隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0145.セイロン亭の謎

2001年11月11日 | サスペンス
セイロン亭の謎
読了日 2001/9/13
著 者 平岩弓枝
出版社 中央公論社
形 態 単行本
ページ数 294
発行日 1994/03/07
ISBN 4-12-002299-4
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本書は、発行当時の平成6年に購入してすぐに読んでいるのだが、読書計画の一冊に加えたくての再読。
読書から遠ざかっていた時期でも、本屋さんの店頭で、なんとなく気になる本というのはあるもので、本書も会社の近くの書店で見かけ、タイトルと表紙イラストに郷愁のようなものを感じて、購入した。
そのとき僕は、著者の平岩弓枝女史については「葡萄街道(ワインロード)の殺人」(72.参照)のところでも書いたようにTVドラマの作者としては知っていたが、ミステリーを書くということは全く知らなかった。

 

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この本を読んで、タイトルや、表紙のイラストから受けた感じと内容も一致しており、現代の話なのだが、非常に懐かしい感じのするドラマチックな作品だった。
異人館の立ち並ぶ神戸・山手の一角にあって一際目立つ英国風の洋館が紅茶輸入業を営む高見沢一族の邸宅だ。この屋敷内に侵入した何者かに、高見沢家の女社長・隆子が殺された。その直前に中国語のメッセージが・・・・「セイロン亭の秘密を知っているか」。謎解きの興味だけでなく、人間関係や、過去との関わりが興味深く描かれて、これが著者の小説世界か、と思わせる。




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