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晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

あ~あ また言っちゃった! <「海兵隊は日本に必要」外相、グアム移設に否定的 >

2009-12-20 00:00:15 | 世界に置ける日本
この大臣も、不用意な発言が多い人だ。


と言うか、本質を見据える能力が欠けているのだろうか。
それとも、これが<官僚出身旧自民党系>議員の、限界なのだろうか。


>「海兵隊の抑止力を期待したいと言うのであれば、日本の外に出てくれというのは通用しない議論だ」と述べ、否定的見解を示した。

>外相は「日本を取り巻く安全保障環境を見た時に、機動的で様々な能力を持った海兵隊の抑止力が、紛争自体の抑止につながる」と指摘したうえで、「沖縄に必ずいなければならないかと言われると様々な議論はあるが、日本にとって少なくとも必要な存在だ」と強調した。
【読売新聞】


<米海兵隊>駐留は、すでに<抑止力>では無い。

日本防衛に対する(今の所の)<抑止力>は、『日米安全保障条約』の存在と、それを実行する<アメリカの意気込み>の表現のみである。

それで正しく<充分>なのだ。


現代の国際関係を、地政学的に軍事面でとらえると、<米海兵隊>が沖縄に、ひいては日本に居座る必要性は、『日米安全保障条約』の観点からは根拠を失っている。

日本及び周辺有事の際の、<陸上戦>の可能性は、少なくとも現実性は無い。

ましてや、日本防衛を旨とする<日米安保>が、出る幕は無い。


北朝鮮に、日本本土に<陸軍兵力>を上陸させる能力が有る、と本気で分析している軍事筋は、聞いた事が無い。
その可能性をシュミレーションする事も、非現実的である、と言えよう。

あくまで、彼等の所有している<ミサイル>攻撃、が唯一の<現実的脅威>である。

そして、日本を<ミサイル攻撃>した後の戦局を、北朝鮮が楽観視している筈も無い。
万一その状況に落ち入れば、当然<米軍>は<日米安保>の求める反撃を行う事となるはずだ。


米軍と<本格戦争>をする気が<北>側に有る筈が無い。
クエートに攻め込んだ後のイラクと、同じ事態となること位は、彼等は当然把握している。

そうなると、何かの行き違いで<数発>のミサイルを、先制的に発射してしまう事は有るかもしれないが、少なくとも、そこに<海兵隊>の出番はまだない。

<北>への反撃は<空中戦>で充分であり、<陸戦>にはならない。


65年前の朝鮮半島の事態には、なりようがない筈である。



その状況に鑑みて、<米海兵隊>の存在は、日本防衛の為の物では無い事は、誰でも理解出来る事だ。

それとも、『中華人民共和国』が、日本侵攻を敢行する事を密かに想定して、備えているのだろうか?

それとも『ロシア』が?


繰り返しになるが、在沖縄米軍兵力は、あくまで<アメリカ世界戦略>上の<前線配備>に過ぎなく、現時点では<アフガン>への備え以外の何物でもなかろう。


日本国外務大臣としての岡田さんが、まるで<自民党政権時代>のごとき状況分析と理解しかしていないとすれば、日本の近未来に取って、実に不幸な事であると言わざるを得ない事態である。


この、現代の世界情勢に置いて、<外交>程重要な事は有るまい。

日本が、今後も世界に(それなりの)存在感を保って、各国に伍して生き延びて行く事を望むなら、優秀なる外交力は不可欠な物である。

今までの<霞ヶ関主導>の時代に有っては、<偏差値>のみのオリコウさん達官僚の限界は、既に結果となって今日の日本の不安定さを産み出している訳だ。

政権交代により、民主党の主張する<政治主導>の外交に期待する状況のなかで、新政権の<外務大臣>が、未だにそんな<定見>しか持てない人物であるとするなら、我が国の未来は、決して明るい物ではなくなってしまう。


鳩山首相も『駐留なき安保』の思想を<封印>する、と発言してしまったらしい。


何故、それを追求して行く、という姿勢を改めて示せないのであろうか。

そこまで、外務官僚の対米姿勢に<洗脳>されてしまったのだろうか?

<ユートピア>的発想だと言われようと、『駐留なき安保』は、日本に取っては<理想型>である。
一国の宰相で有る以上、あくまで<理想>を追求し続けてもらいたい物だ。
現実との兼ね合い、などという<自民党的>腹芸は、そでにナンセンス。

<豪腕小沢幹事長>も、『第7艦隊のみで充分』発言が、その後聞こえて来なくなった。


対米追随外交のみが、日本の平和を守る、と言う神話は捨てなければならない時である。

何事も<アメリカの為に>アメリカの側に立って外交を行う事が、日本の利益である、とい誤った先入観を、どうか一掃して欲しい物だ。

自主独立外交で、日本を御して行く事を、目指して欲しい。

その為であれば、しかも<海外派兵>を禁じ、国境外における<先制攻撃>も禁じていれば、<有事の際>の国防の為に<自衛隊>を増強する事は、決して国民は反対すまい。

不平等条約は撤廃し、自主独立外交路線を維持し、各極との等距離同盟を締結して、日本を、<真の独立主権国家>に仕立てて欲しい。

それが、<政権交代>の意義では無かったのか。
それこそが、<民主党政権>に求められたものでは無かったのか。


完全に<マインド・コントロール>されてしまっている<旧自民党政権>と、その外交主体であった<霞ヶ関>の独りよがりの売国的外交政策を、転換出来るのは、新政権であるからこそなのである。


鳩山サン、小沢サン、それから岡田サンやら北澤サンやら前原サン達、しゃきっとして下さい!


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