ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

ブラックシックス

2005-07-14 22:54:53 | Weblog
 今日は15時過ぎから、その方の中心静脈穿刺(鎖骨下静脈)をやる予定とした。
 外来も研修医と一緒にしたので時間がかかって焦りそうになったが、顔には出さず、密かにダッシュして時間調整。これは年期の差だね。
 15時前にスタッフから“用意OK”と電話があり、少し早めにスタートか。
 研修医に声をかけ、手本か見本かを見せることにして、消毒後、患者さんに「今、15時27分です」と言って始めた。
 わざとらしく、麻酔の細い針を刺す方向を皮膚の上に示して刺入(ここは見せるためのポーズ、分かったかな、このわざとらしさが。)、まっすぐでは鎖骨の下を突き抜けてしまい、戻して少し刺入角を水平より起こす。距離6cm位で命中(内心、ホッとする)、カテーテル管を挿入して、時計をみて言う。「15時36分で、9分経過です。」(昨日15分と約束したから)。カテーテルを糸で縛るのですが、若干血が滲み、押さえて2分。糸で縛って、15時39分終了。
 “12分”で私の部分は終わり、依って15分以内に終えて約束を果たせてほんとに良かったよ、信頼に応えられたと言うことは、患者さんもきっと安心してくれたと思い、内心うれしかった。
 10分以内に終えようとしたのですけど、“血”が滲んで10分を越えてしまったのです。血の滲んだ原因はおそらく体力低下で、やや止まり難くかったためでしょう。
 研修医には練度差を見せちゃったけど、そのうち追いつけるから、気にしなくて良いけどね。こうして患者さんの安心と信用を得ることを感じてくれたかな。
 ちなみに、患者さんに与えた痛みは始めの麻酔の最初の一針だけ、その後痛みは感じなかったはずだ。これも研修医は分かってくれたかな、見本を示したことを。
 これで今夜は安心して眠られます。

※ ブラックシックスに変えようかとも思ったけど、そうすると検索で今までのが外れてしまう。だから、ブラックシックスは今回の表題だけにとしました。グラシャス!
コメント
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