隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

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2002年05月01日 | ファンタジー
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読了日 2002/5/1
著 者 北村薫
出版社 新潮社
形 態 文庫
ページ数 571
発行日 2000/05/30
ISBN 4-10-137321-3

 

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読書計画3年目に入ったという割には、最近のミステリー事情に疎く、この本も何も知らずに読んだら、「ターン」、「リセット」という作品と並んで、“時と人”というテーマで書かれた3部作だということだ。
昭和40年代の初め、17歳の女子高生が夕方レコードを聞きながら転寝をして、目覚めると25年後の世界で彼女は42歳になっていた、という物語はなんとも切なく、しかし、前向きに健気に現在を受け入れていく彼女の生き方に感動する。
「時と人」といえば、まったく次元は違うものの僕にはもう一つ印象深い物語がある。といっても、タイトルは判らず内容もうろ覚えという状態。
手塚治虫氏の漫画で、主人公の少年が時間をとめることのできる世界に行った後、普通の世界に戻ってもその時間を止める能力が身に付いたままだったので、その能力を生かして活躍する、といった話だったようだ。
たぶん小学生高学年か、中学に入学した頃か、手塚氏のファンなら知っているかもしれないが・・・。
「時間よ止まれ」というセリフだけが今もって忘れられないでいる。
それはおいて、何時になるかわからないが、「ターン」も「リセット」も読んでみよう。

 


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