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補助犬 同伴受け入れ義務

2012-12-22 06:53:00 | 新聞記事・Webニュース・テレビ・書籍・ブログなど

同伴受け入れ義務づけ10年 補助犬今も「門前払い」

2012/11/ 1 静岡新聞社

公共施設やバス、飲食店などへの補助犬の同伴受け入れを義務づけた身体障害者補助犬法が施行されて10年になる。
県内で補助犬の利用者は倍増し、特に盲導犬の普及率は全国3位と充実。
しかし、相談窓口に寄せられる件数は入店拒否を中心に増減を繰り返し、減少していないのが実情だ。
「犬は中に入れません」。
5月、県西部に住む女性の盲導犬利用者が、地元のカフェで“門前払い”に遭った。
「ほじょ犬受け入れます」とステッカーを張りながら「盲導犬です」と言っても聞き入れられなかった。
9月には、女性の盲導犬利用者が動物園に「子どもと行きたい」と問い合わせたところ「展示動物がどう反応するか分からないので入り口で犬を預かりたい」と言われた。
この園は「展示動物への配慮も欠かせない。
法と両立させる方法を検討していきたい」との見解を示した。
県や政令市の相談窓口に寄せられるこうした相談は、毎年60~120件で推移する。
補助犬の普及が進むのに相談件数が減らない背景について、NPO法人県補助犬支援センターの川口綾理事長は「利用者の行動範囲が広がっているのも一因。初めて接する施設も少なくない」と話す。
ただ、センターの問い合わせに「現場のスタッフに周知していなかった」と回答する店も依然多い。川口理事長は「隅々まで理解を行き渡らせるよう、企業は努力してほしい。店員が代わるたびつらい思いを強いられてしまう」と指摘する。
県は補助犬の申請が当初予算枠を超えても補正で対応する手厚い態勢。
当初は申請から実施まで数年かかっていた利用者との共同訓練も今は1年以内に始められるまでになった。
今後も利用は伸びる見通しで、盲導犬はハーネス、介助犬や聴導犬はベストを付ける「仕事中」の目印についてもさらに周知の必要性が高まりそうだ。

身体障害者補助犬法
身体障害者がホテルや飲食店、デパート、公共交通機関など、不特定多数の人が利用する施設を利用する際に補助犬(盲導犬、聴導犬、介助犬)を同伴できる。
受け入れ拒否が相次いだ問題を背景に、2002年10月に完全施行した。
一部改正で07年に都道府県と政令市が相談窓口を設けたほか、08年には従業員56人以上の企業に同伴受け入れの拒否を禁止した。
県内では現在、盲導犬49頭、介助犬3頭、聴導犬1頭が実働している。


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