ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

大学病院

2006-09-21 22:31:34 | Weblog
 今日の外来は最初からメンタルな問題を抱えた、(精神的に)重たい患者さんで始まった。
 微熱が取れない、続く、大学病院へも行ったが解決しないのです。
 大学病院は色々あるけど、困った病気に対する最後の砦、守り神みたいな所。病気によっては国立ガンセンターもあるけど。
 大学の権威的診断で“よく分からない”と言われたら、かなりの疾患は現状ではよく分からないというのが正しい結論に近いのが現状。しかし、それでは患者さんの悩みは解決しない。
 大学も完全ではなく得意不得意もあるが、一般に外からはよく分からない。
 それでも、世間に権威を見せたがる程度の診療は大体してくれる。
 それで、どうするかって。
 話を聞いて、その後の変化のあるところにチェックを入れていく。
 後は、やはり経過観察してもらうしかない。患者さんは“微熱”を抱えたままで苦しいけど、原因がはっきりしてこないと適切な対処が出来ないのです。
 診察室で少しだけ分かち合って、見ていってもらう。
 ただ、経過が長いければ長いほど悪性疾患の可能性が低くなってくるのがせめても。それは、悪性疾患なら見てると少しずつ顔を出してくるから。

 もう一人、大学から逆紹介された方が来た。
 この方は、大学では今は異常はないから近くで診てもらっていてくれという。
 しかし、良く話を聞くと毎朝の不調を言う。このことは大学では言わなかったと。
「どうして?」「自分ではこんなものだと思っていたという。」
 この方ではここがチェックポイント、こんなことはいいと思って言わなかった。
 権威に言えなかったのかも。

 今年は例年以上に風邪を引いてから、咳の長びく方が多い。
 今日も夏の風邪の後、咳が続くという方が何人も来た。しかし、ひどい方は一人もいなくて、ただ軽い気管支炎症状か敏感さが残っている程度。
 でも、インターネットで結構調べてくる方も多く、その分話が長くなる。

※ 大学病院の権威を財前クンと里見クンに聞いてみたい。
コメント
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