隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0296.「ABC」殺人事件

2002年11月23日 | アンソロジー
「ABC」殺人事件
読了日 2002/11/23
著 者 有栖川有栖、他
出版社 講談社
形 態 文庫
ページ数 387
発行日 2001/11/15
ISBN 4-06-273277-7

 

アガサ・クリスティの「ABC殺人事件」をモチーフにした5人の作家による全編書下ろしのアンソロジー。
従来アンソロジーは好みで無いので、あまり読まなかったのだが、一つの主題によって編まれたものを読むのはこれで3冊目となる。実は、ネットショップからの案内メールで、中に加納朋子氏の名前を見て、購入したのだ。一通り読んで、こうしたアンソロジーは、今まで知らなかった作家を知ることの出来るメリットもあるのだと言うことを認識した。
2作目、恩田陸氏の「 あなたと夜と音楽と」、4作目、貫井徳郎氏の「連鎖する数字」が良かった。

あなたと夜と音楽と」は、ラジオのディスクジョッキーの番組タイトルで、番組進行と同時に事件も進行する、というテンポの良い展開で、心地よく読んだ。NHK教育テレビのドラマ「六番目の小夜子」が著者のデビュー作だと知り、ドラマも未見だが、本は読んで見ようと思う。

連鎖する数字」は、警視庁捜査一課の刑事・桂島と売れっ子のミステリー作家吉祥院慶彦の大学時代の後輩・先輩の間で交わされる未解決事件の詳細が、吉祥院の推理を喚起すると言うストーリー。

 

収録作
# タイトル 著者
1 ABCキラー 有栖川有栖
2 あなたと夜と音楽と 恩田陸
3 猫の家のアリス 加納朋子
4 連鎖する数字 貫井徳郎
5 ABCD包囲網 法月綸太郎

 

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