隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0283.黒い扇

2002年09月12日 | 歌舞伎ミステリー
黒い扇
読了日 2002/9/12
著 者 平岩弓枝
出版社 角川書店
形 態 文庫
ページ数 592
発行日 1994/01/20
ISBN 4-04-163002-9

 

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昭和36年に書かれた作品だが、こういう話を読んでいると昔味わった読書の楽しみが甦るようで、嬉しくなる。
このところ集中して平岩作品を読んでいるのも、そういう読書本来の楽しさを味わえるからかもしれない。

 

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銀座の一流料亭「浜の家」の一人娘・浜八千代が、幼なじみ、梨園の御曹司(といっても歌舞伎界を離れ、映画俳優となっている)能城寛を相手に、お嬢様探偵となって活躍するというストーリーだ。という風に書くと、いかにもコミカルな軽い話になってしまうが、内容はシリアスなもので、日本舞踊茜流の家元・茜ますみの周辺で起きた三つの事件が物語の中心である。
本書を読み終わって、物語のシチュエーションや、人物設定、舞台設定(邦楽・歌舞伎・日本舞踊等々)が、その後の作家に大きな影響を与えているような気がする。

 


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