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“非アイドル” 選抜トップ 指原莉乃の心情を考える (総選挙分析ライター)

2013-08-11 12:06:00 | 分析系 メンバー
“非アイドル” 選抜トップ 指原莉乃の心情を考える (総選挙分析ライター)


“おまえ(指原)はもうアイドルじゃない”・・・AKB48グループ総合プロデューサー秋元康
“一位とったぞ。なめんなよ バカヤロー! ”・・・指原莉乃


(以下の記事は筆者の妄想・推測が相当含まれていることにご注意ください。8/10掲載原稿に大幅に加筆、修正をして、さらに題名を変更して掲載しています。)

8月5日発売の「AKB48総選挙! 水着サプライズ2013」の中に選抜総選挙でトップをとった指原莉乃へのインタビューが載っていた。

インタビューは記事の内容から選抜総選挙が行われた6月8日の翌日(6/9)に行われたようだ。

そのインタビューの中で指原が注目すべきショッキングな発言をしていた。それは、AKB48グループの総合プロデューサーである秋元康氏から、昨年6月に起きた文春スキャンダル以降「おまえはもうアイドルじゃない」とずっと言われてきたので、選抜総選挙でトップとなったが、自分は「王道アイドルになることに完全に興味がなくなった。」 「曲の中で(演じるアイドルなら)やりたいが、それ以外(例えば、バラエティー番組の場などだろう)で、アイドル的にかわいく何かやる」のは難しいし、本意ではない。むしろ、自分は「よけいなことは考えない」「そのときその状況をなんでも楽しめる」「楽しい人」なのだと述べている。この指原の心情について考えてみた。


INTERVIER (山下剛一)
(山下) 「センターが決まって、ひと晩が過ぎた今、単純にどんな気分ですか?」
(指原) 「難しいですね。ひと言では言えない。あえて言えば・・・“無”!
・・・中略・・・
(山下) 「指原さんの人生にとって、今回の勝利はどんな意味があると思いますか。」
(指原) 「なんでかはちょっと説明できないんですけれど1位になって、アイドルはもういいやって思いました。自分が王道のアイドルになるってことに関しては、もう完全に興味がなくなった
(山下) 「なんでですか? だってお笑い扱いされつつも、ず~っと、あややみたいな王道アイドルになりたい! って人だったじゃないですか。ちょうどその頂点を極めたところなのに。」
(指原) 「なんで今そういう気持ちになったか、理由はわからないんですけれどね。秋元さんにはずっと言われてたんですよ。特にスキャンダル以降。“おまえはもうアイドルじゃないから”って。もちろん曲の中でやらせてもらうならぜんぜんやりたいですけれど、それ以外で、アイドル的にかわいく何かやるっていうのはもう・・・」
・・・中略・・・
(山下) 「指原さんがもはやアイドルじゃないとしたら自分のジャンルはなんなんですか? 名刺に肩書きとして書くとしたら。」
(指原) 「え~っと・・・。そうだな~。“楽しい人”! 
(山下) 「そんなふざけた名刺のやつと仕事したくない(笑)。」
(指原) 「そのときその状況をなんでも楽しめる人。とにかく、“楽しく生きる”がテーマなんで私の。例えば10年後に30歳になってバラエティに出てたとしても楽しいし、引退して結婚して主婦になったとしても、今は旅行とか行けないけど自由に旅行行けるようになったりして楽しいし。“もっとああしたら・・・” “もし自分がこうだったら・・・”とかよけいなことは考えない。“無”ですよ。無の境地! そしたら、いつどこでどうやっても楽しめる!! 


実際のところ、昨年6月のスキャンダルの報道後、すでにスケジュールが決まっていた「指祭り」(2012年6月25日)や「FNSうたの夏祭り」(2012年8月8日)で指原がアイドル曲(「それでも好きだよ」他)を歌って以降、指原がソロで自曲(アイドル曲)を歌う機会は少なくなり、また、当初、ソロ曲と発表されていた「意気地なしマスカレード」もアンリレの参加で指原の単独曲ではなくなった。指原はMCなどHKT48をPRする役目は多くなったが、自身がアイドルとして独自に活動する機会は激減していた。まさしく、これは運営側が仕掛けたものだったようだ。

筆者はスキャンダル後の指原の状況を憂い、HKT48へ移籍後の指原の活動は「アイドル」というよりも「芸能人」を目指すようになり、指原は芸能人になるために「悪魔と契約を結ぶ」覚悟で仕事に臨んでいて、その結果、「アイドル指原」は死につつあり、新たに「芸能人指原」が誕生しつつあると以前に指摘したことがある。『指原莉乃 桜 はかないもの』

今、指原のインタビューとスキャンダル以降の指原の活動を照らし合わせてみると、実は「アイドル指原」に“死”の宣告をして、「芸能人」と「HKT48の裏方(支配人)」への転向を迫ったのは総合プロデューサーの秋元康氏だったようだ。

“おまえはもうアイドルじゃない”と宣告された指原に残された道は、自分の“恋愛スキャンダル”さえもネタにして、ひたすら指原自らが築きあげてきた芸能人(太田プロ他)との人脈で「芸能人指原」になりAKBという冠をとっても芸能界で生き残れるようにすることと、秋元氏から課せられた“HKT48メンバーの指導と盛上げ”を忠実に果たすこと、これしか指原には選択肢がなかったと思う。

「王道アイドル」になるという夢を持ってAKB48に入ったものの自らのスキャンダルの結果として、総合プロデューサーに“おまえはもうアイドルじゃない”と宣告され、「王道アイドル」になることを断念せざるを得なくなり、必死にスキャンダル後の活動をやってきた結果が選抜トップという大きな代償だったが、トップをとったときには「アイドルはもういいやって。自分が王道のアイドルになるってことに関しては、もう完全に興味がなくなった。」という空っぽの心情に変化していたというところだろう。

指原が自ら「王道アイドル」になることやめたその先に残っていたのは、実は『無(無の境地)』。なにもないのだ。何もないとインタビューで言えないし、かと言って「余計なことは考えず」にこの状況を楽しく生きていくしかないので「そのときその状況をなんでも楽しめる」“楽しい人”が今の自分なのだと言ったのではないか。せっかくAKB48グループのセンターになったのに指原の心の中は空っぽ、“楽しい人”だけが残った。何かさびしいセンターの誕生である。

本当は「王道アイドル」になりたかった。だけれども“おまえはもうアイドルじゃないから(秋元)”と言われた。トップになってお礼の挨拶を秋元氏にしてもあまりうれしそうな顔をしてくれない。しかし、多くのファンは自分をアイドルとして認めて選抜選挙でトップにしてくれた。

指原はこのインタビューの翌日(6/10)の総選挙後に初めて出た「笑っていいとも」で「1位とったぞ。なめんなよ バカヤロー!」と叫んだが、まさしくそれは指原をもうアイドルではないと決め付けた秋元氏をも含んだ「見返そうとする」指原の心の抗議の声だったかもしれない。『指原莉乃 選抜総選挙トップ獲得の意義』

その意味からするならば、アイドルになりたいと言って入ってきたメンバーに“おまえはもうアイドルじゃない”と宣告し博多行きを命じる非情とも見える秋元氏は、指原から見れば“心は鬼”、“あり得ない”、“突発的すぎてついていけなくなるときはある”という側面も持ったプロデューサーでもあるのだろう。『指原莉乃「an・an」での発言について』

一方の秋元氏から見れば、指原に命じた“非アイドル”路線と“HKT48のテコ入れ”は、予想以上の成果を生み出したが、想定していない結果を引き起こしてしまった。

それは、指原が非常に多くのファンの支持を得て、渡辺麻友や大島優子を抜いて選抜総選挙でトップとなったことだ。秋元氏自身が“おまえはもうアイドルじゃない”と宣告していたメンバーが、事もあろうに自分が企画している日本いや世界最大のアイドル集団のトップとなってしまった。これこそ絶対矛盾の典型例だろう。

夢を与え続けるアイドル集団として自ら掲げたAKB48グループ、その超有力メンバーである指原は秋元氏自らが“非アイドル”だと考えて指原の「王道アイドルになる」という“夢”を剥奪した。その“非アイドル”がトップとなりその“非アイドル”指原のためにアイドル曲を作詞しなければならなくなってしまった。なんという皮肉。最初、指原の曲は「音頭」になると秋元氏が言っていたのは、自分の中でこの矛盾した状況に整理がつかなかったための発言だったかもしれない。

総合プロデューサーが「アイドルではない」と言っていたメンバーが最大アイドル集団でトップとなり、そのトップとなった指原は「お前はアイドルではない」と言われたことで「王道アイドル」になることに興味がなくなり、総合プロデューサーはトップとなった非アイドルにアイドル曲を作詞しなければならなくなったという矛盾の連鎖となってしまった。

両者がこんなちぐはぐな心情でうまくいくのかと心配にはなったものの、そこは皆さんおとななので、6月29日の“音楽の日”に初披露された「恋するフォーチュンクッキー」をセンターで歌っている指原は十二分にアイドルオーラを発揮しており堂々としたものだった。その後のTVでも、変顔を封印していることも相まってアイドルとしての輝きも戻り、また増してきたと思う。

島崎遥香のように「指原さんがずっとセンターでいい」と指原を応援してくれるメンバーもいる。『指原莉乃と島崎遥香』

指原はバラエティタレントと思っているファンも一部にいるかもしれないが、「王道アイドル」と思って応援しているファンもいるのだから、秋元氏の言葉など気にすることなく、一端心の中で封印してしまった「王道アイドル」への夢の実現についても進んでもらいたいものだ。

なぜなら、アイドル市場は秋元康というメフィストファレスの悪魔的な意思が動かしているのではなく、ファンという「神の見えざる手」が働いている場だからだ。

以上

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2 コメント

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Unknown (いちと)
2013-08-11 13:43:55
あのインタビューだけで、本当に、王道アイドルへの夢を指原が諦めているか?と言ったら、若干疑問に思います(本人がなれると思っているかどうか、なれるかどうかは別にして)。
秋元氏も日経エンターテイメントのインタビューで指原について、「指原は王道アイドルとして、センターに立ちたかったと思う。今もまだ王道アイドルの道を諦めていないと思う」と語っています。
あと、秋元氏が完全に指原をアイドル路線から外す、という事はなかったと思います。
外すなら、渡辺麻友とのユニットをやらせ、完全なアイドルソングを歌わせるか?と思うと疑問です。

指原と秋元氏の心情など、ファンには事実が分かる訳ではありませんが、そこまで指原のこれからの立場を悲観的に見る必要は無いのではと思います。

あと、「音頭」発言はそのままの意味だと思います。
恋するフォーチュンクッキーは「皆で楽しく踊れる曲」をコンセプトに売りに出しています。音頭とは皆で簡単に踊り歌える物です。
どんな曲かしつこく聞く指原をからかう為に「音頭」と言ったと想像します。
返信する
楽しいとは (サスケ)
2013-08-11 13:47:50
彼女は、一度絶望のどんぞこに落ちました。
秋元さんは、彼女はそのまま消えても何も失うものはない。
博多のメンバーも初めは本心では拒絶。
そんな中、彼女は博多にいった。
この環境で信じることは、つらい苦しいではなく楽しいに
すがりつくしかなかったと同じです。
逃げ出したいぐらいの環境でアイドルを続けるなら
周りの状況を変えることはできなくても
自分は変えることができるので、楽しいと自分に言い聞かせて自分を変えていったと推察します。

指原さんの「一位なったでばかやろう」はようやく以前の状況に戻れた心の叫びだったと思います。

オリジナルメンバーが多く卒業した今、
48Gで指原さん、峰岸さん、大島さん、高橋さんぐらいしか48G全体のコンサートを仕切れるメンバーはいません。大島さん、高橋さんは卒業のカウントダウンが出てきているし、峰岸さんが全体を仕切るのは対抗があります。
故に、近い将来のの48Gのコンサート全体を仕切れるのは指原さんしかいません。秋元才加のことが風化したように指原さんのことも風化していきます。

今すぐではないですか、王道アイドル路線にカムバックしてゆくと期待しています。渡辺さんは王道アイドルですが、国民的という意味では何か足りない。
48Gには美人はたくさんいますが、美人でなおかつ
前に出てアピールする人材はいない。
AKBが残って行くには、指原さんが背負うしかないと思います。
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