隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0302.虹の家のアリス

2002年12月07日 | 安楽椅子探偵
虹の家のアリス
読了日 2002/12/7
著 者 加納朋子
出版社 文藝春秋
形 態 単行本
ページ数 315
発行日 2002/10/30
ISBN 4-16-321380-5

著者の新刊が出たことを知り初めて図書館にリクエストカードを出して申し込んだ。思ったより早く2週間ほどで入荷を知らせる電話が入った。
月末に、やはり図書館の本で読んだ「螺旋階段のアリス」(217.参照)の続編とも言うべき連作シリーズ。
早期退職者制度を活用して、私立探偵となった仁木順平と、押しかけ助手のアリスこと市村安梨沙の活躍を描く。二人のホームズとワトソン振りは前回と変わらず、今回も優秀な探偵役をこなすのは可愛いアリスの方である。

仁木順平は安梨沙を伴って、彼女の母方の伯母・篠原八重子を訪ねる。篠原宅にはお教室なるものがあって、それは彼女が近所の主婦たちに冠婚葬祭、家事万端、主婦が日常必要な知識や作法を教えるための部屋で、彼女はそれを“主婦道”と言った。
そこで、仁木は集まっている主婦たちに探偵業の何たるかを述べることになるのだが・・・・。(表題作)

巻末には、横井司氏の「加納朋子論」、加納朋子スペシャルインタビューが併載されている。

初出一覧
# タイトル 紙誌名 発行月号  
1 虹の家のアリス オール読物 2001年4月号
2 牢の家のアリス オール読物 2001年10月号
3 猫の家のアリス 「ABC」殺人事件所収 2001年11月
4 幻の家のアリス オール読物 2002年1月号
5 鏡の家のアリス オール読物 2002年5月号・改作
6 夢の家のアリス オール読物 2002年8月号



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