を認識し、不幸な動物たちが無くなるために自ら何をしなければならないのか悟りの心を持たなければなりません。
この映画はそれらも含め私たち人間に語りかけています。
(Fujita)


命、処分させない 石川ドッグレスキュー

2016-09-29 05:26:35 | 動物愛護活動のお仲間

命、処分させない 石川ドッグレスキュー(石川)

2016年9月25日 朝日新聞


3カ月前まで野犬だった「そよ」を抱く石川ドッグレスキューの「預かりスタッフ」宮武珠世さん=金沢市弥生

26日までは動物愛護週間――殺処分の対象となる捨て犬などを県から引き取り、世話をしながら新たな飼い主を探すボランティア団体がある。
「石川ドッグレスキュー」(金沢市)。
犬たちの命を水際で守る砦(とりで)として活動を続けている。

代表を務める池田裕美子さん(38)=金沢市神谷内町=が2002年に1人で活動を始めた。
小学生のときに保健所で殺処分される犬の存在を知り、捨て犬と出会ったら、自分で世話をして里親を探すようになったという。
23歳で結婚後、自宅を改修。
家族の協力を得ながら本格的に保護活動を始めた。
賛同者が増えて、08年に名称を「石川ドッグレスキュー」とした。
現在は正会員13人のほか、約100人がボランティアスタッフとして活動を支える。
昨年度は50匹ほどを里親に渡した。
これまでに譲渡した犬は1700匹以上にのぼるという。
動物病院で検査を受けさせてから、「預かりスタッフ」と呼ぶメンバーが各家庭で世話をして里親が見つかるのを待つ。
その間のエサや治療にかかる費用はバザーや寄付金で賄っている。
里親希望者から連絡を受けたスタッフは、希望者の住まいや犬の飼育経験などを聞く。
その後、自宅で犬と過ごしてもらう「お試し期間」を経て、慎重に譲渡するという。
最近、飼い主から直接引き取りの相談を受けることが増えてきた。
池田さんは、犬を飼う前には立ち止まって考えてほしいと呼びかける。
「犬の寿命は10年以上です。その間に飼う側の生活も変化する。責任をもって飼育できるのか、少しでも不安があれば、目の前の犬がかわいくても『飼わない』ことも選択のひとつです」。
里親希望やボランティアの問い合わせは石川ドッグレスキューのホームページ(http://www.i-dog.net )から。
(須藤佳代子)

■里親の愛情 心開いたエリー
金沢市弥生の今浦厚さん(63)は2年前に石川ドッグレスキューを介して、アメリカンコッカースパニエルのエリーの里親となった。
富山県で犬の繁殖業者が廃業、保健所の依頼を受けた石川ドッグレスキューが保護した50匹のなかの一匹だ。
池田代表によると、積まれたケージで汚物に紛れた犬や息絶えた犬と一緒に放置されていたという。
レスキューの「預かりスタッフ」の一人、宮武珠世さん(42)と顔見知りだった今浦さん。
少しでも力になれたらと里親が見つかるまで一時的に預かるつもりだった。
自宅に来たばかりのエリーは、歩くことができず、触るとおびえた。
おなかは繁殖を繰り返させられたるんでいた。
「全く表情がなくて、食べることだけに執着し、後は隅っこでぽつんとしていた」。
そんな姿を見て、こう思った。
「よく頑張って生きていたな」。
目や皮膚、甲状腺に病気を抱えたエリーを動物病院に連れて行き、世話を続けた。
徐々にエリーは穏やかな表情を取り戻した。
毛につやがよみがえり、散歩に出かけ、寝る時も今浦さんにぴったりと寄り添うようになった。
結局、里親はなかなか見つからず、自分で引き取ることに決めた。
今浦さんは犬好きでエアデールテリアも飼育しているが、これまで飼ったのは全て血統書つき。
保護犬の里親になることは考えたことがなかった。
だが少しずつ、本来の姿を取り戻してゆくエリーを見ていて、気持ちが変わっていったという。
「生き物をモノとして扱う人がいることに怒りを感じる」。
エリーと出会い、ペットを取り巻く現状に目が向くようになったことも大きな変化だった。
犬を飼うには散歩をさせる時間の確保、もちろん経済的な負担もある。
だが、今浦さんは「小さな命を助け幸せにしてあげたい。各家庭に見合った方法で愛情を込めて飼うことが一番大切です」。
今浦さんに頭をいとおしそうになでられて、エリーはうれしそうに尾を振り、目を細めた。


2016年啓発ポスター・チラシ無料配布開始!(杉本彩さん)

2016-09-28 05:15:30 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

杉本彩さん主宰のEvaからです。

2016年啓発ポスター・チラシ無料配布開始
今年もEva啓発ポスター作成しました
2016年版啓発ポスター&チラシ無償配布開催いたします

Evaは、昨年2015年からスタートした「動物たちにやさしい世界を」プロジェクトの活動の一環として、今年も新ポスターとチラシを新たに作成しました。
啓発ポスターの無償配布(送料はお申込み者様負担)を今年も開始いたします!
この啓発ポスターは、「ぼくたちはモノじゃない。いのちなんだ。」をキャッチコピーに、命を売るということは、売れ残りや不良在庫が必ず生じることをメッセージとしてデザインしました。
ペットショップがかねてより存在し、大企業が参入したことでビジネスが益々巨大化している日本では、ペットショップを見て、その流通の残酷さをなかなか想像しづらいのかもしれません。
しかし、いかに動物福祉に配慮されていないかを理解している人は、迷わず「NO」と言うでしょう。
最近ようやくNHKだけでなく民放でも、売れ残りや繁殖能力を失った犬や猫を、金を受取って受け皿となる「引取り屋」という商売について取り上げ、このビジネスの闇について報道するようになりました。
それにより生体展示販売の問題を理解する人もずいぶん増えたのではないでしょうか。
しかし、ペットショップのショーケースの前の人だかりを見ると、まだまだ広く知らせることの必要性を痛感します。
まだまだ数は少ないですが、テレビや雑誌などマスメディアが発信し始めたことを追い風にして、ペットショップが淘汰されるその時まで、この闇について1人でも多くの方に知っていただけるようチラシの配布に力をお貸しください。
ペットショップの子犬子猫の大量生産と大量販売には、例外なく、受け皿となる「引取り屋」の存在なしでは成立しません。
生体展示販売を認めることは、「引取り屋」の存在を認めるのと同じであることを知ってほしいのです。
このチラシの裏面には「引取り屋」を含めたペット流通の裏側のことが分かり易く書かれています。
どうかお手に取っていただき知ってください。
そして知らない方々に広めてください。
知ることの大切さを伝えてください。
ドッグカフェ、ペットグッズ店、トリミングサロン、動物病院はもちろんのこと、あらゆる店舗や飲食店、そして企業様の広報スペースに、また一軒家にお住まいの方でご自宅の壁に貼ることが可能な方に無償配布いたします。

※お申し込みをいただいたのに、ポスター・チラシの受け取り拒否や、また不在により当協会へ返送されるというケースが昨年ございました。
往復の送料が当協会負担になってしまいますので、予め必要数、確実に配達されるご住所をお申し込みいただき、必ずお引き取りいただけますよう宜しくお願いいたします。
またこちらに返送された場合、そのご住所には今後お送りいたしません。





2016年Eva啓発ポスター(67MB)

申込み期間 :2016年9月20日(火)~
発送予定日 :お申し込み確認後、順次発送いたします。
  ※相当数のお申込みが予想されます。現在主催イベントの準備のため発送は9月末から順次発送してまいります。
   事務局は少人数で運営しているため日数いただくことをご容赦下さい。
価格    :無償。送料のみ着払いでご負担ください。
A2ポスター :A2(420mm×594mm)20枚まで
A4チラシ  :A4(210x297mm)100枚まで
配送    :ヤマト運輸
着払い送料
※着払いの場合、荷受けされないまま保管期限を過ぎると、当方負担で荷物が返却されますので、お申込みいただいた際は、必ず荷受けくださいますようお願いいたします。


「SEKAI NO OWARI」の犬猫殺処分ゼロプロジェクト

2016-09-27 05:38:29 | 幸せになったワン・ニャンたち

犬猫殺処分ゼロ 新曲に込めた思い(SEKAI NO OWARI)

2016年9月25日(日) 毎日新聞



動物殺処分ゼロ支援プロジェクト「ブレーメン」について語る人気バンド「SEKAI NO OWARI」。
(右から)Fukaseさん、DJ LOVEさん、Nakajinさん、Saoriさん=東京都渋谷区で2016年9月19日、内藤絵美撮影

◇支援プロジェクト「ブレーメン」発足
日本では飼い主らの身勝手な理由で約10万匹(2014年度)の犬と猫が殺処分されている。
この現状に関心を寄せた人気の4人組バンド「SEKAI NO OWARI」が今年7月、殺処分ゼロに向けた活動を支援するプロジェクト「ブレーメン」を発足させた。
彼らを駆り立てたものは何だったのか。
動物愛護週間(20~26日)に合わせ、話を聞いた。
【聞き手・池乗有衣】

--国内の殺処分の現状を知ったきっかけは何ですか?
Saoriさん
アフリカでは子供たちが飢餓で、シリアでは内戦でたくさんの人たちが亡くなっているのを知っているように、日本では飼えなくなった犬や猫が殺処分されているのは、知ってはいました。その中で、最初にFukaseが殺処分をゼロにする手伝いをしたいと言ってくれました。
Fukaseさん
友達がフェイスブックで殺処分ゼロを目指し活動する団体をシェアしていたのを見たのがきっかけです。最近、そういう動きを目にする機会が増えていたので、僕らにもできることがあるのか詳しく知りたいと、考え始めました。

--不幸な命を救う活動はハードルが高く捉えられがちですが、その一歩を踏み出せた理由は?
Fukaseさん
僕一人だったら「どうしよう」と思っているだけかもしれません。僕ら4人は一緒に住んでいて、「みんなでやろう」と話し合え、勇気を出せました。
Nakajinさん
殺処分ゼロの目標達成は、時間のかかることかもしれません。長く支援していくためには、たくさんの人の協力が必要です。僕らが殺処分の現状を発信することで、たくさんの人の目に触れる機会が増え、その手伝いができるのではないかと思いました。不安もいっぱいありますが、決意は固めたので自分たちのやれることをやりたいです。

--犬や猫が好きなのですね。
Saoriさん
好きだから助けるわけではありません。犬や猫をかわいいからと飼って、思ったよりかんだり、あっちこっちでおしっこをしたりするから飼えないと投げ出して、(動物愛護センターなどに連れて行って)殺してしまう。この人間が作ったシステムがいいとは思えません。このシステムを改善したいのであって、「犬や猫がかわいいから助けましょう」とは違う・・・。
DJ LOVEさん
好きや嫌いでは、それこそ犬や猫でも、この子はかわいくないから助けないみたいな感じになってしまいます。
Fukaseさん
倒れている人がいたときに、その人がかわいいから助けるのではなく、僕はおじさんでも手を差し伸べます。そこにあんまり理由はいりません。人が悲しんでいるのを見て自分も悲しくなるように、倒れている人がいれば理由なく手を差し伸べるっていうのは、みんなが持っている気持ちで、僕らが特別に持っているわけではありません。

--「ブレーメン」と名付けた理由は?
Fukaseさん
僕らのデザイナーの提案からです。年老いて殺されそうになっている動物が自分たちで生きていくグリム童話「ブレーメンの音楽隊」から取りました。覚えやすく、支援に参加しやすい名前が良かったので、「いいね」となりました。

--来月5日に発売するシングルCD収録曲「Hey Ho」の収益を、飼い主のいない動物の保護や譲渡活動の資金として援助されるそうですが、楽曲にはどんな思いを込めましたか?
Nakajinさん
Fukaseが「Hey Ho」の歌詞に書いたのですが、今は殺処分の現状にまだピンとこない人も当然います。そういう人でもこの楽曲は知っていて、何年か後にこの楽曲と殺処分ゼロに向けた活動が関連づいたとき、興味がわいてくるかもしれません。だから曲としては、老若男女誰もが聞いて、普通に音楽として長く楽しみ続けてもらえるものを心がけました。
Fukaseさん
犬や猫が殺処分されている現状を知ることイコール悲しまなければいけないことではないと思っています。悲しむことと、殺処分をなくしていこうという気持ちが必ずしもイコールではないからです。例えば、お医者さんは患者さんにあまり感情移入をしないようにしているといわれます。お医者さんがしなければいけないのは、人を助けることだから。殺処分ゼロに向けた活動は、ある程度の悲しみや嘆きが含まれるものかもしれませんが、僕らはみんなに悲しんでほしくてこの楽曲を作ったわけではないので、この楽曲をあんまり重く受け止めてほしくはないです。

--援助先に、広島県神石高原町で県内の犬の殺処分ゼロを目指し、殺処分対象となった犬を引き取り、譲渡に尽力する認定NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」を選んでいますが、その理由は?
Saoriさん
「広島で犬の殺処分ゼロに」というニュースを見て、PWJを知りました。そんなことできるんだと思って、4人でPWJの保護シェルターにも行きました。(殺処分ゼロに向けた事業「ピースワンコ・ジャパン」リーダーの)大西純子さんが、これから殺処分をなくしていくためには、子供たちに犬や猫がどういう生き物で、どういうふうに接するのかを教えるのが大切だと話してくれ、すごくいいなと思いました。
Fukaseさん
Saoriちゃん、僕らは思想を持たないでフラットな立場で活動していくことにしているのに、それは思想に賛同していることになってしまうので、ちょっと違うんじゃないかな。PWJは一番見えやすい形で結果を出そうとしていたからです。日本中の殺処分をなくすには、僕らだけではどうしようもない。PWJを基盤にして、いろんな動物愛護団体さんの協力も得なければならないと思います。ただ、それぞれの団体さんには、それぞれの考えや気持ちがあって、協力し合うのはすごく難しいことでもあります。僕らがその考えや気持ちを、これは正しいこれは正しくないと判断しては、団体さんに優劣をつけてしまうことになります。僕らの活動が嫌いな団体さんが現れては、意味がなくなってしまいます。

--今後の支援の方向性は?
Fukaseさん
この前、僕がある団体から表彰されたのですが、そこに「批判するより提案を」という言葉があって、僕はそれがすごくいいなと思いました。「それはだめだ」と言うとケンカになるから、「これはどうだろう」っていうふうに言葉を換えれば、目的のために議論ができます。この殺処分の問題は熱くなりすぎてはいけないと思います。僕らの立ち位置は、冷静に進めていくためにバランスを取ることではないかな。僕らのCDの収益金だけでは殺処分はなくせません。こうしたインタビューで僕らの思いを発信していくことによって、仲間を募るというのが重要になっていくのかなと考えています。

…………………………

ブレーメンのホームページ
https://bremen-project.net/mob/index.php?site=bp&ima=2609


書籍「二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる」

2016-09-26 05:47:49 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

「二本あしのワンコ すみれちゃん、生きる」

2016年9月17日発売
本体 1,300円(税別)
セブン&アイ出版



迷子になった元保護犬の柴犬・すみれちゃん。
左の前あしと、後ろあしを失った瞬間から、運命は大きく変わりました。
二本あしのワンコが伝えてくれた「命」の重み、そして「生きることをあきらめない」こと――。

■編集部から
●すみれちゃんは、2016年4月9日、群馬県前橋市内の上毛電鉄線路内で、大けがをしているところを警察官に保護されました。
左の前あし、後ろあしが失われた状態で、電車にひかれたものとみられています。
●事故の日は土曜日で、市役所などとの連絡もつかず、飼い主もわからぬまま。
保護された警察署では、「拾得物」として、けがの治療もされず、ケージの中で水だけを与えられて2日間を過ごしました。
●月曜日、ようやく飼い主さんと連絡がついたとき、傷口にウジがわくほど状態は悪化していました。
飼い主さんは「安楽死」さえ考え始めるのでしたが・・・

※本文96ページ。カラー写真140点収載。
小学5年生以上で習う漢字には、ふりがながついています。


セラピー犬たちと触れ合える「人と犬との憩いの場所」

2016-09-25 05:20:20 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

セラピー犬たちと触れ合える「人と犬との憩いの場所」はモフモフ天国!
 最高に癒されてきた

2016年9月16日(金) ねとらぼ



目が見えない人や体が不自由な人の手助けをする盲導犬や介助犬、事件の解決を手助けする警察犬など、人間のために働いている犬は多くいます。
その中でも、まだあまりメジャーなイメージはない「セラピー犬」。
特殊な訓練を受け、人を癒してくれる犬です。
そんなセラピー犬と触れ合える場所があると耳にし、行ってみました。

新宿から小田急線に乗って約40分。
神奈川県大和市の大和駅から徒歩5分ほどの場所にNPO法人日本アニマルセラピー協会が母体となって運営している「一般社団法人 人と犬との憩いの場所」はあります。
利用料金は1時間1500円。
料金を払って中に入ると、6頭のかわいらしいワンコたちが元気良くお迎えしてくれました。
室内は、清潔で明るい雰囲気。
リビングのようにソファや座椅子があり、カーペットが敷かれている一角もあります。
この日いたのはゴールデンレトリーバーのレオ君とヨハン君にマロンちゃん、柴犬の優ちゃん、アメリカン・コッカー・スパニエルのマリリンちゃん、バーニーズマウンテンドッグの夢ちゃん。
お仕事に出ているワンコもいるので、日によってメンバーは違うそうです。
また、指名制度もあり、指名料(2000円~6000円)を払うと、セントバーナードやグレートデーン、ジャーマンシェパードといった犬種とも触れ合うことが可能です。
店内の案内やセラピー犬の説明をしてくれるのはアニマルセラピストさん。
「ソファに座ったり、寝転んだり、リラックスしてくださいね」と促され、座椅子にかけると、ワンコたちが寄ってきました。
みんな人懐っこくて積極的にぺったりとくっついてきてくれます。
セラピー犬と触れ合うのは初めてなのですが、どのワンコもとってもフレンドリーなのがうれしい。
まさに、モフモフ天国や!
人間にくっついてばかりかと思いきや、ワンコ同士で遊んでいる姿も見受けられました。
どの子も性格が違い、見ているだけで楽しい!
マリリンちゃんはちょこまかしていて好奇心旺盛で、思わず笑ってしまうようなお茶目な仕草もいっぱい。
筆者は柴犬の優ちゃんがお気に入りの子になりました。
少し気まぐれで猫のような性格にズキュンと胸を打ち抜かれたんです。
犬たちと触れ合っていると、アニマルセラピストさんから飲み物を勧められ、お茶をいただくことに。
この飲み物代も料金に含まれています。
「セラピー犬は介護施設や高齢者施設にホスピス、児童養護施設や学校といった場所を訪問して、人を癒す犬です。でも、そのような施設に入居していない方だと、セラピー犬と触れ合える機会はなかなかありません。そこで、猫カフェの犬版といった形で、セラピー犬と触れ合える場所を作りました。多くの方に犬が持っている癒すパワーを知ってもらいたいんです。犬の社会的地位が上昇すれば、犬の殺処分も防げると思います」と語るのは、人と犬との憩いの場所の理事長・風間詠子さん。
セラピー犬と普通の犬との違いは、どこを触られても怒らないことと、無駄ぼえしないこと、ほかの犬とケンカをしないように社会性が身に付いていること。
知的障害のある子どもなどは力の加減が分からず、強い力で犬をつかんでしまうこともあります。
しかし、セラピー犬たちはそのような事態でも決して怒ることはないようトレーニングされています。
トレーニング期間は犬によって違いますが、1~3年程訓練を受けたのち、セラピー犬としてデビューします。
セラピー犬の中には保護犬(飼い主がおらず、動物愛護団体などに保護された犬)もいます。
虐待を受けた子どもや非行に走っている子どもがセラピー犬と触れ合うと「僕も捨てられたんだけど、お前も捨てられたのか」と共感し合って、心の傷を癒す効果も。
この日、触れ合うことのできたゴールデンレトリーバーのヨハン君も、トルコの道端でゴミを食べて生きていたところを風間さんが保護し、日本に連れて帰ってきたワンコです。
日本に来た当初はトルコ語しか分からず、アニマルセラピストさんもトルコ語を勉強してヨハン君に接していたそうですが、今はきちんと日本語が分かる、バイリンガルワンコとなりました。
ヨハン君は保護犬ですが、日本アニマルセラピー協会で生まれて訓練を受けた子や、ブリーダーのもとからやってきた子などもいます。
高齢者や寝たきりの方がいる施設をセラピー犬が訪れると、普段はリハビリに積極的でない患者さんも、ワンコに触るために手を動かして、心の癒しだけでなく、リハビリのお手伝いにもつながるそうです。
また、犬を触ると、脳内から「幸せホルモン」とも言われるオキシトシンが分泌されます。
末期のがん患者がセラピー犬を触っている間はオキシトシンの作用により、痛みが軽減されるのだとか。
そしてオキシトシンはセラピー犬を触っている人間だけでなく、触られているセラピー犬でも分泌されるというので驚きです。
人間も犬もハッピーになれるんですね!
セラピー犬と触れ合う際は必ず、犬の扱いや性質をきちんと勉強したアニマルセラピストが間に入り、ワンコの名前や性格などを教えてくれます。
アニマルセラピストには3つの種類があり、AAA(Animal Assisted Activity:動物介在活動)は高齢者などに犬と触れ合うことで元気になってもらう活動、AAE(Animal Assisted Education:動物介在教育)は子どもたちに犬と触れ合ってもらい命の大切さなどを教える活動、AAT(Animal Assisted Therapy:動物介在療法)はドクターと組んでペットロスやうつ病の人を癒す療法に携わります。
人と犬との憩いの場所ではこの3つとも対応しており、保護者が同行してきた知的障がい者の方や、ドクターに犬とのふれ合いを勧められたうつ病の方、子どもに情操教育をしたい保護者、そのほかカップルがデートコースとしてこの施設を訪れるそうです。
またアニマルセラピスト資格に興味を持つ人からの相談にも対応しています。
人と犬との憩いの場所は開設から4年弱。
今まで3000人以上が訪れています。
風間さんがセラピー犬と触れ合える場所を作ったのは、自身のペットロスが大きく関わっています。
4頭の犬を飼っていた風間さんですが、1頭が亡くなってしまい、その悲しみを癒してくれたのも、また犬たちだったとのこと。
「不思議な話ですが、ペットロスと末期のがん患者の思考のプロセスは同じなんです。最初は『なんで私ががんに!?』『なんでこの子が死んじゃうの!?』という怒りから始まり、その後『自分は今までどうやって生きてきたのだろう』『この犬は私に何をしてくれたのだろう』と、疑問がわき反省し、最後には『今までありがとう』という感謝で終わるんです。今後は、ペットロスを発症したり、ペットロスが原因でうつ病を患ってしまった方のケアも、セラピー犬を通じてしていけたらと思います」(風間さん)
病気でなくても、生きていると誰だって落ち込むことはあります。
そんなときは、ワンコたちと触れ合うと、再び前を向いて生きていけそうです。

一般社団法人 人と犬との憩いの場所
住所:神奈川県大和市中央4-6-27 キングビル1F
電話:046-260-8585

【写真】ワンちゃんに囲まれハーレム状態】


救われていまや「共生」看板犬

2016-09-24 05:27:29 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

救われて、いまや「共生」看板犬 久喜のセシル(埼玉)

2016年9月21日 朝日新聞


近所の犬たちと一緒にドッグランで遊ぶセシル(中央)

ゴールデンレトリバーのセシルは雌の6歳。
飼い主に見放されて保健所に収容され、一度は人間不信に陥った。
だが動物保護団体を経て、今やペットと人が一緒に住む「ペット共生マンション」の看板犬になった。
県によると、保健所に持ち込まれ「処分」される犬の数は急速に減っているという。
20日から26日までは動物愛護週間だ。

セシルは久喜市吉羽1丁目で3年前から暮らす。
現在の飼い主は高塚(こうつか)文彦さん(51)。
脱サラ後、犬好きが高じて、ペットをしつけたり、預かったりする施設「OPPO」が入る「共生マンション」(15戸入居)を10年前から経営している。
妻の準子さん(52)も大の犬好きだ。
セシルとの出会いは偶然が重なった。
飼っていた黒のラブラドルレトリバーを亡くした直後。
動物保護団体のホームページを見ていた準子さんが、新たな飼い主を求めているセシルを見つけた。
愛犬を亡くした寂しさを癒やす「間抜けな顔」に気持ちが動いた。
しかし、実際のセシルは人にも、食べ物やおもちゃにも反応しない無表情な犬だった。
前の飼い主だった高齢男性に厄介もの扱いされ、保健所に持ち込まれた経歴を持っていた。
ストレスからか、尻の周囲や尾の毛がすべて抜けていた。
「私たちと暮らしてセシルは本当に幸せなのか。自問しながら接しました」と文彦さんは話す。
仲間の犬とマンションのドッグランで走り回れるといった恵まれた環境の中で、健康を取り戻し表情豊かな「笑う犬」になった。
しつけの訓練では、人の指示を理解する「上級者」という。

県動物指導センター(熊谷市)によると、県内の保健所に収容された犬は1985年の4万2千匹余りをピークに急速に減少し、2015年は1407匹。前年と比べても300匹減っている。
うち、942匹は迷い犬などで飼い主に返還されたり、セシルのように譲渡されたりしており、やむなく処分される犬は大きく減っている。
「放し飼い」の減少や室内犬の増加で迷い犬が減り、不妊手術の普及や野犬捕獲の徹底が背景にあるという。
収容された犬に対しては、新しい飼い主探しを進めるセンター認定の動物保護団体に預け、出会いの場を増やしている。
センターのホームページでも、様々な理由で動物を飼いきれなくなった飼い主の情報を掲載するなどして譲渡を後押ししている。
「子犬なら順番待ちになるほど譲渡がうまく進んでいる。今後は、昨年も子猫が1千匹以上処分された猫対策が課題」(大沢浩一次長)という。
(高橋町彰)


保護犬・猫写真展

2016-09-23 05:29:11 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

保護犬、保護猫もこんなにカワイイ
 写真展「みんなイヌ、みんなネコ」

2016年9月21日(水) sippo(朝日新聞)


たくさんの写真が飾られた会場。ペット同伴で入場できる

動物愛護週間に合わせて9月20日、東京都渋谷区の「代官山T-SITE」で、sippo特別写真展「みんなイヌ、みんなネコ」の内覧会が開かれた。
21、22日には一般公開(入場無料)される。
展示されている約80点は、元野良や、愛護団体や自治体に保護されていた犬や猫の写真ばかり。
保護犬や保護猫を譲り受けて一緒に暮らすことが普通の選択肢になり、不幸な犬や猫が少しでも減れば、という願いが込められている。
ほとんどの写真は天井からつるす展示になっており、犬などペット連れでも入場できる。

愛犬ピピを抱き、保護犬について話す浜島直子さん

20日のプレス向け内覧会では、モデル・タレントで保護犬ピピと暮らす浜島直子さんと、朝日新聞の太田匡彦記者によるトークショーも行われた。
浜島さんは、ひざに愛犬ピピを抱きながら、「保護犬というと『かわいそう』というイメージがあるかもしれないが、そんなことはない。」屈託のない行動から無限のギフトをもらっている。一緒に暮らすと楽しく、日常の景色も変わってくる」と魅力を話した。
太田記者は「展示されている保護犬、保護猫の写真の裏には、飼い主のメッセージも添えられている。じっくりと表裏を見ていただきたい」と話した。

【写真特集】写真展の様子


野良猫毒殺

2016-09-22 05:29:39 | 動物実験・動物虐待

「フンが迷惑、駆除できればと」“野良猫を毒殺“・・・札幌の会社員 書類送検

9月16日(金) 北海道文化放送

今年3月、札幌・白石区で猫が化学物質により中毒死した事件で、警察は39歳の男を動物愛護法違反の疑いで16日書類送検しました。
この事件は、札幌・白石区川下の住宅街で、今年3月、野良猫1匹が口から泡を吹いて死んでいるのが見つかったものです。
警察によりますと、猫を解剖した結果、有害な化学物質「エチレングリコール」で中毒死したことがわかりました。
警察は今年5月に出頭してきた、札幌・白石区に住む会社員の39歳の男を動物愛護法違反の疑いで16日書類送検しました。
調べに対し男は、「猫のフンで迷惑してた。猫が駆除できればと思ってやった」と話していて、エチレングリコールを購入し、えさに混ぜ数回にわたって猫に与えたということです。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160916-00010001-hokkaibunv-hok



“ふんで迷惑”猫に有害物質

2016年09月16日 NHK北海道

ことし3月、札幌市白石区で有害な化学物質を混ぜたエサを与えて野良猫を殺したとして、近所に住む39歳の会社員の男が「動物愛護管理法」違反の疑いで書類送検されました。
書類送検されたのは、札幌市白石区の39歳の会社員の男です。
警察によりますと、男はことし3月下旬、札幌市白石区の自宅の敷地内で、猫1匹に有害な化学物質のエチレングリコールを混ぜたエサを与えて殺したとして、動物愛護管理法違反の疑いがもたれています。
エチレングリコールは、主に車のラジエーター内を循環させる液体として使われていて、摂取すると吐き気やおう吐を引き起こす有害な化学物質です。
男は警察の調べに対して、「野良猫のふんに迷惑していた。自宅のまわりにおけば猫が近づかなくなると思ってやったが、死ぬとは思わなかった」などと供述し、容疑を認めているということです。
男の近所ではことし2月から3月にかけても不審な状態で死んでいる猫が5、6匹見つかっていて、警察はこの男が関わった疑いが強いとみています。


絵本「78円の命」重刷

2016-09-21 05:41:52 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫や犬「78円の命」
 殺処分される動物の「価値」 小学生の作文原案で絵本


2016年9月19日(月) sippo(朝日新聞)


絵本「78円の命」

捨てられたペットが殺処分されている現実や、命の大切さをつづった愛知県豊橋市の高校1年、谷山千華さん(15)が小学生の時に書いた作文「78円の命」を元にした絵本が完成した。
インターネットの「クラウドファンディング」で出版資金を募ったメンバーらがこのほど、同市に絵本300冊を寄贈した。
原作者の谷山さんは「命の尊さを考えるきっかけにしてほしい」と話した。

「78円の命」は2012年、当時小学6年生だった谷山さんが夏休みの宿題で書いた。
近所でかわいがっていた捨て猫の産んだ子猫が、県動物保護管理センターに引き取られたと知ったのが発端だった。
インターネットで調べると、全国で1年間に20万匹(当時)が殺処分され、1匹につき78円の費用がかかるとあった。
「動物の命の価値が78円でしかないように思えて胸が張りさけそうになった」。
作文には、ペットが簡単に殺処分されてしまう現実への複雑な気持ちをつづった。


絵本「78円の命」を寄贈したプロジェクトチームのメンバーと原作者の谷山千華さん(左)

同年10月、豊橋市の小中学生が参加した「話し方大会」で、谷山さんが作文を朗読。
最優秀賞に選ばれた。
作文は20年から、県内全域で道徳の副教材に掲載されることが決まっている。

この作文を知った首都圏を中心に活動する若手の写真家や美術演出家ら3人が昨夏、絵本化に向けて「78円の命プロジェクト」を立ち上げた。
インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで協力を呼びかけたところ、3カ月間で国内外の540人から約400万円が集まった。
初版分の3千冊は、プロジェクトのホームページや豊橋市内の書店で1冊78円で販売。
ほぼ売り切れたため、10月中旬には3千冊を重刷し、780円で販売する予定だ。
寄贈した絵本は、市立小中学校や特別支援学校、図書館などに配布される。
メンバーの一人は「多くの支援のおかげで絵本をつくることができた。問題意識を共有し、将来、犬や猫の殺処分がなくなることを願っています」と話した。