広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

天徳寺地下道

2010-03-09 22:28:20 | 秋田のいろいろ
前回に続き、ついでなので地下道の話題を続けます。今回は、秋田市道の「天徳寺(てんとくじ)地下道」。
秋田駅の北の奥羽本線の西側、保戸野地区と外旭川方面を結んでいる。線路の両側とも泉地区でもある。保戸野側から地下道を抜けた突き当たりには、秋田藩佐竹家の菩提寺である「天徳寺」がある。地名ではなく、このお寺の名前にちなんで命名された地下道だが、市民には広く認知されていると思う。

秋田貨物駅が近くて線路用地が広いため地下道が長く、道幅が狭い上に歩道がない。しかもギリギリの幅の対面通行で、車の通行量が多い。
保戸野側入口(右が保戸野桜町、左が泉中央)
地下道の上を走るのは線路ばかりでなく、一番手前は市道で、そこにつながる道が分岐している(写真手前)。その市道と線路の間には、ジェイアールバス東北秋田支店があり、写真の右端にその車両が写っている。
地下道はバス路線(神田線・添川線)
秋田市斎場(火葬場)が近いので、霊柩車も通る。バスや霊柩車は大きから威圧感を感じるだけで、慎重に運転してくれているのでまだいいが、たまに歩行者の存在に気付いていないかのごとく猛スピードで走る普通乗用車がいるので怖い。慎重な運転をお願いしたい。
車は信号のタイミングで固まって通るので、歩行者や自転車は止まってやり過ごして、車が途切れたのを見計らって通った方が安全かもしれない。もちろん右側通行で。

10年以上経ったかと思うが、上を横切る市道が改修された際、「天徳寺地下道」という立派な表示板が設置された。
かなり大型
銅? の切り抜きで、桜と鳩があしらわれている。桜は、地下道の保戸野側入口の並木や「保戸野“桜”町」、鳩は天徳寺の上にある「平和公園」からの連想だろうか。
その桜が咲いた時、上の道路から見下ろした写真がこちら。市営バスが懐かしい2004年撮影。
例年きれいに咲いている
一方、反対の天徳寺側は
特に表示がない
こちら側も一番手前をまたぐのは線路でなく、歩行者・自転車道。
大きくカーブしており、見通しが悪い(左奥が地下道)
【追記】坂の部分には融雪装置が埋まっている。
今度は地下道内部を見てみる。
アプローチ部分の坂にはセンターラインが引かれているが、線路の下部分は、幅が狭くなるためか、引かれていない。
この地下道は上を通る道路や線路が一体化せず、それぞれ独立して(6本かな?)道路の上を通っている。つまり、地下道の中なのに空が見え、雨が降っている時は地下道の中なのに雨が降り注ぐので傘を差して歩く必要がある。(昼間は明るいという利点もあるけれど)
途中でJR用地へ行く道が分かれている(JR貨物でなく東日本管轄のようだ)
ただでさえ狭い歩行者部分の道幅が、もっと狭くなる場所があって歩きにくい上に、
茶色い液状の物体がたまっている箇所がある
壁面から流れ出ているようなので、内部の鉄筋(?)の錆でも流れているんだろうか。
これは今に始まったことでなく、僕が子どもの頃からだった。
子ども心にとても汚らしく感じて(ウ*コだと思っていた…)、通行量の多さ、狭さ、そしてこの液体のために、天徳寺地下道は怖かった。
枯れ草も混ざってグチャグチャ
線路の下の壁面は、昔はもっと暗いグレーだった。少しでも明るくして、歩行者の安全を確保しようと、明るいグレーに塗られたはず。今更拡幅したりするわけにもいかないだろうが、いろいろ工夫して歩行者がより一層安全に通れるようにしてほしい。
【4月1日追記】秋田市の広報紙4月2日付「広報あきた」1718号では、近隣に住む4人がボランティアで本地下道周辺の除雪(路肩部分などか?)をしていることが紹介されていた。

冠水警報装置。「通行止」と表示されるようだ
昔は別の型のものが設置されていたが、少なくとも2004年の時点ではこれに更新されていた。また、
保戸野側の地下道手前500メートルの県道との交差点(左折が地下道)

天徳寺側の同じく県道と交わる「天徳寺前」交差点(右折が地下道、左は天徳寺山門)
にも、予告用の警報装置が設置されている。
分厚い旧式のもの。以前は、地下道入口にもこれが設置されていたはず
このように、日頃から「冠水時はここに表示されるんだよ」といつも通る人に知らせておけば、大雨の時も安心して通れると思う。何より右左折する前に通行止めが分かるのだから、無駄足やUターンの手間が省ける。
秋田県にはここまできめ細かな配慮はできるだろうか?

※天徳寺地下道の近くの“仲間”についての記事はこちら
※地下道の完成時期についての記事はこちら

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