青の回帰 | |
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読了日 | 2002/9/3 |
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著 者 | 平岩弓枝 |
出版社 | 講談社 |
形 態 | 文庫 |
ページ数 | 250(上) 272(下) |
発行日 | 1998/04/25 |
ISBN | 4-06-184196-3(上) 4-06-184197-1(下) |
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著者がミステリーを書いていることなど全く知らずに初めて「セイロン亭の謎」を読んだ時から8年くらい経ったが、今更ながら、著者の作品がどれも女性のドラマを描いていることに気づく。それが結果としてミステリーという形になっているのではないかと思い立つ。
この青の三部作(まだ、「青の背信」は読んでないが)もテーマは愛?。人々の複雑なしがらみから一筋縄では行かない愛情問題がミステリーを形成していく?
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ここでも物語りはトルコの田舎を舞台に始まる。商社のトルコ駐在員の三田村五郎は車でアンカラからギョレメという町へ向かう途中、車の故障で立ち往生していた3人の日本人を拾う。
男一人と女二人で、石河永子という女優と、その付人の和田鈴代、そして永子の兄で弁護士の石河昭夫であった。永子はこの国から帰国しないでいる高名な画家の夫・権藤浩太郎と離婚の話し合いに来たのだ。そこには権藤の先妻との娘・小野笙子も父を訪ねてきていた。トルコの田舎で出会った人々はやがて運命の不思議な糸に絡まれていく・・・・。
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