動物たちにぬくもりを!

動物愛護活動の活動経過や日々の出来事、世の中の動き等幅広く紹介します。

下りられないニャー

2016-01-31 05:57:19 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

下りられないニャー 高さ15mの橋脚から猫救う 大阪

2016年1月22日 朝日新聞

大阪府池田市の阪神高速の橋脚(高さ約15メートル)から猫が下りられなくなり、管理する阪神高速道路会社が21日、高所作業車も出動させて約10人で救出した。





通報した男性(27)によると、猫は20日に橋脚の上から「ニャー、ニャー」と鳴いて助けを求めていたが、いったん姿が見えなくなり、同社が捜していた。
発見され丸1日後に地上に戻してもらった猫。
しかし、どうやって絶壁の橋脚に上ったのかは不明。
作業員は「ともかく無事でよかったが、不思議です」。


橋脚の上から救出された猫=大阪府池田市空港2丁目


福感じる癒やし空間 倉敷フクロウの森

2016-01-30 06:22:08 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

福感じる癒やし空間 倉敷フクロウの森

2016年1月10日 朝日新聞

【動画】倉敷・美観地区の新たな人気スポットになっている「倉敷フクロウの森」=小川奈々撮影
http://digital.asahi.com/articles/ASHD32SP8HD3PPZB005.html?rm=352


フクロウをなでて喜ぶ来館者の女性=倉敷市中央1丁目

倉敷市の美観地区。
大原美術館の並びにある土産物店の3階にウッドチップが敷き詰められた空間が広がる。
壁に森の絵が描かれ、広さ約60平方メートルの室内に本物の木が植えられている。
フクロウが木々の間からひょっこりと顔をのぞかせた。
「賢そうな顔をしているね」「ふわふわ」。
来館者たちは感想を口にしながら、すべすべの羽に触れたり、写真を撮ったりして、思い思いに時間を過ごす。
グローブをはめて腕に乗せることもできる。
フクロウに触れる回数や滞在時間に制限はない。
倉敷フクロウの森は土産店などを運営する会社「ヴェルデ」(大分市)が昨年8月に開いた。
ハリーポッターで有名になった「シロフクロウ」や「カラフトフクロウ」など13種類15羽がいる。
平日でも100人ほどが訪れ、美観地区の新たな人気スポットになっている。
館員の柴田美香子さん(27)によると、基本的にフクロウはおとなしく、幼い子どもでも触れる。
ただ、「なで方を間違えたり強く触ったりすると、フクロウがけがをする可能性がある。威嚇をしたり嫌がったりしたらすぐに手を引いてほしい」。
フクロウはギリシャ神話で「森の賢者」と称され、知恵の象徴とされる。
日本では、語呂合わせで「不苦労」「福来路」と縁起の良いイメージがあり、金運アップや入学試験の願掛けにお守りを持つ人も多い。
観光で訪れた広島県福山市の事務職員、三宅由佳(よしか)さん(28)は「丸っこい体が可愛い。近いうちに福が来るような気になりました」と声を弾ませた。
「フクロウは人の感情によく気づく鳥。福を感じに来てください」と柴田さん。
フクロウに接し、今年は「先を見通す目」を養おうと心に決めた。
(小川奈々)

倉敷フクロウの森
倉敷市中央1の1の7。
開館時間は午前9時半~午後5時半。
入館料は600円、12歳未満300円。
電話 086・423・0515


ペット販売やめ犬の譲渡先探しへ 岡山のショップ

2016-01-29 06:19:22 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

以前、シュシュ岡山店さんの記事について、杉本彩さんのFacebookから載せましたが今回、山陽新聞さんの記事がありました。
また、杉本彩さんのブログにも詳しく載っています。


ペット販売やめ犬の譲渡先探しへ 岡山のショップ、NPOと連携


2016年01月24日 山陽新聞


シュシュ岡山店に設けられている「里親探しコーナー」


新たな飼い主が現れるのを待つ犬とふれあう杉本さん(左)=岡山市

「ペットショップ」としてオープンしながら、ペットの販売をやめたユニークな店が岡山市にある。
販売する代わりに、NPOと連携し、殺処分を待つばかりだった犬の飼い主を無償で探す活動にシフトした。全国的にも珍しい取り組みとして注目されている。

総合人材サービスのグロップ(同市中区さい東町)が2006年に新規事業として開店した「シュシュ岡山店」(同北区今)。
事業責任者の澤木崇さん(40)が「多くの犬や猫が殺処分されている中で、ペットを売ることを疑問に感じた」と、15年4月からペット販売をやめ、無償で飼い主を探す譲渡事業に切り替えた。
フードやグッズの販売、トリミングなどは継続している。
岡山県内で野良犬や捨て猫の保護、譲渡を行っている行政機関は、県動物愛護センター(岡山市北区御津伊田)と岡山、倉敷市の両保健所。
シュシュは、この3施設で保護されたうち、高齢、気性が荒いといった理由で市民への譲渡が不向きとされ、殺処分予定となったものを引き取っているNPO法人「犬猫愛護会わんぱーく」(岡山市)の支部と位置づけられている。
譲渡までの流れは、店頭で気に入った犬がいれば、スタッフが希望者宅まで出向いて飼育環境をチェック。1週間の試し飼いで問題がなければ正式に引き渡す。
仲介料は取らず、「生涯愛情を持って育てること」はもちろん、不妊手術をする▽犬の登録、狂犬病などの予防注射をし、鑑札と注射済み票を着ける▽一人暮らしの場合は身元引受人を用意▽譲渡後、最低6カ月はメールなどで近況を報告―など16項目からなる譲渡条件を自己負担で実行することが前提だ。
これまでに11匹に新たな飼い主が見つかった。
いずれも全ての条件がクリアされ、幸せに暮らしているという。
澤木さんは「見過ごしていれば命を亡くしていた犬、新たな家族を得た飼い主の双方が幸せになる。やりがいがある」と話す。

犬、猫の殺処分 減少傾向―岡山県内
犬、猫の殺処分数は全国的に減少傾向。
岡山県内では2014年度、計851匹で、近年で最も多かった06年度(6938匹)の12%になっている。



飼い主のマナーの向上、改正動物愛護管理法の施行(13年9月)が要因とされる。
県動物愛護センター、岡山、倉敷市保健所は、飼い主への返還や譲渡の橋渡しを行い、引き取り手がいない犬や猫を殺処分している。
処分が大幅に減った背景には、啓発活動を通じて不妊手術など野良犬や捨て猫を生まない方法が知られてきたことに加え、法律の改正がある。
「動物を飼う者は、動物がその命を終えるまで適切に飼養すること(終生飼養)」が明示され、ペットが年老いた、病気になった▽ペットに飽きた▽ペットに子どもが生まれた―といった理由の殺処分依頼を断れるようになったからだ。
譲渡数が年々増えていることも後押ししている。
ただ、岡山市内で犬、猫の保護シェルターを運営する「犬猫愛護会わんぱーく」の茶本陽子代表(55)は「持ち帰って育てるよう求めても、人目につかない所に捨てられることもある。問題が根本的に解決している訳ではない」と指摘する。

公益財団法人Eva理事長・杉本彩さんに聞く
「罪のない命を救う。そんな取り組みが全国に広がるよう後押ししたい」―。
女優、ダンサー、実業家など多方面で活躍する杉本彩さん(47)は、公益財団法人「動物環境・福祉協会Eva」理事長の“顔”も持ち、動物愛護活動にも熱心だ。
1月中旬、シュシュ岡山店を視察した杉本さんに、ペットをめぐる現状や課題などを聞いた。

―ペット業界の実情をどう見る。
ペットの店舗販売は、犬や猫を無機物のように大量生産し、小さくてかわいらしい時期に売れなければ処分するというビジネスモデルでなければ成り立たない。
こうしたひずみをなくせるシュシュの取り組みは、これからのペットショップのあるべき姿だ。

―動物愛護活動を始めたきっかけは。
京都の街で過ごした幼少期から動物が好きで、捨てられた猫を拾っては育てていた。
芸能界に入り、ドラマの撮影場所で弱った子猫を保護したことをきっかけに、手を差し伸べなければ生きていけない動物への思いが増し、活動に力を入れるようになった。
今も東京と京都の自宅で猫8匹、犬3匹を保護している。

―2014年2月に「Eva」を立ち上げた。
講演などをする中で、個人による啓発活動の限界を感じていた。
ペット販売のビジネスモデルが成り立っている中では、動物愛護管理法のさらなる改正や、動物の保護活動と虐待者を取り締まるアニマルポリスの設置など、制度を根本から変えていかなければならない。
そのためには、より大きな力、声が必要だと思い、財団を設立した。

―現在の活動内容と今後の目標を。
講演会などの啓発活動はもちろん、学校で子どもたちに命の尊さや優しい気持ちを育てる授業を行っている。
行政には、日本の動物が置かれている現状を訴え、環境が改善されるよう要望している。
日本では、年間17万匹の犬や猫が保健所などに引き取られ、うち12万匹が殺処分されている。
命を救うための保護施設を建設したい。
また、シュシュのような先駆的な事例を全国に紹介し、少しでも「動物たちにやさしい世界」となるよう活動の輪を広げていきたい。

こうしてどんどん報道され、多くの人にその存在について知っていただきたいですし、「自分も挑戦してみよう」と思ってくれる業者の方が出て来てほしいと思います。


猫カフェ誕生の地・台湾に、猫好き総統が誕生

2016-01-28 06:04:23 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

猫カフェ誕生の地・台湾に、猫好き総統が誕生

2016年1月25日 猫ジャーナル

猫カフェ誕生の地・台湾で、先日16日に行われた総統選挙において、自らを猫耳付き萌えキャラへと変容 せしむるパフォーマンスを見せた、最大野党・民進党の蔡英文氏が、与党・国民党の朱立倫氏を破り、台湾初の女性総統が誕生する運びとなりました。
蔡氏のプロフィールなどはこちら を参照いただくとして、猫ジャーナルとしての注目どころは、自ら2匹の猫を飼う、猫好きさんだという点であります。
昨年2015年の年頭記者会見動画に登場した、蔡氏と飼い猫の「想想」の動画を発見しましたので、ご覧いただきましょう。

You Tube https://youtu.be/N1yBs5Bhr6U

報道陣にやや警戒しながら、蔡氏のオフィスを気ままに歩き回る「想想」のオフショット動画。
台湾東部の花蓮出身の野良猫だったそうです。
メディアに掲載された動画は こちら から。
蔡氏のところには、もう一匹「阿才」ちゃんという茶縞猫も。
こちらは、2015年6月末に、台東縣の桃園(巴喜告)という場所の、パイナップル畑で蔡氏と出会った猫だったとか。
その後、台北の蔡氏の家に家族として迎えられたそうです。
じゃれる2匹の様子は、公式Facebookにもアップされています。

蔡氏のFacebookには、ちょこちょこと猫写真が散見されますので、合わせてご覧あれ。
また、先般の選挙においては、「想想」と「阿才」を模したぬいぐるみと一緒に「動物保護要領」を打ち出しています。
内容は、
「動物保護専門の人材拡充および専門のチームを設立」
「ペット登録制と、飼い主への教育制度の実現」
「犬猫の去勢・避妊および、TNVR活動(日本でいうところの地域猫活動)への補助」
「ペット購買より譲渡を推進するとともに、仕事をする犬(牧羊犬や盲導犬)を増やす活動を広げる」
「公立および民間の動物保護シェルターの環境向上」
「繁殖についての指導を強化し、違法な繁殖を行うところは厳格に取り締まる」
「動物の命を大切にする教育の推進」
となっていまして、今後就任する猫好き総統および新政権の主導する動物愛護政策に、一方的に注目していきたいと思っております。





台風の時に保護された子と、パイナップル畑で出会った子を迎えられた蔡英文さん。
動物保護政策にも注目ですね


著書「ペットと向き合う」杉本彩さん

2016-01-27 06:15:40 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

著書「ペットと向き合う」

杉本彩さんのブログより

ペットロスを乗りこえるために、ペットロスに陥らないために、最初はこれを軸として書こうと構想していた私の新刊「ペットと向き合う」ですが、書き終えてみればこれからペットとの暮らしを考えている人、ペットと暮らし始めたばかりの人には、絶対に読んでほしい内容となっていました。
ペットロスについて書くということは結局、「命」とどう向き合うか、について書くことだったのです。
ペットロスで苦しまないためには、小手先の対策などはなんの役にも立たず、どれだけ真剣に向き合うことができるか、どれだけ深く命というかぎりあるものの尊さを理解するか、ということに尽きると思います。
そんな愛する可愛い家族たちと20年以上、私がどう向き合ってきたかその長い年月の経験を書かせていただきました。
ペットとの暮らしがいかに素晴らしく私たちの人生に大きな教えと潤いを与えてくれるか、その本当の価値を伝えたいという気持ちでいっぱいです。
ペットとの暮らしは、大変なこと、難しいことの連続です。
それとしっかり向き合うことのできた人にしかペットと暮らす本当の価値はわからないと思うのです。
だからこそ、ペットとの暮らしをかけがえのない素晴らしいものにしてもらうために必死でこの本を書き上げました。
なぜ必死だったかというと、いろいろなことに追われていて本当は昨年の秋には出版するはずだったのに私のペンがなかなか進まず、大変お待たせしてしまったのです。
この出版は流れてしまうのではないかと思いましたが出版社には、半年も待っていただきました。
そんな寛大なご対応に心から感謝しつつ、天国にいる私の大切なワンニャンたちが「ママ、ぼくらの仲間のためにも、この本を出して!」と、スゴく応援してくれたのかもしれないと、そんなことも感じたりしていました。
執筆中、時には数々の心の痛みや悲しみがよみがえりパソコンの画面が霞んで見えなくなりました。
しかし同時に、たくさんの命と向き合ってきた温かな思い出もよみがえり、私にとってこの執筆活動は、とても充実した時間だったのかもしれません。
動物と暮らしている人だけでなく「命」について考える人すべてに読んでいただけることを願っています。

また、私が思うには、ペットロスになるほど大切な存在として暮らした人だからこそ「もう悲しい思いをしたくない」と、ペットとの暮らしを避けるのではなく、もしご縁があればもう一度命と向き合い、愛する幸せを実感していただきたいとも思うのです。
魂のメッセージがどうかたくさんの人々の心に届きますように・・・

発売日:2015年03月
著者/編集:杉本彩
出版社:廣済堂出版
サイズ:単行本
ページ数:143p
販売価格:1,512円(税込)1,400円(税抜)


マイナビニュースより
著者の杉本さんは、女優として活動を続ける中、2014年に一般財団法人 動物環境・福祉協会「Eva(エヴァ)」を立ち上げた。
2015年2月には、同団体は公益財団法人として認定。
杉本さんは団体を立ち上げる前から、飼い猫「さくら」の介護の様子をつづったブログで情報発信をするなど、様々な動物愛護活動を行ってきた。
同書は、犬猫2,500万頭の飼い主に向けて贈る、杉本さんからの熱いメッセージと介護やペットロスへの具体的指南書。
たくさんの命と向き合い、見送った経験を持つ杉本さんは「ペットたちが教えてくれたのは、愛すること。生きること。受け入れること。本当の家族のように"命"と向き合うこと」と語っている。
空前のペットブームと言われている中、高齢化するペットやペットの介護など課題も多い。
同書ではペットの高齢化とともに、ペットロスの悲しみにどう向き合えばいいのかにも触れている。


越前水仙とサブー

2016-01-26 06:10:43 | その他

1月13日(水)に越前町の水仙を見学および写真撮影してきました。
過去、行きたいと思っていましたがこの時期、例年雪が積もっていたりしてつい行くのを拒んでいました。
今年は暖冬で水仙の開花時期が早まり1月前半が見ごろ、という情報を得たりして今年こそは、と・・・
雪もなくおだやかな日でしたので、雪が降りだす前にチャンス!と思い行ってきました。
水仙ランド・梨子ケ平回ってきました。
平日からか観光客も少なく、特に梨子ケ平は静寂、水仙まつり(1月16日~31日)に入る前はこのような状況なんでしょうか・・・
初めてなのでワクワクしました。
癒しの風景でした。
梨子ケ平の写真(千枚田も)と、記念に買ってきた水仙の切り花をサブーの写真額に添えました。
水仙って風雪や 寒さに耐えとても清楚な花ですね。
改めて良さを感じました。


梨子ケ平から越前海岸を見下ろす


梨子ケ平 千枚田


越前水仙とサブー


原発事故の被災地で猫の保護続ける

2016-01-25 06:12:54 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

原発事故の被災地で猫の保護続ける 「すべての命救いたい」

2016年1月19日(火) sippo(朝日新聞)


昨年11月に保護された「みーこ」を抱く代田さん

東京電力福島第一原発事故で立ち入りが制限されている、福島県の帰還困難区域をさまよう猫。
あれから5度目の冬を迎え、寒さはこれから厳しくなる。
「救える命はすべて救いたい」。
保護活動に力を入れる人たちがいる。

2015年11月、一般社団法人「動物救護隊 にゃんだーガード」(福島県三春町)のスタッフが、福島第一原発がある大熊町の帰還困難区域に入った。
第一原発の周辺は依然として放射線量が高く、内閣府や町の許可を得た住民の立ち入りに合わせ、猫の保護活動を続けている。
エサを入れた捕獲箱を設置し、翌日に見に行くと、8歳ぐらいの三毛猫が入っていた。
首輪がついており、風雨に打たれてひどく傷んでいた。
スタッフの代田岳美(しろたたけみ)さん(39)が両手を差し出すと、甘い声を出し抵抗なく抱かれた。
「原発事故前には人に飼われていたんだ」
にゃんだーガードは地主や家主の許可を得て、帰還困難区域に複数のカメラを設置している。
映像を調べたところ、「みー子」と名付けたこの猫が、起伏の激しい土地を夏ごろから約2キロ移動していたことがわかった。
2011年3月の震災の直後、飼い主が急な避難指示を受け、家族同様だったペットを自宅に残さざるを得なかった場合が多いようだ。
大熊町に隣接する富岡町で暮らしていた中年女性は、県内の郡山市に避難した際、飼っていた猫(ラグドール)を自宅に残した。
避難所暮らしになるため連れていくことを断念した。
一時帰宅するたびにエサをやっていたが、その後、愛猫は姿を消した。
にゃんだーガードのホームページ(HP)に似ている猫が載っていたため三春町のシェルター(保護施設)を訪れたが違った。
女性は「無理してでも一緒に避難すればよかった」と泣いたという。
にゃんだーガードを運営しているのは、自動車用品製造会社長の本多明さん(52)。
名古屋市で猫の保護活動をしていたが、11年4月に福島県に移住し、同県田村市で動物の保護活動を始め、12月に現在の場所に移り、宿泊所を買い取りシェルターに改装した。
本多さんを含めスタッフは6人。
住民からの依頼を受け、帰還困難区域を中心に猫を保護している。
これまでに約400匹を保護。
HPに写真を載せたり、毎月第4日曜日に里親会をシェルターで開いたりして元の飼い主や新しい飼い主をさがしている。
現在もこうした区域の猫を約60匹保護しており、多くは震災後に生まれたとみられる。
運営費は光熱費やエサ代、建物の維持費、人件費などで月200万円以上かかるという。
団体や個人の寄付のほか、現在は人件費の一部は福島県が「働く人づくり応援事業」の一環で負担しているが、経費すべてはまかなえず、本多さんが補填(ほてん)しているという。
にゃんだーガード以外にも、県内外の団体や個人が私費を投じて被災地で犬猫の保護活動を続けている。
原発事故からまもなく5年を迎えるが、今でも「うちの猫を捜してほしい」という依頼がある。
本多さんは「寒さに弱い猫にとってこれから厳しい季節を迎える。帰還困難区域などに残された命をすべて助けたい」と話す。

福島県のシェルターは閉鎖
福島県は原発事故1カ月後の11年4月から、原発から20キロ圏内の旧警戒区域で、犬猫の保護活動を始めた。
当初、一匹ずつ依頼主の自宅周辺を捜していたが、見つからなかったり、逃げて捕まえられなかったりしたため、捕獲箱を置いた。
保護した犬猫は、殺処分しないという方針のもと、福島県獣医師会などでつくる同県動物救護本部が設置したシェルターで預かっていた。
これまでの4年8カ月間で保護した犬は463匹、猫は545匹にのぼる。
元の飼い主に戻されたのは全体の3割、新しい飼い主に引き取られたのは6割程度、残りは保護中に死んだという。
県はペットから生まれた子は別として、住民が避難前に飼っていたペットが被災地に残されている可能性はほとんどないと判断。
同本部は2015年12月にシェルターを閉鎖した。
県は今後、住民から連絡があった時のみ、捕獲に向かう。
国の防災基本計画は11年12月に修正され、避難所にペット用スペースの確保などが盛り込まれた。
だが関東・東北地方を2015年9月に襲った記録的豪雨でも被災地に取り残されたペットは目立った。
にゃんだーガードのシェルター長を務める代田さんは「飼い主は非常時の対応を普段から考えておいてほしい」と呼び掛けている。


警察犬の出動増、多い課題(青森)

2016-01-24 06:15:14 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

警察犬の出動増、多い課題 厳しい審査・費用(青森)

2016年1月16日 朝日新聞


指導手の岩本良二さんの指示を待つ警察犬のイチゴ=青森市浪岡樽沢



行方不明者の捜索などで警察犬の出動が増えている。
一方で、警察犬や指導手が減るなど課題は多い。
県警鑑識課によると、2015年の出動件数は229件。
1999年の37件の約6倍まで増え、過去最高となった。

警察犬には刃物などを持った容疑者を威嚇・制圧する犬もいる。
一方で、県内では主に臭いをかいで強盗などの犯人を追う事件捜査の場合と行方不明者などを捜索する場合が多い。
特に近年は捜索のための出動が増えている。
10年の126件の出動のうち、行方不明者などの捜索は57件で全体の約45%だったが、15年は160件と約70%を占めた。
同課の山口慎治次長は「認知症の高齢者の捜索が増えているように感じる」と言う。
11年の東日本大震災を機に災害時の捜索にも期待が高まっている。
県警は15年10月、遠隔地や道路が寸断された場所でも迅速に捜索ができるよう警察犬をヘリコプターで運ぶ訓練をした。
最近はDNA鑑定などの科学捜査が主流だ。
しかし、山口次長は「臭いをたどることは科学技術ではまだ難しい。捜索には嗅覚(きゅうかく)の優れた犬が必要だ」と話す。

■実情ボランティア
警察犬には警察が自ら飼育・管理する直轄警察犬と、普段は一般家庭で飼われ要請があれば出動する嘱託警察犬の2種類がいる。
警察庁によると、14年、直轄警察犬は24都道府県警で計157頭、嘱託警察犬は青森県を含む45道府県警で計1194頭がいた。
嘱託警察犬の審査は厳しく合格には2~4年の訓練が必要という。
任期は1年で、活動を続けるには毎年合格しなければならない。
出動すれば飼い主に数千円の謝金が払われるが、移動費や餌代、予防注射代などは自己負担で、訓練費用も含めると月数万円はかかる。
実情はボランティアだ。
こうした事情もあり、警察犬と一緒に出動する指導手は減っている。
県内では飼い主がほぼ指導手を兼ねている。県警鑑識課によると、県内の指導手は09年の28人から15年は20人に減った。
審査会に出る犬も減り、15年は10年と比べて9頭減の46頭。
活動しているのは38頭にとどまり、記録が残る03年以降で最も多かった07年より17頭減った。
さらに、警察犬になっても出動要請時に指導手が別の仕事をしていたり深夜だったりすると出動が難しい場合がある。
15年3月に平内町であった強盗未遂事件では、むつ市の犬が出動した。
日本警察犬協会の本部審査員久保安弘さん(63)は「警察犬は健康な犬であればどんな犬種でもなれる。興味を持って挑戦してほしい」と話す。

■社会貢献 いつまで続けられるか
「待て」。
青森市浪岡樽沢にあるNPO法人北東北捜索犬チームの訓練場。
ラブラドルレトリバーのイチゴ(6)は、飼い主で指導手の岩本良二さん(66)が声をかけると動きを止めた。岩本さんが数メートル離れても一歩も動かない。
どんな時でも指導手の命令に従う「服従」の訓練だ。
イチゴは12年から4年連続で警察犬を務め、今まで野辺地町や鯵ヶ沢町にも出向いた。
「14年は80~100件出動した」と岩本さんは話す。
14年1月には平内町で行方不明になったお年寄りの女性を発見したという。
岩本さんは元県警科学捜査研究所長。
9年前、周囲の勧めもあって飼っていたラブラドルレトリバーの文太(10)にものを探す訓練などをし、警察犬や災害救助犬を育てるようになった。
文太とは東日本大震災の被災地で捜索もした。
退職後、本格的に活動し、いつでも出動できるよう酒は飲まないようにしているという。
 しかし、要請が午前2時ごろに来たり、出動途中で捜索の必要がなくなったりすることもある。
出動すると、1時間~1時間半歩き続ける場合もある。
「社会に貢献したいという思いでやっているが、年も年だし、いつまで続けられるか。取り組む人が少しでも増えるような制度に変わってほしい」と訴える。
(山本知佳)


クジラ救出(徳島)

2016-01-23 06:07:11 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

クジラ救出、200人見守る 阿南の中林海岸(徳島)

2016年1月21日 朝日新聞


クジラが乾かないようバケツで海水をかける人ら=阿南市中林町










阿南市
中林町の中林海岸で20日、身動きできない状態で見つかったマッコウクジラ。
地元の消防団や漁協の人らが懸命に救出にあたり、漁船で沖への誘導に成功した。
見守った200人以上から拍手や歓声が起きた。

動画はこちら

中林海岸で体長10メートル弱のマッコウクジラが見つかったのは午前8時50分ごろ。
散歩していた人が市に知らせ、市や県、県警阿南署、地元の消防団が駆けつけた。
クジラは頭に傷があり、体の半分が海面から出た状態。
午前10時半ごろから、乾かないようバケツで海水をかけ始めた。
正午前には人力で沖に押す作戦をとった。
一度に10人が冷たい海水に入り「せーの」のかけ声で押したが、びくともしない。
市農林水産課の大谷高弘さん(26)は「寒さも忘れて力いっぱい押したけれど、全然動かなかった」。
手詰まり感が出ていた午後1時ごろ、1隻の漁船が現れた。
中林漁協の浜覚身(さとみ)組合長(65)。友人から連絡を受け、船を出した。
クジラの胴にロープを巻いて引っ張り、外れるたびにやり直すうち、うまい具合に尾びれに巻き付いた。
船を一気に前進させるとクジラが動いた。
「感無量だった」と浜さん。
ほかの2隻とともに沖へ誘導した。
海岸では大勢の人が見守り、クジラが沖に導かれると「やったー」と拍手を送った。
市内の自営業、上田宣明さん(28)は「痛々しかったが、早くふるさとに帰ってくれたら」。
現場に駆けつけた県立博物館の佐藤陽一・自然課長によると、マッコウクジラは太平洋の沖合に生息し、生きた状態で海岸に揚がるのは珍しい。
漂着した原因は分からないが病気で弱って流されたことも考えられるという。
クジラは100メートルほど沖を漂った後、周辺を回遊しており、「体がまだ弱く、沖に出られない可能性もある」と佐藤さん。
県漁業調整室によると、県内では、昨年6月に小松島市の港で死んだスナメリが発見された。
2013、14年には海陽町の定置網で死んだミンククジラが見つかった。
マッコウクジラは1997年、阿南市大潟町に死んだ状態で漂着したことがある。
(八角健太)



阿南のクジラ再び救出 ワカメ養殖場に引っかかる(徳島)

2016年1月22日 朝日新聞




ワカメの養殖場から救出され、沖合に誘導されるマッコウクジラ=島優徳さん提供

阿南市中林町の中林海岸に漂着し、救出されたマッコウクジラ。
21日朝、約500メートル沖にあるワカメ養殖場のロープに引っかかっているのが見つかり、再び救出された。
海岸で身動きがとれなくなり、漁船に引っ張られて沖に戻ったクジラは20日夕、畭町亀崎沖のワカメ養殖場付近を泳いでいる姿を漁協関係者らが確認した。
養殖場を所有する佐野信夫さん(72)らが21日午前8時ごろ、心配して漁船で向かったところ、クジラはワカメをぶら下げるロープが口の中に入った状態で、引っかかっていたという。
別の船に乗った漁師とロープ2本を包丁で切り落とし、クジラを救助した。
途中で合流した漁協の組合長はウェットスーツで海中に入り、引っ張るためのロープを尾びれに装着。
計3隻で約2キロ沖に導いた。
佐野さんは「まだ生きていて良かった。これが最後の別れになるといいですね」と話した。
市や県、消防、警察、漁協の関係者は、クジラが漂着した場合の水産庁の対処マニュアルに沿って、対策本部を設置している。
当面は、市職員が双眼鏡などで見守りを続ける方針だ。
(八角健太)