隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0206.覆面作家は二人いる

2002年05月08日 | 安楽椅子探偵
覆面作家は二人いる
読了日 2002/5/1
著 者 北村薫
出版社 角川書店
形 態 単行本
ページ数 248
発行日 1991/11/30
ISBN 4-04-872678-1

 

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何も知らずに「夜の蝉」(182.参照)「秋の花」(189.参照)の北村氏の作品だからということで読み始めた覆面作家シリーズだが、読み始めてすぐに「しまった!」と思った。
このシリーズはドラマ化されて、'98年10月にNHKで放送されていたことを思い出したからだ。ところが3回連続で放送されたその2回目だけしかビデオに録ってなかったのだ。多分1回目を見て面白かったので2回目から録画したのだろうが、3回目は録画しそこなったのか?
記憶は定かでない。その頃は、といってもたかだか4年前のことだが、北村氏を全く知らなかったから、ドラマのクレジットで原作者の名を見ても関心がなかったのだろう。
今、原作を読んだ後で思い起こすと、ドラマもわりと原作に沿って作られており、その味を再現していたように感じる。

 

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19歳の良家のお嬢様・その名も新妻千秋が、スーパーウーマン的なキャラクターに描かれて、編集者の岡部良介を毎回きりきり舞いさせるストーリーは、コミカルながら本格ミステリーを形成しており、まことに興味深く読んだ。
原作を読み終わった今、もう一度全部のドラマを見てみたい気がするが、再放送は望み薄か?

 

初出(野性時代)
# タイトル 発行月号
1 覆面作家のクリスマス 1991年2月号
2 眠る覆面作家 1991年7月号
3 覆面作家は二人いる 1991年12月号

 


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