数日前のブログでも触れましたが、<黒マグロ>がややこしい事になっている。
昨日(17日)のAP通信によると、日本代表団のロビー活動が、白い目で見られていたらしい。
曰く。
「日本の強引な巻き返しの動きは、ドーハで<責められ>ている。
「第三世界の各国に対し、<明日は我が身>と脅かして、禁止案に反対させようとしておりひんしゅくを買っている。。。」
<白い目で見られている>とか、<顰蹙>と訳したが、原文はACCUSEDとなっており、この言葉は<弾劾される>とか<告発されている>と言う意味の、かなり厳しく責める状態を表す単語なのです。
農水省の代表としては、<必死>なのだろうけれど、30分刻みで各国代表団の間を<かけずり回って>いる様は、やはりかなり異様に見えているのだろう。
日本と言う国家の、<外交力不在>の典型的な例である。
情けないやら、悲しいやら。
ただ、彼らのなり振り構わぬ<努力>が報われて来たか、<禁止案>に反対する勢力が、少しずつ増えて来たと言う事は、喜ばしい事か。。。
オマーン首長国代表のアーメッド・サイード・シュカリ氏にの発言。
「地中海沿岸諸国は、この禁止令におびえている。これらの国々の漁民達は、まさしくその魚を獲って輸出して、生きているのだ」
この、彼の<経済面>からの発言が、この問題の要点を示している。
今回の<禁止案>は、もっぱら科学的観点よりむしろ、エコロジックな観点から出て来ており、クロマグロの絶対量減少が、<科学的>検証がなされていない事に、目を向け始めている国々も出て来た様だ。
そして、アラブ・グループは、モナコ提案に反対の立場でまとまったらしい。
考えてみると、砂漠のイメージが付いて回るアラブ諸国の、かなりの数の国々が、<海岸沿い>に有った。
しかし、水産国の多いヨーロッパ諸国が、<賛成>でまとまった事や、アメリカの賛成を見ると、どうしても<日本たたき>に見えてしまうから困るのだ。
クジラも同じ事であるが、科学的に証明されていない次元での、<感情論>での推計を基に、自分たちには無い文化の事はどうでも良い、と言う態度を獲られると、<マグロ漁>で生きて来た人々とっては、正に<青天の霹靂>であった。
フランスで目にする限りにおいては、「大西洋の(あるいは地中海の)黒マグロの<輸出禁止>案」という表現が一般的に使われている。
その文面通りに解釈すれば、船籍が日本の船が、公海上でマグロを獲り、日本に持ち帰って<輸出>しなければ、問題は無い様に見えるのだが、違うのだろうか?
そしてやっと。
幸いにして提案は<否決>された。
20対68。
思って以上に<反対票>が多かった。
やはり、経済原理がエコロジーを上回った、と言う事であろうか。
それにしても、日本外交団の<ロビー活動>が、一部で<弾劾>されるほどスマートさに欠ける物である事が、国際会議の現場で白日の下に曝されたことは、かなり真剣に考えざるを得ない事であった。
<偏差費>に基づいたペーパー・テストだけが根拠の<おりこうサン>達では、外交という、<鵺>の如きアヤカシのやり取りには、全く太刀打ち出来ないのであります。
日本の官僚達を見るに付け、その事がいっそうはっきりして来る。
人材発掘のシステムを新たに見つけなくてはならない。
『ル・モンド』の記事のタイトル。
「フランス人は、黒マグロが有ろうが無かろうが、寿司を食べる事をやめない」
何と言って良いのか分からない。。。
まあ、とりあえず<寿司>を食べ過ぎない様にいたしましょう。
昨日(17日)のAP通信によると、日本代表団のロビー活動が、白い目で見られていたらしい。
曰く。
「日本の強引な巻き返しの動きは、ドーハで<責められ>ている。
「第三世界の各国に対し、<明日は我が身>と脅かして、禁止案に反対させようとしておりひんしゅくを買っている。。。」
<白い目で見られている>とか、<顰蹙>と訳したが、原文はACCUSEDとなっており、この言葉は<弾劾される>とか<告発されている>と言う意味の、かなり厳しく責める状態を表す単語なのです。
農水省の代表としては、<必死>なのだろうけれど、30分刻みで各国代表団の間を<かけずり回って>いる様は、やはりかなり異様に見えているのだろう。
日本と言う国家の、<外交力不在>の典型的な例である。
情けないやら、悲しいやら。
ただ、彼らのなり振り構わぬ<努力>が報われて来たか、<禁止案>に反対する勢力が、少しずつ増えて来たと言う事は、喜ばしい事か。。。
オマーン首長国代表のアーメッド・サイード・シュカリ氏にの発言。
「地中海沿岸諸国は、この禁止令におびえている。これらの国々の漁民達は、まさしくその魚を獲って輸出して、生きているのだ」
この、彼の<経済面>からの発言が、この問題の要点を示している。
今回の<禁止案>は、もっぱら科学的観点よりむしろ、エコロジックな観点から出て来ており、クロマグロの絶対量減少が、<科学的>検証がなされていない事に、目を向け始めている国々も出て来た様だ。
そして、アラブ・グループは、モナコ提案に反対の立場でまとまったらしい。
考えてみると、砂漠のイメージが付いて回るアラブ諸国の、かなりの数の国々が、<海岸沿い>に有った。
しかし、水産国の多いヨーロッパ諸国が、<賛成>でまとまった事や、アメリカの賛成を見ると、どうしても<日本たたき>に見えてしまうから困るのだ。
クジラも同じ事であるが、科学的に証明されていない次元での、<感情論>での推計を基に、自分たちには無い文化の事はどうでも良い、と言う態度を獲られると、<マグロ漁>で生きて来た人々とっては、正に<青天の霹靂>であった。
フランスで目にする限りにおいては、「大西洋の(あるいは地中海の)黒マグロの<輸出禁止>案」という表現が一般的に使われている。
その文面通りに解釈すれば、船籍が日本の船が、公海上でマグロを獲り、日本に持ち帰って<輸出>しなければ、問題は無い様に見えるのだが、違うのだろうか?
そしてやっと。
幸いにして提案は<否決>された。
20対68。
思って以上に<反対票>が多かった。
やはり、経済原理がエコロジーを上回った、と言う事であろうか。
それにしても、日本外交団の<ロビー活動>が、一部で<弾劾>されるほどスマートさに欠ける物である事が、国際会議の現場で白日の下に曝されたことは、かなり真剣に考えざるを得ない事であった。
<偏差費>に基づいたペーパー・テストだけが根拠の<おりこうサン>達では、外交という、<鵺>の如きアヤカシのやり取りには、全く太刀打ち出来ないのであります。
日本の官僚達を見るに付け、その事がいっそうはっきりして来る。
人材発掘のシステムを新たに見つけなくてはならない。
『ル・モンド』の記事のタイトル。
「フランス人は、黒マグロが有ろうが無かろうが、寿司を食べる事をやめない」
何と言って良いのか分からない。。。
まあ、とりあえず<寿司>を食べ過ぎない様にいたしましょう。
ワシントン条約で決定してしまった場合、「解除が非常に困難」と言う事を耳にしました。
実際にマグロ捕獲業者の事を考えた場合、漁船ではえ縄などでつり上げているのだと思いますが、「仮にクロマグロを禁止」した場合、別のマグロを捕獲しようとしてクロマグロが釣れてしまう場合は、どうするのであろうか?、、、。
小型の魚ではないので、甲板に引きづり上がった時点では電気モリや電気ショッカーとよばれる機具で麻痺状態でギャフに引っかけ釣り上げます。
この状態で捕獲したクロマグロを「わざわざリリース」しても、生きられないのではなかろうか?、、、。
このような事を考えた場合、今回の「クロマグロのみの規制」が、別のマグロへの飛び火も考えられるのではなかろうか?、、、と言う事が気になります。
しかし、個体数は減っていると言う事ですので、シビアに管理しつつ捕獲が重要だと思います。
ニュースで紹介されていましたが、一部の国内の専門家は「個体数」に関して、「数万年前と比較すれば減っています」と述べていました。
「管理しつつ捕獲」すれば、問題はないと述べていました。
最近では大学の研究成果により、「卵からの完全養殖モノ」も、地区によっては流通し始めているようです。
このような部分を強化、利用しつつ、天然モノの捕獲比率を変化させて行けば、EUやモナコの意向に近づける事が可能なのではないかとも思えます。
確かに、結果は<成果>が上がった、と言えるでしょうね。
業者さん達の事を考えると、素直に良かったと思います。
あのモナコの大公は、皇太子の頃ほんの少し知っているのですが、とても優しいいいかたです。日本ひいきですし。
ですから、やはり<科学的>裏付けからの提案では無く、心情的な物だったと思います。
それとは別として、『個体数は激減とは言えない、大丈夫」等と言う<学者>も、何処まで根拠を性格に持って言っているのか、怪しい物で、拙ブログで時々書きます通り、体勢に有利な断定をする<専門家>には最近距離を置く事にしています。
今回「全水揚げ高の80%を消費する日本」と散々書かれ、言われて、未だに存在する日本の<自分だけ良ければ>の発想も、そろそろ何とかしなくてはならない時代に来ているのでしょう。
今回に限っては、欧米以外から<孤立していない>日本が見えてホットしました。
私は大西洋地中海クロマグロ禁輸に日本はむしろ賛成すべきだったと思っています。
その趣旨は、生態系とか種の保存とかそういう次元の話ではありません。
日本の国益として考えてのことです。
日本が8割9割消費していると批判されていますが、まさにそれは輸入であり、国富の流出です。
日本近海の大間産クロマグロを高値で買うのなら、日本人にお金が回るだけなので、何の問題もありませんが、これが輸入となると、確実に富が流出しています。
禁輸で困るのは大西洋・地中海沿岸の輸出漁場従事者でしょう。
マルタなどは国家規模での損害となるかもしれません。
もしかしたらプチギリシャユーロ問題が起こるかもしれません。
でも彼らが自ら選択したのなら仕方のないことです。
もちろん日本の輸入業者や格安回転寿司業者も煽りを受けるでしょうが、別の寿司ネタにシフトするなど代替・補填の努力余地は十分にあります。
日本イジメの様相を呈していますが、だからこそ、逆の手を打って、禁輸に賛成して、むしろ彼等を困らせればいいのです。
そのくらいしたたかに行動しなければ、イジメは抑制できません。
トヨタだって、叩かれて叩かれて、ではアメリカ工場を閉じる検討をすると、失業者対策をお願いしますねと、騒いでやればいいんです。
しかし、日本は採択前日にクロマグロの寿司を振舞うなど本当にアタマがおかしいのではないでしょうか?
噴飯ものです。
今回は日本の大逆転勝利とかマスコミは報道していますが、事実は中国の影響が一番大きいのではないでしょうか?
ご指摘のようにマグロのおいしさを知った中国人はもう止められません。
少しでも彼等の嗜好を抑制する意味からも、今回は禁輸に賛成した方がよかったかもしれません。
トヨタにも、アメリカから撤退を表明すれば良い(もちろんブラフでですが)と、思っています。
ついでに言えば、政府もアメリカ国債を売るポーズを取るべきだ、とも思っています。ただ、今回のクロマグロの禁輸に関しては「ワシントン条約」でと言う事だったので、そうなると半永久的にマグロが捕れなくなってしまう恐れが有るので、ちょっと。。。と思いました。
欧米人の庭の鯉を買うなといわれれば、むしろしたがってあげても良かったのではないでしょうか。
現地の漁業従事者が失業しても、彼らが尻拭いする話です。
もちろんクロマグロが異常増殖してアジや鰯が不漁となっても彼等の責任です。
大量消費されているマグロをパンダやトラと同じように保護するという「世紀の愚行」をぜひ実行させてあげるべきではなかったのではないでしょうか。
時々パリさんが仰っていたように、そもそも日本では寿司は高級食とすべきで、気軽に食べるべきものではありません。
いわんやクロマグロなどいうに及びません。
回転寿司の功罪はいろいろとあるでしょうが、個人的には金銭的に安く食べられるようになったという以上に、食べた後の満足感が大幅に減ったというのが実感です。
なお、海洋食物連鎖の頂点に近いマグロは、有害重金属などの蓄積が多く、そんなに多くたべるべきではないと言われています。
大西洋地中海のクロマグロが日本の需要の半分を担っているのなら、食べる頻度を半分にすれば帳尻があいますので何も問題はないでしょう。
そもそも私はクロマグロなど年に1度食べらるかどうか程度の認識しかありません。
ほかのマグロもおいしいですし、別になくなっても庶民は困らないと思います。
捕鯨問題の延長で、このクロマグロ問題を意固地になって徹底抗戦を唱えるネット言論者もいますが、鯨が高等知能を有するのでかわいそう的なトンデモ攻撃ではないので同一視すべきではないと私は思います。
鯨もマグロも日本食文化だとか問題をごっちゃにするとおかしくなるでしょう。
SSのようなテロ組織の異常性を批判するのならば、我々日本人は常に冷静に論理的に対応する必要があります。
妙な民族文化抗争に発展させては泥沼化するだけです。
あと、確か、生活保護母子加算問題で、先の政権が支給停止をした際に「回転寿司が食べられなくなった」とのたまって、あるオバサンがテレビで窮状を訴えていました。
もう、なんていっていいやら・・・
何しろ<欧米人>の考え方ですら。
ただ、最後の<生活保護母子加算>の点に関しては、やや落ち着かない気分になります。
寿司等が<ハレの食事>でなくなって、高校生が部活の帰りに回転寿し屋による<現状>を前提に考えると、<生活保護者>は贅沢だ、と言うのは無理が有るかと思います。
実際<母子家庭>の日本社会に於ける立場は、制度上本当に<不利>な状況に於かれていますから。
概ね同意です。
食は地産地消を旨とすべし・・・でね、お魚はその近海で取れたものを食えばいいわけです。地方によって様々なおいしい魚、料理があって、そこを訪れた際にいただけば良い事です。
野菜でも、果物でも同じですね。
気候のそれぞれ違う国の動物園にパンダや虎がいること自体おかしいのです。
それから・・・生活保護者は贅沢・・・これは少し歪曲した報道が多いのではないかナァ。確かにごく一部に制度を悪用する人々もいます。ただし本当に多くは厳しい生活をしている。なぜならば、社員として働ける環境が少なく、物価は高いわけです。母子家庭の平均的な年収は
200万円前後かナァ?
ア、山谷に暮らす人々は仕事ほとんどしてなくて、生活保護で木賃宿に連泊していますがね、これって、旅館の主人達と政治家と行政がグルになって三方一両得という裏技を使っています。だから空き部屋がなく大家は経営安定。政治家は固定票が計算でき、行政は失業対策に追われなくてすむ。ぜ~んぶ、税金(人の金)でうまく回るって言う寸法でね、こいつらの悪事と母子家庭の生活苦とはだいぶ違いますよ。
それから・・・私、肉はほとんど食べませんが、魚はよく釣りにも行くし、料理もします。ただし、遠洋に釣りに行けるわけではないので、まずマグロは食べませんね。近場で釣るメジマグロ・・・カツオと同じぐらいの魚・・・くらいかなぁ・・。
鯵、鯖、秋刀魚、ホッケ、鰯、鰹、サヨリ、メバル、カレイ、イカ、鮭、シャコ、ホヤ、アワビ、ウニ、ナマコ、アナゴ、ハマチ(イナダ、ワカシ)金目に、カサゴ、スズキ、メジナ、キス、メゴチ・だ~い好きです。はい。
ちなみにすし屋は高いので行きませんネェ~。
マグロ食べなくても、おいしいものはたくさんありますネェ~。
いずれにしても・・・中国のパワー侮りがたし・・・・ですかね???
私だって、それだけの海産物を近場で手に入るんでしたら、世の中に何も文句なんか言いません!
中川あらため山和と申します。中川というのは西山さんに合わせて
自分も荒らしっぽく、最初は東川って書こうかと思ったのですが、
それじゃあんまりだと思い直し、中川と名乗らせていただきました。
使い捨てのHNなど使ってしまい申し訳ありません。以後そのような
ことはしませんのでパリさんもどうかご容赦を。。。
私もフィッシュ&イートの釣りをやります。ここにKappaさんがたくさん魚の名前を
書いているのを発見して、ニヤリとしてしまいました。
魚の名前からすると、関東方面にお住まいでしょうか。
ここはマグロのページですが、アニメの件もありましたし、
捕鯨に対してちょっと書かせてください。
私は捕鯨反対派です。
ただし理由はもっと単純なものです。
私の納める税金が「捕鯨という文化の維持」という名目で使われることに対して
気分が良くないためです。税金ならば、私がもっと使って欲しい用途は
いくらでもあり、なぜ殊更に捕鯨になると世界中に堂々と公費で出かけていくのか、
理解できません。
日本の借金は一千兆円あるとも聞きますし、調査捕鯨の歳費などすぐにでも
削ってほしいです。ましてそれが文化ではなくビジネスなのであれば、
税金を使わなければ成り立たないビジネスなど、よほどの公共の利益が
なければ認めてはいけない、鯨漁にそんなものはないだろう、と思うのですがね。
こと食についてはこの項でKappaさんが述べておられる「食は地産地消を旨とすべし」とか、
パリさんの「何か<売れる>となると、「これでもか」とそれを追求してゆく
やりかたは、改める必要も有る」との言につきると思います。
ワカシ、イナダ、メジナ、ホヤ・・・・これじゃ「私は関東在住です」と首から名札を下げたようで、解ってもらえたこともうれしく、また恥ずかしくもあり・・ですかね。
本日は(月に一度の)引退した先輩との食事会で、したたか酔っております.後日またお返事書きます。申し訳ありません。
香り高い花には、綺麗な蝶が吸い寄せられるようで(私はモンシロチョウですが)、うれしくもあり、恥ずかしくもあり・・・というところでしょうか。御免なさい・・・本日はご挨拶まで・・・。
パリ様、ありがとうございます。