サンマが食いたい。
食材の豊かさは、質も量も、その豊富さにおいて世界に類を見ないフランスですが、残念な事に「秋の味覚」が限られる。
サンマが無い。
松茸も無い。
ああ、秋にサンマを食わずして、何の日本人たるや!
しかし、フランスには「秋の到来を告げる」物が有ります。
そう、芳醇なる香り、馥郁たる香り、とともに秋を運んで来る『ワイン』です。
11月の第三木曜日は『ボージョレー・ヌーヴォー』の解禁日。
江戸時代の庶民に取って、「初鰹」が縁起物であったが如く、フランスで「ボージョレー・ヌーヴォー」無くして、秋がくるけえ、ってなもんだ。
と言う訳でもないのです、実は。
確かに、ニュースで一言は触れます。
しかし、世の中、重要な事、深刻な問題、嬉しい事や悲しい事、社会を揺るがす出来事や、人生を見つめさせられる事、などが山ほど有る訳です。
それに比べりゃあ、「安酒の新酒」なんて、たいした事では無い。
とは言うものの、やっぱりフランスも秋の到来とともに、美味い物が世にドット出て来る。
その中にあって、ワインは正に仕込みの真っ最中で、人様の口に入るのは、早くて半年後、もしかすると10年後、なのです。
ワインは、人間と同じで、生まれたばかりでは、物にならない。
大切に育て、躾を施してやって、始めて人様の前に出せる様になる。
ただ、ボージョレーだけは、造って直ぐ飲むのです。
だから、秋の味覚。
「朝日と霧とともに葡萄畑は秋を迎える」
今、この時点でワインの生産地に行ってみると、畑はかくの如し。
秋口の霧が、摘み取った後の葡萄の樹々の上に、深く広がって来ます。
ひと月ほど前に収穫された葡萄の果実は、醸造所で発酵が終わったばかり。
摘み取った葡萄の房は、コウ(木ヘンに更)から<実>を取り外し、果皮を少し破った状態で「発酵タンク」に送られます。
現在は、このようなステンレス・タンクで発酵させます。
発酵と言うのは、酵母が葡萄の果汁の当分を分解する科学反応の事で、その過程で<アルコール>と<熱>と<炭酸ガス>とが発生します。
酵母は、28℃位で発酵を始め、33~5℃くらいが一番効率が良く、37度を超えると死滅します。
ほっておくとドンドン発酵温度が上昇するので、昔「木の桶」で発酵させていた頃は、温度管理が大変でした。
いまは、タンク内の温度はセンサーで常に把握し、コンピューターが管理しているので、35℃を越え始めると、タンク側面の鉢巻き状の帯野中に「冷水を流して」、温度を下げる様になっています。
タンク内は、炭酸ガスが発生するので、上部の蓋を開けておきます。
醸造所内にガスが充満して、事故死を遂げる様な事も、昔は多かった様です。
タンク上部の開口部から中をのぞくと、発酵中の果実が見える。
タンク内部では、発生するガスが上に上がる為、潰された果実が上に押されて、発酵中の葡萄液の上部に「かさぶた状」に集まって来ます。
そのままにしておくと、発酵中の液体と果皮のコンタクトが少なくなり、色が移りにくいので、かき混ぜる必要が有ります。
現代は、タンクの下部に付いている<蛇口>から、発酵中の液体をパイプで抜き取って、上の開口部から散布する形で「撹拌」します。
その昔、木の大桶で仕込んでいた頃は、下半身裸の<オッサン達>が、上に乗って(ガス圧で沈まない!)膝くらいまで沈んだ状態で「足踏み」を繰り返して「かき混ぜて」居ました。
完全に葡萄の当分が無くなると、「えさ」が無くなって『酵母』は死滅します。
それで『一次発酵(アルコール発酵)』が終了。
そこまで1~2週間かかります。
そのまま、果皮や種が混じった状態で更に2週間くらい置いておいて、撹拌だけ続けます。
この時期を「醸し」と言います。
それで、あの「赤い色」と「タンニン」とを充分に抽出させます。
それで、出来上がった「赤ちゃんワイン」を熟成用の樽に移し、残りの「酒粕」で「滓取り焼酎」に当たる『マール』という蒸留酒を造ります。
出来上がった新酒を取り出した後の「酒粕」
これを『マール』と言って、それを煮出して蒸留して造る焼酎も『マール』と言う。
この時点でのワインは、まだまだギスギシして、シブいだけの「飲めた代物では無い」状態です。
それを樫の木の樽に移して、冬を越す頃、樽の中で果汁の元々含まれる<リンゴ酸>が、微かに残ろ酵母に依って<乳酸>に変わります。
その過程を2次発酵、又は『乳酸発酵』といい、それを経て始めて、まろやかさのある「飲めるワイン」の誕生となる訳です。
ブルゴーニュ独特の『カーヴ』と呼ばれる地下室。
後は、直ぐ所品として出荷する安いワインから、この状態で2年くらい熟成させる「高級ワイン』まで色々有るのです。
「樽熟期間」は、ワイン中の各種有機物やアミノ酸や酵母の残骸等が『澱』を造り出すので、3ヶ月毎に「上澄み」を別の樽に移し替える「清澄作業」が必要となります。
安いワインは、含まれる成分が「単純」なので、長期間熟成させる<必要>も<理由>も有りません。
樽に入れておくと、樽の<木>のタンニンに負けてしまうので、ステンレス発酵桶のママで、ボトリングまでを過ごします。
高級ワイン、いわゆる『銘醸酒』と言われるものは、ボトルに移した後も、瓶内熟成を経て10年以上の時間が、深みと奥行きとを持ち、複雑にして玄妙なる、馥郁とした味わいを造り出します。
さて『ボージョレー』です。
パリから南に3~400キロ南に広がるブルゴーニュ地方に含まれ、南側の部分です。
その辺りは、名高い『ブルゴーニュ』の銘酒を生み出す土壌とは違って、どれだけがんばっても、大したワインにはならなかった土地でした。
「性格が弱い」ワインと言うのは、長期保存や長距離の輸送には耐えないので、現地で消費されてしまう、と言った種類のワインでした。
最大の消費地が、もう少し南に下った大都会『リヨン』だったのです。
今と違って、情報に限りが有った時代は、「ボージョレーのワイン」など、人々に知られてもおらず、パリの人がリヨンに行って、「何やら土地っ子が自慢してる」テーブルワインを飲んでみたら、これが結構いける、と言う事になったのです。
何しろ、長期熟成に向かない「弱い性格」のワインは、出来ると直ぐに飲まれる訳です。
そうすると、逆に「フルーティー」さが溢れた、非常に「フレッシュ」なワインである訳で、パリの人々にはそれが「新鮮に」受け取られたのです。
そのうち、パリまで持って行って飲まれる様になって行きます。
安くて美味い。
他の一般的赤ワインとの大きな違いは、「早く造って早く飲んでもらう」事。
従って、早く発酵させ、短期間で充分色素を抽出出来る様に、果実を砕きません。
タンクに入れる際のショックと、自重で少しだけ潰れた状態で、一気に発酵させる為に圧力を掛ける。
つまり、発酵タンクの上部の蓋を解放しないのです。
その為、ひとたび発酵が始まるや、果実の内部で発酵し始め、タンク全体も「ガスに逃げ場が無い」事で全体に糖分の分解する速度を早める結果になるのです。
しかも、ちゃんとん色素が抽出されやすい。
2次発酵も同時に起こる。
と言う製法が確立した事に依って、他の地方のワインが、未だ2次発酵も起きていないうちに、出荷出来る様になりました。
そうすると、戦前の「古き良き時代」から戦後の狂乱期に、いかに早くボージョレーを飲むか、と言う競争が起こりました。
主に、ワインへのあこがれが大きいイギリスの「数寄者」達のあいだで、生産地から、ロンドンまでいかに早く運ぶか、と言う事が多いに好奇心を引き起こし、当然賭けの対象にもなり、大流行りになったのです、
戦後は、一部の連中の間ではお祭り騒ぎとなり、あれこれ必死で「列車時刻表」を調べて、如何に効率よく早く列車で運ぶかを自慢する。
そのうち『フェラーリ』をロンドンまで200キロで飛ばして、運ぶヤツも出て来る。
ヘリをチャーターして運ぶ。
どんどんエスカレートして行って、きりがなくなり、それ以上も無くなって来た。
そんな事は、一般のフランス人達は関係ない出来事であったのですが、「早飲み競争」の激化に、トラブルが発生しない様、政府が「生産と出荷」とに一定のルールを定める結果となったのです。
まあ、大げさに言えば、そのような具合で「11月の第3木曜日」以前には出荷してはいけない、事と相成りました。
お祭り好きと「フランスの事」に能書きを言うのが好きな日本人達が、早速これに飛びつき、バブルとともに輸入量が飛躍的に増え始めた頃から、特例として『輸出用』だけは、輸出相手国での消費が規定の日時以前に行われない事、を条件に「先に出荷する事」が認められるようになり、『日付変更線』のお陰で、日本が世界で一番早く『ボージョレー・ヌーヴォー』が飲める、という事で、大きな宣伝になった様です。
まあ、時期物、初物、という事以外に対した意味は無いワインでは有りますが、ボージョレーのお陰で、ワインに対する認識が深まり、かなりの日本の人達の間で、ワインが日常化した結果を生んでくれました。
その意味で、有り難い事では有ります。
「酒に能書きなど不要!」
秋の夜長に、ボージョレーで、日頃の政府への不満を引き飛ばしましょう。
「サケは世間の憂さを払う玉箒」と申します。
食材の豊かさは、質も量も、その豊富さにおいて世界に類を見ないフランスですが、残念な事に「秋の味覚」が限られる。
サンマが無い。
松茸も無い。
ああ、秋にサンマを食わずして、何の日本人たるや!
しかし、フランスには「秋の到来を告げる」物が有ります。
そう、芳醇なる香り、馥郁たる香り、とともに秋を運んで来る『ワイン』です。
11月の第三木曜日は『ボージョレー・ヌーヴォー』の解禁日。
江戸時代の庶民に取って、「初鰹」が縁起物であったが如く、フランスで「ボージョレー・ヌーヴォー」無くして、秋がくるけえ、ってなもんだ。
と言う訳でもないのです、実は。
確かに、ニュースで一言は触れます。
しかし、世の中、重要な事、深刻な問題、嬉しい事や悲しい事、社会を揺るがす出来事や、人生を見つめさせられる事、などが山ほど有る訳です。
それに比べりゃあ、「安酒の新酒」なんて、たいした事では無い。
とは言うものの、やっぱりフランスも秋の到来とともに、美味い物が世にドット出て来る。
その中にあって、ワインは正に仕込みの真っ最中で、人様の口に入るのは、早くて半年後、もしかすると10年後、なのです。
ワインは、人間と同じで、生まれたばかりでは、物にならない。
大切に育て、躾を施してやって、始めて人様の前に出せる様になる。
ただ、ボージョレーだけは、造って直ぐ飲むのです。
だから、秋の味覚。
「朝日と霧とともに葡萄畑は秋を迎える」
今、この時点でワインの生産地に行ってみると、畑はかくの如し。
秋口の霧が、摘み取った後の葡萄の樹々の上に、深く広がって来ます。
ひと月ほど前に収穫された葡萄の果実は、醸造所で発酵が終わったばかり。
摘み取った葡萄の房は、コウ(木ヘンに更)から<実>を取り外し、果皮を少し破った状態で「発酵タンク」に送られます。
現在は、このようなステンレス・タンクで発酵させます。
発酵と言うのは、酵母が葡萄の果汁の当分を分解する科学反応の事で、その過程で<アルコール>と<熱>と<炭酸ガス>とが発生します。
酵母は、28℃位で発酵を始め、33~5℃くらいが一番効率が良く、37度を超えると死滅します。
ほっておくとドンドン発酵温度が上昇するので、昔「木の桶」で発酵させていた頃は、温度管理が大変でした。
いまは、タンク内の温度はセンサーで常に把握し、コンピューターが管理しているので、35℃を越え始めると、タンク側面の鉢巻き状の帯野中に「冷水を流して」、温度を下げる様になっています。
タンク内は、炭酸ガスが発生するので、上部の蓋を開けておきます。
醸造所内にガスが充満して、事故死を遂げる様な事も、昔は多かった様です。
タンク上部の開口部から中をのぞくと、発酵中の果実が見える。
タンク内部では、発生するガスが上に上がる為、潰された果実が上に押されて、発酵中の葡萄液の上部に「かさぶた状」に集まって来ます。
そのままにしておくと、発酵中の液体と果皮のコンタクトが少なくなり、色が移りにくいので、かき混ぜる必要が有ります。
現代は、タンクの下部に付いている<蛇口>から、発酵中の液体をパイプで抜き取って、上の開口部から散布する形で「撹拌」します。
その昔、木の大桶で仕込んでいた頃は、下半身裸の<オッサン達>が、上に乗って(ガス圧で沈まない!)膝くらいまで沈んだ状態で「足踏み」を繰り返して「かき混ぜて」居ました。
完全に葡萄の当分が無くなると、「えさ」が無くなって『酵母』は死滅します。
それで『一次発酵(アルコール発酵)』が終了。
そこまで1~2週間かかります。
そのまま、果皮や種が混じった状態で更に2週間くらい置いておいて、撹拌だけ続けます。
この時期を「醸し」と言います。
それで、あの「赤い色」と「タンニン」とを充分に抽出させます。
それで、出来上がった「赤ちゃんワイン」を熟成用の樽に移し、残りの「酒粕」で「滓取り焼酎」に当たる『マール』という蒸留酒を造ります。
出来上がった新酒を取り出した後の「酒粕」
これを『マール』と言って、それを煮出して蒸留して造る焼酎も『マール』と言う。
この時点でのワインは、まだまだギスギシして、シブいだけの「飲めた代物では無い」状態です。
それを樫の木の樽に移して、冬を越す頃、樽の中で果汁の元々含まれる<リンゴ酸>が、微かに残ろ酵母に依って<乳酸>に変わります。
その過程を2次発酵、又は『乳酸発酵』といい、それを経て始めて、まろやかさのある「飲めるワイン」の誕生となる訳です。
ブルゴーニュ独特の『カーヴ』と呼ばれる地下室。
後は、直ぐ所品として出荷する安いワインから、この状態で2年くらい熟成させる「高級ワイン』まで色々有るのです。
「樽熟期間」は、ワイン中の各種有機物やアミノ酸や酵母の残骸等が『澱』を造り出すので、3ヶ月毎に「上澄み」を別の樽に移し替える「清澄作業」が必要となります。
安いワインは、含まれる成分が「単純」なので、長期間熟成させる<必要>も<理由>も有りません。
樽に入れておくと、樽の<木>のタンニンに負けてしまうので、ステンレス発酵桶のママで、ボトリングまでを過ごします。
高級ワイン、いわゆる『銘醸酒』と言われるものは、ボトルに移した後も、瓶内熟成を経て10年以上の時間が、深みと奥行きとを持ち、複雑にして玄妙なる、馥郁とした味わいを造り出します。
さて『ボージョレー』です。
パリから南に3~400キロ南に広がるブルゴーニュ地方に含まれ、南側の部分です。
その辺りは、名高い『ブルゴーニュ』の銘酒を生み出す土壌とは違って、どれだけがんばっても、大したワインにはならなかった土地でした。
「性格が弱い」ワインと言うのは、長期保存や長距離の輸送には耐えないので、現地で消費されてしまう、と言った種類のワインでした。
最大の消費地が、もう少し南に下った大都会『リヨン』だったのです。
今と違って、情報に限りが有った時代は、「ボージョレーのワイン」など、人々に知られてもおらず、パリの人がリヨンに行って、「何やら土地っ子が自慢してる」テーブルワインを飲んでみたら、これが結構いける、と言う事になったのです。
何しろ、長期熟成に向かない「弱い性格」のワインは、出来ると直ぐに飲まれる訳です。
そうすると、逆に「フルーティー」さが溢れた、非常に「フレッシュ」なワインである訳で、パリの人々にはそれが「新鮮に」受け取られたのです。
そのうち、パリまで持って行って飲まれる様になって行きます。
安くて美味い。
他の一般的赤ワインとの大きな違いは、「早く造って早く飲んでもらう」事。
従って、早く発酵させ、短期間で充分色素を抽出出来る様に、果実を砕きません。
タンクに入れる際のショックと、自重で少しだけ潰れた状態で、一気に発酵させる為に圧力を掛ける。
つまり、発酵タンクの上部の蓋を解放しないのです。
その為、ひとたび発酵が始まるや、果実の内部で発酵し始め、タンク全体も「ガスに逃げ場が無い」事で全体に糖分の分解する速度を早める結果になるのです。
しかも、ちゃんとん色素が抽出されやすい。
2次発酵も同時に起こる。
と言う製法が確立した事に依って、他の地方のワインが、未だ2次発酵も起きていないうちに、出荷出来る様になりました。
そうすると、戦前の「古き良き時代」から戦後の狂乱期に、いかに早くボージョレーを飲むか、と言う競争が起こりました。
主に、ワインへのあこがれが大きいイギリスの「数寄者」達のあいだで、生産地から、ロンドンまでいかに早く運ぶか、と言う事が多いに好奇心を引き起こし、当然賭けの対象にもなり、大流行りになったのです、
戦後は、一部の連中の間ではお祭り騒ぎとなり、あれこれ必死で「列車時刻表」を調べて、如何に効率よく早く列車で運ぶかを自慢する。
そのうち『フェラーリ』をロンドンまで200キロで飛ばして、運ぶヤツも出て来る。
ヘリをチャーターして運ぶ。
どんどんエスカレートして行って、きりがなくなり、それ以上も無くなって来た。
そんな事は、一般のフランス人達は関係ない出来事であったのですが、「早飲み競争」の激化に、トラブルが発生しない様、政府が「生産と出荷」とに一定のルールを定める結果となったのです。
まあ、大げさに言えば、そのような具合で「11月の第3木曜日」以前には出荷してはいけない、事と相成りました。
お祭り好きと「フランスの事」に能書きを言うのが好きな日本人達が、早速これに飛びつき、バブルとともに輸入量が飛躍的に増え始めた頃から、特例として『輸出用』だけは、輸出相手国での消費が規定の日時以前に行われない事、を条件に「先に出荷する事」が認められるようになり、『日付変更線』のお陰で、日本が世界で一番早く『ボージョレー・ヌーヴォー』が飲める、という事で、大きな宣伝になった様です。
まあ、時期物、初物、という事以外に対した意味は無いワインでは有りますが、ボージョレーのお陰で、ワインに対する認識が深まり、かなりの日本の人達の間で、ワインが日常化した結果を生んでくれました。
その意味で、有り難い事では有ります。
「酒に能書きなど不要!」
秋の夜長に、ボージョレーで、日頃の政府への不満を引き飛ばしましょう。
「サケは世間の憂さを払う玉箒」と申します。
先日、鳩山前首相・小沢一郎・稲森氏との会談があったと報道されていましたね。この意味をお汲み取りくださいませ。また、引き続き何気ないニュースに注意してくださいませ。何気なくはないニュースが多いですが(笑
毎年日本人の猫も杓子もが「ボージョレー、ボージョレー」と騒ぐ様子には辟易してきましたが、ボージョレーの生い立ちがよく分かってありがたいです。
でも私にはボージョレーよりも残りの酒粕で作った「マール」の方が大いに興味があります。ぜひ一回飲んでみたいですね。
ところで有名な漫画「神の雫」で、最高のワインがボルドー地方のシャトー何とか・・と言うワインだと紹介されて、
突然醸造所に注文が殺到し始め、外国では高値で取引されたのを知った醸造所が、出荷を停止したそうな。曰く、「誰でも飲めるような値段のままに・・」とは、醸造所主の方の発言。
きっと、日本人ならここぞとばかりに、高値で輸出するのだろうかと考えてしまいました。
当主さんの心意気に拍手喝さいです。
「マール」は輸出されてるでしょうかね。探してみます。
私みたいな映画フリークじゃない者にとって アメリカ映画は やはり 「gone with the wind 」
あの強烈な魅力の二人 時代 衣装 …
時代はかなり以前になりますが…
まったく! 私もパソコンの前に座り、ボージョレーならぬ焼酎のお湯割りを呷りながら我が意と通ずるブログを渡り歩き、「そうだそうだ」とか、「うーむ、なかなかにおもしろい」などと一人心地しています たまには怒りを鎮めて酒談義、薀蓄もいいもんですな・・
無駄な力が抜けて心地よい酔いがまわってきましたよ ありがとうございます!
バンクーバーの鮨屋には日本からのさんまが入りますがことしは不漁だった由でイワシサイズでした
もうそんな季節なのですね。
私は殆ど、という位アルコールは飲まないのですが、何かのお祝いのときだけは1/8リットルの赤ワインを飲みます。それも、濃厚なボルドー産を。飲まないのに、グラスは揃えて居ります。(*^_^*) 赤、白、ボルドー用を。趣味ですね。
サンマも良いですが、そちらには貝類の盛り合わせ(?)が有りますよね。2~3段のプレートに氷がぎっしり敷き詰めて有って、その上に多種類の貝が盛り合せている、あれ、本当に美味しかったです。テーブルの上に広がった大工道具の様なカトラリー、食べるのも幸せでしたが、それを使うのも楽しかったです。
偶にはグルメの話、楽しいですね。時々お話して下さいませ。
何げ無く無い何気ないニュースを、見落とさない様にしたいと、思っては居るのですが。。。
現実的には、各地で自然発生的に怒って来た「検察批判デモ」に、勇気を奮い起こされて居ります。
『マール』は、結構クセが強いですよ。
更に、赤ワインの樽熟期間中の「澱引き」で残った「澱」を蒸留する『Fineフィーヌ』の方が、繊細で味わい深いです。
どちらも「ブルゴーニュ」の物が日本にも輸出されていると思いますが、「イスラム圏」には???
書き忘れていましたが、単に『ボージョレー・ヌーヴォー』より、生産単位で一つ格上の『ボージョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー』の方が、お勧めです。
私の正体を知っている読者の方からも、「時々息抜きをした方が良い」と電話が有ったり、今回のブログは好評でした(手前ミソ)。
肩の力を抜いて、また明日から「がんばります」!!