隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0122.白く長い廊下

2001年08月19日 | メディカル
白く長い廊下
読 了 日 2001/08/15
著  者 川田弥一郎
出 版 社 講談社
形  態 文庫
ページ数 372
発 行 日 1995/07/15
ISBN 4-06-263008-7

 

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役の医師である著者が描いた医学ミステリーで平成4年に第38回江戸川乱歩賞を受賞した。
十二指腸潰瘍手術後の患者が、長い廊下を病室に運ばれる途中に容体が急変、死亡した。責任を問われた麻酔担当医窪島は、独 自に調査を開始し、意外な真相に辿り着く。しかし、その時、彼は大学の医局間の複雑な対立の中に、足を踏み入れてしまって いた。

この作品も、僕はドラマの方を先に見ている。今回原作を読んで、改めて、ドラマが割合、原作に沿って作られており、良く出 来ていたことを認識した。ロビン・クック氏やマイケル・パーマー氏等の米国産の医学ミステリーも大変物語として面白いが、国 産のものはやはり、身近に感じられて、そのせいかストーリーに入り易い反面、恐怖感も強くなる。
医師窪島が、自分の担当した麻酔による事故でないことを証明する為に若い女性薬局員・山岸ちづるの協力を得ながらも、絶望 的に不利な状況の中で、気の遠くなるような調べを進めるというストーリーが、現実感を帯びて迫る。

 

 

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