隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0669.銀行仕置人

2005年10月22日 | 金融
銀行仕置人
読了日 2005/10/22
著 者 池井戸潤
出版社 双葉社
形 態 単行本
ページ数 321
発行日 2005/2/25
ISBN 4-575-23516-4

時々著者のHPを見て、新刊があるとネットで古書店を検索する。まだ読んでいない作品も幾つかあり、追々読むつもりでいるのだが、HPでは、金融コンサルタントもしている著者の仕事振り等もうかがえて興味深い。
タイトルから前に読んだ「銀行総務特命」(416.参照)と同様の連作短編と思っていたら、長編だった。

都市銀行の営業部で、次長として辣腕を振るう主人公の、黒部一石が稟議にかけたIT企業の子会社への融資500億円が回収不能になるという事件が発生した。責任を負わされた黒部は、出向までのポスト・人事部付きという閑職に左遷された。だが、融資の回収不能は、ぽつぽつと入ってくる情報を拾い集めると、裏に陰謀が仕組まれていたようだ。
人事部長・英の好意で、隠された謀略を暴く為、臨店調査を命ぜられる。

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いつもながら、著者の作品にはワクワク、ドキドキさせられる。若い頃僕も、仕事柄、勤務していた会社と地方銀行の支店との取引の中で、銀行員たちとも親しく付き合うようになり、多少銀行内部についても知るようになっていたので、余計に面白く感じるのかもしれない。特に融資の係員たちとは、少なからずやりあった経験もあり、今でも思い出すと、当時の不安感がよみがえる。

 

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