隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0338.金雀枝荘(えにしだ)の殺人

2003年02月06日 | 本格
金雀枝(えにしだ)荘の殺人
読了日 2003/2/6
著 者 今邑彩
出版社 講談社
形 態 文庫
ページ数 343
発行日 1996/7
ISBN 4-06-263296-9

 

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こういう類の物語を“館(やかた)”もの、というようだが、そういえば昔からあったような気もする。本格的にミステリーを読むようになって4年以上になるというのに、まだ新しく知ったり、思い出したりする事柄も多い。
館ものといえば僕も、何冊か読んでいる。「8の殺人(我孫子武丸著)」(278.参照)「時計館の殺人(綾辻行人著)」(218.参照)「長い家の殺人(歌野晶午著)」(260.参照)などが、その典型的な作品だろう。
同じこの作者のデビュー作「卍(まんじ)の殺人」も同様である。しかし同類とは言え、当然のことながら、作品によって面白くもなればつまらなくもなる。概して、この館ものでは、建物の形状にミステリーが絡んでいることが多いようだ。
この作品にも、面白い仕掛けがしてあり、文章も読みやすくスムーズに読むことが出来た。

ストーリーは、70年も前の昔にこの屋敷で起きた三つの死、そして完璧に封印された館で発見された六つの死。今また、この呪われた館に現れた6人の男女に襲い掛かる新たな惨劇、という内容だが、こうした話の面白くなる要因は何だろう?
 シチュエーションが同じなら人物設定か?
 文章のテンポか? あるいは読みやすさ?
また、好きな作家が出来たようだ。




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