トンサンの別荘

初代iMacが壊れ、本宅「マック鈴木家へようこそ」が更新できなくなったので、2010年9月27日よりこちらで情報発信。

FAX付き電話機の解体。その1

2014年02月26日 11時19分04秒 | 工作

2月25日(火) 晴れ

トンサンの楽しみのひとつは、電気製品の解体だ。
以前使っていたFAX付き電話機を解体する。
どんなふうに作られているのか、構造を見るのが楽しみだ。


解体するのはシャープのFAX付き電話機UX-T15CLだ。



まずは子機から解体しよう。




充電器
簡単な回路がついている。バッテリーが満充電したら、充電をカットオフするのだろうか。
利用したい回路だが、おそらく専用のバッテリーに合わせて作られているに違いない。
へたに流用すると、バッテリーが発火したりしないとも限らない。捨てよう。
DCプラグの入力端子だけとっておこう。



ACアダプター  DC7V    100mA    外側プラス極

このACアダプターというのも、この子機専用だ。
子機のバッテリー充電に100mA流れ、その時の電圧がDC7Vになると言うものだ。
負荷の電流が少なければ電圧は上がり、100mAを越えるときは電圧は下がる。
だから使えるものは限られているが、一応とっておこう。




廃棄するにはプラスチック(燃えるもの)・金属・ガラスに分ける。
これはネジ1本も使われていない。はめ込まれているだけだ。
なかなか巧みな設計だ。




次に子機本体を分解しようとしたら、こんな特殊ネジが使われていた。




確かこんなネジに合う工具があったなと出してみる。




が、このネジは真ん中にピンが立っていて、この工具は使えない。
うーん、このネジはなんていう名前のねじなんだ?


会社によって呼び方は様々だ。
ピン・ボタン 6-ロブボルト

ヘクサロビュラ穴付きボタンボルト(ピンつき)



で、工具のピットの真ん中に、穴を開けようとしたのだが・・・
ステンレスドリルの歯がたたない。
安物工具でも、結構硬い金属を使っているんだ。



と言うことで穴開けはあきらめ、何とかこのマイナスドライバーで外した。




さあ分解しよう。




左 アンテナ   中 基板スイッチ部    右 導電ゴムの押しボタン部




左下 スピーカー     右 高周波基板のシールドケースを外したところ
基板スイッチ部のスイッチ中央についているのはLED。
ボタンを押すとこの部分のボタンはLEDが光り、ボタンが明るくなる。



高周波部は真ん中に水晶発振子が付いているが、ほとんどどのような構造かわからない。
バネのようなコイルと電波を遮断するための板金の壁が目立つ。



さていよいよ本体を分解しよう。




まず受話器を分解する。樹脂が割れるほど力を入れるが、パカッと二つに分かれないなぁ。
あ、真ん中の「ヘソ」はなんだ?



あ、やっぱり。目隠しのふたを外したらビスが見えてきた。




板金の重りが入っていた。ある程度の重さが無いと、受話器を置いたときにスイッチが切れないからか。




スピーカー(上)とマイク(下)  スピーカーはちょっと見たことの無い形をしている。
マイクでスピーカーの音を拾わないように(ハウリング防止のため)
ケースに入ったようになっているのだろうか。



本体底の板金のカバーを外そうとすると、あの特殊ネジで止められていた。
またマイナスドライバーで、何とかあけた。
2本ほど開けられず、ラジペンで回した。



結構大きな基板が2枚。それをつなぐケーブルもいっぱい。パソコンのようだ。




まず1枚目を外した。なんの基板かわからない。小さい基板が二つ挿してある。




2枚目を外す。ICの真ん中に窓があるのはEPROM (イーピーロム)だな。
このICは書きこんだプログラムデーターを、この窓から紫外線を照射して消すことができる。
そしてまた新しく書きこめるというものだ。
トンサンは仕事で扱っていたことがある。
それにしてもこの窓にはシールを貼っていないな。トンサンがやっていたころはシールを貼ったものだが。



3枚目の基板は電源基板だ。AC100Vを減圧して直流に変えている。
何かに使えそうだ・・・と思っても、もうこんなものを使う工作はしないな。
これも捨てよう。



これらの配線は上部に行っているが、トロイダルコア(ドーナツ状のフェライトで電波障害対策に使われている)があるので、簡単にはケースの穴を通せない。



それでは上部のパーツから外していこうとしたが・・・こちらも簡単にはケーブルを外せそうにない。



FAX付き電話機の解体。その2へ続く。


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